野間みつねが個人サークル活動を開始した1995年から出してきた刊行物の中から13本を収集、最後に当たる2015年のみ書き下ろし短編を収録。長編は章または節単位で抜粋(複数の場合あり)。中編・短編は丸ごと一本を掲載。架空世界物は無論、似非歴史物から未来世界物まで、幅広く採用。書き下ろし短編「V《ブイ》回収一件」は『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ作品。
なお、付録として、自家印刷製本の「『はたとせ』あとがきになり損ねた話」を同梱。
野間みつねの既刊から、長編・中編の一章または一節、若しくは短編丸ごと一本をピックアップして収録。
収録されている作品は、以下の通り。
・ミディアミルド物語 & ミディアミルド物語外伝集
離郷/鷹の子/最後の一年、最初の一日(1)
・まなざし & まなざし拾遺話集・傍話集
射干玉《ぬばたま》/賭け/筆のあと
・その他の諸作品
月は欠けゆく(1)/魔剣士サラ=フィンク トータル・プロローグ
クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
掛け替えのない女性と故郷を喪った“青い炎”ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
一方、その才幹を発揮し始めた“マーナの知将”ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
バルバミラの戦いで力尽きた“恐るべき青い炎”ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの“少女”であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその“少女”に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……
カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた“マーナの知将《ドー・ルーム》”ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……
マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……
レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……
クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……
レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。
マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録しています。
ミディアム・サーガは、将来レーナ将軍府の武官になりたいと熱望するエラスタ村の少年アリン・ソーマに、年初闘技会への参加を勧めた。それは、闘技会の場で王家公認の武術師範達の目に留《と》まれば、庶民出身のアリンでも仕官への道に進めるだろうと考えてのことだった。ミディアムにも予想外の見事な戦い振りで準決勝まで勝ち進んだアリンであったが……
ミディアム・サーガ達の命を奪おうと企てたケーデル・フェグラムは、レーナの予言者ミグ・ローリアを伴い、処刑場であるボレーの丘に向かう。ようやくあの超予言書『カフィルス』に記されていた未来を変えることが出来ると高揚感を覚えるケーデルに、しかしミグは、「あなたは、此処に集う皆の命を危険に曝そうとしておいでだったのですね」と警告する……
マーナのケーデル・フェグラムと同じく在野の軍略家ナドマ・リリ老の私塾出身であるセラディン・ペルテアは、招聘されたレーナで、望み得る限り最高の役職を得た。しかし、禁足処分中にも拘らずマーナを支えようとしているケーデルの動向がどうしても気になり、怏々《おうおう》として楽しまぬ日々を送る。或る日、そのセラディンを害そうとする輩《やから》が現われ……
本伝1〜5巻及び外伝集1、2、4巻からの抜粋を時系列に並べた、試し読みの為の冊子。
発行時点で単行本未収録の外伝「レーナから来た青年」(但しウェブ公開版に加筆修正済み)からの抜粋も収録。
本伝1巻から13巻・外伝集1巻から6巻までの計19冊から、各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
なお、本サイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
最後に、本伝14巻収録予定話からのチラ見せあり。
ページ調整の関係で、星村朱美様の人物紹介画・イラスト類を一部再録。
……流石に、本サイトでは試し読みページは作りません(汗)。
マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。
ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。
マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
表題作の他「ある茶話会の風景」「ダランドー叔父様との思い出」「シベルリン小景」「最後の夏」「闇に向かって走れ」を収録。
マーナ暦チャベラ十五年晩夏、マーナ近衛隊に見習として入府した、チャベラ二年生まれの三人の少年、タリー、ベルマン、ナイルス――後に“チャベラ二年生まれの三羽烏”と呼ばれるようになる彼らが、入府半年後の晩冬初旬に直面した、或る事件とは?
表題作の他「セタリナーサの少年」「月光《セタリナーサ》亭」「運命のままに」「青天の霹靂」「頭立つ日」「ヴェルナーサの少年」を収録。主要登場人物の本伝登場前史が中心。
銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている|伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
過去に執筆したシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
シリーズ新作(?)である『アンチ・サイオニック・シティ』の2019年12月刊行を前に、プロローグと第一章を無料で大盤振舞しようという部数限定の刊行準備冊子。
既に文章原稿の初稿は上がっており、12月には刊行予定の為、再版は致しません。
……また、これ自体が試し読みにつき、試し読みページは作りません(苦笑)。
超絶的な超能力者《サイオニック》“クレイン”こと頼山紀博《よりやま のりひろ》の許に、銀河連邦軍情報局の高官となった旧知の友・吉沢満《よしざわ みつる》から持ち込まれた依頼。それは、放棄された植民候補惑星ジンジャーの実験都市に残された抗《アンチ》サイオニック装置研究データの回収サポートであったが……
過去に執筆したシリーズから一作品を選び、徹底的に加筆改稿。書き下ろし番外編「時間差は殆どゼロ」も収録。
超絶的な超能力者“クレイン”こと頼山紀博の許に、わざわざ郵送で届けられた招待状。奇妙な差出人、そして、開いてみると怪しさ満載。一体何故こんなものが送られてきたというのか、敢えて応じてみるべきか、と思ってしまった時点で、既に自分は奴らの思惑に嵌まっているに違いない……
『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ、オフセットでは初の短編集。新作・再録交えて14本を収録。
それは、ひとつの依頼から始まった――。
その依頼とは、ムーンストーンの友人(?)である仕事人《ランナー》ブライティこと諸葛亮子《もろくず りょうこ》からの、自分に持ちかけられた仕事《ミッション》――ヨコシマ・システムズ会長の暗殺――の依頼人《クライアント》の裏を取ってほしい、というもの。亮子に対して複雑な感情を持っているムーンストーンの片割れ石田歳三《いしだ としみつ》は、渋りながらも結局は引き受けたが、たったそれだけの仕事《ミッション》にひとり頭600万ダラーもの破格の報酬を出すという彼女の真意を量りかねる……
検討中の装幀などを確かめたくて作成した、試し読みを兼ねた無料冊子。
「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」第二節までを収録。
配布終了しています。
本編の装幀を或る程度ながら採り入れて作成した、無料試読冊子。タイトルには「表紙込み820ページ本の、表紙込み44ページ分」という意味がある。
「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」第二節までを収録。「刊行準備冊子」には掲載していなかった世界地図や人物紹介も。
試し読みは……下の本編の方でどうぞ(汗)。
頒布終了しています。
かつてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れた無差別殺人鬼“魔剣士”サラ=フィンク。しかし、たまたま助けてしまったケルリの第二王女ミルシリアの存在が、彼を次第に変え始める。血に飢えた魔剣ブリザードと己自身を救う手立てを求め、彼女と共に“魔道王国”ルーファラを目指す彼の旅の途上に待っていたのは……
約七百年前に滅亡した、古代ダランバース魔道王国。その僅かな生き残り達の子孫である古代人の娘サラ=ヴァジリキは、我が身に課せられた或る使命を果たすべく、一族の隠れ住む集落から、かつて古代王国を滅ぼした“蛮族”達の住む“外界”へと出てきた。そんな彼女が出会った“稀代の天才魔道士”セルリ・ファートラム青年――彼と暮らし始めた彼女が相手に“贈った”魔道媒体の指輪には、とある深い“意味”が潜んでいた。
傍伝・外伝を集めた小冊子。紙媒体が品切絶版で入手が至難なアンソロジー『Rings』(2015年刊行)、『みどり芽吹く』(2016年刊行)及び『はれる也』(2020年刊行)にそれぞれ寄稿した、「伝えぬままに」、「緑乙女《ドライアド》の胸飾り」及び「小さな意趣返し」の3本を、微修正(※ルビの振り倒し等)の上で時系列に並べ替えて再録。
探索に入れば必ず犠牲者が出るが故に“人喰い屋敷”と呼ばれている古代魔道王国時代の貴族の別荘だったという遺跡に足を踏み入れた若き魔道士セルリ・ファートラムは、その一室で、隠された真実を使用者に教えてくれる古代の魔法工芸品“真実の鏡”を発見する。しかし、その鏡には、向かい合った相手の魂を喰らうという噂があった……
本編の登場人物である“暗黒魔道士”セルリ・ファートラムの青年期を描く傍伝シリーズから、書き下ろし作品及びアンソロジー等に寄稿した短編の改訂作品、計6本を収録した短編集。
明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
本編の“抄”をつなげることで物語の流れがわかるように構成している。
下巻収録予定部分も採録。
幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。
鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
【2012/08/19 追記】付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。
基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。
収録作品5本中の4本までもがキリ番リクエスト短編であり、残る1本もウェブ上で全編公開しているので、いずれ全てウェブ上で読めるようになる予定。こちらのページからだと、5本それぞれの在処を探し易いかと。
……とはいえ、野間みつねの文章は、紙媒体で読む方が読み易い筈(苦笑)。
此処では、本としてのデータのみ公開。
『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。
収録作品9本中の8本はウェブ上で公開しているが、これまた、紙媒体で読む方が読み易いと思う。
……が、ウェブでの全編公開を差し控えた作品のサワリのみは紹介しておこう(汗)。
『まなざし』に於ける伊東甲子太郎《いとう かしたろう》を語り手として描く傍話集、その弐。
収録作品7本中の4本は、紙媒体に纏めるよりも随分と前に作品を書き上げていた為にウェブ上で既に公開済みだが、一部の作品は加筆修正している。
此処では、随分と前から書き上げられていながらウェブでの全編公開を差し控え続けてきた作品のサワリのみ紹介……危なくない場面だけ(爆)。
「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『小説BADOMA』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
ふと立ち寄った図書館で見付けたのは、俺の母校の卒業アルバムだった。……しかも、俺が卒業した、百年前の。
一次創作4本「百年目の再会」、「倫秋兄様《みちときにいさま》奮戦記」(双方『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「それは、二月十五日の夜に」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「最後の帰郷」と、二次的著作物ではない二次創作(『小説BADOMA』と同じ背景世界を持つ)「器を巡りて」を、それぞれ全てリライト/リバイス/書き下ろしして収録。
銀河連邦の植民惑星のひとつソイ星で生まれ育った少女レベッカは、或る日、風変わりな目的を持って出掛けた場所で、不思議な青年と出会う……
一次創作4本「肖像画《ポートレイト》」、「引退」、「今回限り」(以上、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「ミンヘの場合」(『綺譚 月石の民』シリーズより)と、二次創作(『小説BADOMA』の番外編)「来訪者」を、リライト/リバイス/書き下ろして収録。
2013年の裁判員候補者名簿に、名前が載ってしまった。
ただ、裁判員候補者名簿に掲載されても、実際に裁判員の選任手続に呼ばれる可能性は、数人にひとり程度だと言われている。つまり、実際には呼ばれない人の方が多い、ということ。
……なのに、或る日、来ちゃったよ、裁判員選任手続への呼出が。
呼び出されたなら行かねばなるまいと出向いた地裁。厳正なる抽選の結果、選ばれた裁判員8名。その中には、私に割り振られた番号はなかった。……だがしかし、裁判員より更に選任確率の低い補充裁判員2名のひとりとして、最後の最後に選ばれてしまったのであった……(汗)
とある裁判員裁判を、補充裁判員の立場で体験した折の記録。但し、法令等で許されている範囲内で執筆したので、当該裁判の具体的内容がわかる読み物ではありません、念の為。
自家印刷&製本ゆえに、無駄にフルカラーだったりします(苦笑)。
なお、刊行物の性質上、試し読み掲載は控えます。
一八三五年五月三十一日生まれの、双子座。春と梅が好き。出身地は東京都日野市石田。その容貌は女性ばかりか男性さえもが「いい男」と認める代物。実はロシア人との混血で、小さい頃は苛められていた……って、そ、そんな馬鹿なッ!?
数年間折々に書き綴ってきた、普段の小説文とはちょっと違う、お喋り文章。
土方歳三ファンだから、京都訪問はごく普通だろう(……但し、伊東甲子太郎《いとう かしたろう》に振り回されまくったが)。日野再訪も、そんなに不自然ではないだろう(……但し、動機と目的が変だが)。宇都宮から会津田島へと向かったのも、まあ理解してもらえる範囲だろう(……多分)。
……でも、何で茨城県《いばらきけん》新治郡《にいはりぐん》千代田町《ちよだまち》志筑《しづく》まで行ってるんだ、私!?
各種占いから見た土方さんについて綴った表題作ほか、前冊以上にお馬鹿な雑文ばかりを集めた。
ランガズム大陸の北の果て、カナルネアの町に立ち寄った若き吟遊詩人シフォロンは、夕食を摂っていた居酒屋で、客同士の起こしかけたトラブルを歌の力で収める。真の勇者の称号“ヴィルシャナ”を目指す自由騎士イスファムから“王の試練”に挑戦する旅へと誘われて同意した彼は、その後、トラブルの一方の当事者であった青年黒魔道師にも声を掛けたが……
真の勇者の称号“ヴィルシャナ”を目指して“しるし”を集める旅を続けるシフォロン達は、エルザイム王国の都ロクポリスに到着する。町は、王妃懐妊を祝う祭の真っ最中。吟遊詩人であるシフォロンは、宿泊した宿の女主人から、滞在中に階下の小料理屋で歌ってほしいと頼まれるが、仲間である黒魔道師タンジェには、ひとつの懸念があった……。
ランガズム大陸を南下して砂漠地帯へやってきたシフォロン達は、ひとつ目の化物一族に破壊されたチャネガ村の、生き残りの人々が隠れ住む洞窟を訪れた。そこで出会った村長の娘セシルの願いを酌み、化物によって石にされた村長を救うべく砂漠の“神殿”に向かった八人は、そこで、古代文字の記された銘板を発見したが……
紆余曲折を経て四つの“しるし”を全て手に入れたシフォロン達は、ヴィルシャナの塔へ向かう前に、長らく大陸とは行き来も途絶えていたという島アゾレスへ赴く。だが、その島には、或る言い伝えがあった。黒魔道師タンジェは、仲間たちと一旦別れ、単身ヴィルシャナ島へ先行しようとするが……
ひとつ目バドマ一族を封印する術《すべ》を求めていたシフォロン達は、遂に“金色《こんじき》の女神”と邂逅した。光の神々の助力を得ながらバドマ一族の潜む火山島へ乗り込んだ一行《いっこう》の前に、だが、思わぬ“敵”が立ち塞がる。苦しみながらも全ての“敵”を退け、バドマの許へ乗り込んだ彼らを待ち受けていたのは、究極の二者択一を迫る“贈り物”であった……!
或る邪悪なる魔の一族と戦ってきた、白魔道士カルキ・赤魔道士ガルーダ・緑魔道士シュリー。しかし、彼らの力だけでは、一族を封じ込めるには至らない。限界を感じた彼ら三人は、強大な力を持つと噂されながら全く人前に姿を現わさぬ黒魔道士ヴィラバドラに共に戦ってほしいと呼びかける為、彼が隠れ住むと言われる小さな島に降り立ったが……
既にウェブ上で先行紹介している作品なので、詳細や引用等は、こちらからどうぞ。
本編各巻&『四番目の魔道士』の簡単な案内と試し読みを掲載した案内冊子。
続編情報まで、チラ見せですが収録されています。
実は表紙タイトルが箔押しでその紙が初版はファンタス(ブラック)、第二版はシェルリンN(プレーン)、第三版はエスプリVエンボス(ギフトライン)、第四版はシャインフェイス(ゴールド)、第五版は羊皮紙という仕様なのですが(※大抵方、表紙をめくって初めて、特殊紙であることがわかる)、無料配布物ですし、如何に豪華さを表に出さないかに意を配っております(笑)。
……それ自体が試読冊子なので、本サイトでは試し読みページは作りません(汗)。
ウェブ上で公開していた、2004年NHK大河ドラマ『新選組!』の視聴録等を紙媒体に移植したもの。
6月末までの視聴日記の中から、20本を厳選して(?)収録。
収録されている項は以下の通り。
期待して良さそう/か、鴨さま、素敵……/第一回 「黒船が来た」/煮詰まってるんですか(汗)/『新選組!』の不安材料/第五回 「婚礼の日に」/第七回 「祝 四代目襲名」/第八回 「どうなる日本」/大河ドラマ版の伊東大蔵を言動から眺めてみる/第十一回 「母上行って来ます」/伊東大蔵、加納鷲雄への信頼と甘え/第十二回 「西へ!」/土方歳三、平常心を失う/第十三回 「芹沢鴨、爆発」/二四〇円の価値/第二十回 「鴨を酔わすな」/紫の人、今日も……/伊東先生からの贈り物/第二十四回 「避けては通れぬ道」/第二十五回 「新選組誕生」
NHK大河ドラマ『新選組!』版の伊東甲子太郎先生追悼の一冊。
ドラマでは描かれていない部分を想像で埋めた物語(ウェブでの公開予定なし)や、視聴日記で公開していた伊東先生関連の随想(……の内、4本/「写真一枚見ただけで」/「御目文字出来た、その時が」/「恋闇に塞がれた目で語るなら、それは予測でなく願望」/「時代に恋をして、時代に振られた男」)を収録。
俺、赤糟毛馬《あかかすげうま》の早蕨《さわらび》は、土方歳三と江戸以来箱館までの転戦を共にした乗り馬である。「千美生の里」の中にある我々の“作品世界”とやらから突然に行方を眩ましてしまった伊東甲子太郎の亡霊を捜す為、土方と俺は、里の中にある他の“作品世界”へと踏み込むことにした……。
ウェブ上の交換日記「里の茶店 万年貸切部屋」(現在は閉鎖済み)で2002年9月に起きた「亡霊先生失踪事件」を題材にした作品。表紙・本文共にオンデマンド印刷、少部数で刊行します。再版予定はありません。なお、和綴じ装幀につき、糸のほつれや紙のズレなど些少の難がある場合がございます。予め御了承ください。
とある事情から勇者を目指している少女リョウ。旅の出だしで何度も何度も死んでしまっては幼馴染みの僧侶タツに復活させてもらう日々を送っていた彼女は、なかなか先へ進めないでいたが、タツが半強制的に墓地へ行けと指示した時から話が急展開の様相を見せ始め……?
伊織(兎角毒苺堂)、くまっこ(象印社)、コドウマサコ(鏡の森)、島田詩子(虚影庵)、藤木一帆(猫文社)、ほた(夢花探)、そして野間みつね(千美生の里/主催)の7人で回した、「Relayふあんたじー企画」のリレーノベルです。
他の方々と創り上げた作品なので当サイトでは試し読みを掲載しませんが、初売り予定だったイベントのWebカタログには冒頭から3ページ程度を抜粋掲載していますので、覗いてみてやってください(汗)。
スタール王国の都レイリーで軽い昼食を摂っていた俺・サラ=フィンクとミルシェは、同じ店に入ってきた奇妙なふたり連れにふと目を惹かれ……
野間みつね個人サークル「千美生の里」の刊行物が、2022年8月、通算100冊を突破。
有志の皆さま(猪川朱美(星村朱美)さま/高井玖実子さま/たつみ暁さま/服部匠さま/服部つぐのりさま/和田明美さま(以上、五十音順))からのお祝いメッセージや作品、そして野間みつねからの返礼作品を併せて収録した、記念の一冊。
記念誌につき、再版予定はありません。