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『捻り出しミックスナッツ』、刊行

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 ジャンルごた混ぜ短編小説集の第三弾『捻《ひね》り出しミックスナッツ』を、この夏の新刊として刊行致しました。

『捻り出しミックスナッツ』
 ページ数は、表紙込みで60ページ。
 頒価は、300円(送料別)です。
 自家通販は開始しておりますが、発送は8月3日以降となる見込みです。「架空ストア」様での委託販売も、8月4日の朝09:00に開始させていただく予定です。

 これまでの『蔵出しミックスナッツ』、『掘り出しミックスナッツ』同様、シリーズ物としては纏められる当てもない短編を、ジャンルバランス無視で……いや、流石に今回はSFモドキばかりになるのを避けようと考えて「ミンヘの場合」を書き下ろしましたが(汗)……ごた混ぜに集めてあります。
 今回も、『掘り出しミックスナッツ』と同じく、作品数は5本です。

▼歴史系風味と伝奇風味の混じった作品
 『綺譚 月石の民』シリーズの短編です。
 『歳三《おれ》達の場合』の最後の方に登場する“見掛け童女”ミンヘさんが月石の民に生まれ変わった時のお話なので、うんと時代を遡って、日本で言えば鎌倉時代の頃(元寇より前)が背景となります。つまり、明代に刊行された『三国志演義』どころか、元代の『三国志平話』すら刊行されていない時代ですので……(以下略)
▼二次創作に分類されるファンタジー作品
 『小説BADOMA』3巻の番外編に当たります。オリジナルキャラクターであるフォーリア魔道学院見習生フィル少年の側から、黒魔道師タンジェ君との出会いを描いている作品です。
 2016年に『長編上等ガイドブック』に寄稿した作品に思いっ切り加筆しています。いやー、こっちは字数制限ないですから(爆)。
▼舞台が未来世界の作品
 『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの短編が、今回は何と3本! 西暦2245年、2109年、2118年、それぞれの頼山紀博《よりやま のりひろ》君に出会えます。また、どうして紀博君が他人《ひと》から「クレイン」と呼ばれるようになったのか……そして何故、ファミリーネームを必要とする際に「クレイン・ロード」と名乗るのか……それらの理由が何気なく(?)判明することに(笑)。
 ……あと、大変に余談ですが、「今回限り」の出来事が起きた西暦2118年は、抗サイオニック兵器類が世に出てくる前+超能力者《サイオニック》の能力を引き出す訓練手法が各所でまだ余り成熟していない、という時代なので、紀博君、けっこー無敵モードでございます(苦笑)。
 因みに「肖像画」は、「Text-Revolutions」(以下、「テキレボ」)公式アンソロ『imagine』に寄稿した作品でもありますが、ルビフルバージョンとなっておりますので念の為。そもそも、タイトルからして「肖像画」にルビ振る形になっていましてな(爆)。Web記事だと、タイトルにはルビが指定出来ないので、已むなく「ポートレイト」という読みの方で寄稿しましたからね……(苦笑)。
 (参考までに、頂いたコメント等を集めたモーメントはこちらから)

 収録作品は、収録順に、「肖像画《ポートレイト》 」、「来訪者」、「引退」、「ミンヘの場合」、そして「今回限り」の、計5編。勿論、全て、リライト、リバイス済または書き下ろし作品です。

 なお、二次創作が1本混じっている冊子ながら、作品数でもページ数合計でも全体の半分には遙かに及ばない為、オリジナルオンリーイベントでも頒布致します。

 例によって例の如く、里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを上げると共に、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまにも立ち読みの為の見本を置いています。どうぞお気軽にお立ち寄りください。
 なお、書庫の試し読みには二次創作「来訪者」を、「Happy Reading」さまでの立ち読みには一次創作「肖像画」を、それぞれ選んで収録しております。後者PDFは、テキレボアンソロ寄稿分と内容的には変わりませんが、当然ながらルビフルバージョンです(汗)。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 捻り出しミックスナッツ → こちらから
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  • タグ: レジェンダリィ・クレイン, 小説BADOMA, 架空ストア, 綺譚 月石の民
 この記事は、タグ「#いいねの数だけ拙作の世界観を見せびらかす」を貼った以下のツイートに3つの「いいね」を頂いたことで書き記すものです。


 ……締切後に「いいね」がひとつ増えた分は、お気持ちは嬉しいもののノーカウントで……と言いたいところでしたが、折角ですので、『魔剣士サラ=フィンク』のリファーシア世界との関連で、『小説BADOMA』の世界(オリジナル設定部分)についても、項立てこそしませんが、絡める形で些少言及しておくことに致します。

 では、以下、文字ばっかりですが(汗)。





架空の世界史の延長線上にある未来世界
 『エモーショナル・サイオニック』に代表される『レジェンダリィ・クレイン』シリーズや、『600万ダラーの仕事』が属する『通り名《ランナーネーム》はムーンストーン』シリーズの舞台となっている世界。
 一応は実在の地球世界の歴史がベースになってはいるが、こちらの地球では、西暦1999年に世界規模の大混乱・大騒乱が起きており(汗)、しっちゃかめっちゃかになった世界をどさくさ紛れで纏めたアスタニアという架空の国が中心となって形成した「地球連邦」が、後に宇宙への進出に伴い「太陽系連邦」となり、太陽系外に植民惑星を持つようになってからは「銀河連邦」となっている……という世界。
 なので、公用語は「アスタニタン」という「アスタニア訛り英語」……ぶっちゃけた話、「野間みつね風・英語モドキ言語」になっている。概ね英語っぽいのだが、旧国名・人種に絡む呼び方が、「ジャパニリタン」、「イングリッタン」、「アメリッタン」、「フランタン」など、結びが「~タン」で統一されているのが最も顕著な違い。「超能力者」を意味する単語も、英語ならば「サイキック」となるだろう辺りが、「サイオニック」になっている。

 なお、この世界では超能力者は登録されねばならず、登録されると、市民ファイルコードの末尾が、「グリーン」を示す「G」になる。よって、未登録の場合、市民ファイルコード末尾が「W」のまま、という意味で「フォールス・ホワイト」と呼ばれる。勿論、この世界では犯罪。……因みに、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの主人公・ど反則級の超・超能力者である頼山紀博くんは、正式登録された過去があるので、これまでに印刷物(※大昔のコピー本を除く(汗))として出した作品中ではフォールス・ホワイトではない。

【参考】 一年の始まりは、現代の西暦をそのまま引き継いでいる。自転・公転周期が異なる植民惑星でも無理矢理に(汗)地球を基準とした一日24時間365日を一年とした暦を適用させていたものの、植民惑星が増えれば増えるほど面倒になってしまい、23世紀も後半になると、各惑星の自転・公転周期に合わせたローカルの暦を別に定めて併用しても良いことになっている。……なお、代表的な植民惑星であるマスタード、ペッパー、バニラ、ソイなどは、地球とほぼ変わらない自転・公転周期の惑星なので、この辺りの悩みとは縁遠い。


ミディアミルド
 言わずと知れた、『ミディアミルド物語』シリーズの舞台となっている架空の世界。
 しかし、実は上記の「架空の世界史の延長線上にある未来世界」と物理的に繋がっており、後の時代に紀博くんが降り立ったりしている(苦笑)。
 『ミディアミルド物語』本伝の舞台となっている時代の「ミディアミルド」の住人は、自分達が暮らしている文化圏の辺りしか見えていないので、「ミディアミルド=世界」なのだが、地球で言えば昔の中国程度の範囲でしかない為、将来的にも「ミディアミルド=世界」となるかどうかは……?

 物語で描いている時代は戦乱の時代であるが、その以前にログリアムナス統一王朝の平和な時代が長らく続いていた(=文化的に或る程度成熟するだけの余裕と時間があった)ことで、当該時代に確立され書物にも残されてきた「武人とは斯くあるべし」という倫理観――例えば、武器を持たない相手(特に民間人)に武器を向けて傷付けたり、戦いの際に特殊能力《オーヴァ》を用いて相手の動きを封じたりするのは卑怯卑劣の振舞である、という価値観――が、意外にしっかりと根付いている。
 その他、文明レベル等に関しては過去記事で書いたので、併せて御覧いただければ。

【参考】 一年の始まりは、冬。地球の西暦で言えば、12月からスタート。一日24時間一か月30日12か月360日が一年(安直)。水時計などを使う定時法で、真夜中が「更日《こうじつ》の刻」と呼ばれる。


リファーシア
 『魔剣士サラ=フィンク』シリーズの舞台となっている架空の世界。
 物凄~く大雑把に言うと、世界の大半を占めるオルディアーナ大陸の西側は昔の西欧風、東側は昔の中国風、その間にあるレムランド辺りは昔の波斯風、という雰囲気である。……なお、滅亡した古代ダランバース魔道王国のイメージは、科学技術が発達して以降の世界に近い(苦笑)。
 元々、掲載誌であった『芸術研究誌 AIM』の参加者なら誰でも使える共有世界《シェアードユニバース》として構築したこともあり、敢えてゆるゆる・ざっくりにしてある部分も多い。特に、それぞれの国や土地がどんな状況なのか、については、簡単な紹介しかせず、詳細設定はその土地を舞台にした方が(不自然にならない程度に)決め、以降はそれが他の書き(描き)手にも共有される、という形になっていた。
 ただ、市販のテーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)のルールで遊ぶことも出来るように、魔法の体系や主要な技(呪文/レベルなど)、それに伴って必要となる、世界の成り立ち・神々・世界の構造等々は、割とガッチリ作り込んである。
 この内、世界の構造は、当時執筆していた『小説BADOMA』で使っていたオリジナル設定を結構意識していた。非物質界である光世界と闇世界、準物質界である妖精世界と魔世界、そして物質界である人間世界、という構造は、ほぼそのまま。ただ、死後の魂が還る場所である星気世界や、光世界と闇世界の間に存在する「狭間の地」、妖精世界と魔世界の間に存在する竜世界は、リファーシア構築の際に付け加えた要素である。

 なお、リファーシアに於ける「魔道士」と「魔道師」の違いは、『小説BADOMA』と同じである。但し「ギルド」は、『小説BADOMA』では「魔道師ギルド」で、構成員も魔道師のみ、ギルド員であることが即ち魔道師またはその見習であることに繋がっているが、リファーシアでは「魔道士ギルド」であり、構成員も、特に資格を持たない魔道士の方が多い。
 また、リファーシアの魔道士(魔道師)が「誓約を反故にすると魔力を失う」のは、『小説BADOMA』での世界の魔道士(魔道師)がそうであるという独自設定(汗)に完璧に引き摺られているが(苦笑)、『小説BADOMA』側が「完全に」魔力を失うという取り返しの付かない結果を招いてしまうのに比べれば、リファーシア側では「一部の」魔力を永遠に失うという、若干穏やかな形になっている(笑)。

【参考】 一年の始まりは、春。地球の西暦で言えば、3月からスタート。一日24時間一か月30日12か月360日が一年(こちらも安直)。なお、同じ24時間でも、古代王国時代は時計を使った定時法で真夜中が一日の始まりという24時制であったのに対して、新暦時代は日の出日の入りを基準にして分けた昼夜を更に何となく12等分ずつにする不定時法で、日の出が一日の始まり。





 以上、「……『世界観』とは?」だったり、「見せびらかす」というほどではない内容だったりではございますが、タグへの回答でした。
 リファーシアだけが突出して長くなっているのは、『小説BADOMA』の世界への言及も絡んでいるが故ですので御寛恕くださいませ(汗)。
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  • タグ: ミディアミルド物語, レジェンダリィ・クレイン, 小説BADOMA, 魔剣士サラ=フィンク

『小説BADOMA』 、四半世紀の時を超えて全5巻完結

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 『小説BADOMA』が開始された1990年来お読みくださっていた皆様、そして2015年の改訂版から追い掛けてきてくださった皆様、本当に、本っっっっっっ当に、お待たせしました。
 『小説BADOMA』、全5巻、完結致しました!

 全てが書き下ろし、という訳でもないですが(汗)、大半が書き下ろしです。

 ……そもそも『BADOMA』って何ですか、という辺りは、毎回のお願いで恐縮ですが(汗)、こちらのブログ記事を御参照いただければ幸いです。

『小説BADOMA 血塗られた伝説 5/5』
 ひとつ目バドマ一族を封印する術《すべ》を求めていたシフォロン達は、遂に“金色《こんじき》の女神”と邂逅《かいこう》した。光の神々の助力を得ながらバドマ一族の潜む火山島へ乗り込んだ一行《いっこう》の前に、だが、思わぬ“敵”が立ち塞がる。苦しみながらも全ての“敵”を退け、バドマの許へ乗り込んだ彼らを待ち受けていたのは、究極の二者択一を迫る“贈り物”であった……!

 今回も「かきくけ工房」の高井玖実子さまに表紙をお願いしました。最終巻ということもあり、第1巻以来のパーティー全員、そして「+誰かさん」が描かれています。……表紙の書影には見当たらない人も居ますが、これは裏表紙に回っちゃってるからです(爆)。

 ……で、今回も、原作ゲームを御記憶の方には「……そんな出来事あったかいな?(汗)」という独自展開満載に。
 とは言え、原作ゲームでの最終決戦場となる火山島での順路は地味に踏襲しておりますし、その途中で起きるクニンガン君の避けられないホニャララも原作通り(強調)です。ゲームエンディングのノベライズに当たる終章の第三節(=最終節)の展開も、一部キャラクター達の退場順は作劇の都合で差し替えちゃってますが(こらこら)、まあまあ同じです。あと、ゲーム内では「めがみのあい」という名前が付いていた某アイテムも、ちゃんと同じ数だけ渡されます(笑)。……その代わり、火山島で手に入る「ふっかつ」の呪文は、しれっとスルーさせてもらい、別アイテムの入手場面に置き換えちゃいましたがね(爆)。
 その他、「……原作通り?」な部分については、あとがきで縷々触れていますので、本編読了後にお楽しみください(笑)。

 ページ数は、表紙込み140ページ。
 最終巻ということもあって、高井さんが、巻末に寄稿くださっています。また、本編の補遺となる小編「生と死の狭間にて」も本編の後ろに収録しています。そんなこんなで前巻までよりページ数が多めになりましたが、頒価は今迄通り450円(送料別)ですので、宜しくお願いします。

 同人誌即売会での初売りは、1月29日(日)の「Elysian 32」への委託を皮切りに、3月19日(日)の「花鳥風月 131」への委託、3月26日(日)の「THE ADVENTURES project008」への委託、4月1日(土)の「Text-Revolutions 5」への直接参加……と続いてゆく予定です。少しでも早く入手したい、という奇特なお方は、お手数ですが自家通販または「BOOTH」(ショップを開設しました)でお求めいただければと存じます。
 なお、二次創作である為、「架空ストア」様での委託販売はございませんので、御注意ください。

 里の書庫の紙媒体作品目録には、第十七章第一節からの試し読み(済みません、今回も部分掲載です)をアップしております。どうぞお気軽に覗いてやってください。
 なお、二次創作である為、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」様への見本提供はございません。御了承ください。



 1990年に「このゲームが好き、特にタンジェ君が!」という勢いだけで書き始め──1992年に第3巻まで出したところで休止してから間が空き過ぎとはいえ(汗)──26年後になってしまいましたが何とか完結まで漕ぎ着けることが出来、ホッとしています。当時、「著作権なんて気にしないでどんどん書いてください」とお手紙を下さったゲーム原作者そらまめ様に、これでようやく顔向け出来ます……。
 世の中には、「後の者が先になる」という事例は幾らでもあるものですが、『小説BADOMA』に限って言えば、「後の者」である『魔剣士サラ=フィンク』が「先に」完結を目指しジリジリ地道に前進していた、その遙か後方で23年間も気絶していたにも拘らず卒然ハッと意識を取り戻し猛スピードで走ってきて「俺の方が先に始まった話だろ!」と胸突き出してゴールテープを切っていったような、そんな印象がありますね(爆)。
 ……頑張れよ、サラ=フィンク君……



 めでたくノベライズが終わったこともあり、来年後半発表を目指して、勝手な続編の執筆を開始しようと思っております。……自作の勝手な続編ゲームを小説として書き起こす……いや、書き直すという、何が何やら(汗)な代物ですが、宜しければ引き続きお付き合いくださいませませ。
 なお、タイトルは、当時のゲームタイトル「After BADOMA in RANGAZM」をそのまま使うつもりはないので(使うとしてもシリーズ名(汗))、今のところ未定です(汗)。

『小説BADOMA』 第4巻刊行、遂に新たな展開へ

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 改訂前、1992年3月の第三巻刊行以来、長らく続きを待ち続けてくださった皆様……大変大変大変お待たせして申し訳ございませんでした……遂に、『小説BADOMA』の第四巻が刊行と相成りました!

 第四巻の中でも、第十二章の前半は1992年当時に既に書き上げていたものですし、他の章にも、折々に記した断片が混じってはいますが、当然、全てリライトしております。なので、今巻からは、多くの部分は書き下ろし、ということになりましょう(汗)。

 ……毎度毎度ですが、そもそも『BADOMA』って何ですか、という辺りは、こちらのブログ記事を御参照いただければと存じます。

『小説BADOMA 血塗られた伝説 4/5』
 紆余曲折を経て四つの“しるし”を全て手に入れたシフォロン達は、ヴィルシャナの塔へ向かう前に、長らく大陸とは行き来も途絶えていたという島アゾレスへ赴く。だが、その島には、或る言い伝えがあった。黒魔道師タンジェは、仲間たちと一旦別れ、単身ヴィルシャナ島へ先行しようとするが……

 今回も、「かきくけ工房」の高井玖実子さまに表紙をお願いしました。
 これまで表紙ピックアップ実績のなかった考古学者のログナーさんと亡国の姫君ロココ・リナ嬢が、めでたく表紙を飾っています……あ、いや、ちゃんと、今巻の内容的に表紙で推しておくべきだと考えたからであって、実績作りの為ではありませんよ(爆)。
 ……実は、今巻裏表紙の下半分を占拠しているキャラも密かに当方の推しなんですが、そちらはどうぞ、実際にお手に取って御確認くださいませませ(笑)。

 なお、今回は、原作ゲームを御記憶の方には「……え、そんな展開あったっけ?」という独自展開がてんこ盛りです。
 勿論、原作ゲームの大まかな流れは踏襲しています。ただ、それまでの3冊以上に、原作ゲームには存在しない展開が、主に黒魔道師タンジェ君の周辺でザクザクと(汗)。
 記事タイトルの「遂に新たな展開へ」は、そっちの意味も兼ねていますよ(爆)。

 ページ数は、今回も、表紙込み124ページ。
 頒価も、これまで同様、450円(送料別)です。
 自家通販も受付開始致します。なお、「架空ストア」様での委託販売はございませんので、御注意ください。
 同人誌即売会での初売りは、5月8日(日)の「花鳥風月 126」への委託参加となります。直接参加での頒布は、夏コミ(……受かれば)までございませんので、御了承ください。

 里の書庫の紙媒体作品目録には、第十三章第一節からの試し読み(済みません、今回はネタバレを避ける為に部分掲載です)をアップしております。どうぞお気軽に覗いてみてやってくださいませ。
 なお、二次創作の為、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」様への見本提供はございません。御了承ください。



 最終巻となる第五巻ですが、可能であれば年内、最悪でも来年の夏までには刊行したいと考えております。……終章は既に、一太郎移植の果てまで終わっていますので(汗)。

『掘り出しミックスナッツ』、刊行

  • 投稿日時:
 ジャンルごた混ぜ短編小説集の第二弾『掘り出しミックスナッツ』を、冬コミ向けの新刊として刊行致しました。

『掘り出しミックスナッツ』
 ページ数は、表紙込みで60ページ。
 頒価は、300円(送料別)です。
 自家通販は、来年2016年の1月12日からとなります。「架空ストア」様での委託販売も、準備出来次第、開始させていただきます。

 昨年の『蔵出しミックスナッツ』同様、シリーズ物としては纏められる当てもない短編を、ジャンルバランス無視で、ごた混ぜに集めてあります。
 今回は、極端に短い作品がない為、前回よりも作品数は少ないです。

▼舞台が未来世界の作品
 『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの短編が2本、収録されています。
 「Text-Revolutions」(以下、「テキレボ」)公式アンソロ2号『再会』に寄稿した作品も入っています。
▼仄かに伝奇混じり、にもならなかった(汗)現代物作品
 『綺譚 月石の民』シリーズの短編、前回の『蔵出しミックスナッツ』収録作品「Escape」の続編です。
 なので、歴史要素が潜んでいる、と強弁も出来ます……(するなよ(汗))
 あと、現代物とは言いましたが、10年以上前、2003年執筆作品なので、微妙に風俗が古いです(苦笑)。
▼多分SF(?)作品
 小学生の頃に書きかけて挫折した長編のラスト部分を、短編として供養リライトしました。
 完全に閉じた世界で、他の野間みつね作品の未来世界との繋がりはありません。
▼二次創作に分類されるファンタジー作品
 二次的著作物ではないですし、元のゲームとは殆ど関係ないです、相変わらず(汗)。

 収録作品は、収録順に、「百年目の再会」、「倫秋兄様《みちときにいさま》 奮戦記」、「それは、二月十五日の夜に」、「最後の帰郷」、そして「器《うつわ》 を巡りて」の、計5編。勿論、全て、リライト、リバイス済または書き下ろし作品です。
 キリ番リクエスト作品が1本収録されていますが、紙媒体への収録に当たり、これも当然リバイスしておりますので、サイト掲載の文章とは多少違う部分がございます。予め御了承ください。
 また、テキレボ公式アンソロ2号『再会』に寄稿した作品も、3字だけ増やしています(汗)。何しろ、提出時には上限字数ギリギリで、一文字たりとも増やせなかったものですから(苦笑)。

 なお、二次創作が1本混じっている冊子ながら、作品数でもページ数合計でも全体の半分には遠く満たない為、オリジナルオンリーイベントでも頒布致します。作品自体も、超絶マイナーコンピュータRPGである『BADOMA 血塗られた伝説』の二次創作ですから(※つまり、二次創作には付きものと言っても良い“元になる作品の世界観を予め共有してくれている読者”が居ないに等しい(汗))、そもそもの元ゲームを御存じなくても全く問題ない……とゆーか、『蔵出しミックスナッツ』収録「誓言から逃げる魔道師」と併せて読むと、当方が拵えた勝手な続編ゲーム(汗)のネタバレも甚だしい、てな、逆の意味で頭を抱えるような仕上がりとなっております(汗)。

 例によって例の如く、里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを上げると共に、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまにも立ち読みの為の見本を置いています。御用とお急ぎのない方は、どうぞお気軽に覗いてみてやってください。
 なお、書庫の試し読みには二次創作「器を巡りて」を、「Happy Reading」さまでの立ち読みには一次創作「百年目の再会」を、それぞれ選んで収録しております。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 掘り出しミックスナッツ → こちらから
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  • タグ: レジェンダリィ・クレイン, 小説BADOMA, 架空ストア, 綺譚 月石の民

『小説BADOMA』 第3巻、刊行

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 お待たせしました、リライト第三巻、刊行出来ました。
 昨日の「Text-Revolutions」第2回が初売りでした。来週の「花鳥風月 123」にも第一巻第二巻共々委託致しますので宜しくお願いします。

 そもそも『BADOMA』って何ですか、という辺りは、こちらのブログ記事を御参照いただければと存じます。

『小説BADOMA 血塗られた伝説 3/5』
 ランガズム大陸を南下して砂漠地帯へやってきたシフォロン達は、ひとつ目の化物一族に破壊されたチャネガ村の、生き残りの人々が隠れ住む洞窟を訪れた。そこで出会った村長の娘セシルの願いを酌《く》み、化物によって石にされた村長を救うべく砂漠の〝神殿〟に向かった八人は、そこで、古代文字の記《しる》された銘板《めいばん》を発見したが……

 引き続き、「かきくけ工房」の高井玖実子さまに表紙をお願いしました。
 今回は何と言っても黒魔道師タンジェ君ですよ、タンジェ君!
 タンジェ君が旅をしている本当の理由が遂に明らかになる巻ですからね♪ ……いえ、彼が一番目立ってる理由は、それだけではありませんが……
 シフォロン君とアクラさんも居ますが、これは主に前半の展開に拠っています。
 そして、この書影では見えない裏表紙は、あの人……そう、サイラスさんです(笑)。元ゲームを御記憶の方、ゲーム上での彼のビジュアルはきれーさっぱり忘れておいてください。決して思い出してはいけません(爆)。

 ページ数は、表紙込みで124ページ。
 頒価は、これまで同様、450円(送料別)です。
 自家通販も受付開始致します。なお、「架空ストア」様での委託販売はございませんので、御注意ください。

 里の書庫の紙媒体作品目録には、またまた大盤振舞で第十章第一節を丸々試し読みとしてアップしております! お気軽に覗いてみてやっていただければ幸いです。
 なお、二次創作の為、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」様への見本提供はございません。御了承ください。



 リライトではなくなる第四巻は……た、多分、来年の夏コミの頃までには……出せたらいいなぁ……(汗)。

サークル活動20周年自選蒐『はたとせ』、刊行

  • 投稿日時:
 個人サークル活動20周年の記念(?)にと制作してきた『はたとせ』、いよいよ本日が刊行日(おくづけ上の)となりましたので、情報公開致します。

『はたとせ』
 ページ数は、表紙込みで292ページ。
 頒価は、1,200円(送料別)です。
 自家通販は、本日から受付は開始します。但し、夏コミで初売りという位置付けですので、申し訳ないのですが、発送は、8月15日(土)以降となります。予め御了承ください。
 また、「架空ストア」様での委託販売ですが、こちらはイベント日である8月14日(金)からスタート出来るよう、事前準備等させていただきます。

 野間みつねが個人サークル活動を始めて今年で20周年を迎えたことから、記念と言うほどでもないですが、1995年からの20年の間に出してきた本/冊子から自選した作品を集め、書き下ろしを一作加えて、計14本を一冊に纏めました。
 長編の場合は章または節単位(複数採用のケースあり)、中・短編の場合は一本丸ごと、という収録の仕方をしていますので、20年分の刊行物の超豪華カタログにもなっています。本/冊子としての刊行順に収録されてもいますし、まさに、拙サークルの20年を概観出来る本。電車の中で読めないような(……と自身で認識している)話は避けて選びましたので(爆)、割と安心して読めるのではないかと思います(汗)。
 あと、おまけとして、自宅プリンタで印刷&自力製本ですが、「あとがきになり損ねた話」を同梱致します。ぺらっぺらなので、余り御負担にはならないかと……。

 今回の新刊の見所(?)のひとつは、記念(?)本だからこその装幀のコダワリ(……無論、馴染みの印刷所様で出来ること+当方の資金面で許される範囲の(汗))です。
 スキャン画像ではわかりにくいかと存じますが、今度は「無駄に」ではなく、ちゃんとした(?)箔押しタイトルであります(笑)。
 他にも、色々と面倒なことをお願いして、印刷製本していただきました。是非、お手に取って、見付けてやってください。厚さが2cmを超えてしまうのを避ける目的でコミック紙ではなく書籍用紙を選択した為、やや持ち重りがしてしまいますが、あの『まなざし』上巻よりは軽いですから! (爆) ※比較の対象がオカシイ(汗)



 此処で少し脱線的にPR致しますが、架空ストア様での委託頒価はイベント頒布や自家通販と同額にしていますので、拙作に限らず他の品──架空ストア様には素敵な雑貨なども多々あります!──と併せて購入すると送料が無料になることもあり、当方の自家通販よりお得になるケースが! 通販をお考えの方は是非是非、架空ストア様の利用を御検討いただければ幸いです。
 あと、当方、8月22日から開催される「架空指輪展」に参加する指輪アンソロジー『Rings』に書き下ろし短編「伝えぬままに」を寄稿しておりまして(実は『魔剣士サラ=フィンク』の外伝になる)このアンソロジーが架空ストア様のみでの販売となる為、併せての御購入を推奨させていただく次第です(笑)。

※2015/07/26 追記:「架空指輪展」の公式ページが出来ました。
     http://store.retro-biz.com/event029.html




 今回は、里の書庫の紙媒体作品目録には本のデータのみを掲載しています。試し読みは、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまにだけ登録しました。勿論、折角の書き下ろし短編から採用するのはネタバレも甚だしい為、古めの作品の抜粋を選んでいます(汗)。何卒お気軽に覗いてみてやってください。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ はたとせ → こちらから
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  • タグ: まなざしシリーズ, ミディアミルド物語, レジェンダリィ・クレイン, 小説BADOMA, 架空ストア, 綺譚 月石の民, 通り名はムーンストーン, 魔剣士サラ=フィンク

『小説BADOMA』 第2巻、早くも刊行

  • 投稿日時:
 はえーよ!
 ……と言いたくなる間隔で、リライト第二巻、刊行されました。
 日程的に、どう見てもコミティア合わせだよねえ、でもコミティアでは売れないよねえ……(苦笑)

 そもそも『BADOMA』って何ですか、という辺りは、こちらのブログ記事を御参照いただければ幸いです。

『小説BADOMA 血塗られた伝説 2/5』
 真の勇者の称号〝ヴィルシャナ〟を目指して〝しるし〟を集める旅を続けるシフォロン達は、エルザイム王国の都ロクポリスに到着する。町は、王妃懐妊を祝う祭の真っ最中。吟遊詩人であるシフォロンは、宿泊した宿の女主人から、滞在中に階下の小料理屋で歌ってほしいと頼まれるが、仲間である黒魔道師タンジェには、ひとつの懸念があった……。

 第一巻に引き続き、「かきくけ工房」の高井玖実子さまに素敵な表紙を描いていただきました。
 第二巻の中で割と目立ち気味の(筈の)お三方に、表紙を飾ってもらっています(笑)。
 実は、おまけカットも頂いたので、巻末近くに掲載しています。そちらは、御購入いただいた方へのサービスショット(笑)とさせていただきますね。

 ページ数は、表紙込みで116ページ。
 頒価は、第一巻と同じ450円(送料別)です。
 当面は自家通販のみの取扱となりますので、宜しくお願いします。……受かれば(汗)夏コミが、イベントでの初売りとなる予定です。「架空ストア」様での委託販売はございませんので、御注意ください。

 里の書庫の紙媒体作品目録には、またしても大盤振舞で第四章第二節を丸々試し読みとしてアップしております! 御用とお急ぎのない方は、どうぞお気軽に覗いてみていただければと存じます。
 なお、二次創作の為、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまへの見本提供はございません。御了承ください。



 因みに第三巻は、秋10月の「Text-Revolutions」合わせになる予定です。

『小説BADOMA 血塗られた伝説』、刊行開始

  • 投稿日時:
 長らく幻の作品となっていた『小説BADOMA』、遂に、リライト第一巻刊行の運びとなりました。
 全5巻予定なので、巻数表示に「1/5」とか銘打っています……(き、危険だ(汗))

『小説BADOMA 血塗られた伝説 1/5』
 物凄ーっっっっく久し振りに、表紙を他の方に描いていただきました!
 『四番目の魔道士』で表紙や挿画を描いてくださった、「かきくけ工房」の高井玖実子さまです!
 第一巻ということで、〝運命の八人〟全員を描いていただけました(感涙)。……えーと、表紙には七人しか居ないように見えると思いますが(汗)、これ、ちゃんと裏表紙側にアクラさんが居ますのでねっ(笑)。
 冒頭の人物紹介のページにも素敵なカットを頂きましたので、全巻通して使用させていただきます(深謝)。

 ページ数は、表紙込みで124ページ。
 頒価は、450円(送料別)です。……ページ数的には頒価500円エリアに入っているのですが、『BADOMA』の二次創作であるということで、天井を450円にしているものです。
 自家通販は、お申し込み自体は受付致します。但し、発送は、3月8日(日)開催のテキスト系同人誌即売会「Text-Revolutions」(以降、「テキレボ」)でのイベント初頒布が終了してから、3月9日(月)以降となりますので、御了承ください。
 なお、二次創作小説の為、「架空ストア」様での委託販売はございません。イベントでの頒布及び自家通販のみの取扱となりますので、御注意願います。
 そして当然ながら、イベント頒布もオールジャンルイベントのみとなります。現時点では、コミックマーケット及びテキレボは確実、その他は、北海道COMITIAと開催時期がずれればElysianへの委託、といったところでしょうか。

 ……もっとも、二次創作とはいえ、元が超絶マイナーコンピュータRPGですから(汗)、原作を全く御存じない方でも普通にライトファンタジーとして読める仕上がりとなっております。
 そもそも『BADOMA』って何ですか、という辺りは既に先般ブログ記事にしておりますので、そちらを御参照いただければ幸いです。

 ただ、『BADOMA』の内容を御存じの方向けに一応情報提供しますと、第一巻では、元ゲーム内では欠片も触れられていない(汗)パーティーメンバーの出会いを描く序章から、第一の試練を経て(此処までがアナニカ王国篇)、第二の試練とその後に訪れるあの悲劇(タルタイ王国+魔法大学+もごもご……篇)……までが収録されています。
 以下、第二巻では、第三の試練(エルザイム王国篇)、そして砂漠篇の序盤。
 第三巻では、砂漠篇中盤&終盤と、第四の試練(デーナ王国篇)の序盤~終盤前半まで。
 未公表の第四巻が、デーナ王国篇の後始末から始まり、アゾレス島+ヴィルシャナ島+幻の花の最後の一種を探すエピソード+或る女性の再登場エピソード(※この辺りは順不同)
 最終第五巻が、金色《こんじき》の女神との邂逅を経て火山島での戦い、バドマとの対峙、そして終章。
 大凡、以上のような配分となっております。
 ……ゲームの筋立てと流れ自体は大まかに踏襲されていますが、オリジナル要素てんこ盛りで、事件の起きる順序も多少入れ替える部分がありますので、御自身のイメージとの齟齬・乖離に御注意ください……。

 里の書庫の紙媒体作品目録には、大盤振舞で序章第一節を丸々試し読みとしてアップしておりますので、御用とお急ぎのない方は、どうぞお気軽に覗いてみてやってください。
 なお、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまへの見本提供は当然ながらございませんので(汗)、御了承願います。

ツイートで辿る転落の過程

  • 投稿日時:
 自身のツイートを振り返ると、『小説BADOMA』のリライト開始に至ってしまう転落の過程が或る意味わかり易いので、つらつらと辿ってみることにします。

2014年10月25日
 ……これ全て、大いなる伏線。


2014年10月27日
 この日のツイートも伏線ぽい。


2014年10月28日
 これは、後に「伝説の前に」というタイトルを付けられた作品。

 これは、「誓言から逃げる魔道師」のこと。

 結局、タイトルは「伝説の前に」となった。

 ……おや、危険な香りが(苦笑)。


2014年11月12日
 心の片隅に引っ掛かっている模様。
 後から思えば潜伏期。


2014年12月4日
 ……MSXパソコンを手に入れようとしている……。

 ひとつ前のツイートで狙っていたのはMSX TurboR、こちらはMSX2+。


2014年12月7日
 ひと足先に、MSXパソコン専用マウスを落とした。
 コンストラクションツールを触る場合は必需品。


2014年12月10日
 オークション締切直前の攻防勃発。……と言っても、相当の金額を予め突っ込んでいたので、余裕はあった。


2014年12月11日
 存外あっさり終戦で、本体もどうにか落札。

 RGB変換ケーブルとか、綺麗な画質に変換する機器とか。


2014年12月13日
 ……自作ゲームのFDとかな(汗)。


2014年12月14日
 遂にハードを入手。


2014年12月15日


2014年12月16日
 ……既に、かなりヤバイ雰囲気が。

 こうして呟いている時点で、ほぼ落ちている(確信)。


2014年12月17日
 ……ほーらね(大苦笑)。

 とか言いながら、引き返す気はない模様。


 ……『小説BADOMA』をリライトし始めてしまうまでの過程は、こんなところです(笑)。