野間みつねの個人ブログです。
時には「千美生の里通信」のWeb版として、
そして時には創作活動の報告の場として……
余程に気が向いたら、書きかけの小説の断片を掲載するかもしれません。
 

「伝言やら告知やら」のブログ記事(古→新)

 ようやく、公開に漕ぎ着けました……。

 nikkijamの交換日記時代からも含め随分と続いてきた「里の茶店 万年貸切部屋」ですが、メンバーそれぞれ書き込むことも殆どなくなった為、里長である当方の判断で、勝手ながら開店休業という形にした次第です。
 その代わり、本宅ドメイン下で、野間個人のブログ的な場を新たに立ち上げます。

 と、交換日記ブログ側で書きました通り、この程、野間みつね個人ブログ開設と相成りました。……相変わらずコメント欄やトラックバックを閉ざしているので、厳密には「ブログ」と言い難い気もしますが……「日記」と書くと更に更に「絶対違うわい」となっちまいますし(汗)。

 そんなこんなで、名称も「茶店」から「瓦版」に変えています。
 これまで「茶店」としてきたのは、昔設置していた掲示板も含め、色んな人が立ち寄る場というイメージからですが、完全に個人の書き込みのみとなると、もう「茶店」という名称は相応《ふさわ》しくないでしょう。
 なので、近年は新刊・イベント告知やそれらの報告記事が多くなっていたことを考えて、「瓦版」としてみた次第です。

 なお、「万年貸切部屋」の中から、全てではないですが、拙作『まなざし』を完結させた年である2008年、その中でも誕生月である6月以降に野間が書いてきた記事を拾ってきて、置いています。そちらは別にブログを建ててありますので、

     
  • 向こうで記事を探すのが面倒だという方 → 検索窓あります
  •  
  • ページングがないのが嫌だという方 → ページングのプラグインを入れました
  •  
  • 連載・連続物の記事を遡って逆から読んでゆくのがかったるいという方 → アーカイブは「古→新」の並びに変更してあります
  •  
  • 個別記事の引用をしにくいのが困るという方 → 記事単位のアーカイブを作成しました
 は、どうぞ御利用ください(苦笑)。ブログ上部のナビゲーションタブをクリックすると、移動出来ます。

 ……しかし、Movable Typeを入れようと思い立ってから、もう何年経ったかな。
 最初にMTをダウンロードしてインストールしたのは、今だから打ち明けますが、2008年の春だったんですよ(汗)。
 作業に取り掛かっては止まり、取り掛かっては止まり……の連続で(しかも取り掛かるのは大体いつも水星逆行期(汗))、気が付いたら随分な年月が経過して……その間に、ブログの書き込み自体は激減し、ツイッターも始め……。これでよくぞオープンに漕ぎ着けられたものだと、今更乍らに呆れております。

 瓦版ブログの方は、「万年貸切部屋」での近年のスタイルに近い形での更新になるだろうなと予想しています。
 時々、書きかけの小説の断片なんぞを置くかもしれませんけど、あんまり期待しないでくださいませませ(汗)。

 それでは皆様、今後とも宜しくお願い申し上げます。


 またまた御報告が遅くなりましたが(汗)、『ミディアミルド物語』第7巻『縄なき繋縛《けいばく》』を、今月初めに刊行しております。
 ページ数は、表紙込みで132ページ。
 頒価は、久し振りの500円(送料別)です。
 イベントでの初売りは、来《きた》る3月24日(日)にOMMビル(大阪マーチャンダイズ・マート)で開催される「そうさく畑 収穫祭 2013」となりますので、どうぞ宜しくお願いします。
 当日の居場所は、4丁目27番地です。

『縄なき繋縛』
 また、通販の受付も、開始しております。
 送料節約で(笑)第6巻『遠きが故に』のお申し込みを控えていた方も、どうぞ宜しくお願いします。
 ただ、即座にお申し込みを頂いた場合、発送は「そうさく畑」終了以降になりますので、予め御了承ください。

 それにしても……
 またしても、ルビが必要な巻タイトルになりましたわ(汗)。
 他に巻タイトル候補となる章もあったのですが、この巻全体を見渡してみた時に、「縄なき繋縛」という言葉が、当該章を超えてこの巻全体に──この巻に登場する色んな人々の身の上に──広がっている印象があったので、敢えて、難読気味のこの章を巻タイトルに選んでみた次第です。

 で、今回は、何と言っても、〝タリー・ロファの面目ない話〟がメインです。
 ……とんでもない事故が起きている「あとがき」でも書きましたが(……と言うか、事故のせいで読めなくなってしまっている部分に書かれているのですが(汗))、この辺りは、2008年には既に書き上げていた話です。過去のブログ記事を遡れば、2008年10月の「……御免、書いちゃった(苦笑)」「結構、長くなりました」いう記事がそれですね。
 勿論、それから数年間(汗)推敲を続けていたので、当時の文章とは微妙に異なるものとなってはいるのですが、基本的な展開は全く変わっていません。そういう意味では、あのキリ番リクエストがあったせいで、タリーさんがこんなことに(爆)、というわけですな(苦笑)。

 他にも、ふたり目の主人公ケーデル・フェグラムの受難とか(里の書庫の紙媒体作品目録で、ちょっとだけ引用)、お久し振りに登場するキャラクターの「あの後どうなった?」が判明するとか、周辺で色々とございます。乞う御期待、と言うと何だか鬼・悪魔ですが(汗)、お楽しみいただければ幸いです(やっぱり鬼)。

★★★★★

 それでは、今回はこれにてー。

 こんばんは。交換日記時代の癖で、つい冒頭に「野間です」と書き込みそうになる里長です(笑)。

 本記事では、来《きた》る3月24日に開催される「そうさく畑 収穫祭 2013」での拙サークル頒布予定品について、事前に、何を持ち込むかをリストアップしておきます。
 ページ数・頒価など詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。



新刊
『遠きが故に』 ■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……
 所謂〝ダニュア三国〟のひとつであるキャティラが舞台となる章が、初めて出てきます。

『縄なき繋縛』 ■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……
 この巻のメインディッシュは何と言っても〝タリー・ロファの面目ない話〟でしょう。


そうさく畑では初売り
『将軍と呼ばれる迄に』 ■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。

『駆け足、覗き見、ミディアミルド』 ■ 駆け足、覗き見、ミディアミルド -ミディアミルド物語 試し読み冊子-
 本伝1~5巻及び外伝集1、2、4巻からの抜粋を時系列に並べた、試し読みの為の冊子。
 発行時点で単行本未収録の外伝「レーナから来た青年」(但しウェブ公開版に加筆修正済み)からの抜粋も収録。

『千美生の里の歩き方』 ■ 千美生の里の歩き方 -既刊内容摘まみ食い集- 2012.11.18 ver.
 野間みつねの既刊から、長編・中編の一章または一節、若しくは短編丸ごと一本をピックアップして収録。
 収録されている作品は、以下の通り。
 ・ミディアミルド物語 & ミディアミルド物語外伝集
   離郷/鷹の子/最後の一年、最初の一日(1)
 ・まなざし & まなざし拾遺話集・傍話集
   射干玉《ぬばたま》/賭け/筆のあと
 ・その他の諸作品
   月は欠けゆく(1)/魔剣士サラ=フィンク トータル・プロローグ


既刊
■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 そうさく畑への持参は、物凄ーっっく、久し振りです(汗)。
 昔の本なので、本文印刷用紙が上質70kgです。横に立て掛けられている他作品に比べて薄く見えますが、ページ数は表紙込み140ページありますよ(苦笑)。

■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。

■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った“青い炎”ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた“マーナの知将”ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた“マーナの知将《ドー・ルーム》”ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 清水は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。



 以上、奇特にも拙スペース(4丁目27番地)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 そうさく畑が終わった余韻に浸る間もない26日に、5月5日(日)、東京ビッグサイト東4・5・6ホールで開催される「COMITIA 104」の配置案内が届きました。

配置場所 : 東6ホール ほ 53 b

ほ53b
東6ホール 結構、奥の方ですねえ……。
 (この左側に、東5・4ホールが広がっているんですよ……)
 各種企画展示も、宅配便受付も、ずーっっっっと果てです(汗)。
 近いのは、赤十字献血受付ぐらいなものです(苦笑)。

 当日合わせの新刊は流石にないと思いますが──そうさく畑で『ミディアミルド物語』本伝を2冊も出しましたから、スケジュール的にも費用的にも、薄い冊子でないと無理無理(汗)──先日の畑新刊2冊が、関東では初頒布となります。
 奇特にも拙スペースにお立ち寄りくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 日にちが近くなりましたら、そうさく畑の時と同様、持ち込む予定の頒布物記事を上げておきますね。

 5月5日(日・祝)に東京ビッグサイト東4・5・6ホールで開催される「COMITIA 104」での拙サークル頒布予定品について、事前に、何を持ち込むかをリストアップしておきます。
 ページ数・頒価など詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 なお、今回は、新刊を一気に2冊も出した(汗)前イベントから余り間もないこともあり、イベント合わせの新刊はございません。



コミティアでは初売りの既刊
『遠きが故に』 ■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……
 所謂〝ダニュア三国〟のひとつであるキャティラが舞台となる章が、初めて出てきます。

『縄なき繋縛』 ■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……
 この巻のメインディッシュは何と言っても〝タリー・ロファの面目ない話〟でしょう。

『歳三《おれ》達の場合』 ■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 昨年のコミティア初参加時には持ち込みませんでしたが、物凄く久々に持っていった「そうさく畑」で思い掛けず貰われていったので、こちらにも持ち込んでみます。
 という訳で、上2冊と一緒に見本誌置き場に出回る筈です。
 薄く見えるかもしれませんが、それは昔出した本ゆえに本文用紙が上質70kgだからで(汗)、表紙込み140ページあります。


その他の既刊
『千美生の里の歩き方』 ■ 千美生の里の歩き方 -既刊内容摘まみ食い集- 2012.11.18 ver.
 野間みつねの既刊から、長編・中編の一章または一節、若しくは短編丸ごと一本をピックアップして収録。
 収録されている作品は、以下の通り。
 ・ミディアミルド物語 & ミディアミルド物語外伝集
   離郷/鷹の子/最後の一年、最初の一日(1)
 ・まなざし & まなざし拾遺話集・傍話集
   射干玉《ぬばたま》/賭け/筆のあと
 ・その他の諸作品
   月は欠けゆく(1)/魔剣士サラ=フィンク トータル・プロローグ
 昨秋のコミティア初参加時に出した、野間みつね作品お試し冊子です。
 本文がオンデマンド印刷なので、長期保存には向きませんが、手軽に色んな作品の摘まみ食いが出来るという点ではお勧めかも。

■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。

■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 清水は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。

■ 駆け足、覗き見、ミディアミルド -ミディアミルド物語 試し読み冊子-
 本伝1~5巻及び外伝集1、2、4巻からの抜粋を時系列に並べた、試し読みの為の冊子。
 発行時点で単行本未収録の外伝「レーナから来た青年」(但しウェブ公開版に加筆修正済み)からの抜粋も収録。
 些か〝出し過ぎ〟の感がある冊子なので、最初から読んでくださろうという奇特な、そしてネタバレ嫌いの方々には向かないと思います。
 ただ、本伝を読む時に知識があると美味しいであろう短編(外伝集未収録)の一部が読めるという点では、お勧めです。



 以上、有難くも拙スペース(「ほ」53 b)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 ……ただ、御覧の通り、何ぶんにも刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております……嵩張る為、スペース下に置き切れないのです(汗)。
 特に、『まなざし』及び派生作品は、店頭見本誌以外に2冊しか持ち込みません。『ミディアミルド物語』も、本伝外伝5セットしか持参致しません。万が一にも品切れの際は、御容赦ください。

 それから、所謂〝お試し冊子〟類の内、『駆け足、覗き見、ミディアミルド』は、今回でイベント頒布を終える予定としております。どうか御了承ください。
 『千美生の里の歩き方』の方は、今年の夏コミまでは、イベント頒布を続けます。

 最近、用意したカテゴリに嵌まらない作品の執筆をどかどか(?)進めていることもあり、サブカテゴリをこそこそと追加してみました(汗)。
 まだ1件も記事が投稿されていないのでリンクは発生していませんが、自分に対する信用のなさが、設定したカテゴリ名(URL構成用文字列)に反映されていたりします。
 この瓦版ブログを構築した際、サブカテゴリのURL構成用文字列には、親カテゴリの枝番を付けました。
 例えば、

作品情報など → 02_worksnews
  新刊情報 → 02-01_just-published
  既刊情報 → 02-02_published
  『ミディアミルド物語』進捗 → 02-03_midia-milled-saga
  『まなざし』関連作品進捗 → 02-04_manazashi

 みたいな感じにです。
 で、今回その下に「その他作品進捗」を加えたのですが、その枝番は、以下の通りとなっております。

02-09_others

 ……どんだけ自分を信用してないんだ、お前(苦笑)。
 まあ、9ぐらいにしておけば、特出しをしたい作品が仮に増えても大丈夫でしょう、という後ろ向きな(?)考えが透けて見えるネーミングでございます。

 このサブカテゴリに属する記事は、その内に投稿しますね……と予告しておいて、この項オシマイ。

=== 2022/9/22 22:30 追記 ===
 読めなくなっているので好い加減で直さねば……と思い立って最新版を使ってみたのですが、ボックスの下に謎の空白が生まれるので首を捻っております。ひとまず、内容が読めることだけを優先しましたので、御寛恕ください(汗)。
=== 追記此処まで ===


 お、およー?
 久し振りに「nehan3」を使おうかなーと思ったら、バージョン上がってるではありませんか(汗)。
 JavaScriptはダウンロード → 自サイトにアップして使う派なのですが、更新が頻繁となると、推奨されている方式での導入が吉なのかもしれません。
 という次第で、jsファイルを自サイトに置かない形で、新たなバージョンを導入してみました。
 以下、テストの為に貼ります。以前の「nehan3」と比較して表示が「ん?」という箇所がありますが(句点ぶら下がり+改行になる行の次に、余計な行が入って見える(汗))、乏しい知識の及ぶ限り、望ましい形に近付けてみました。
 IE8以前のブラウザ以外なら、傍点も見えると思います。
=== 5/11 14:37 追記 ===
 此処に記載していた不具合は、縦書き文庫さまの方で解消していただいてます。また、縦書き文庫さま御推奨の方法を使用することで、IE8(またはIE9互換モード)でも傍点が表示されるようになりました(深謝)。
=== 追記此処まで ===


=== 12:34 追記 ===
 ボタンの動作がおかしいですが、nehanの表示画面上でホイールを上下に動かすと、ページが右左に流れます。
=== 追記此処まで ===


=== 22:42 更に追記 ===
 ボタンの動作、修正出来ましたので、正しく動くようになりました。
=== 追記此処まで ===


 びた鉄のような臭気が漂っている。
 今し方まで青年に微笑み掛けていた相手は、あるじを失った乗り物の如く、もう動かない。
 青年は、ふらりと立ち上がった。
 項垂うなだれていたこうべが、ゆっくりと持ち上げられる。
 その黒い瞳に宿る、底の浅い、凶暴なぎらつき。
 ──殺してやる。
 青年の全身から、凄まじいばかりの殺気が発せられていた。
 親友、姉と兄、そして最愛の女性まで、自らの目の前で殺されてしまった。皆、同じ奴にられてしまった。
 許すものか。
 絶対に、絶対に、生かしておくものか。
 青年は何度も同じ言葉を繰り返した。繰り返すごとに、彼の眼光は鋭く、狂気を帯びたものに変じてゆく。
「ミチカ……俺は必ず……」
 呻くように呟いて、青年は、歩き始めた。
 へ──?
 決まっている。
 奴らの所に決まっている。
 奴らの、そして奴らのリーダー、秘密結社ダークメサイアのリーダー、ヒュー・マッカーサーの所に決まっている!

「あの若造が、復讐に来るだと?」
 強力なシー能力を持つ女性士官がうろたえ気味に告げた言葉を、ヒュー・マッカーサー大佐は失笑で受け止めた。
 だが、当の女性士官は、青ざめた唇を震わせながら、必死にかぶりを振った。
「危険です──大佐、早くお逃げになってください──本当に危険です!」
「……逃げる?」
 ヒューの灰色の瞳に、侮蔑の色が加わる。
この私がかね、ソーウェル大尉」
「大佐──」
「あんな若造如きに、この私が殺されるとでも思っているのかね。あの、お話にもならぬ程度ので、何が出来ると?」
「で、ですが大佐、万が一ということも──あの、あの憎悪のエネルギーは、尋常ではありません──」
「私は、ダークメサイアのリーダーとして、私情に流された裏切者どもを始末したまでのこと」
 ヒューは、顔色ひとつ変えずに言い放った。
「ソーウェル大尉、君のテレパシー能力の高さは認めているが、仮に奴の憎悪とやらが〝尋常でない〟としても、力の使い方を知らねば、単なる無謀な愚か者に過ぎん。そういう身の程知らずの行為を、確か日本語ジャパニリタンでは〝蟷螂とうろうの斧〟とか言うのではないかね」
「マッカーサー大佐」
 横合から、別の、比較的落ち着いた女声が挟まれる。
「あの子の潜在能力は底なし沼ですわ、それは何度も報告を──」
「まだ言わせる気か、レイズ少佐」
 ごく僅かに苛立った様子で相手の言葉を遮ったヒューは、ぐるりと部下達を睥睨へいげいした。
「お前達は、あんな若造にづいたのか?」
 地球連邦軍情報局トーキョー・シティ支局の地下会議室に集まっていたダークメサイアのメンバー達は、戸惑ったように目を伏せた。連邦軍情報局の特殊処理部──言葉を換えれば、Aランク以上のサイニッの集まり──に所属する士官下士官達の中でも、特に困難な任務や汚れ仕事を進んで引き受け成功させるという目的のもとに集まっている彼らは、これまで十年以上にわたり、ヒュー・マッカーサーという無類の指揮官に率いられ、目覚ましい成果を上げ続けてきた。だが、ひとりの若い日本人ジャパニリタンが彼らの視界に入るようになった頃から、その歯車が狂い始めたのだ……。

 ……この(↑)目次を外せないかなあと思っているところ(汗)。 
 章組みしている中編小説なら便利なのですが、今回のような短い部分抜粋を載せたい時に、これが表示されると「ナニコレ?」状態に陥りますので(苦笑)。

=== 5/11 01:29 追記 ===
 縦書き文庫さまの方で、見出しタグがない場合は目次を出さないように変更してくださいました。有難うございます(深謝)。
=== 追記此処まで ===


 なお、しれっと掲載したのは、現在叩いている作品のプロローグ部分の、更にその冒頭。
 複数巻必要な長編では使えないけど使ってみたい装幀の本を出してみようと、単発物に出来そうな、ウン十年前にコピー誌に連載した、それ以前の作品群よりは少しマシな作品をリライトし出してみたところ、がんがん長くなり始めまして……現時点で、此処に載せた分量の倍ぐらい書いてしまい、しかもなおプロローグの半分ぐらいしか来ていないという為体《ていたらく》でございます……。
 そもそも、元が、中学生の頃から書いていた長編シリーズ物の一エピソードという位置付けの作品でしたから、「読者は既に前作の数々を御存じ」という無意識の甘えが今読み返すと物凄く(汗)、改めて単発作品として出そうと思うと、世界の約束事を諄《くど》くならない程度に早期に混ぜ込んでいかねばならない、あーんど、登場人物の関係も以下同文、という訳で、長くなるのは当たり前と言えば当たり前なんですけどね(苦笑)。

 此処に載せたモノ自体は何しろ未推敲の代物なので些かアレですが、「あー、『通り名はムーンストーン』と同じ地球世界を使った未来物なのね」と生温かく眺めてやってください。……えー、そして、コレの大元の作品を御存じだという皆様、くれぐれも、掲載誌のお掘り起こしなどなさいませんように(爆)。



=== 2014/02/28 追記 ===
 参照先が変わって読み込めなくなっていたことに気付いたので(汗)、追い掛けて色々修正しました(苦笑)。
 御紹介したブログ記事も、こちらに変わっています。

 上部ナビゲーションタブを御覧いただければおわかりかと存じますが、瓦版ページにブログをひとつ新設致しました。
 頒布中の本/冊子について、誤り部分を1件ずつ登録しておく備忘ブログです(汗)。
 七割方は自分の備忘の為ですが、公開の場に置く以上、読者様へのサービス(?)を兼ねております。なので、殆どの備考欄に〝言い訳〟やら〝零れ話〟やら書いてみたりするわけです(苦笑)。

 記事は、思い出した順 or 気付いた順に掲載してゆきます。
 更新があると、本ブログの新規記事同様、瓦版ホーム(上部ナビタブの一番左)の「最近のブログ記事」に表示出来るよう、設定してあります。
 より見易い使い方はブログトップ固定記事に記載しておりますので、そちらを御参照いただければ幸いです。


 お久し振りです。
 今年の夏コミ、有難くも無事にスペースが取れましたので、少し遅くなりましたが御報告させていただきます。

8月11日(日) 東5ホール 「ヘ」 ブロック 12 a
コミケWebカタログでの詳細ページ → こちら 〔注:Circle.msへの会員登録(無料)が必要〕

コミケット84 配置図 導線
 導線は、開会時のものです。東4ホール手前側からしか入場出来ません。
 但し、入場制限が解除されて以降は、この限りではなくなります。

コミケット84 配置図 拡大

 それにしても、久し振りの東ホール配置ですね。
 (いや、参加をお休みしていた3年の間や、普段参加しない冬コミがどうだったかは存じ上げないので、あくまで、当方の参加している回では、という意味です)

 ……個人的に回ってみたかったジャンルが、折角同日で喜んでいたのに全て西ホールに配置だと知って些か凹んでおりますが、別の日になるよりはマシですな(苦笑)。

 当日の頒布は、新刊含めて『ミディアミルド物語』シリーズが中心になります。但し、既刊の内、イベント頒布を停止した『魔剣士サラ=フィンク 第一部総集編』と『駆け足、覗き見、ミディアミルド』以外の作品も、最低2冊ずつは持ち込む予定です。
 現在は新刊『ミディアミルド物語外伝集』第5巻を最優先として作業を進めていますので明言までは出来ないものの、余裕が出来たら、『駆け足~』に代わる冊子作成も検討してみたいです。……〝出し過ぎ〟だったアレの反省を踏まえ、もう少し違う形で。

 あ、因みに、外伝集の巻タイトルは『レーナから来た青年』になる予定です。
 当該外伝集の情報は、この後で別記事を立てますね。……最初はひとつ記事に書いていたのですが、分けないと駄目だろ、という長さになってしまいましたので(苦笑)。

 では、当日、奇特にも拙サークルスペースまでお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 御報告が少し遅くなりましたが、『ミディアミルド物語外伝集』第5巻『レーナから来た青年』が、過日刊行されました。

『レーナから来た青年』
 ページ数は、表紙込みで116ページ。
 頒価は500円(送料別)です。

 収録作品は、収録順に、短編「ある茶話会の風景」及び「ダランドー叔父様との思い出」、掌編「シベルリン小景」、中編「レーナから来た青年」及び「最後の夏」、そして短編「闇に向かって走れ」の、計6編。
 この中では、デフィラ・セドリックの一人称で語られる「最後の夏」が、最新書き下ろし作品となります。紙媒体作品目録に、少しだけ試し読み出来るページを拵えていますので、お時間のある方は覗いてやってください。
 「ダランドー叔父様との思い出」及び「シベルリン小景」は、改訂前版ノートからのリライト作品。
 「ある茶話会の風景」及び「闇に向かって走れ」は、近年書いてストックしていた短編です。
 そして表題作「レーナから来た青年」は、サイトの30,000番キリ番リクエスト作品として全文公開されていますが、改訂版リライト前の執筆なので用語も古く、今般の紙媒体収録に当たり色々と加筆修正されています。……最初にブログで連載公開した時のバージョン&毎回の作者コメント記事を御覧になりたいという奇特なお方は、こちらのリンクからどうぞ。

 イベント初売りは、8月11日(日)の「コミックマーケット84」2日目。居場所は、東5ホール「ヘ」12aです。どうぞ宜しくお願いします。
 通販受付も開始しております。
 但し、即座にお申し込みを頂いた場合でも、発送は8月に入ってからとなります。悪しからず御了承ください。

★★★★★

 それでは、今回はこれにて失礼致します。
 イベント直前になりましたら、いつも通り、持ち込み予定作品リストの記事をアップする予定です。

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