タグ「創作TALK」が付けられているもの

2024年の振り返りと2025年の希望的目標

  • 投稿日時:
 こちら、ななさん企画の「創作TALK 2024-25」(オプションテーマ:創作環境)参加記事となります。

 今年も大遅刻です……(汗)。
 年末にサイトのサーバ移転やら改修の仕上げやらを始めてしまった為(汗)、巻き添えで(?)各種ブログも一時閉じておりまして……

リニューアルしたサイトトップ  という訳で(?)、当方の「創作環境」の一部でもある公式サイト、どうにかリニューアル公開に漕ぎ着けました。詳しくは後述致しますね。
 では、いつも通り、振り返りからスタートしましょう。

【目次】
 1. 2024年の振り返り
  1-1. 刊行物
  1-2. 参加イベント
  1-3. Webサイト等
 2. 2025年の希望的目標
  2-1. 刊行物
  2-2. 参加イベント
  2-3. Webサイト等

 各項目の最後には、この目次へ戻れるアンカーも張っておきましたので、飛び飛びで他の項目を読みたくなった際に御活用ください。

 ……なお、「Twitter」改め「X」の「ポスト」につきましては、本記事内では全て「ツイート」と記載しますので、悪しからず御了承くださいませ(笑)。




1. 2024年の振り返り

1-1. 刊行物

 いつもの「答え合わせ」の形式で参ります。

2024年・年頭の抱負
【出したい新刊リスト; 刊行済みを除けば、あくまで希望】
1月……『魔剣士サラ=フィンク』傍伝シリーズ『伝えぬままに』 刊行済み
8月……『ミディアミルド物語』本伝13巻 『知と知』(仮)
      ※出来れば、コミケ104(夏コミ)合わせの新刊で
その他……『小説BADOMA』続編、『ミディアミルド物語外伝集』7巻、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズで何か、ほか

 ……で、実際はというと……

2024年・現実
【出した新刊リスト】
『伝えぬままに』
1月……『伝えぬままに』

※イベント「もじのイチ」さん立ち上げ回合わせとして突発的に制作。品切次第頒布終了予定。


『アンチ・サイオニック・シティ』 改訂第二版
7月……『アンチ・サイオニック・シティ』 改訂第二版

※『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ(超絶超能力者クレインこと頼山紀博くんの受難話が多いシリーズ(汗))の単巻読切作品として2019年に刊行したが、残部が10部を切った(と思った)ので若干の改稿と装幀を見直して再版。……見積を取って入稿準備を進めている時に残部が発掘され、10部を切っていなかったことが判明したが、あーもーえいやー! で刊行。


折本『トラムのこと〈抄〉』
8月……『トラムのこと〈抄〉』

「ふらっとぺらっと」さんの「ぺらふぇす2024」に参加する為に作成した折本。自サイトにアップしたPDFで公開を継続中。……サイト改修により、URLは変更。リダイレクト処理は掛けたので、ツイートなどに貼ってある古いURLからでも行ける筈。


『真実の鏡』
8月……『真実の鏡』

※夏コミ合わせで刊行。『魔剣士サラ=フィンク』の登場人物セルリ・ファートラムの若かりし頃を描いた短編を集めた傍伝集。


『野間みつね作品摘まみ食い試読集』第1号
9月……『野間みつね作品摘まみ食い試読集』第1号

※『野間みつね作品ダークな断片集』などイベント合わせの準限定として突発で作成してきたトータル8ページ or 16ページの無料摘まみ食い冊子(頭韻あり)を、イベント合わせ準限定のまま「なくなったら次のテーマで作る」摘まみ食い冊子(頭韻なし)として衣替え。名古屋COMITIA 65合わせとなった第1号のテーマは「撃つ/撃たれる」である。


『知将ふたたび』
10月……『知将《ドー・ルーム》ふたたび』

※『ミディアミルド物語』本伝13巻。予定よりも手前で一旦区切って出すことにした為、本伝3巻と並ぶ最薄ページ数の本に。但し、小説正味本文は、既刊広告ページが入った3巻よりは長い(笑)。なお、巻タイトルとして予定していた「知と知」の章よりも長くなった&どう読んでもこっちがメインイベントだろう、という次第で、こちらの章を巻タイトルとして選定。


『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』
10月……『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』

※『ミディアミルド物語』シリーズが刊行されたので改訂。増ページにつき、星村朱美様の人物カットページが復活。


『小説BADOMA おいでよランガズムBooklet』 改訂第六版
12月……『小説BADOMA おいでよランガズムBooklet』 改訂第六版

※1990年発売MSX-PC対応RPGコンストラクションツール『Dante』(アスキー)収録のサンプルゲーム『BADOMA ~血塗られた伝説~』の勝手なノベライズである『小説BADOMA』(全5巻完結済、番外編1冊あり)の各巻を紹介する、無料案内冊子。品切れしそうだったので、些少改訂の上で装幀実験しつつ再版。無駄に箔押し&めくって初めて……いや今回はめくらなくても表紙が特殊紙であることがわかる上に、背割れ防止のマットPPまで(汗)。←「希望の装幀を試してみたら背割れしそうだったからPPを掛けた方が良い」との印刷所様の強い勧めによるもの

 割と頑張って出した方かな……とは思うものの、改めて見直してみると、徹頭徹尾の再録なし新規本は『ミディアミルド物語』本伝だけだったような……。

1-2. 参加イベント

 次は、昨年参加したイベントを、参加した順で振り返っておきます。
 イベント名のリンク先は、アンソロを除けば、頒布物がわかる公式カタログページか、お品書きポスターや委託品一覧のツイートです。
  • もじのイチ #1
  •  一次創作オンリーの文芸イベント、立ち上げ回に参加しました。
     シールラリーガチャが最大手で「最後尾」札が出てましたw
  • 一筆献納2024
  •  例によって、募集型アンソロジーへの寄稿も一種のイベント参加、という解釈です。
     なお、アンソロ寄稿の場合の「参加時期」は、当該アンソロの刊行日ではなく寄稿の締切日で見ております(以降、同様)。
     アンソロの詳細は、リンク先からどうぞ。
     紙媒体は既に完売で、オンラインの有料マガジンはnoteにて提供されています。
     当方の寄稿作は、一筆献納企画参加では初の『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ物作品となる「昼下がりの諸事」です。……しょじ、です。お読み間違いのなきよう(笑)。
  • 文学フリマ広島6
  •  参加歴で初めての島中配置でした(苦笑)。
     当日のツイートをツイログで遡ると、設営完了・開会ツイートのみで途中経過はナシ(汗)、その後はもう撤収開始ツイートという……余裕がなかった模様です……。
     特筆すべきは、ツイート写真2枚目の通り、棚差しに使える良い什器に辿り着いたことでしょうか。……ああ、リンク先写真とは違い、組み立て方に、ひと工夫が要りますけどね……(あははは)
  • プラムツリーBOOKフェア vol.3「テーマ・SF」
  •  小さなギャラリーで土日祝日に展示販売後、暫く通販……という形。初参加でした。
     普段は届かない層に何かが届くかな……と委託させていただきました。有料頒布物(以下は「頒布」または「頒布物」とのみ書くこと多し)は動きませんでしたが、無料配布物(以下は「無配」と略す)が予想以上に貰われていったので、抽選に受かればまた参加させていただきたいなと思えたイベントでした。……なお、次の「ファンタジー」回は抽選洩れでした(苦笑)。
  • TAMAコミ 8
  •  一次創作があれば二次創作も可、というイベントです。
     パネル付きのブースを申し込んで、「工房ふじ」の藤木一帆さんに作っていただいたB全サイズのポスターを後ろにどーん! と掲げました!!
     ……ネガ面で特筆しておくべきは、物凄ーっっっっく久し振りに「なんだ、小説なの(ぽい)」を喰らったことですかね(苦笑)。
  • 能登半島義援金チャリティアンソロジー『ともしびかかげて』
  •  年明けの能登半島での震災を受けて一筆献納さんが臨時で企画された募集型アンソロジーにも参加しました。
     既に完売していますので、完売御礼ページにリンクを貼っています……。
     当方の寄稿作は、困った時のセルリ様頼み(苦笑)で「真昼の角灯」でした。今年または来年の何処かで出せるかもしれない『魔剣士サラ=フィンク』外伝・傍伝シリーズ物で再録しますね。入手出来なかった方、暫しお待ちを(汗)。
  • あなたのセカイの物語
  •  略称「あなセカ」、一次創作の「シリーズもの」オンリーイベントです。
     執筆作品の殆どがシリーズ物である当方、案内が流れてきた途端に飛び付いたも同然(笑)。
     オンラインイベントでは初めて、手応えを感じたイベントでした。
     何度か開催された事前企画に頑張って参加し続けたのも大きかったのかも。上のリンク先は自分で参加ツイートをmin.tで纏めたものです。……が、min.tがposfieとやらに「進化」して広告が出るようになったので(嘆)、クリックやタップには御注意。
  • 北海道COMITIA 19
  •  5年振りの直参復帰でした。
     頒布はゼロでしたが、まあ、暫く参加してなかったですしね……。無配が持込分12セット全て貰われていったので良しとします!
  • みちのくCOMITIA 12
  •  北ティアと余りにも時期が近過ぎたので、やむなく委託参加に。……当然の如く頒布はゼロでした(苦笑)。
  • 第十一回 そこの路地入ったとこ文庫
  •  自分が夏コミ新刊の修羅場中で殆ど宣伝出来なかったので、リンク先は公式アカウント様による中身紹介(汗)。
     一年を通じて見返すと、年初刊行の『伝えぬままに』が(友人知人が挙って手に取ってくれる文フリ広島を除けば)最も貰われていったイベントとなりました。有難うございました(平伏)。
  • ぺらふぇす2024
  •  二度目の参加。夏コミ新刊の修羅場は終わってるだろうから大丈夫だ、と考えて参加申込していたものの……新作を作る余裕がなくて夏コミ新刊の冒頭チラ見せ折本という暴挙に(土下座)。
  • コミックマーケット104
  •  初の! 2sp参加!! いや~、広いって素晴らしいぃ……
     昨年の反省もあり、ちょっと長めに滞在して遅め撤収としてみましたが……んー、頒布に関しては、早め撤収でもそこまで変わらない? 搬出も、恐れていたほどの待ちではなかったかな……いえ、ほたさんがお手伝いに入ってくださってたから長いと感じなかったのか(深謝)。
     しかし何より、ケータリングのふわとろオムライスが衝撃的に美味過ぎた思い出が鮮明です……
  • 俺の本を読め! 4
  •  一次創作オンリーのオンラインイベントです。
     初参加なので、色々と様子見でした。……何処かで見たサークルカットと紹介だなーとか言われそうですが、紙本祭さんとプラットフォーム同じですし、一次創作限定という所も同じですし、まあ、そうなります(苦笑)。
  • 名古屋COMITIA 65
  •  年に一度は割と好い季節(※当方にとって)に開催されるので、出来れば参加したい名古屋COMITIA、抽選を突破出来たので日帰りで遠征してきました。
     ただ、2025年は8月下旬という日程が発表されたんで、これは厳しい……
     そうそう、特筆すべきは、あのリレーノベル『DayDream Quest ~最弱勇者が復活を繰り返したら魔王と対決することになりました~』(以下、「DDQ」と略す)が、遂に、見本誌限りとなったことです!
  • ふらっとぺらっとPage4
  •  前回は抽選洩れでしたが、今回は参加出来ました。
     丁度文フリ福岡の前日だったということもあり、こっそりとお邪魔してカフェ利用等したのですが(大変に美味でした!)、拙作や一筆献納チャリティアンソロがお手に取られて購入されていく瞬間を目撃するというレア体験も! (……ついでに、お手に取られた拙作が山に戻される瞬間も幾許か拝見(苦笑))
  • 文学フリマ福岡10
  •  毎回文フリ広島で「是非福岡にも」と文フリ福岡のボランティアスタッフさんにお誘いいただいていたこと、また、私的な事情で年一は福岡県(但し下車は博多の手前の小倉)に行っておきたいということもあり、初めて申し込んで参加してきました。
     例によって例の如く設営から馳せ参じたのですが(小倉→博多は新幹線なら20分足らず)、最初から机や椅子が設置された状態から準備が始まるという、いにしえの北ティアを彷彿とさせる状況(笑)。会場自体、近年出来たものだそうで、大変綺麗な内装で床の絨毯もふかふか、キャリーバッグやマイ台車の車輪が逆に綺麗になってしまうという……(おい)
     因みに、初めての場所だったので、ふらぺらさんにお邪魔したついでに前日下見に行ってみたのですが、道々に起伏や微妙な凸凹もあり信号も面倒、キャリーバッグ引き引きの徒歩だと滅茶苦茶キツいことがわかりまして(手ぶらでも徒歩20分を要した……)、当日はさっさと駅でタクシー捉まえました(汗)。
     頒布で特筆すべきは、DDQ完売ですね、やっぱり!
  • 紙本祭6
  •  継続参加です。
     ……ちゃんと紹介は現行化しましたよ、ちゃんと! ……サークルカットは内容に微塵も嘘偽りがないので同じですが(苦笑)。
  • 花鳥風月167
  •  初参加以来、続き物長編『ミディアミルド物語』(……以下は略称の「MMS」で記載)を預けると貰っていってくださる方がいらっしゃるという、神在《かみあり》の地の神在イベント。MMSの新刊が出たので、委託させていただきました……(再拝)
  • COMITIA 150
  •  150回記念回、11月だったので秋参加に戻っての参加でした。
     リンク先がタイッツーなのは、ぺけ(苦笑)での画像投稿が規約変更でヤバくなるぞという話が出ていたからですね(苦笑)。
     特筆すべき出来事としては、通路を挟んで向かい側に配置されていたサークルさんが「前で見ていて気になったので……」とお求めに来られたことでしょうか。吃驚でした。直参ならではの光景ではありますが、そういう体験は物凄く久し振りでしたねえ……
  • 新潟COMITIA59
  •  2024年最後の参加イベントはこちら。
     物凄く久し振り繋がり(?)ではないですが、4年振りの委託参加でした。
     前回参加時の委託で有料頒布物が貰われていっており、普通ならそのまま継続参加となるところでしたが、諸事情で見送っておりまして(汗)。……で、ちょっと数えてみたら新刊扱い出来る且つ続き物ではない本が6種類も溜まっておりましたので、見本誌提出の為に(笑)委託申込させていただきました。
     で、今回も、頒布物が貰われていくという有難い仕儀に。
     ……花鳥風月さんもですが、委託準備に手書き書類が多々必須というイベントの方が頒布は出易いのか……? (いや偶然だな/昔は全く出なかったし……)
     この時から、試験的に、委託参加でも「お品書きポスター」っぽいものを作ってPRに使うことにしてみました。効果のほどは不明です(汗)。

     ……昨年「参加し過ぎでは(汗)」と書いたのですが、今年も「参加し過ぎ(大汗)と書きたいですね(汗)。去年は14イベントだったのが、20イベントですよ20……
     此処を纏めるのに何日掛かったか……(トオイメ)

     頒布傾向としては、比較的お手に取っていただき易いと思われる100円冊子『伝えぬままに』がそこそこ動いた感じです。架空ストアさんへの委託分では、あなセカさんや紙本祭さん等で「架空のK便鉄道」に乗ったおかげか、僅かですが動いています。継続参加してゆくしかないですね。

    1-3. Webサイト等

     試読ページのEPUB化を引き続き進め、MMSも既刊全巻の移植が終わりましたが、より大きな話題としては、外注していたWebサイトの改修が目に見える形で前進したことでしょうか。
     独自のCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の導入で、正直これまではHTMLべた打ちの為頗る面倒で登録が遅れ気味だった刊行物データを比較的簡単に追加してゆけるようになり、サイトトップページも気楽に更新可能になりました。
     それだけでなく、刊行物をシリーズ単位で個別ページとして切り出せるようにもなり、SNS等での紹介リンクを貼り易く! ⇒ 例)魔剣士サラ=フィンク
     勿論、レスポンシブ対応で、スマホ・タブレットでの閲覧にも堪え得るものとなっています。
     ……改修費用を抑える為(苦笑)、主要なページの移植作業は業者さん側ではなく、HTMLやCSSも或る程度操れる自分でやることになりまして(乾いた笑い)、リニューアルしたサイトの公開は無念の越年となりましたが、兎にも角にも今後の基礎となる環境が調った一年でした。
     この瓦版ブログも、レスポンシブ対応テーマに移し替えて、ガリゴリ調え直しました。……公開は、サイト側の改修に引き摺られて一緒に越年でしたが……ようやく、ようやく、スマホ・タブレットからの可読性が上がったものと……(よよよよ(感涙)) 長年の密かな懸案であった、検索結果ページのURL不一致対応も、何とか自力で解決出来ましたし……! (安堵)



    2. 2025年の希望的目標

    2-1. 刊行物

     さて、此処からは、希望的観測による本年の刊行目標などを記しておきます。

    【出したい新刊リスト; 刊行済みを除けば、あくまで希望】
    1月……『魔剣士サラ=フィンク』外伝シリーズ再録中心小冊子『時間《とき》の証』 刊行済み
    4月~11月の何処かで……サークル活動30周年記念本『11/30』(仮)
    8月……『小説BADOMA』続編『陰謀の花の咲く頃』上巻
          ※出来れば、コミケ106(夏コミ)合わせの新刊で
    8月……『魔剣士サラ=フィンク』の傍伝シリーズ
          ※夏コミ申込は一次創作小説なので(苦笑)
    その他……『ミディアミルド物語』本伝14巻『二十三夜の月』、『ミディアミルド物語外伝集』7巻、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズで何か、ほか

     あくまでも希望的な目標ではあるものの、『小説BADOMA』の勝手な続編ゲームのセルフノベライズ、昨年末からようやく執筆を進め始めましたので、ひとまず8月刊行を目指すことに致しました。長い間、序章だけを一太郎に放り込んだまま先へ進めていなかったのですが(汗)、自作ゲーム(!)からの台詞収集を先日どうにか済ませたところです。
     あと、今年の4月14日で個人サークルでの活動開始から30周年となりますので、まだまだ残っている(汗)20周年記念本『はたとせ』の補完をする本を、出来るだけ早めに出したいなーと考えています。ただ、仮タイトルが『11/30』《さんじゅうぶんのじゅういち》なので、刊行日も11月30日にするという手もないではない……☆-(。。)\ばき

    2-2. 参加イベント

     今年のイベント参加は、既に1月5日の「もじのイチ #2」からスタートし、文フリ広島7への直参も間近に控えておりますが(汗)、以下の通りになるものと考えています。

    【イベント参加リスト; 基本、受かったら】
    1月5日(日) もじのイチ #2 (@港区/直接参加/参加済み:の 07)
    1月12日(日) 一筆献納2025 (寄稿済み)
    2月8日(土)~9日(日) 「#わたセカ」X+Bsky同時回 (@X及びBluesky/オンライン参加/タグ付しての自由参加)
    2月9日(日) 文学フリマ広島 7 (@広島/直接参加/配置済み:D 23-24)
    3月2日(日) 九州COMITIA 9 (@北九州/直接参加/配置済み:I 27-28)
    3月15日(土)~30日(日)の土日祝日等 プラムツリーBOOKフェア vol.5 (@相模原/委託参加/参加確定済み)
    3月29日(土)~30日(日) 俺の本を読め! 5 (@ピクリエ/オンライン参加/申込予定)
    6月15日(日) 北海道COMITIA 21 (@札幌/直接参加/申込予定)
    7月13日(日) みちのくCOMITIA 14 (@仙台/直接参加/申込予定)
    8月17日(日) コミックマーケット 106 (@江東区/直接参加/申込予定)
    8月30日(日) ふらっとぺらっとpage5 (@福岡/委託参加/申込予定)
    9月7日(日) COMITIA 153 (@江東区/直接参加/申込検討中)
    10月5日(日) 文学フリマ福岡 11 (@福岡/直接参加/申込検討中)
    11月1日(土)~2日(日) 紙本祭 7 (@ピクリエ/オンライン参加/申込予定)
    11月23日(日祝) 花鳥風月 170 (@松江/委託参加/申込予定)
    2026年1月12日(月祝) もじのイチ #3 (@港区/直接参加/申込予定)

     今年は文フリ広島の開催日が2月上旬に動き、九ティア開催日まで1か月近くが挟まるというスケジュールになって九ティア遠征が可能となりました為、もしかすると文フリ福岡への遠征は見送るかもしれないですが、こればっかりは来年の文フリ広島がいつの開催になるかに左右されてしまうので(苦笑)、検討先には入れてあります。
     去年初参加したTAMAコミは、直近第10回の日程がどうしても都合の悪い日にちに当たってしまった為、第11回の日程待ちというところです。
     年一で行きたい名ティア(名古屋COMITIA)ですが……次回67の開催が8月24日という話が流れてきまして、あー無理……となっているところです。仕事の絡みもありまして、8月下旬には直参イベントは極力入れたくないのですよ(汗)。
     また、秋ティアの日程が今のところまだ来ていないのですが、上記の通り夏ティアが9月開催なので(汗)、そちらに移動するかもです……。
     朗報と言えば、北ティアとみちティア仙台回との開催時期が、今年は1か月ずれたこと。両方に遠征出来ます!

     また、上記リストには挙げていませんが、今年の正式開催予定が未定なあなたのセカイの物語さんとか、そこの路地入ったとこ文庫さんとか、ノベル屋さん改めなご文さんとか、気に懸けているイベントはありますので、備忘の為に此処に記しておきます。

    2-3. Webサイト等

     今年も引き続き、旧サイトでHTML形式だった試読ページのEPUB形式変更・公開に取り組みます!
     WebサイトのCMSは追加改修をお願いする予定で、その進行具合によって、未移植ページの整備を進められる状況になるものと期待しております。



     ……という訳で、大遅刻した上に長い長い長い記事を最後までお読みくださいまして、有難うございました(平伏)。

     最後にちょっとオプションテーマの「創作環境」絡みで触れておきますと……去年の12月に購入したWin11パソコンの設定を好い加減でやらねば……という大仕事が控えていたりします(汗)。
     老眼鏡ユーザーにもなりましたし(この年齢で初の眼鏡デビュー)、なかなかに、なかなかな……何しろ、一太郎等の一部の環境は書き出し移植が出来ないので、目で古い版の設定を見ながら手で設定していくしかないですしね……(放心)

     あと、こちらのブログの方では、今回も読み仮名を青空文庫形式で付けましたが、リニューアルしたサイトの方ではルビタグでの対応に改めました。試読をEPUB形式に移行して、そちらではとっくにルビ振りになっていましたし。
     ……ブログの方でも、今迄の記事はさて置き、今後の記事はルビタグに移行した方が良いですかね(汗)。でも、MTはタイトルではタグ使えないから、やっぱ青空文庫方式継続かなあ……。

     そんな有様ではございますが、今年もどうぞ宜しくお付き合いくださいませませ!

2023年の振り返りと2024年の希望的目標

  • 投稿日時:
 こちら、ななさん企画の「創作TALK 2023-24」(オプションテーマ:記録と記憶)参加記事となります。

サークル刊行物100冊突破記念誌『The 103rd-』  今年は完全に遅刻です(汗)。
 年頭開催の同人誌即売会に直参することにしてしまうと、こちらにリソースを振り分けられませんね流石に(苦笑)。
 次回からは、なるべく年末に準備を進めておけるよう心懸けます……。

 ところで今回のオプションテーマ、記事を書くこと自体が「記録」ですし、その為に掘り起こす必要があるのが「記憶」なので、参加するだけでオプションを充足しているのではと思わないでもなく……
 ……いえいえ、「記録」には別の意味もありますから、それはそれとして触れることになると思います(笑)。

 さて、今年は、最初から目次を入れつつ書き進めてみることにしましょう。
 いやー、自分が後から読む時に楽だったので(笑)。

【目次】
 1. 2023年の振り返り
  1-1. 刊行物
  1-2. 参加イベント
  1-3. Webサイト等
 2. 2024年の希望的目標
  2-1. 刊行物
  2-2. 参加イベント
  2-3. Webサイト等

 各項目の最後には、この目次へ戻れるアンカーも張っておきましたので、飛び飛びで他の項目を読みたくなった際に御活用ください。

 ……あと、予めお断わりしておきますと、昨年途中「Twitter」が「X」となり、「ツイート」という用語も「ポスト」になりましたが、本記事内では全て「ツイート」と記載しますので、悪しからず御了承くださいませ(苦笑)。



1. 2023年の振り返り

1-1. 刊行物

 今回も「答え合わせ」の形式で参ります。

2023年・年頭の抱負
【出したい新刊リスト; あくまで希望】
4月……「千美生の里」刊行物100冊突破記念誌(タイトル未定)
8月……『ミディアミルド物語』本伝13巻 『知と知』(仮)
      ※出来れば、コミケ102(夏コミ)合わせの新刊で
その他……『小説BADOMA』続編、『ミディアミルド物語外伝集』7巻、ほか

 ……昨年の記事には、「無料配布物を除いて最低3冊は、何かしら世に送り出したいものです……」と書いてあるのですが、えーと……無料配布扱いを含めないと「3冊」にならないので、全く以て胸を張れないですねえ(汗)。

2023年・現実
【出した新刊リスト】
『The 103rd』
5月……『The 103rd ざ・とさーど』

※自己の節目となる「記録」である「サークル刊行物100冊」を突破した記念に、有志の皆様からお寄せいただいたお祝い等と、当方からのカウンター作品とで構成した冊子を、特殊装幀盛り盛りの上製本で作成。タイトルはまんま、103冊目という意味になるが、読み方は「ざ・とさーど」と少し捻ってある。なお、有難い有志の方々や装幀情報など詳細は、こちらの特設ページにて。


『小説BADOMA おいでよランガズムBooklet』 改訂第五版
7月……『小説BADOMA おいでよランガズムBooklet』 改訂第五版

※1990年発売MSX-PC対応RPGコンストラクションツール『Dante』(アスキー)収録のサンプルゲーム『BADOMA ~血塗られた伝説~』の勝手なノベライズである『小説BADOMA』(全5巻完結済、番外編1冊あり)の各巻を紹介する、無料案内冊子。品切れしそうだったので……いえいえ嘘です、馴染みの印刷処さまで追加された箔押しの新色、特にキウイグリーンが気になり過ぎたので(爆死)、頒布イベント情報ページ等を改訂の上で夏コミ(コミケ102)前に再版。無駄に箔押し&めくって初めて表紙が特殊紙であることがわかる装幀は相変わらず(笑)。


折本『物書きの卵に気を付けろ〈抄〉』
11月……『物書きの卵に気を付けろ〈抄〉』

「ふらっとぺらっと」さんの「ぺらふぇす2023秋」に参加する為、生まれて初めて折本作成に挑戦。ネットプリントで配布したので完全なる無料配布ではないものの、自サイトにアップしたPDFでも公開を継続しているので、頒価ゼロ円の無料配布扱い。『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの構想中作品からの「抄」である。


折本『青き炎を巡りて〈抄〉』
11月……『青き炎を巡りて〈抄〉』

※こちらは「ぺらふぇす2023秋」の会期末ギリギリに生やして公開した「野生のぺらっと」扱いの折本。純正の「ぺらっと」同様、ネットプリントで配布したので完全なる無料配布ではないものの〈中略〉 『ミディアミルド物語外伝集』の書きかけ外伝から抜粋した「抄」であるが、まだ折本作成に慣れておらず、別のテンプレを使用したら字が小さくなっていたことに気付けなかった(汗)。道理で、やけに読める部分が長いなーと思ったよ! という次第なので、B4用紙に印刷して折る方が目に優しいかも(苦笑)。


 あと、刊行物の範疇に入れるのは違う気がしますが、馴染みの印刷所さまで毎年付与されている会員ポイントを期限内に使い切る目的もあり、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズのグッズとして、マスクの一時保管ケースにもなる抗ウイルス加工付きのクリアケースを拵えました。こちらも架空ストアさんに委託しましたので、何かの隙間に加えてやっていただければ幸いです。
 ……おっと、グッズといえばもうひとつ、知る人ぞ知る「長編上等」企画に於いてクイズ&スタンプラリーの景品として作成した「長編上等キャンバスバッグ」も、死蔵していても仕方がないよなぁということで、全て架空ストアさんに委託しました。普段使いでも問題ないデザインですので、併せてお求めいただければ(笑)。

1-2. 参加イベント

 次は、昨年参加したイベントを、参加した順で振り返っておきます。
 イベント名のリンク先は、アンソロを除けば、頒布物がわかる公式カタログページか、お品書きポスターや委託品一覧のツイートです。

  • 一筆献納2023
  •  募集型アンソロジーへの寄稿も一種のイベント参加、という解釈で、此処に記しています。
     なお、アンソロ寄稿の場合の「参加時期」は、当該アンソロの刊行日ではなく寄稿の締切日で見ております(以降、同様)。
     アンソロの詳細は、リンク先からどうぞ。
     紙媒体の通販はBOOTHにて……と言いたかったところですが既に完売(笑)。オンラインの有料マガジンはnoteにて提供されています。
     当方の寄稿作は「六方塞がりのその先に」です。「壁の向こう側」という非常~に難しいテーマで苦戦したものの、「困った時のセルリ様頼み」で何とか10,000字、書き切りました……。
  • ぷちヘキ
  •  Web上の企画参加も一種のイベント参加、という解釈で、同じく記載します。
     覆面小説企画には初めての参加でしたが、まぁ大体の方が正解されてましたね……ルビはほぼ振らなかったんですけどね(苦笑)。
     お題を示したツイートのみ埋め込みしておきますので、結果は是非、ツリーで御確認くださいませ(笑)。
     余談ですが、この企画で作成した文章を、後に、改稿の上で「ぺらふぇす2023秋」の参加作品に落とし込んでいます。
  • 文学フリマ広島5
  •  あー、今回はツイッター纏め記事が出来るほど小まめにはツイートをしてなかったんですよね……(汗)。
     当日のツイートをツイログで遡る限り、全体設営のお手伝いをして早めにスタート出来たにも拘らず自ブース設営がまたしてもギリギリだったことと、無料配布セットが事前の読み以上に貰われていったことと、安定の撤収ブービーだったこととは、辛うじて窺い知れます(苦笑)。
  • みちのくCOMITIA 10
  •  昨年も、仙台開催回に直参してきました。通常の会議机(幅180cm奥行45cm)を合体させて都産貿(=東京都立産業貿易センター)クラスにしているのは相変わらずです(笑)。
     今回大いに特筆すべきは、みちティアのみならずADV企画さんが開催するイベントへの参加歴の中で初めて、自身の有料頒布物が貰われていったことです!!
     ……今年は日程的に折り合わず、委託参加しか出来ないのが残念です……
  • 第八回 そこの路地入ったとこ文庫
  •  こちらでは、レターパックに入り切るだけという制約ゆえ、新刊の『The 103rd』しか委託出来ませんでした……上製本は、ひと回り大きめですから(汗)。
     出たばかりということもあってか、若干ですが後日の通販で貰われていきました(深謝)。
  • コミックマーケット102
  •  引き続き一般参加が有料チケットで制限されている状況でしたが、前年の第100回に比べれば遙かに有意義なサークル参加となりました。……いや、第100回が悲惨過ぎただけかもしれませんが(苦笑)。
     こちらは、参加後にノベルスキーのアカウントで垂れ流した雑感をブログ記事に纏め直しているので、リンクを貼っておきます。詳しくはそちらをどうぞ……いや、これだけは此処でも書いておきます、野間みつねのライフワーク的作品・架空世界の歴史群像劇『ミディアミルド物語』の本伝1巻が! 超久し振りに! 貰われていったんです!!
  • COMITIA 145
  •  昨年は秋開催が何と12月というスケジュールで「冬じゃん!」となった為、夏開催という位置付けの9月開催の方へ「こっちの方が秋じゃん!」とシフトしました。当方、寒いの苦手なんですよぅ……年に複数回開催されていて他の季節で代替が利くイベントなら、冬開催回のサークル参加は避けております。……今年は11月開催らしいので、多分、秋に戻ります(笑)。
  • 名古屋COMITIA 63
  •  ティアの翌々週というハードな日程でしたが、有難くも抽選をくぐり抜けることが出来たので、日帰りで遠征してきました。
     因みに、前項で刊行物の付録的に紹介した「紀博くんクリアケース」は、この名ティア合わせで作ったものです。『レジェンダリィ・クレイン』(……以下、そろそろ略称の「レジクレ」で記載)シリーズの熱烈なるファンの方がいらっしゃる予定がありましたので……(笑)。
  • 花鳥風月164
  •  初参加以来、続き物長編『ミディアミルド物語』(……以下、そろそろ略称の「MMS」で記載)を預けると貰っていってくださる方がいらっしゃるという、神在《かみあり》の地の神在イベント。昨年はMMSの新刊はなかったのですが、サークル刊行物100冊突破記念誌『The 103rd』委託の為に参加致しました。
     ……で、今回、記念誌だけが貰われていきましたので、やはり、かの地の神のお好みはレジクレ物以外ということになりそうです(苦笑)。
  • 紙本祭5
  •  初の、オンライン会場開催イベントへのサークル参加となりました。
     会期中、頒布はゼロでしたが、継続参加に意義があるかなーという気もしますので、次回も申し込もうと考えています。ウチは何しろ紙本だらけですしね(苦笑)。
  • ぺらふぇす2023秋
  •  こちらも初参加の企画。折本作成とネットプリント配信とに挑戦しました。
     一太郎で用意されている折本テンプレートを使っての作成で、手探りもいいところでしたが(汗)、ネットプリントで打ち出してくださった方、サイトからダウンロードしてくださった方など、複数の方からお手に取っていただけたようで、とても嬉しかったです。
  • 『300字SSマルシェ』アンソロ
  •  募集型アンソロジーへの寄稿に始まり、募集型アンソロジーへの寄稿に終わる一年、とはなりませんでしたが、11月末が締切でしたので、こちらに。
     今年1月7日開催の新イベント「もじのイチ」が募集満了したことをお祝いする300字SSアンソロ。お題は「マルシェ(市場)」とのことでしたので、当方は「地産地消」というタイトルの作品で寄稿させていただきました。
     既にBOOTH通販も始まっていますので、リンク貼っておきます(笑)。
  • ブクハン図書室2023
  •  「ブックハンターセンダイ」さんの先着順企画、今年も参加することが出来ました。
     限られた字数の中でどう書くか、普段と違う切り口で紹介してみるなど、試行錯誤です。
  • #わたセカ
  •  シリーズもの創作オンリーイベント「あなたのセカイの物語」さんの事前PR企画。
     シリーズ物なら幾らでも持っている(……とゆーか、ほぼ全てがシリーズ物(汗)という)物書きですので、ホイホイ参加しました(笑)。レジクレシリーズMMS月石の民シリーズとを投稿しています。……『魔剣士サラ=フィンク』もシリーズ物になるんですが、この時は、一緒に紹介出来る他の本や冊子がまだ出ていませんでしたので(汗)。あと……『まなざし』は、本編上巻が完売していたり傍伝を出し直す予定があったりで、なかなか紹介しづらいんですよね(苦笑)。
     今後は隔月開催というお話もあり、この初回参加のみ記録という扱いにするかもしれませんが、備忘的に。

 ……前年以上に色々参加してますねえ、っていうか、参加し過ぎでは(汗)。
 今年はまた別イベントへの初参加を計画しているのに……という話は、別項に譲りましょう。

 で、イベント参加は確かに多いのですが、頒布傾向としては、んー、新刊が殆どなかったこともあり、動きが少なかっです。架空ストアさんへの委託分も、記念誌以外が全く動いてないですし(汗)。
 とはいえ、みちティアで有料頒布物が初めて出ていったり、夏コミでMMSの1巻が出てゆくという超絶久し振りの(色んな意味で泣ける)出来事があったりでしたし、前を向いて参りましょうね!

1-3. Webサイト等

 一昨年に着手した試読ページのEPUB化を、時々思い出したように進めた一年でした。
 レジクレは、差替が全て完了。MMSも、本伝5巻までと外伝集4巻までを差し替えました。他には、『歳三《おれ》達の場合』の抜粋もEPUB化。ワープロ専用機時代の原稿ではあるのですが、HTML移植済みのモノを一太郎に流し込んでの作業でしたので、一から入力し直す大変さにはならずに済みました(笑)。
 レジクレとMMSの新規EPUB版は、紙媒体作品目録ページからお探しいただけますと幸いです。



2. 2024年の希望的目標

2-1. 刊行物

 さて、此処からは、希望的観測による本年の刊行目標などを記しておきます。

【出したい新刊リスト; 刊行済みを除けば、あくまで希望】
1月……『魔剣士サラ=フィンク』傍伝シリーズ『伝えぬままに』 刊行済み
8月……『ミディアミルド物語』本伝13巻 『知と知』(仮)
      ※出来れば、コミケ104(夏コミ)合わせの新刊で
その他……『小説BADOMA』続編、『ミディアミルド物語外伝集』7巻、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズで何か、ほか

 今年もコピペっぽいラインナップですが、既に刊行済みのモノがあるという例年にない事態ではあります(苦笑)。
 それ以外は例年通り、あくまでも、希望的な目標として掲げておきます。

 ……えー、そのMMS本伝の続きですが、やっと3章目が終わりそうな辺りで……予定では計13章ある巻なんですが……間に合うかどうか微妙過ぎますわ(汗)。

2-2. 参加イベント

 今年のイベント参加は、既に1月7日の「もじのイチ#1」からスタートしており……寒いのは苦手なんですけど、創作文芸イベント新規立ち上げ(しかも年一開催)とか言われたら、出てしまいますわ……
 以降は、以下の通りになるものと考えています。

【イベント参加リスト; 基本、受かったら】
1月7日(日) もじのイチ #1 (@港区/直接参加/参加済み)
1月8日(月・祝) 一筆献納2024 (寄稿済み)
2月25日(日) 文学フリマ広島 6 (@広島/直接参加/申込済み)
3月16日(土)~31日(日)の土日祝日等 プラムツリーBOOKフェア vol.3 (@相模原/委託参加/申込済み)
4月7日(日) TAMAコミ 第8回 (@八王子/直接参加/申込予定)
5月25日(土)~26日(日) あなたのセカイの物語 (@pictSQUARE/オンライン参加/申込済み)
6月9日(日) 第十一回 そこの路地入ったとこ文庫 (@京都/委託参加/申込予定)
6月23日(日) 北海道COMITIA 19 (@札幌/直接参加/申込済み)
6月30日(日) みちのくCOMITIA 12 (@仙台/委託参加/申込予定)
8月12日(月・振休) コミックマーケット 104 (@江東区/直接参加/申込予定)
秋期開催見込 名古屋COMITIA 65 (@名古屋/直接参加/申込予定)
10月27日(日) 文学フリマ福岡 10 (@福岡/直接参加/申込予定)
11月2日(土)~3日(日・祝) 紙本祭 6 (@ピクリエ/オンライン参加/申込予定)
11月3日(日) 花鳥風月 167 (@松江/委託参加/申込予定)
11月17日(日) COMITIA 150 (@江東区/直接参加/申込予定)
2025年1月5日(日) もじのイチ #2 (@港区/直接参加/申込予定)

 昨年、九州COMITIAが参加不能時季での開催に移行してしまった為、文学フリマ福岡への参加を真剣に検討しており、今年のリスト入りとなりました。……いやー、出来れば年に一度は小倉に行きたいので、どうせ福岡方面に行くならイベント合わせにしたいよね、というか何と言うか(苦笑)。
 あと、今年は、5年振りで北海道COMITIA(北ティア)に復帰致します。北ティアは委託参加だと全くと言って良いほどお手に取っていただけないので(汗)、参加するなら遠征直参一択なんですよね……。雪のおそれがない時季のみ参加させていただきますので、宜しくお願いします(笑)。

 また、上記リストには挙げていませんが、昨年は抽選洩れしてしまったふらっとぺらっとさんとか、ブックハンターセンダイさんとか、ノベル屋さん改めなご文さんとか、気に懸けているイベントも色々ありますので、付記しておきます。

 あ、勿論、一筆献納さんの所で5月COMITIA合わせとして企画されている臨時のチャリティアンソロにも参加するつもりでおりますので、併せて付記。

2-3. Webサイト等

 今年も引き続き、既存の試読ページのEPUB形式への差替に取り組みます。
 最悪でも、MMSは全差替を目指します!
 ……Webサイト改修は、諸事情でまだ殆ど進んでいないのですが(汗)、今年の内に何とかしたいものです(汗)。



 ……という訳で、今年は、昨年以上に頑張って創作活動に勤しむつもりでおります。
 どうぞ、今年も宜しくお付き合いください。

2022年の振り返りと2023年の希望的目標

  • 投稿日時:
 こちら、ななさん企画の「創作TALK 2022-23」(オプションテーマ:オンライン、オフライン)参加記事となります。

通算100冊目の刊行物となった『バビリアグル・ジョディアン』  ブログ投稿自体が久し振り過ぎで、この「創作TALK」がないと一年以上投稿しないとかもあるかもしれませんね……ななさん、毎年企画してくださって有難うございます(深謝)。

 ……そして、最初は「簡単な振り返り」と題していたのに叩いてみたら無茶苦茶に長大化してしまったので、アンカー張って目次を付けておきます(爆)。

【目次】
 1. 2022年の振り返り
  1-1. 刊行物
  1-2. 参加イベント
  1-3. Webサイト等
 2. 2023年の希望的目標
  2-1. 刊行物
  2-2. 参加イベント
  2-3. Webサイト等

 各項目の最後には、この目次へ戻れるアンカーも張っておきましたので、飛び飛びで他の項目を読みたくなった際に御活用ください。



1. 2022年の振り返り

1-1. 刊行物 … オフライン

 今回は、久々に、「答え合わせ」の形式を復活させておくことにします。

2022年・年頭の抱負
【出したい新刊リスト; あくまで希望】
8月……『ミディアミルド物語』本伝12巻 『バビリアグル・ジョディアン』
      ※出来れば、コミケ100(夏コミ)合わせの新刊で
その他……『小説BADOMA』続編、ほか

 ……「その他」で名前を挙げた『小説BADOMA』続編は残念ながら一文字も進みませんでしたが(汗)、その代わりに思わぬものが生えたので、まぁまぁ……なのでしょうか(汗)。

2022年・現実
【出した新刊リスト】
『伝説がたり』
7月……『伝説がたり』

※うっかりTwitterで「既発表・未発表含めた短編集って需要ありますかね」と呟いたところ即座にハートと熱望コメントが飛んできたことから生えてしまった『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ(超絶超能力者クレインこと頼山紀博くんの受難話が多いシリーズ(汗))の短編集。短編集なのに『エモーショナル・サイオニック』や『アンチ・サイオニック・シティ』といった単巻読み切り物よりページ数が多く、当然、厚い(汗)。そりゃ確かに最終的な収録本数は14本になったけど、何で背幅が1cmもあるの……。


『バビリアグル・ジョディアン』
8月……『バビリアグル・ジョディアン』

※言わずと知れた(?)当方の準ライフワーク作品・架空世界の歴史群像劇『ミディアミルド物語』シリーズの本伝続き、12巻。そして、これが何と! 個人サークル活動を始めてからは通算100冊目に当たる記念すべき刊行物に! ……いや、物語の内容の方はちっともお祭気分ではなく、主人公その1も主人公その2も色々と受難気味なのだが(汗)。


『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 改訂第六版
8月……『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 改訂第六版

※『ミディアミルド物語』の各巻から2ページずつの抜粋を掲載する、無料試読用・うっすい冊子。危うくこちらが通算100冊目になってしまうところだったが、99冊目として『伝説がたり』が割り込んできたので、事無きを得る(爆)。他の版ではおまけ収録されている星村朱美(猪川朱美)様のイラスト類は今回収録なしとなっているが、次版では遂に増ページとなる為、復活見込(汗)。


『小説BADOMA おいでよランガズムBooklet』 改訂第四版
8月……『小説BADOMA おいでよランガズムBooklet』 改訂第四版

※1990年発売MSX-PC対応RPGコンストラクションツール『Dante』(アスキー)収録のサンプルゲーム『BADOMA ~血塗られた伝説~』の勝手なノベライズである『小説BADOMA』(全5巻完結済、番外編1冊あり)の各巻を紹介する、無料案内冊子。品切れしていたので、関連刊行物ページを改訂の上で夏コミ(コミケ100)前に再版。無駄に箔押し&めくって初めて表紙が特殊紙であることがわかる装幀は相変わらず(苦笑)。


 二年ちょっと振りに『ミディアミルド物語』本伝の続きを出せた上に、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズも何かしらが形になったので割と良い一年だったかなあと思う一方、今年頂いた年賀状で「小説BADOMAの続編待ってます」というメッセージを頂いてしまい、済みません済みません済みません(平伏)……というところでございます(汗)。

1-2. 参加イベント … オフライン・オンライン

 では、そんな刊行状況だった昨年に参加したイベントを、参加した順で振り返っておきます。
 イベント名のリンク先は、アンソロを除けば、頒布物がわかる公式カタログページか、お品書きポスターや委託品一覧のツイートです。但し、夏コミ時のWebカタログは既に閲覧出来ない為、リンク先はお品書きポスターのツイートにしてあります(汗)。

  • 一筆献納2022
  •  募集型アンソロジーへの寄稿も一種のイベント参加、という解釈で、此処に記しておきます。……なお、アンソロ寄稿の場合の「参加時期」は、当該アンソロの刊行日ではなく寄稿の締切日で見ておりますので念の為。
     アンソロの詳細は、リンク先からどうぞ。
     紙媒体の通販はBOOTHにて、オンラインの有料マガジンはnoteにて、それぞれ提供されています。
     当方の寄稿作は「色彩の子ら《ビフラスト》の不思議眼鏡」ですが、或る箇所に於いて「如何に『微妙にこなれていない(でも読むのが苦痛になるというほどには下手でもない)文章』にするか」に最も意を用いた作品でした(苦笑)。
  • 第四回文学フリマ広島
  •  コロナ禍で2月から4月に延期となりましたが、どうにか開催されました。
     レポ記事……というか、Twitter纏めを貼り付けた記事はこちらです(苦笑)。
     改めて振り返ってみると、種類的にも数量的にも、有料頒布物が最も沢山貰われていってくれたイベントでした。
  • みちのくCOMITIA 8
  •  みちティア直参は、何と7年振り。仙台では初の開催だったから……ではなく、机のサイズが都産貿クラス(幅180cm奥行90cm)という情報にグラッと来て申し込んでしまいまして(汗)。
     ……いやまあ、実際に行ってみましたら、通常の会議机(幅180cm奥行45cm)を合体させて都産貿クラスにしていたというオチだったんですが(笑)、それでも、都産貿(東京都立産業貿易センター)台東館開催のテキレボ(※文芸オンリー/オールジャンル同人誌即売会「Text-Revolutions」)並みの広さでのスペース展開が久々に出来たので、なかなか愉しかったです。
     有料頒布物は頒布ゼロでしたが、無料配布物は結構貰っていっていただけましたし、頒布には繋がらずとも店頭見本誌を手に取って面白がってくださった方々が何人もいらっしゃいましたので、そういう点では実りある内容となりました。
  • コミックマーケット100
  •  有料チケット制で一般参加の入場数が制限されている……という時点で頒布側としては全く以て期待出来なかったのですが、記念すべき100回開催にサークル参加出来たことは有難かったです。
     ……うん、まあ、頒布は、予想通りゼロでしたけどね(苦笑)。
     しかも無料配布すら殆ど動きがなく、そもそも創作文芸エリアは殆ど通路状態(汗)。コミケのお祭り感・通りすがりに目を留めてくれる人が多い……という辺りは、入場フリーだからこそ生まれていたんだろうなあ、と改めて実感出来た次第です。
     あと、島中でも机と机の間に人ひとり通れるだけの隙間が作られていたので、東ホールではお誕生日席よりも寧ろ島中の方が出入りが楽だったように思います(苦笑)。
     あ、それから、表紙込み820ページの超鈍器こと『魔剣士サラ=フィンク』をスペースに積み上げる通称「超鈍器タワー」が、この夏コミを以て最後となりましたので、ちょっと大きめですが(汗)、スペース全体写真を記念に掲載しておきます。

    C100 O45a
  • 第六回 そこの路地入ったとこ文庫
  •  こちらでは、委託出来るのが「見本誌を含めてレターパックに入り切るだけ」という制約がありますし(汗)、預けられるのも2種までとなりましたので、新刊の『伝説がたり』と、『ミディアミルド物語』の外伝集5巻とを委託しました。
     夏コミ後では初の後日通販ありイベントだったおかげか、後日通販で『伝説がたり』に引き合いがあったのが有難かったです。
  • 名古屋COMITIA 61
  •  初参加だった2018年秋53以来で抽選をくぐり抜けることが出来ましたので、日帰りで遠征してきました。
     事前の予想通り『伝説がたり』が中心に出ましたが、地味に名古屋では初売りであったリレーノベル『DayDream Quest ~最弱勇者が復活を繰り返したら魔王と対決することになりました~』(……以下、長いので略称の「DDQ」で記載)も貰われてゆくという有難い結果に……。
  • COMITIA 142
  •  こちらも久し振り、2019年秋130以来の直参でした。相互扶助の為に他サークル様と合体参加したこともあって、通常の「千美生の里+」との合体はせず、1スペースのみ。なので、リンク先ツイートの通り、持参品を絞りました。……と言っても、冊数の多い『ミディアミルド物語』や超分厚い『魔剣士サラ=フィンク』があるので、箱数はひとつしか減りませんでしたが(苦笑)。
     特筆すべきは、そろそろ頒布も頭打ちだろうなーと見ていたDDQが、2冊も貰われていったこと。これにはもう、ひたすら吃驚でした。本当に有難うございました!
  • 花鳥風月162
  •  初参加以来、続き物長編『ミディアミルド物語』(……以下、そろそろ略称の「MMS」で記載)を預けると貰っていってくださる方がいらっしゃるという、神在《かみあり》の地の神在イベント。昨年はMMS本伝の続刊が出たので、久々に委託参加させていただきました。
     実はこのイベント、前から散々書いておりますが、他所で引きの強い『レジェンダリィ・クレイン』(……以下、こちらもそろそろ略称の「レジクレ」で記載)シリーズ物が、無料配布だろうが何だろうが絶対に貰われていかないというイベントでもあり。そんな訳で、今回も、一応新刊だしな~と『伝説がたり』を含むレジクレ物一式を混ぜてはおきましたが、欠片も期待はしていなかったのでございます。
     ところが、戻ってきた委託品を見て吃驚。
     MMSの最新刊&MMS無配改訂版以外に、何と『伝説がたり』までもが貰われていっている!!
     ……理由はよくわかりませんが(汗)、花鳥風月さんでは記念すべきレジクレ物初頒布となりました。……今後、MMS同様に受け容れていただけると嬉しいのですが(汗)。
  • ブクハン図書室2022
  •  参加を申し込んだ「ブックハンターセンダイ」さんの2022年vol.4の方は抽選洩れでしたが、こちらの先着順企画の方へ参加することが出来ました。
     若干番外っぽいものの、イベント参加の記録として残しておきます。

 ……いやー、改めて振り返ると、かなり色々参加してますね自分(汗)。
 直参が一気に増えましたが、どちらのイベントでも感染症対策に物凄く気を遣われていて、不快な思いをさせられたことが殆どなかったことを申し添えておきます。

 頒布傾向としては、架空ストアさんへの委託分も含めて、レジクレシリーズの強さが今年も際立っておりました。
 レジクレは自身にとっては原点となるシリーズではありますが、当方にとっての準ライフワークであるMMSも推したい、でも花鳥風月さん以外ではなかなか出てくれないんだよなぁ……続き物長編の頒布の難しさよ……。

1-3. Webサイト等 … オンライン

 さて、昨年のオフライン活動は以上のような状況でしたが、オンライン活動の方でも、ちょっと特筆しておくべき事柄がありました。
 それは、Webサイトに掲載してきた試し読みページを、2022年夏の新刊『伝説がたり』と『バビリアグル・ジョディアン』から、EPUB形式に移行したことです。
 これまではHTML手打ちをせっせと続けて移植してきたものの、この手間がかなりのものでして(汗)、刊行後の試読公開が遅れることも珍しくありません。
 そこで、サイトの方に「Bibi」というEPUBリーダーを導入。その上で、試し読みをEPUB形式のファイルでアップし、PCでもスマホでもWebブラウザからアクセスするだけでEPUB形式として読めるようにしてみたのです。


 因みに当方は閲覧媒体に合わせるリフロー形式で作成しますので、紙媒体のようなカッチリ計算した組版にはなりません。しかし、誰でもが紙媒体並みのルビが付いた状態で、しかも縦書きで読める、という点で、これまでのHTML横書きよりも格段にストレスの少ない形で提供出来るようになったのでは、と考えております。

 ついでながら、サイト側でWebフォントも組み込み、EPUB側で優先指定しましたので、UDデジタル教科書体がインストールされている環境からでしたら、当該フォントで閲覧可能……な筈です。



2. 2023年の希望的目標

2-1. 刊行物 … オフライン

 さて、それではそろそろ、希望的観測による本年の刊行目標などを、つらつら綴っておくことにします。

【出したい新刊リスト; あくまで希望】
4月……「千美生の里」刊行物100冊突破記念誌(タイトル未定)
8月……『ミディアミルド物語』本伝13巻 『知と知』(仮)
      ※出来れば、コミケ102(夏コミ)合わせの新刊で
その他……『小説BADOMA』続編、『ミディアミルド物語外伝集』7巻、ほか

 何だか今年も仄かにコピペっぽいですが、無料配布物を除いて最低3冊は、何かしら世に送り出したいものです……あ、次に出す1冊は既に、刊行物100冊突破記念誌と決まってはいるんですが(爆)。
 例年通り、あくまでも、希望的な目標として掲げておく次第です。

 ……ただ、MMS本伝の続きって、まだ最初の章すら終わっていない為体なので(嘆)、夏コミ時期の新刊は全く別の作品になる可能性ありありです(汗)。


2-2. 参加イベント … オフライン・オンライン

 今年のイベント参加は、2月26日の「文学フリマ広島5」を皮切りに、以下の通りになるかなーと考えています。

【イベント参加リスト; 申込予定のものは受かったら】
1月9日(日) 一筆献納2023 (寄稿済み)
2月26日(日) 文学フリマ広島 5 (@広島/直接参加/申込済み)
5月27日(土) みちのくCOMITIA 10 (@仙台/直接参加/申込予定)
6月11日(日) 第八回 そこの路地入ったとこ文庫 (@京都/委託参加/申込予定)
8月13日(日) コミックマーケット 102 (@江東区/直接参加/申込予定)
8月20日(日) 花鳥風月 163 (@松江/委託参加/申込予定)
秋期開催見込 名古屋COMITIA 63 (@名古屋/直接参加/申込予定)
秋期開催見込 COMITIA 秋開催の回 (@江東区/直接参加/申込予定)

 ……って、COMITIAの秋開催が「2023年11月下旬~12月上旬ごろ」という記載になっていて震えてるんですが……(寒いのが苦手)
 あと、出来るだけ参加したいと考えてきたものの昨年は落選してしまった九州COMITIAですが、今年から春開催に移行してしまった為、参加が著しく困難になりました……。流石に、文フリ広島で広島市へ大遠征した1週間後に北九州市へ大遠征する体力と財力はございませぬ(嘆)。
 それから、8月の花鳥風月さんは、夏コミ新刊としてMMSの本伝または外伝集が間に合わなかった場合、申込を見送る可能性が高いです(汗)。

 また、上記リストには挙げていませんが、ブックハンターセンダイさんとかノベル屋さんminiさんとか、気に懸けている委託イベントもありますので、此処にメモ的に付記しておきます。

 ……ところで、テキレボの次回開催予定は……? (小声)

2-3. Webサイト等 … オンライン

 ぼちぼちではありますが、既存の試読ページも、EPUB形式に差し替えてゆくつもりです。

 ……あと、実は、Webサイトの改修を外注しておりまして。
 2002年から20年以上、HTML独学でポチポチ頑張ってきたものの、好い加減でレスポンシブ対応したいが自力で改修する時間が取れない……という状態が何年も続いていた為、遂に、Movable Typeをメインとする為の改修作業を外注することにした次第です。
 サイト開設21周年となる今年5月頃の切替を目指して、昨年12月に契約書を取り交わし、今月から改修が始まったところですので、今年前半の内には、この瓦版ブログも含めてレスポンシブ対応出来るものと思っております(汗)。



 ……という訳で、今年も、色々なことに色々と気を付けながら(汗)、創作活動を続けてゆく所存です。
 どうぞ、引き続き宜しくお付き合いくださいませ!

2021年の簡単な振り返りと2022年の希望的目標

  • 投稿日時:
 こちらも、ななさん企画の「創作TALK 2021-22」(オプションテーマ:創作とイベント)参加記事となります。



 ……という訳で、まずは、昨年の創作活動に係る簡単な(……?)振り返りを。

2021年唯一の有料刊行物『エモーショナル・サイオニック』改訂第二版
 世情が世情の為、直参イベントへの参加は12月19日の「九州COMITIA 5」まで控えておりましたが(レポ的な記事はこちら)、その一方で、通販型イベントや委託イベントへの参加が増えた年でもありました。
 参加した順に並べておきますと……(リンク先は委託品がわかるページ等)

  • Text-Revolutions Extra 2
  •  昨年、最も冊数が出たのは、やはりこちら。
     一昨年12月からという頒布期間の長さもあったとは思います。
     遂に『まなざし』上巻の最後の1冊が貰われていったイベントでもありました。
  • 尼崎文学だらけ
  •  こちらでは推薦文も沢山頂きまして、本当に感謝頻り……!
  • 一箱静マル@ヒガクレ荘 8月度
  •  「委託出来るのが10cm幅まで」の制約により、見本誌と無料配布物しか委託出来ませんでしたが(汗)、無配はそこそこ貰っていっていただけたようでした。
     超鈍器の見本誌は、結構お手に取られていたそうです(笑)。
  • 第三回 そこの路地入ったとこ文庫
  •  こちらでは、委託出来るのが「見本誌を含めてレターパックに入り切るだけ」という制約がありましたので(汗)、厚さを考慮しつつ『ミディアミルド物語』の外伝集3巻を預けるという冒険をしてみました。
     幾ら単独で読み切れるとはいえシリーズ物の外伝集ですから、私のような「長編を途中から読んでも気にならない」タイプの方でないと躊躇されるだろうな……と思っていましたが、お求めくださった方がいらしたようで……! (吃驚)
  • ノベル屋さんmini 11月プレ開催
  •  ディスプレイ用品を一緒に送れるという面白い試みがありましたので、拙サークル手製の折り畳めるアクリル棚を一緒に委託しました。
     使用感は、リンク先で引用しているツイートの添付写真を参照(笑)。

 ……結構参加してたんですねえ(苦笑)。
 見本誌しか預けられなかった一箱静マルさんを除けば、各イベントで、最低でも1冊は、拙作を貰っていってくださった方がいらっしゃいまして……誠に有難い限りでございました。

 頒布傾向ですが、SFモドキの『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの強さが際立っていたように思います。今回、当該シリーズを委託したイベントでは全て、このシリーズが「動いた」ので。
 単巻読切のシリーズであることが大きいのかもしれないですが、それだけでは説明しにくい……というのも、不思議なことに、このシリーズって、委託した際、出ないイベントでは、試し読みの無料配布すら1冊も貰われていかないんですよ(汗)。
 出てゆくイベントでは、本当に驚くほど出てゆくのですが……
 イベント、と書きましたけど、結局は、そのイベントで委託本をわざわざ見て回ってくださる方々の嗜好の違いから来るものかなぁと。これはもう、何度か出してみて確認するしかないんですよねえ……

 ……という訳で(苦笑)、昨年は、あの“神在イベント”花鳥風月さんには全く委託せず過ごす……という状態にもなりました(汗)。昨年刊行出来たのが『エモーショナル・サイオニック』の改訂第二版(最初に掲げた写真)だけでしたから、当然、参加を見送らざるを得ず……何しろ、とにかくレジクレ物が全っっ然出てゆかないイベントなんですよ、あちらは……(汗)



 さて、それではそろそろ、希望的観測による本年の刊行目標などを、つらつら綴っておくことにします。

【出したい新刊リスト; あくまで希望】
8月……『ミディアミルド物語』本伝12巻 『バビリアグル・ジョディアン』
      ※出来れば、コミケ100(夏コミ)合わせの新刊で
その他……『小説BADOMA』続編、ほか

 ……あれ、一昨年の記事のコピペですか? ……みたいな感じになってますね(苦笑)。
 今年は8月に夏コミが開催される予定らしいので、受かれば復帰したい気はあるのですが、MMS本伝の続きが果たして間に合うかどうか……?
 章数的には予定の半分まで来ていますので、何とか、超早割の締切(6月末)には入稿を間に合わせたいところです……(汗)。

 イベント参加は、2月13日の「第四回文学フリマ広島」への遠征予定を除いては、今のところ全く未定です。
 前述通り、夏コミに受かれば参加したい、ぐらいの気持ちはありますし、秋頃にはコミティアにも復帰したいという気もありますが……このところ世情がまた怪しくなってきつつあるので(嘆)、まだ何とも言えない状況ですね……。

 いずれにしても、様々なことに気を付けながら、創作活動を息長く続けてゆこうと考えております。
 本年もまた、どうぞ宜しくお付き合いくださいませ。

久々のイベント直参、覚え書き

  • 投稿日時:
 お久し振りでございます。
 こちら、ななさん企画の「創作TALK 2021-22」(オプションテーマ:創作とイベント)参加記事となります。



 世情が世情で、此処二年ほど同人誌即売会(イベント)への直接参加(直参)が出来ませんでしたが、それなりに落ち着いてきていたこともあり(……当時は(汗))、また、この時期に母の法事で丁度小倉(福岡県北九州市)に滞在する予定であったということもあり、同地で2021年12月19日に第5回目が開催された「九州COMITIA」(以下、「九ティア」)を、直参復帰のイベントに致しました。
 で、久々の直参ということもあって、色々なことがありましたので、レポというには取っ散らかり過ぎてますが(汗)、ちょっと覚え書きとして残しておくことにします。

【その1】 前日移動
 当方、余り規模の大きくない(※目安としては、スペース数が1,000を超えない)イベントでは、可能であれば設営に参加しようと考えるタイプでして、初回の九ティアでも、イベント当日朝の設営に参加しました。
 で、今回も、可能であれば参加しようと考えていたのですが……

 ……前日設営で、しかも15:00集合。

 ちょっと待ってつかーさい、私、前日の夕方に小倉入りする予定なんですけど(汗)。

 一旦は参加を諦めようと思いましたが、思い直し、どうにか間に合うだろうという時刻に小倉入り出来るよう、予約していた新幹線の便を変更。久々の直参でもありますし、某テキレボの設営参加並の05:30起床で頑張ってみることにしたのです。えーぇ、コミケ直参時の04:30起床より遙かにマシだわ(爆)。
 しかし、万が一にも新幹線に乗り遅れてしまったら、そのダメージたるや在来線乗り遅れの比ではありません。ですので、ホント、頑張って起床して朝御飯きちんと食べましたよー(汗)。なかなか旅支度が終わらず(汗)前日の早寝が出来なかったのですが……(嘆)。

 あと……荷物が多かったので、タクシーも懸念材料でしたね。
 予約が難しい事情があり、当日の朝に呼ばざるを得なかったのですが、これは、下手をすると30分以上も待たされる可能性がある博打です。そこで、かなり早めの時刻に電話。もしも駄目だった時に、何とかバス移動に切り替えられるように。
 幸い、5分程度で来てもらえましたので、その後はゆとりのある移動が出来ました。

 ところがです。

 この日、降雪・積雪の影響により、東海道新幹線が徐行運転で大幅遅延(爆)。

雪景色:「ようこそ滋賀へ」の看板あり  写真は、滋賀県内を徐行通過中に撮影したものです。縮小すると殆どわからないですが、たまたま「ようこそ滋賀へ」という看板が写り込んでいます(苦笑)。

 念の為に余裕を見て着ける便にしておいたおかげで、どうにかこうにか集合時刻までに会場へ辿り着くことは出来たものの、天候ばっかりはどうしようもないので、焦りました……

【その2】 腰椎ベルト
 因みに、設営に参加すると、大抵、翌日は足腰の筋肉痛に襲われます。
 イベントだけの参加でも、翌日はやっぱり、筋肉痛です。
 それが前日設営ということは、つまり、イベント当日に既に筋肉痛で大変なことになる可能性が大、というわけです。
 そこで今回は、寄る年波も考慮し(爆)、前日設営とイベント当日、母の遺品の腰椎ベルトを巻いて参加致しました。

 気休め程度かもな……と思っていたものの、今迄は湿布を貼ろうがアン○ルツを塗ったくろうがお構いなしに出ていた筋肉痛が、翌日も翌々日も、殆ど出なかったのには吃驚。……あ、勿論、○ンメルツ塗ったくってもおきましたけどね(苦笑)。
 それはそれとして、腰椎ベルト、すげーな……。今後の直参イベントでは、ガッチリ巻いていくことにします。

【その3】 超軽量ポスタースタンド
 お使いになっている方も多いであろうPO.SU.TA.、私もこれまでその軽量モデル(Pro)を使用してきました。
 ですが、中止になったGWコミケで限定販売予定だったという「PO.SU.TA.カーボン」なる「究極の軽量モデル」を見掛け、九ティア前に試しに1セット取り寄せてみたのですが。

 ……かっ……軽い……。

 信じられんぐらい軽いぃ! Proも軽いと思ってましたけど、この軽さは一体何事!? ぶっ魂消ました……。
 で、この九ティアが、実際のイベントでの使用感を確認する場だったわけですが、うん、充分に使える物でした。風の強い会場だとどうだろう? という懸念は残るものの、もう1セット持っておいて良いでしょう、というのが結論でして。
 という次第で、年末に更に1セット追加で購入。……でも、今見たら、もう売り切れてました……(汗)。

【その4】 飛沫防止卓上パーテーション
 マルダイさんでポスタースタンドと併せて購入した物が、卓上用のパーテーション。
 今回は各サークル1スペース限定で、必要なのが90cm幅でしたので「PO.SU.TA.卓上900伸縮 卓上パーテーション」を選びましたが、これが予想外の便利グッズでして。

九ティア6 M12  設営写真を御覧いただければおわかりかと存じますが……お品書き(頒価表)やスペース番号札を貼るのに丁度好いんです(爆)。
 まさか感染症対策で、これまで何処に置くか困り続けてきたものを貼る場所が出来ようとは(こら)。

 180cm幅の卓上品があれば買っておいたんですが……なさそうなのが残念です。リンクを張った90cm幅の方は、ポスタースタンドと違って売り切れではなく、単に品切れとなっているので、また出てくるのではないかと思います。……2スペース取ることの多い拙サークル。出たら買い足しておくつもりです(汗)。

【その5】 安定の……
 ……拙サークルで「安定の」と来れば、それは枕詞のようなもので、結びは必ず「撤収ビリ」ですね(爆)。

 さて、久々の直参イベントで1スペース限定ということで、机上に出す見本誌もディスプレイ什器類も大いに絞っておいた……にも拘らず、やっぱり今回もまた、安定の撤収ビリでございました(苦笑)。
 搬出宅急便も、「間もなく受付を締め切りまーす!」というアナウンスがあってからの駆け込みビリで(汗)。……いやまあ、今回、スペースに独りしか入れないことがわかっており、広島の友人に助っ人を依頼することもなく単身参加してましたから、余計に時間が掛かったわけですがね(苦笑)。
 そのまま帰るのも憚られたので、会場の撤収も最後までお手伝いしてからホテルに引き揚げましたとさ(爆)。

 引き揚げる際に、ペデストリアンデッキから撮影した、会場外観写真。

九ティア6 会場  ……とまあ、こんな感じで、久々の直参イベントは、どうにか無事に終了致しました。
 頒布・配布の面でも、超鈍器が2冊も貰われてゆくわ、無料配布セットも結構な数が貰われてゆくわと、かなり実りのある結果でございました。
 お手に取ってくださった皆様に、改めて感謝申し上げます。

 次回はどうなるかわかりませんが、また母の法事の時期と重なるようでしたら、遠征・直参を考えようと思っています。

2021年の目標など

  • 投稿日時:
 2021年が到来した。
 後述の事情により「めでたい」とは言えないものの、兎にも角にも年が明けたので、普段より随分と短くなるが、年頭記事を上げておくことにする。
 なお、こちら、ななさん企画の「創作TALK 2020-21」(オプションテーマ:創作と新型コロナウイルス)参加記事となる。



 昨年は、イベントの参加レポート記事も、イベントでの頒布予定リスト記事も、作成する余裕と気力とが喪われてしまった一年だった。
 母の腰椎骨折が3月に判明し、以来、外出も殆ど出来ずに自宅療養の日々を送ったこと、そして自分の仕事の方でも、新型コロナ禍を避ける為のテレワークに伴い、ひとたび出勤すれば殆ど必ず終電帰り、という生活が続いたことで、とにかく、細々《ほそぼそ》とした執筆以外の創作活動に向かう余裕が殆どなくなってしまったのだ。
 なお、母は、11月に体調を崩し、検査の為に入院。早ければ年末、遅くとも翌年1月中旬には退院出来るだろうという見込みだったものの、12月下旬に容態が急変し、帰らぬ人となった。思い出すだに精神的に「しんどい」ことではあるが、事実として此処に記しておく。

 そんな次第で明けた2021年、最低でも、新規の有料頒布物を1冊ぐらいは出したいな……とは考えている。
 刊行物の冊数自体は、現在開催中の通販イベント「Text-Revolutions Extra」(以下、「テキレボEX」)の第2回目向けの無料配布冊子だとか、見本誌まで入れて残5冊となっている『エモーショナル・サイオニック』の改訂再版が入りそうだとか、そういったものが加わりそうで、複数冊にはなると予想されるのだが……全く新しい有料頒布物が何も生み出せない一年になるのでは、私の道楽を理解してくれていた亡き母も本意ではなかろうなあと思うので、どうにか前に進みたいと考えている次第である。
 (積極的に応援というわけではなかったけれど、今はなき神戸の「そうさく畑」に付いてきてスペース内に座っていてくれたり(座ってるだけだったが(苦笑))、夏コミの前日搬入へ荷物持って付いてきてくれたり(一度で懲りたらしいが(汗))、第1回の「九州COMITIA」に参加した際には姉妹を連れて覗きに来てくれたり(伯母叔母に訪ねてこられるのはうにょにょにょではあったが(爆))、という母だった)



 最後に、一応、昨年中に刊行したものを列挙しておく。

『予言者ミグとの対面』
4月……『予言者ミグとの対面』

※ようやく出せた『ミディアミルド物語』本伝の続き。もうちょっと先まで行ってから終わりたかったのだが、折角受かったGWコミケに間に合わせたいのとページ数が膨れ上がりそうなのとで、表題章までの収録による刊行となった。……なお、GWコミケ自体が結局中止と相成ったので「幻のGWコミケ新刊」に。


『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』改訂第五版
4月……『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』改訂第五版

※長らく品切れだったが、本伝の続きが出たので改訂版を刊行。


『Dark Fragments 野間みつね作品 ダークな断片集』
5月……『Dark Fragments 野間みつね作品 ダークな断片集』

※テキレボEXの無料チラシ類同梱企画(なのかな)「わくわくおためしパック」向けに作成。普段なら使わない「ホワイトセット」(濃色用紙にオンデマンドの白トナー印刷)で刷ることを前提に、その装幀に相応しく(?)、既刊や単行本未収録作品から「何処かダークな」部分ばかりを抜粋して鏤めた、僅か8ページの試し読み冊子。なお既に品切れ絶版。


 なかなか厳しい一年だったことがわかる結果である。
 25周年の「ぷち自選蒐」も準備を始めていたのだが、上述の事情で到底手に付かず、結局、越年の課題となった。26周年という中途半端な時期にはなるが、作りかけているわけだし、何とかしたいな……とは思うところである。
 でも、本命は、やっぱり『ミディアミルド物語』の本伝続きだよな……(汗)

2019年の纏めと2020年の抱負

  • 投稿日時:
 2020年が参りました……!
 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
 昨年末は到底ブログを更新出来る状態ではなかった為、昨年年頭の抱負記事と突き合わせての答え合わせ記事と抱き合わせで(爆)、今年の希望的予定を列記しておくことに致します(汗)。
 なお、こちら、ななさん企画の「創作TALK 2019-20」参加記事でございます。淡々とした恒例記事……の割に長いですが、それはもう抱き合わせですから仕方ないっす(笑)。

 では、まずは、昨年の振り返りから。

昨年年頭の抱負
【出したい新刊リスト; あくまで希望】
5月頃……例のリレーノベル(タイトル未定)製本版
      ※現在、完結まで残り三名の所まで来ている
      ※可能であれば、春のコミティアまでに刊行したい
8月……『ミディアミルド物語』本伝11巻
      ※出来れば夏コミ合わせの新刊で
その他……『小説BADOMA』続編、ミックスナッツ系の短編集、ほか

 ……「その他」に書かれているミックスナッツ系の短編集と、ほかが出ましたね(汗)。あと、秋の刊行にはなってしまいましたが、リレーノベル。
 ですが、出せた本の殆どが、イベント合わせになれなかったという……まー、色々ありましたから……(遠い目)

現実
【出した新刊リスト;改訂部分の殆どない再版モノは除く】
『「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集3』
3月……『長編上等 とーとつ☆ばっすい集3』

※Text-Revolutions(以下、略称の「テキレボ」)にて当方が主催して開催している続き物長編小説応援企画「長編上等」参加者様の作品抜粋等を集めた冊子で、自作品とは言いにくいが、編集・発行は当方で行なった為、例によって例の如く、ちゃっかり掲載(汗)。


『捻り出しミックスナッツ』
8月……『捻り出しミックスナッツ』

※納品されたのは7月だが、公式刊行日は8月4日なので、8月扱い(笑)。……夏コミ新刊になる筈だったんだが……夏コミ自体に抽選洩れで参加出来なかったのでは頒布しようもなく(苦笑)。


『「テキレボ鈍器フェスティバル」 マップ兼ブックレット』
10月……『「テキレボ鈍器フェスティバル」 マップ兼ブックレット』

※テキレボ9で企画した「厚い本を集める」という「テキレボ鈍器フェスティバル」に参加してくださった作品の紹介を、文庫目録風に纏めた冊子。これまた自作品とは言いづらいのだが、編集・発行は当方で行なったので(汗)。……ただ、この冊子、当のテキレボでは配布出来ないという事態に……(嘆)


『DayDream Quest ~最弱勇者が復活を繰り返したら魔王と対決することになりました~』
10月……『DayDream Quest ~最弱勇者が復活を繰り返したら魔王と対決することになりました~』

※7人で回したリレーノベル。表紙の変な箇所に全く目立たないんじゃないかという豪華箔押し、半分以上のページが豪華二色刷、豪華フルカラー栞(×2枚)……などなど、参加者皆々の本気のお遊びが詰まった一冊(笑)。……これもまた、テキレボに間に合わせるぞ、華々しく出すぞー! と頑張った本だったんだが……(遠い目)


『アンチ・サイオニック・シティ 刊行準備冊子』
10月……『アンチ・サイオニック・シティ 刊行準備冊子』

※後述の『アンチ・サイオニック・シティ』12月刊行を控え、10月のテキレボで何も宣伝出来ないのもなあ……と思って急遽作成した無料試読冊子。……しかし、これもまた、テキレボ新刊になり損ねた代物でなあ……イベント自体が台風接近で中止になったんでは致し方なし……


『アンチ・サイオニック・シティ』
12月……『アンチ・サイオニック・シティ』

※6年振りに刊行と相成った、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの新作(一応)。昨年の刊行物の中で最も、「まさか出るとは夢にも予想していなかった」作品である(爆)。諸般の事情で刊行を12月にせざるを得なかったが、実は、作品自体は8月中に書き上げていたりする(苦笑)。実質的な執筆期間は、何と、僅か二十日間。


 前回の振り返りで「最低2冊は、再録モノではない本を出したい」と書いているので、それは何とか達成出来ていますが、『ミディアミルド物語』本伝の続きが、またしても……なかなか出せないねえ……(汗)。



 イベントの方は、参加を見送ったものについては記載を省略します。
 直参したイベントでは報告記事にリンクを張っておりますので、御用とお急ぎのない方は、お気が向かれましたらクリックを(汗)。

【イベント参加リスト】
2月17日(日) COMITIA 127 (@江東区/直接参加/報告記事
2月24日(日) 第一回文学フリマ広島 (@広島/直接参加/報告記事
3月21日(木・祝) 第8回 Text-Revolutions (@台東区/直接参加/報告記事
5月12日(日) 花鳥風月 144 (@松江/委託参加)
6月16日(日) 第三回 静岡文学マルシェ (@静岡/委託参加)★ ※無料配布は出た
6月30日(日) 北海道COMITIA 10 (@札幌/直接参加/報告記事
6月30日(日) 新潟COMITIA 51 (@新潟/委託参加)★ ※無料配布は出た
7月14日(日) みちのくCOMITIA 5 (@郡山/委託参加)★ ※無料配布は出た
8月11日(日) コミックマーケット 96 (@江東区/コミケ申込史上初の抽選洩れ(汗)
9月8日(日) 第七回文学フリマ大阪 (@大阪/「兎角毒苺堂」さまへ委託)★ ※無料配布は出た
10月12日(土) 第9回 Text-Revolutions (@台東区/台風19号接近の為中止(涙)
11月3日(日) おもしろ同人誌バザール 8 (@千代田区/「兎角毒苺堂」さまへ委託)★ ※無料配布は出た
11月24日(日) COMITIA 130 (@江東区/直接参加/報告記事
11月30日(土) 北海道COMITIA 11 (@札幌/委託参加)★
12月8日(日) 花鳥風月 148 (@松江/委託参加)

 因みに上記は、リレーノベル執筆メンバーによる『DayDraem Quest』頒布イベントを含んでおりません。悪しからず御了承ください。

 例によって、後ろに付いているマークは、有料頒布物が1冊でも出たか否かを示すものです。(白星)は出たもの、★(黒星)は出なかったもの。

 昨年も相変わらず花鳥風月さんの凄さが際立ちましたが、個人的に特筆すべきは、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズは無料配布であろうと何だろうと全く動かないと判明した、ということ(汗)。元々、無料でも出ないものは一冊たりとも出ない、というイベントですから、無料配布が動かないことは不思議でも何でもないのですが、有料頒布物の方はきちんと貰われていっておりますから、「成程、ファンタジー系や歴史系のお話の方が求められているイベントなのかなー」と思っているところです……もしも、来年、『アンチ・サイオニック・シティ』本編もびくとも動かないようであれば、そう結論付けても良いかもしれないですね(苦笑)。
 ……その他、昨年のトピックとしては、委託の黒星イベントでも『魔剣士サラ=フィンク』の無料試読冊子だけは細々と貰われていきがちだったことでしょうか。いっそ全く何も出ないのであれば、参加を見送る決断も出来るのですが……という訳で(苦笑)、北海道COMITIAさん(以下、略称の「北ティア」)への委託参加は、今年から暫く休止することに致します。6月の直参で無料試読冊子を撒きまくった結果の「坊主」ですから、そういうことなのだなーと(淡々)。

 申し込んだにも拘らず参加出来なかったイベントがふたつもあるというのは今迄にない大事件ですが、これらはもう不可抗力の域ですので……(苦笑)






 では、年頭の抱負の方に移ります。
 まずは、希望的観測による、出したい本の予定です。

【出したい新刊リスト; あくまで希望】
5月……『ミディアミルド物語』本伝11巻
      ※出来れば、GWコミケ合わせの新刊で
その他……『小説BADOMA』続編、ほか

 ……去年の出したいリストと殆ど同じじゃねーか、というツッコミはナシでひとつ(汗)。刊行時期が5月ってところが結構きついんですが、今年は某国際的スポーツイベントのせいで同人誌即売会スケジュールがしっちゃかめっちゃかになってますしね……

 なお、『ミディアミルド物語』本伝11巻の予定章数は、昨年の末までは確かに「11」だった筈なのですが……今年に入ってからの執筆分で、既に「12」に増えることが確定気味となっており、白目を剥いております……6章分を移植し終えた所で100ページ超え……うわーい、200ページ超えたらどうしよう……(ぷくぷく)
 初詣では「最低でも3冊は本を出せますように」と祈ってきたのですが(苦笑)、あんまり厚い本を出してしまうと、年間冊数が減るおそれが……さて、どうなりますやら(汗)。


【イベント参加リスト; 受かったら】
 ※以下は、リレーノベル執筆メンバーによる『DayDraem Quest』頒布予定イベントを含みません。
2月23日(日) 第二回文学フリマ広島 (@広島/直接参加/申込済み)
4月12日(日) 名古屋COMITIA 56 (@名古屋/直接参加/申込予定)
5月4日(土) コミックマーケット 98 (@江東区/直接参加/申込済み)
5月31日(日) 北海道COMITIA 12 (@札幌/直接参加/申込予定)
6月(開催日未定) 新潟COMITIA 52 (@新潟/委託参加検討)
7月5日(日) 花鳥風月 151 (@松江/委託参加/申込予定)
8月16日(日) みちのくCOMITIA 6 (@郡山/委託参加検討)
11月1日(日) 第10回 Text-Revolutions (@台東区/直接参加/申込予定)

時期未詳 九州COMITIA 4 (@北九州/日程によっては直接参加を検討)
時期未詳 COMITIA 秋開催の回 (@江東区/直接参加/申込予定)


 ……今年から、3月には他の直参イベントが来ない、と判明しましたので、2月の文フリ広島への遠征を決めました。寒いのは苦手ですが(震)、故郷で開催されるイベントの中では今のところ唯一、拙サークルでも参加出来るイベントですので、今後も出来るだけ頑張ります(汗)。

 花鳥風月さんについては、少しペースを落とし、初売り本が2冊に増えているであろう7月から委託参加を再開する予定です。……いえ、その前の5月には増えている……筈なのですが……前後に直参イベントが挟まると、流石に準備がキツイのです(汗)。

 なお、昨年まで委託参加させていただいていた静岡文学マルシェさんは、折角『魔剣士サラ=フィンク』の無料試読冊子が貰われていったところですが、何と今年は北ティアと同日開催の上に委託が休止ということになりましたので、已むなく参加を見送ることと致しました。……何方か、超鈍器だけでも委託させてくらはい(超小声)。

 そして、今年こそ、今年こそ、九ティアの日程が私の動ける時期と合ってくれますように……! ……って昨年と全く同じ嘆きですが、いつになったら『魔剣士サラ=フィンク』を持参出来るのであろうか……(遠い目)。

 それでは、サークル活動25年目(四半世紀!)に突入する本年も、どうぞ宜しくお付き合いくださいませ。

2019年の抱負

  • 投稿日時:
 明けましておめでとうございます。
 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
 例によって例の如く、今年の希望的予定を列記しておくことに致します(汗)。
 なお、こちら、ななさん企画の「創作TALK」参加記事・最終第三弾にもなっております。淡々とした恒例記事ですが、その分ふーんと読み流せるかと存じますので、宜しく覗いていってやってください(笑)。

【出したい新刊リスト; あくまで希望】
8月……『ミディアミルド物語』本伝11巻
      ※出来れば夏コミ合わせの新刊で
その他……『小説BADOMA』続編、ミックスナッツ系の短編集、ほか

 ……去年の出したいリストから『魔剣士サラ=フィンク』が落ちて、『ミディアミルド物語』が後釜に座ってるだけですな(苦笑)。

 あ、そうだ、番外ですが、これも忘れてはなりません。

5月頃……例のリレーノベル(タイトル未定)製本版
      ※現在、完結まで残り三名の所まで来ている
      ※可能であれば、春のコミティアまでに刊行したい

 一昨年の記事で紹介したリレーノベルですね。詳細は、完成してから改めて(汗)。とにかく二転三転が凄い、ふあんたじー……とだけ、言っておきます(苦笑)。

【イベント参加リスト; 受かったら】
2月17日(日) COMITIA 127 (@江東区/直接参加/申込済み)
2月24日(日) 第一回文学フリマ広島 (@広島/直接参加/申込済み)
3月21日(木・祝) 第8回 Text-Revolutions (@台東区/直接参加/申込済み)
5月12日(日) 花鳥風月 144 (@松江/委託参加/申込予定)
6月16日(日) 第三回 静岡文学マルシェ (@静岡/直接 or 委託参加/申込予定)
6月30日(日) 北海道COMITIA 10 (@札幌/直接参加/申込済み)
6月30日(日) 新潟COMITIA 51 (@新潟/委託参加/申込予定)
7月7日(日) 花鳥風月 145 (@松江/委託参加検討)
7月14日(日) みちのくCOMITIA 5 (@郡山/委託参加/申込予定)
8月11日(日) コミックマーケット 96 (@江東区/直接参加/申込確実)
9月8日(日) 花鳥風月 146 (@松江/委託参加検討)
10月27日(日) 花鳥風月 147 (@松江/委託参加検討)

時期未詳 九州COMITIA 3 (@北九州/日程によっては直接参加を検討)
時期未詳 Text-Revolutions 第9回
時期未詳 名古屋COMITIA 55 (@名古屋/直接参加検討)
時期未詳 北海道COMITIA 11 (@札幌/委託参加検討)
時期未詳 COMITIA 130
時期未詳 花鳥風月 148 (@松江/委託参加検討)

 ……寒さが苦手で冬のイベント参加を避けている筈の当方が、今年は、いきなり、2月にふたつものイベントを入れておりまする(汗)。
 文フリ広島は「初めて故郷で、参加出来そうなイベントが開催されるわけだし……初回だけは参加してみよう」という気持ちで申し込んだのですが、冬ティアは青天の霹靂で(汗)。『ティアズマガジン』のPush&Review掲載など一生に一度かもしれないので、寒さに震えながら参加してきます……。

 花鳥風月さんについては発表済みの開催予定日を粗方置いてありますが、実際に申し込むかどうかは未定。なお3月10日は、テキレボ8の準備期間と完全に重なるので、参加を見送ることにしております。

 今年も、昨年までの実績を基に委託参加を整理する……予定だったのですが、見本誌提出のつもりで預けた超鈍器こと『魔剣士サラ=フィンク』が貰われていくという予想外の結果により北ティアの坊主実績がリセットされ(汗)、また、あれほど頒布物が動かず一度は撤退したガタティアでも『魔剣士サラ=フィンク』の無料配布冊子が複数冊貰われていったことで「え、ワンモアチャンスあり?」となって引き続きの委託に挑戦しなけりゃ駄目だろという状況になり、みちのくティアはそもそもまだ『魔剣士サラ=フィンク』を預けてないから見本誌提出の為にも復活参加だろ……という次第で、減らすどころか増やしている有様でございます……(汗)。
 ガタティア委託は北ティア直参と丸かぶり……みちのくティアは例によって夏コミ修羅場の真っ只中……どちらも時期的に色々しんどい委託参加ですが、超鈍器(汗)を見ていただける可能性があるのならば頑張りますー!

 なお、静マルさんは、委託参加で二回連続坊主だったので、今年の委託でも坊主なら撤退……となるのですが、地理的に遠方過ぎるというわけでもないのだから、上限3種しか預けられない委託よりも、一度頒布物全種を抱えて遠征してみる方が良いのでは? という迷いが出てきておりまして……ただ、翌々週に北ティア遠征が控えているのが、ちょっとネックですね。委託枠が割に瞬殺というイベントなので、迷っていられる時間は余りありませんが、申込開始まで悩むことに致します(汗)。

 あと、今年の切なる願いは、今年こそ九ティアの日程が私の動ける時期と合ってくれますように! です(汗)。いつになったら『魔剣士サラ=フィンク』を持参出来るのかと……はあぁ、南無南無……。

 では、サークル活動24年目に突入する本年も、どうか宜しくお付き合いくださいませませ。

里長の執筆部屋にて 2018

  • 投稿日時:
 ななさん企画の「創作TALK」参加記事・第二弾です。
 野間みつねの中にある「千美生《ちみぶ》の里」の主要な住人達が、忘年会宜しく今年を振り返ったり来年の見込みを語ったりする楽屋モノの小品になっていますので、さらっと読み流していただければ。
 ゆるゆるながらも一応は小説っぽい体裁を採ったので、行間は少し広めにしておきますね(汗)。
 あと、傍点は便宜的に、文字の強調で示します。

 なお、文中のリンク先は原則、サイト内の紙媒体作品データまたは作品そのものの公開ページとなっておりますが、一部に外部サイトがございます。予め御了承ください。



 「千美生《ちみぶ》の里」の里長《さとおさ》・野間みつねの執筆部屋には、時折、里の住人がやってくる。
 里の住人――有り体《てい》に言うなら、野間みつね作品の登場人物達のことだ。野間みつねの作中人物は、里長の〝被造物〟ではなく、里に住んでいる住人なのである。……だから、作者たる里長の思惑を超える方向に走っていって、話自体を長くしてしまうことさえある。
 ……おっと、話が逸れそうになった。話題にすべきは、執筆部屋への彼らの来訪だ。
 普段、彼らは、里内にある自分達の宿所――作品世界ごとに分けられており、互いに交わることはない――に居て、好き勝手に過ごしている。しかし、里長の執筆部屋は、あらゆる作品世界と通じている場所なので、別の作品世界の住人達と鉢合わせすることも少なくない。
「……って、鉢合わせにも程があるだろ。一体何人呼んだんだ、ぎゅうぎゅうじゃないか」
 ぶつぶつ文句を言っているのは、里の中では一番の古株に近い住人、頼山紀博《よりやま のりひろ》。里長が主に中学から高校時代に掛けて書き散らしてきた『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの主人公で、反則級の超・超能力者である。オフセット印刷物として纏まった形では『エモーショナル・サイオニック』しか里の外には出ていないが、短編集などで小品に顔を覗かせることはある。……ただ、去年も今年も全く動きがなく、そういう点では、暇を持て余していると言えなくもない。
「里長の急な呼び出しに応じられるほどに暇な『主人公くらす』とやらがそれだけ多かった、ということだろう」
 二〇〇八年に上下巻で完結済みの似非歴史物『まなざし』の主人公である土方歳三《ひじかた としぞう》は、相変わらずの洋装で座椅子にゆったりと胡坐《あぐら》を掻く。作中、宇都宮城の攻防戦で足指を銃弾に削られ、僅かに不自由になっている……と見做されている為、座席が少ない場合でも優先的に座ることが出来るのである。
「……里の歴史を見るに、こういう場合の仕切り役は大抵方ケーデル殿が務めていたと思うが、今回はどうなるのかな」
「作品世界を跨り過ぎると流石に厳しいですね、私に限らず、所謂〝架空世界物〟の登場人物は」
 里長が高校時代から書き続けている〝準ライフワーク作品〟『ミディアミルド物語』の主人公その二、と言われている〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・サート・フェグラムは、歳三の真向かいにある座椅子で慣れない正座に手間取りながら、苦笑気味に肩を竦める。生粋の日本人で黒髪黒目の紀博や歳三とは異なり、陽光の流れ落ちるような輝きに彩られた金色の髪と、深く澄んだ青い瞳の持ち主だ。決して美男子と呼ばれる男ではないのだが、低さと涼やかさが同居した美声の故に〝黙って座っていれば十人並だが口を開けば美男子〟と言われることもある。
「それよりも、我々がどの立ち位置に居れば良いのかが……。特に私の場合は、一度『改訂前版』で退場済みなのですが、『おふせっと改訂版』とやらではまだ十巻までしか出ていない現在、その頃の私として喋らねばならないのか……」
「そんなの当たり前だろ。話の展開だって、『改訂前版』とは思いっ切り変わってるんだし、そもそも『改訂前版』なんて、片手の指で数えられる面々にしか読まれてないじゃないか」
 座椅子が足りずに立ちっ放しの組としてケーデルの後ろに居た『ミディアミルド物語』主人公その一こと〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・カルチエ・サーガが、紀博と全く同じ声で口を挟む。……まあ、見た目の顔立ちも殆ど紀博と変わらないのだが、髪と目の色が濃青色であるし、何より服装が異なるので、その点で見分けは付く。
「あ、お前の〝大転機〟は、来る年齢以外は殆ど変わらないみたいだけどな?」
「……改訂版十巻の頃の私として喋る以上、その話題には触れられないのだが?」
「今のお前だとしても触れられないだろ、展開ネタバレって奴になるから」
 ミディアムは笑う。……里の住人は原則、作中で死を迎えている場合は〝死の直前の時間軸〟から切り取られた状態で暮らしている。だが、『ミディアミルド物語』は、現在まさに改訂刊行中の作品である。ミディアムとケーデルの会話は、それを踏まえた上での、「自分達は実際には改訂前版の状態で暮らしているのだが、現在進行中の改訂版の立場に合わせるべきか否か」談義であった。
「それにしても、作品の長短に関わらず上限二名までってのは厳しかねェか? おかげで色気が殆どねえぞ」
 歳三と全く同じと言っても良い顔立ちなのに歳三の後ろで立ちっ放し組に加わっているのは、『綺譚 月石《げっせき》の民』シリーズの内藤隼人《ないとう はやと》。……まあ、彼は、箱館戦争での戦死後に月石の民として〝生まれ変わった〟土方歳三で、既に月石の民として生きている時間の方が長いこともあり、『まなざし』の歳三よりも捌けた雰囲気が強い。また、月石の民は〝不老難死〟であるが故に〝生前〟の負傷による不利益も解消されており、為に、こうして立ちっ放しでも支障がないのである。……因みに、里の外へ作品として公表された中で最も時代が新しいのが、現代を舞台にした短編「Escape!」「それは、二月十五日の夜に」……否、300字ショートショートの「歳三《おれ》達の場合 2017」で、今のところ作中での〝もう生き返れない〟落命には至っていない為、里内ではその辺りまでを踏まえた状態で暮らしている。
「大体、主人公クラスって指定なのに、お前ら主人公だったか? って連中が来てるし」
「……悪かったな」
 むすっとした表情で呟いたのは、緑色の飾り布を巻き込んだ白ターバンに黒マント、の下に黒ローブという出《い》で立ちの青年。最初は立ちっ放しの組、しかも「土足禁止が面倒だ」と言って部屋の外に居たのだが、此処に集まった里人の中で最も背が高く、突っ立たれてたら鬱陶しいし邪魔だから座れと歳三から強引に隣の席を与えられ、黒ブーツを脱いだ裸足の片胡坐《かたあぐら》で不本意そうに長身を屈めている。
「いや、別に悪かねェが、お前らのとこの『小説BADOMA』とやらは、パーティー八人の中で誰が主人公とはハッキリ決められてなかったンじゃなかったっけか?」
「あ、それ、誰が行けばいいのかなって里長に訊いたら、『もう続編の執筆には取り掛かってますから、タンジェ君とクニンガン君で無問題ですねー』って言われたんだ」
 体毛が茶色く背中の針が緑色という〝ハリネズミ〟を、そのまま人間の子供サイズに大きくして、少し手足を伸ばした……といった感じの外見、そこに衣服らしきものを器用に纏った生き物が、申し訳なさそうに耳の裏を掻く。タロパ族と呼ばれる種族の青年、クニンガンである。短い足を座卓の下に投げ出して座りはしているが、尻尾が閊えるので……と座椅子は使わず、座卓の短辺側で畳に直に陣取っている。完結済みノベライズ作品『小説BADOMA』の勝手な続編では、斜め隣で片胡坐を掻いている友人・黒魔道師タンジェと共に旅に出る……ことになっているが、残念ながら、まだ執筆がそこまで辿り着いていない。
「あー成程、シリーズの主人公クラスだから無問題、ってわけか。確かに、続編の方なら、ゲームノベライズの方で割と目立ちまくってた吟遊詩人の兄ちゃんの出番は三巻辺りまでないらしいしな。考えたな里長」
 にやりと笑った隼人は、場に集った面々を見渡し、「んー……この中だと、全体を見て司会が出来るのは頼山氏だけじゃねえか?」と首をかしげた。
「呼び出した里長自身が仕切るのが一番なのに、席を外してやがるんだもンなァ。……頼山氏なら、何だかんだで里の事情に一番通じてるだろ。何故か妙に里の事情に通じてるって辺りだとケーデルの奴もそうなんだろうが、今回の場合は〝改訂版本伝十巻までモード〟で喋らなきゃならねえってな制約があるし」
「うーん、俺は司会向きの性格じゃないんだけどなぁ」
 紀博は苦笑いしたが、仕方なさそうに軽く両手を挙げ、クニンガンの向かいに当たる座卓の短辺側、座椅子が置かれていなかった場所にすとんと腰を落ち着けた。
「まあいいか、今年の振り返りと来年の見込みについてだし、あんまり面倒な話にはならないだろ。……で、今年の振り返りと言えば、まずは何と言っても『魔剣士サラ=フィンク』のおふたりさん……って言うか、他の作品は本の形では里の外に出てないも同然だから、おふたりさんに訊くしかないんだけど、えーと、サラ=フィンク、兎にも角にも完結はしたようで、今年を振り返ってどうだった?」
 その言葉に、ミディアムの隣の位置で佇んでいた黒ずくめの青年――サラ=フィンクは、居心地悪げに身じろいだ。紀博やミディアムほどには野間みつね作品の典型的な主人公顔というわけではないが、タンジェ同様に黒い髪と黒い瞳、しかも一重瞼で切れ長の目、という点では間違いなく野間みつね作品の主人公顔の要素を持っている。……まあ、皆々、疲れてきたり目をこすったりすると奥二重であることが判明するというパターンが多いのだが、これは歳三や隼人もそうなので、何だ結局主人公クラスはみんな何処かしらが同じ目鼻立ちってことではないのか……という疑惑が涌いてこないでもない。……あーいや勿論、そもそもケーデルは全然〝野間みつねの主人公顔〟ではないし、紀博とミディアムが髪と目の色が違うだけのそっくりさんで、歳三と隼人が作品世界が違うだけの同一人物である、という事実は勘案していただきたいところではあるのだが。
 因みに、サラ=フィンクの場合、強いて言うなら、同じ切れ長一重瞼の黒目と黒髪でも、紀博よりはタンジェと似通っていると言えなくもない。……特に、耳の形が。
「……脱稿が、こっちの暦で五月で、入稿とやらの締切が六月末だったから、結構ぎりぎりだった。だから推敲し切れてなくて、印刷後に、ぼろぼろミスが見付かってる。もう半年寝かせられていれば、もっとまともな状態で出せてたんだろうが……どうしても、今年の夏の祭典とやらに間に合わせないとならなかったらしい」
「あーっと、そういう振り返り……でいいのかな? 何か違う気が……」
「違う?」
「違うと言い切るのは語弊があるけど……」
 紀博は苦笑いを浮かべた。彼の知る限り、『魔剣士サラ=フィンク』の面々には、この種の楽屋モノ座談会の経験がない。そのせいだろう、何をどう話せば良いかが今ひとつピンと来ていない様子が窺えるのだ。
君の振り返りの側面が欠けてるんだ」
「作品の今年を振り返るわけじゃないのか?」
「あ、わかった。今サラ=フィンクが喋ったのって、里長さんの代弁みたいなコメントだったでしょ? 多分、そういう振り返り方じゃなくて、今年のあたし達がどう過ごしたかを訊かれてるんじゃないかしら」
 この場の紅一点、サラ=フィンクの前で座椅子に横座りしているミルシェことミルシリア・エル・カーリーが、草色の瞳をパッと輝かせ、正鵠を得た言葉を挟む。先日里長のインタビューを受けていることもあって、多少は勝手がわかっていたのかもしれない。
「でも、そういう意味だと、今年の新作部分って、去年から書いてて越年になった話からよね。……そう言えば、あの話って、珍しくサラ=フィンクの語りで進んだのよ。サラ=フィンクが語り手になるのはあたしと出会う前の昔の話だけよねーって思ってたから、吃驚したわ」
 彼女が言っているのは、「北行の旅路」篇のことである。第二部最終話「王の復活」のひとつ手前の話で、確かに、サラ=フィンクの一人称で物語が進行する。
「ああ、あれは、わざとだな。前に、語り手が伊東の奴だった話の話題で、里長が話してたことがある」
 歳三が低い笑いを洩らす。……伊東、とは、新選組で一時期参謀を務めたこともある伊東甲子太郎《いとう かしたろう》のことである。『まなざし』に於いては、無茶苦茶簡単に言えば、歳三に恋着した余りに身を滅ぼすことになった人物として描かれている。
「確か、語り手の思考が揺らいだり矛盾したり一方に偏って凝り固まったりする様を書いて、その流れに読み手を引き摺り込む……と言って悪ければ誘導するのに向いている、といった趣旨のことを言っていた」
「今回の話だと、視野が狭くなる辺りを狙ってたんだろうな」
 紀博もくすくすと笑う。
「里長の手口をよーくよく知ってる俺の目から見たら、うわぁ、やばいぞこいつ、事前に情報を得るチャンスを何度も貰ってるのに全部自分で潰して回ってるぞ……都合の好い方向に自分を納得させて油断しまくってるぞ……だったしなぁ。ついでに、改ページと改段のタイミングまでガッチリ調整された最後の最後でドン! って遣り口も、里長のお馴染みの技だったし」
 サラ=フィンクは不機嫌そうな表情を見せたが、流石に何も抗弁は出来なかったらしく、沈黙を守った。
「まあ、それでも概ねの大団円には辿り着けたわけですから、良かった方でしょう」
 何処か場を取り持つような口調で、ケーデルが涼やかな低声を挟む。
「めでたしめでたし、とは言い切れない終わり方だったとは思いますが……」
「え? 全くの平和な結末に読めたけど、違うのか?」
 首をかしげるミディアムに、ケーデルは肩を竦めた。
「サラ=フィンク殿にとっては永訣が潜んでいただろう。大方の面々にとって平和に見える結末でも。……ともあれ今年は、ようやく〝里の外に出た〟ばかりですし、続編はないにせよ外伝集の話も出ているようですから、来年もそこそこ動きはありそうですね。所謂ネタバレに抵触しない範囲で、来年の抱負などありますか」
 ケーデルの奴、何だかんだ言いながら結局司会っぽい発言を始めてるじゃねェか――と思った隼人であったが、黙っていた。どんな役割にせよ、場で最も向いている者が務めるのが無難であるに決まっているのだ。
「あたしは出番がなさそうだから暇だけど、サラ=フィンクは少しは出番があるの?」
 ミルシェの問い掛けに、サラ=フィンクは中途半端なかぶりの振り方をした。
「……出るとしても、子供の頃の俺だ」
「つまり、予定されている外伝集は親世代の話が中心になるということですね?」
「ああ。ただ、来年の刊行は無理だと思う、と里長が話していた。何でも、発表から一年間の他出制限を受ける話が混じっていて、そちらが今年の内の公開にはならないらしいから、自ずと来年の刊行は無理、という話だった。だから、来年は、リファーシアを舞台にした話が本の形で里の外へ出ることはないと思う」
 ……相変わらず、里長の代弁めいたコメントだと舌が滑らかになるサラ=フィンクである。
「成程。……恐らく来年は、我々を含め、今年の内には外へ出してもらえなかった作品世界の住人が外に出る番になるのでしょう。そちらの方も、確か動いていましたね」
 ケーデルから「そちら」として話を振られた黒魔道師タンジェは、やや不本意げに肩を竦めた。
「動いていると言えるのかどうか。あんなに短いプロローグが、まだ終わってない為体《ていたらく》だし。……動き始めれば一気だと言いたいところだが、そっちも動いてるみたいだし、どっちが先になるか」
「本伝の続き、何年も出ていってないからなぁ」
 「そっち」と目を向けられたミディアムが、苦い笑みを浮かべる。
「夏までに形になってくれたら少しホッと出来るんだが、こっちもまだ最初の章が終わってないんだ。次の十一巻で色々と大ごとが起きて、ケーデルの奴にも〝大転機〟ってのが来るわけだから、さっさと出せよって感じなんだけどな」
「……展開ネタバレは厳禁だぞ、ミディアム・サーガ」
「この程度じゃ展開ネタバレとは言わないだろ。精々仄めかしって奴だ」
「あー、ほら、そこ、陰険漫才やってないで、話を進めるように」
 紀博が苦笑気味に割って入った。……一応、脱線しかけたら自分が引き戻さねばならない、という意識は残っているらしい。
「見込みとしては、タンジェのところの続編第一巻か、ミディアムのところの続きか、どちらかが夏の祭典に間に合えば、という感じかな?」
「うーん、俺達としてはそうだと有難いんだけど、番狂わせの大穴も有り得るからなぁ」
 ミディアムはまたぞろ苦笑いでかぶりを振る。
「番狂わせの大穴?」
「例えば、今日此処には来てないけど、『通り名《ランナーネーム》はムーンストーン』のところの新作とか、あとは『まなざし』のところの傍話集の下巻とか」
「ああ、亡霊の奴が語り手になる話か」
 歳三が笑う。……「亡霊の奴」とは、先述の伊東甲子太郎の成れの果て、殺されても成仏し切れず歳三の周囲に暫く居続けた亡霊のことである。この里の『まなざし』エリアには、「生身先生」とも俗称される生前の伊東甲子太郎と、「亡霊先生」とも俗称される亡霊の伊東甲子太郎とが、全く違和感なく同時に存在しているのである。
「こっちには、余程のことがない限り来ないと思う。何しろ里長が、『下巻を出すより、全部纏めて一冊にしようかなあ』とか何とか呻いてるからな。何でも、下巻の原稿が、単純計算で上巻と中巻を足した分量よりも多くなる見込みなんだとさ」
 下巻だけ太いんじゃ恰好が付かないから、いっそ一冊に――ってことらしいな、と歳三は唇を緩めた。
「それはこっちも……えーと、代理応答になるけど、『通り名はムーンストーン』の方も似たような事情があるから、多分、来年は無理だと思う」
 咄嗟に「こっち」と言ってしまって言い繕いながら、紀博が言葉を挟む。勿論、作品世界は別でも背景世界は同じ〝架空の世界史の延長線上にある未来世界〟だから、「こっち」と言っても変ではない、のだが……作者たる里長の目から見ると明らかに〝うっかり口を滑らせかけた〟発言である。おいおい。
「そのシリーズの新作を出すなら、品切絶版になってる第一作『600万ダラーの仕事』先に改訂再版しなきゃならない、って言ってるもんな、里長。因みに、第二作目のタイトルは、前々から『サイオニック・リョーコ』になるって決まってるらしい」
 ……『600万ダラーの仕事』のタイトル元ネタがわかる方なら、何ゆえ次作タイトルが『サイオニック・リョーコ』に決まっているのかも恐らくわかっていただけるのではなかろうか……というのが里長の密かな呟きである。
「そんな訳だから、どっちの作品も『新しいのを書いて出せばいい』という話にはならなくて、その分、刊行へのハードルが高い。それよりは、『ミディアミルド物語』や、『小説BADOMA』続編の方が、書いたらそのまま出せる分、世には出易いと思う」
 あと、夏の祭典とやらには〝創作文芸〟ジャンルで参加してるから、刊行の優先度は『ミディアミルド物語』の方が高いんじゃないかな――という紀博のコメントに、ミディアムは嘆息を洩らした。
「どうかなぁ……そういう時に限って、タンジェの奴の方の話が先に進んだりしそうなんだよな、里長の今迄の所業を見るに」
「……それなら、こっちとそっち、二冊とも出せばいいだけの話だろ」
「タンジェ、そんな気楽に言っちゃ駄目だよ」
 タロパの青年クニンガンが、困ったように制する。
「新年からの半年なんて、意外に短いんだ。……どっちも間に合わない可能性だってあるんだし」
「下手をしたら、新刊は『蔵出しミックスナッツ』系の第三弾『捻り出しミックスナッツ』です、って羽目になっちまうよな。避けたい未来だろうけど」
 隼人が肩を竦める。……冗談に聞こえないのが怖い。
「流石にそれはないと思いたいですね。……順調に行けば、我がマーナでの話が大半になる予定の巻ですから、本命は私達の本伝十一巻でしょう」
「何だよケーデル、レーナでの話が大半だったら出ないだろうってか?」
「穿ち過ぎだな、ミディアム・サーガ。……次巻の流れはマーナ側に向かうし、里長が前から『書いておきたい』と話している諸々がマーナ側の人間の方に大いに溜まっているという事実を捉えての話だ。……ともあれ、なるべく早めに、里の外へ出ておきたいものですね」
「……さらっと誤魔化された気がするぞ、くそっ」
 ミディアムは軽く口を尖らせたが、気を取り直したように「まあいいか」と呟いた。
「仮に夏の祭典には無理だったとしても、来年の内には何とかなるだろ」
「ま、何にせよ、忙しいのは結構なこった。……俺の方は、今年全く動きがなかったからなァ。来年も動く気配は皆目ねェし、まあ、里の外に出ねェ辺りを色々冷やかして歩くさ」
 軽く伸びをした隼人が、「ん、そう言えば、俺で最後だったか?」と些かばつが悪そうに呟く。視線を受けたケーデルは、静かに微笑みながら頷いた。
「そうですね、土方殿は何げなく話されてしまわれましたし、あとは内藤殿だけでした」
「そっか、悪ィ悪ィ。……とは言え、実は、俺の話も、大穴の一角ではあるんだぜ? 『歳三《おれ》達の場合』は、何でか知らねェが思い出したように貰われていく話で、『もっと読みたい』ってな読者が一部に居るらしい」
「だけど、里長はひとりしか居ないし……動く時は一気だけど、動かない時は本当に動かないから」
「だよなぁ」
 紀博が苦笑気味にかぶりを振ると、ミディアムが同様に苦笑気味の嘆息で応じた。
「今年はとにかく『魔剣士サラ=フィンク』に明けて『魔剣士サラ=フィンク』に暮れるみたいな年だったから、来年はもっと色んな話が里の外に出ていく年になればいいよな」
「最低でも二冊は新作を、というところだろうな。……さて、では、そろそろお開きですか。皆さん、何か語り残したことはありますか」
 ケーデルが面々を見渡すと、「はい」と隣で手が挙がった。
「でしたらミルシリア姫、どうぞ」
「有難う、ケーデルさん」
 ミルシェは、会釈程度に頭を下げる。……後ろでひと括りに束ねられている金髪が、動きにつれて流れる。
「えーっと、来年、確かにあたし達は里の外には出ないと思うけど、あたし達の本は次の夏の祭典までは確実に最前面で積まれてると思うから、宜しくね、って」
 その後は、ちょっとわかんないけど……と小声になるミルシェに、後ろのサラ=フィンクは肩を竦めた。
「初めてのイベントとやらに行く場合は、夏以降も最前面に積まれるだろう。……多分な」
「でも、他の本より桁外れに厚いでしょ? 物凄く場所取っちゃうからなぁ……」
「そこは里長が何とかしますから、心配しなくて良いですよ」
 ケーデルは涼しい顔で宣《のたま》ってくれる。……うん、まあ、確かに、里長は今迄も何とかしてきたし、今後も何とかするけどね。
「では、本日はこれにてお開きと致しましょう。皆さん、お疲れ様でした」
 結局場を仕切り終えてしまったケーデルが発した締めの言葉で、里長の執筆部屋に集っていた面々は「じゃあな」だの「好いお年を」だのと挨拶し合いながら退席してゆく。
 ……が、紀博とケーデルだけは何故か、立ち上がろうとせず、その場に残っていた。部屋の入口から最も遠いが故に動き出すのが最後になったミディアムが、怪訝そうに振り返る。
「何してるんだ、ケーデル。戻らないのか」
「結局、司会のような恰好になったしな。皆の退席を見届けてから戻る」
「ふうん、律儀だな」
 じゃ、お先に、とミディアムが執筆部屋を出ていく。それを見送ったケーデルは、紀博に目を転じた。
「どうされたのですか、頼山殿」
 ……素知らぬ顔で胡坐を掻いたまま居残っていた紀博は、問われて初めて、半眼で薄い笑みを浮かべた。
「いやー、折角だから、ちゃんと皆の退席を見届けようと思って」
「……それは確かに、最初は頼山殿が司会をされてはいましたが……結局は私が仕切らせていただきましたし、お気遣いは無用に」
「気遣って残ってるというか、見たくて残ってるというか。……ま、取り敢えず、足を何とか崩すこった。正座のままじゃ、ずーっと立ち上がれないぞ?」
 にやっ、と人の悪い笑みを浮かべる紀博に、ケーデルは二度瞬いた。……この〝二度の瞬き〟こそは、滅多なことでは動揺を面に出すことのない彼が、内心でひどく動揺した時の無意識の癖であった。
「……お人の悪い」
「いや、俺も何年か前に、里長から同じことやられたから。悪いが、正座に慣れない奴に敢えて正座させてるって時点で、オチは見えてたさ」
 紀博は、ケーデルの足の裏を容赦なく――ぽんと軽くではあったが――叩く。流石に、くっ、と小さな呻きを洩らしたケーデルであったが、それでも可能な限り平然とした表情で、そろそろと用心深く足を崩した。
「……予想していたなら、その時点で教えていただきたかった」
「いやー、里人は、恰好悪いところを描いてもらえてこそ一人前、だろ。……なんてことは、お前も里長との付き合いが長いからよく知ってるもんだと思ってたんだが」
「……正直、油断していました」
 ケーデルは座卓に突っ伏す。……作品世界が違う分、些少の弱さは見せても良い、と判断したのだろう。
「ま、作品世界なら〝らしくない〟油断でも、この部屋に来てる時は色々緩くなるから仕方ないさ。……出来るなら超能力《ちから》でさっさと治してやりたいところだけど、お前相手だと、そうも行かないしなあ。……ミディアムの奴には黙っててやるから安心しろ」
「……痛み入ります」
 突っ伏したままで呻くケーデルは、まだ当分は動けそうにない。紀博は短く声立てて笑うと、さも何も知らぬげに今更入室してきた里長に、ぱちりと片目を瞑ってみせた。



 以上、お粗末様でした~。
 来年も、里人共々、拙作をどうぞ宜しくお願いします。……年が明けましたら、毎年恒例の年頭抱負記事を公開致しますね(笑)。

2018年の纏め

  • 投稿日時:
 年末恒例(と言うほど続いてない(汗))年頭の抱負記事と突き合わせての答え合わせ記事を、今年も掲載しておこうと思います。

 なお、こちら、ななさん企画の「創作TALK」参加記事・第一弾となっております。

年頭の抱負
【出したい新刊リスト; あくまで希望】
8月……『魔剣士サラ=フィンク』全1巻(第一部総集編も合本/上製本にする)
      ※出来れば夏コミ合わせの新刊で
その他……『ミディアミルド物語』本伝11巻、『小説BADOMA』続編、ミックスナッツ系の短編集、ほか

 ……「その他」が全滅ですね(汗)。
 まあ、でも、やっと『魔剣士サラ=フィンク』を刊行出来たのは良かった……。

現実
【出した新刊リスト;改訂部分の殆どない再版モノは除く】
『第4回「長編上等」 マップ兼ブックレット』
7月……『第4回「長編上等」 マップ兼ブックレット』

※企画参加者様の作品紹介を、文庫目録風に纏めた冊子。自作品とは言いづらいのだが、編集・発行は当方で行なったので、まあ、まあ……。なお、編集時期が『魔剣士サラ=フィンク』の修羅場と重なることがわかり切っていたので、僅か8ページのうっすい冊子に(汗)。


『魔剣士サラ=フィンク』
7月……『魔剣士サラ=フィンク』

※納品されたのは8月だが、公式刊行日は7月17日なので、7月扱い(苦笑)。表紙込み820ページ・背幅5cm弱・1,090gにつき、通称、「超鈍器」……。


『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』
10月……『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 改訂第四版

『ミディアミルド物語』の各巻から2ページずつの抜粋を掲載する、無料試読用の冊子。うすーく見せる為に、敢えて薄手の本文用紙を使用している(苦笑)。外伝集6巻の抜粋が新たに加わった為、おまけ収録されている朱美てんてーのイラスト類は、第三版より2ページ減(汗)。


『魔剣士サラ=フィンク 44/820』
11月……『魔剣士サラ=フィンク 44/820』 無料試読冊子

※従前の刊行準備冊子で使った内容は、展開こそ変わらないが細かな部分で実際の刊行物とは異なっていることから、作品の舞台になっている世界の地図と人物紹介も掲載し、装幀を超鈍器に近付ける形で出し直した。……超鈍器に見た目のインパクトがあるせいか、夏コミ以降試読冊子の需要が俄かに増加し、刊行準備冊子がパカパカ貰われていくようになったことが遠因(汗)。


 もうちょっと新作を出したかったなあ、というのが本音ですが、超鈍器を見せびらかして回る為の直参&委託イベント出まくりもあって(汗)、金銭的にも時間的にも体力的にも難しかったです(苦笑)。
 来年は、最低2冊は、再録モノではない本を出したいですねー……。



 イベント参加の方は、突き合わせと一緒に載せます。
 直参したイベントでは報告記事にリンクを張っておりますので、御用とお急ぎのない方は、お気が向かれましたら覗いてやってください。……大抵の記事が長いので、御注意を(汗)。

【イベント参加リスト】
1月21日(日) THE ADVENTURES project010 (@郡山/委託参加/年間委託)★
3月11日(日) 花鳥風月 137 (@松江/委託参加)
4月1日(日) ADVENTURESin郡山-Revolve- (@郡山/委託参加/年間委託終了)★
5月6日(日) 花鳥風月 138 (@松江/委託参加)
6月10日(日) 第二回 静岡文学マルシェ (@静岡/委託参加)★
6月17日(日) 北海道COMITIA 8 (@札幌/直接参加/報告記事
7月15日(日) 花鳥風月 139 (@松江/委託参加検討)→申込時期がテキレボ準備期と重なり、参加見送り
7月16日(月・祝) 第7回 Text-Revolutions (@台東区/直接参加/報告記事☆☆
8月12日(土) コミックマーケット 94 (@江東区/直接参加/報告記事
8月26日(日) 花鳥風月 140 (@松江/委託参加)
9月9日(日) 第六回文学フリマ大阪 (@大阪/「夢花探」さまへの委託)
10月7日(日) 尼崎文学だらけ (@尼崎/委託参加)
10月14日(日) 名古屋COMITIA 53 (@名古屋/直接参加/報告記事
10月14日(日) 花鳥風月 141 (@松江/委託参加検討)→名ティア参加と重なり、参加見送り
10月21日(日) 新潟COMITIA 50 (@新潟/委託参加)★ ※無料配布は出た
11月4日(日) 九州COMITIA 2 (@北九州/日程によっては直接参加を検討)→日程が合わず、参加見送り
11月25日(日) COMITIA 126 (@江東区/直接参加/報告記事)★ ※無料配布は出た
12月2日(日) 北海道COMITIA 9 (@札幌/委託参加)
12月9日(日) 花鳥風月 142 (@松江/委託参加)

 例によって、後ろに付いているマークは、有料頒布物が1冊でも出たか否かを示すものです。(白星/星の数は桁数)は出たもの、★(黒星)は出なかったもの。……勝敗というわけてもないんですがね(汗)。
 んで、当方、売上金額や頒布数を曝すことは原則ないのですが、まあ、白星の数でお察しくださいと(苦笑)。
 因みにテキレボでの白星数は、「お買い物代行サービス」対応分を含んでいます。

 ……しかし、相変わらず、花鳥風月さんの凄さが際立ちますね……今年は特に、思い切って枠一杯に預けてみた『ミディアミルド物語』をいきなり全種一気にお持ち帰りになった&どうやら続きも押さえ続けてくださっている神ばかりか、新たに最初の方の複数巻をお求めくださったおふたり目の神まで現われるという、神(々)在りイベントっぷり(平伏)。委託で此処まで「毎回、何かしらが貰われてゆき続ける」のは、花鳥風月さんだけです(驚)。……勿論、この結果は、1サークル当たりの委託枠が破格の9枠という花鳥風月さん特有の条件にも助けられているものと思っております。9枠もあったら、冊数の多いシリーズ物でも比較的預け易いんですよね(笑)。

 今年の全体的なトピックとしては、超鈍器が出て以降、各地への委託で超鈍器チャレンジャーが何人か出現された&超鈍器の無料配布冊子が普段より貰われていったことが挙げられます。あのガタティア――他所では少なからず引き合いのあった、稀少体験を綴った100円冊子ですら全く動かなかったので流石に一時撤退した委託イベント――でさえ、試読向きの無料配布冊子が減って戻ってくるという驚愕の事態。
 ちょっと趣旨とはズレますが、秋のコミティアまで待てないからと、「架空ストア」さんでの通販でお求めくださった方々も。有難いことです……。
 頒価に目を向けてしまうと、お手に取っていただくのはなかなか厳しい……とも思う超鈍器なのですが、1冊で完結していることや見た目のインパクトが大きいことが、御関心を持っていただける結果に繋がったのかな、と思っております。

 なお、文フリ大阪(他サークル様への委託)、あまぶん(委託)、名ティア(直参)が、今年の初参加ベントでした。そして、どのイベントでも超鈍器がお迎えされていったので、「ああ、つまり目に見える形で『突き抜けている』とわかる本は、そもそも手に取ってもらえるか否かのハードルをクリアし易いってことなんだな……」と実感した次第です。
 来年も、超鈍器を抱えて各イベントをウロウロさせていただきますね(笑)。……皮切りは、『ティアズマガジン』のPush&Reviewで超鈍器を御紹介いただけるとの御連絡を頂いたことで急遽参加が決まった2月17日の「COMITIA 127」から……(白目)



 「創作TALK」参加記事の第二弾は、一応は小説の形を取った、ちょっとした楽屋落ちの振り返り記事になる予定です。
 年内には何とか公開したい……と考えながら執筆しておりますので、宜しければ、そちらも覗いてやってくださいませませ。