里の瓦版

野間みつねの個人ブログです。
時には「千美生の里通信」のWeb版として、
そして時には創作活動の報告の場として……
余程に気が向いたら、書きかけの小説の断片を掲載するかもしれません。
 
 去る6月28日(日)、北海道COMITIA(以下、略称の「北ティア」と記載)の第2回目に直接参加してきました。

大通公園にて
 この時季の札幌を訪れるのは当然初めてでしたが、東京では既に散って久しいサツキが咲いている傍らでタチアオイが咲いていた光景が印象的でした。東京でなら晩春から初夏に掛けて順々に咲く花が、一気に集まって咲いていた感がありましたね。……土曜も日曜も小雨気味でしたので、ホテルの外へ出る際にカメラを持ち歩いておらず、自分の目と記憶の中に焼き付けただけでしたが(苦笑)。
 ……じゃあ上の写真は何なのよ、と言われるかもしれませんけど、一枚ぐらいは市内の風景が欲しかったので、イベント後の日曜夕方に大通公園の辺りを歩いていて見掛けた催し(?)をPHS内蔵カメラで撮ってみたものです……だから少し小さいんですわ(笑)。

 因みに今回は、帰りの航空機チケットを買おうと発売開始日にサイトへ出掛けたところ、28日夜の便にはお高いチケットしか残っておらず、最安値との差額たるや一泊する宿代の方が遙かに遙かに遙かに安いという逆転現象が発生しておりましたので、イベント当日も一泊し、翌日の昼過ぎに新千歳を発ちました。行きは新千歳で着陸をやり直すくらい地上付近の天候が悪く、下界(汗)は前回ほどには見えなかったのですが……帰りは一転なかなか好い天気で、地上の風景は無論、羽田に降下する直前には一瞬ながら富士山の頂まで遠望出来ましたよー。

羽田着陸前に見た富士山
 ……あ、航空機チケット確保以上に冷や汗を掻かされたのは、ホテル確保です(汗)。
 チケットが取れてからホテルのサイトを見に行ったところ、既に6月27日・28日はインターネット予約が出来ない状態になっておりまして(滝汗)。
 駄目元でホテルに直接電話してみたところ、喫煙ツインルームのシングル利用であれば空きがあるとのことでしたので、それでも構いませんからと即予約。……ツインルームを単身で利用すると勿論割高ですが、それでもなお、当日に帰る場合のチケット代と翌日に最安値チケットで帰る場合の差額よりも遙かに遙かに安かったんですよ(爆)。
 (なお、禁煙ツインに空きが出たとのことで、実際には禁煙ツインに宿泊させていただけました。深謝)

 で、27日にホテルに到着してみてわかったのですが、学会シーズンだったんですね(白目)。そりゃ宿も埋まるし航空機の安いチケットも瞬殺になるわけだわ……。
 今回の反省を踏まえ、次回の部屋は、帰る前に押さえてきました(安堵)。

 ……さて、好い加減で、イベントそのものの話に移りましょうか(苦笑)。



 今回は大盛況だった前回以上に直接参加サークルが集まり、2スペース申込サークルの一律1スペース減が実施されました。……はい、ウチも、2スペースの筈が、1スペースに(苦笑)。
 そして、どうにうかこうにか詰め込まれたサークル配置図が案内と共に届いた時、思わず爆笑。

北ティア2 配置図
 ちょっ(笑)、は、はみ出てるー! (爆)
 でも、ただ「はみ出て」いるわけではなく、委託コーナーやドリンクサービスコーナーといった、つまりは参加者の多くが必ず向かうことになるであろうエリアへの通路に沿っての配置です。この工夫には唸りました。
 此処まで導線を考えていただいたのですから、此処から先はサークル側の努力次第だ、と思いました。この配置を「単なる通路」にされてしまうか(……昨年の夏コミでの誕生日席が悪い例)、「幾許かの人が足を止めてくれる場所」に出来るか否かは、ディスプレイの仕方ひとつでしょう。久々に他サークルさん方から委託品をお預かりしている(=より責任が重くなる)という事情もありましたし、ちょっと燃えましたね(笑)。

 拙サークルの近年のディスプレイは、昔の、準備に2時間近く要することもある飾り倒しディスプレイに比べれば、割と見た目がシンプルな(?)ものになってきています。
 勿論これは、往時より本の種類が随分と増え、置ける場所が少ない中で、なるべく沢山見てもらいたいなあという思いもあり、極力多くの表紙の視認性を上げるスタイルへと進んできた為です。
 ……ただ、よくよく見れば、増えたのは、白っぽい表紙で統一された『ミディアミルド物語』各巻ですから、並べた時に見た目が整然とし過ぎていて、引っ掛かりが乏しいと言いましょうか……半端じゃない威圧感が立ち上ると言いましょうか(汗)。
 なので、今回の1スペース減を契機に、がらっと考え方を変えました。
 粗方の本を棚差しにしてしまい、委託品と、北ティア初売り冊子と、無料配布冊子セットだけを前面に押し立てることにしたのです。
 つまり、新規性の低い既刊の「切り捨て」ですね。
 持ち込みそのものをやめるという選択肢は今のところ持っていませんが、スペース上では、既刊の視認面積を大幅に減らす。そのことによって、そのイベントで手に取ってもらい易そうな本/冊子の視認性を、相対的に高くする。……そんな感じです。

 一般の書店でも、限りあるスペースの中で、新刊や、ピックアップしたい本だけを平積みして、それまでの既刊は棚差しにしています。そして、これは反面教師にすべきなのですが、一般の書店であっても、平積みが余りにも多いと、目が結構つるつる滑り、全てが埋没して見えてしまいがちです(汗)。……多分、ウチの最近のディスプレイも、それに近い状態だったものと思われます。一般の書店さんの良いところを出来るだけ学び取り、無理のない範囲でサークルディスプレイに取り入れてゆきたいですね。



 ……そんな次第で、今回は、こんな感じに。

北ティア2 「J 09」
 今回は、お預かりしていた御本を目立たせることを最優先にしました。
 自作品なら、仮に手に取っていただけなくても「次回また持ってきて頑張ろう」と言えますが、委託品は長々お預かりするものではない分、その日のイベント限り、つまり殆どの参加者さんにとって限りなく一期一会の作品です。「目立たせないでどうする!」という意気込みで、気合入れまくりました。 ※当サークル比
 参加費払って交通費&宿泊費使って遠征したイベントで自作よりも委託品を目立たせるとかプライドないんですか阿呆ですか、という見方も恐らくあろうかとは思いますが、各サークルさんは、拙サークルがイベント毎の頒布冊数ひと桁がデフォルトの零細サークルであることを承知の上で、それでもなお信用して預けてくださったわけでしょうし(……え、違うの?(汗))、そりゃ知遇(違)に応えねばと思ってしまうのが当方なんですわ(苦笑)。

 逆に言えば、だからこそ、滅多なことでは「ウチで委託を受けましょうか」とか「ウチが隣接参加しましょうか」とか言い出さないようにしていますし、「誰か居ませんか~?」と全方位に向けて呟かれても敢えて黙っているのです……確実にパンクしてしまいますので……過去に色々と色々と色々と経験済なんですわ……(遠い目)。

 今回は、一方は自分も執筆に参加していたリレーノベルだった/一方はそれなりにお付き合いのある方々が参加されているアンソロジーだった、というのがお引き受けした理由で、かなり特殊事例ですので、念の為(汗)。

 で、肝心の成果の方はどうだったの、という話ですが、有難いことに、頑張って目立たせた甲斐はあったのか、委託品の方が、より多数回、手に取っていただけました。勿論その分、頒布数も、拙サークルの頒布物より成績優秀でした(笑)。
 7月19日に参加する「みちのくCOMITIA」でも引き続きお預かりすることになりましたが、そこが最後になるでしょうから、また気合入れて頑張りたいと思います(苦笑)。……あ、8月の夏コミでは流石に無理です、ぶっとい新刊1冊+夏コミ初売りの二次創作本2冊の計3冊も加わりますから(汗)。



 ……ただ、今回の北ティアで前回よりも多くの方々に立ち寄っていただけたのは、「北ティア文芸ラリー」に参加させていただいた恩恵が随分と大きいのではないかと思っています。
 大体、昼食のパンを食べ終えるまでに何度も手を止めねばならなくなるイベントなんて、20年サークル活動やってきましたけど、殆ど記憶にないですよ! (笑)
 ……いえ、パンに限りません、アンケート書こうとしたりパソコン開いてツイート書き込もうと文章叩いたりしてたら必ず誰かが途中でお越しになるとか、どういうことですかっっ(爆)。
 いやー、北ティアとスタンプラリーの組み合わせ、恐るべし。
 昨秋のコミティアで「創作文芸スタンプラリー」に参加した際には、「北ティア文芸ラリー」同様に買わなくてもスタンプが貰えたにも拘らず、スタンプだけ押してくださいという方は殆どおいででなかったのですが、今回は全くそんなことはなく、スタンプ押していただけますかと先に出される方々が圧倒的に多かったですよ。
 勿論、全ての参加サークルを回る必要まではなかった「創作小説スタンプラリー」と、全サークルコンプリートが必要だった「北ティア文芸ラリー」とを比較しても、公平な比較にはならないわけですが、総じて北ティア参加者の方々は東京ティアの参加者さん達よりも積極性が高いのかなあ、とは感じます。
 そう感じる理由は他にもありまして、これは前回もなんですが、北ティアでは、無料配布冊子を貰っていってくれる人が本当に多いんですわ。終了間際に完配になった前回の反省を踏まえて倍以上持ち込んでいた筈の無料配布冊子セットが、ラリー参加者がほぼ100%受け取ってくれるということもあって前回を遙かに上回るハイペースで貰われてゆき、13:00過ぎには完配なっちゃいましたし(滝汗)。

 そして、今迄は「それだけ配り倒しても効果を感じにくいなぁ……」と思っていたのですけれど、今回、棚差しで全く以て目立たせていなかった『ミディアミルド物語』の本伝1巻を迷わずお手に取られ、殆ど中身も確認せずに「これ下さい」と購入していってくださった方がいらっしゃったので、内心で物凄く驚きました。中身も確認しないで「これ下さい」って、そんな奇特なお方、常連さん以外では夏コミでしか出会ったことありませんよ……(汗)。
 無論、続き物ゆえ、「その後」に繋がるかどうかは作品次第。……とはいえ、前回の無料冊子配布がなければ関心を持っていただけることもなかったのかなあ、無配に眉を顰める方も居るけど、少なくともウチにとっては無駄ではなかったんだなあ、と感じた一件でした。
 ……あ、ウチの場合、無配冊子を提供しているのは手に取りにくいであろう長編作品だけですし、物語全体に比してほんのちょびっとだけしか掲載してませんからね、はい(笑)。



 そんなこんなで、持ち込んだ無配冊子セットは早々に完配、委託本も拙作より貰われてゆき、拙作もそれなりに──少なくとも前回以上に──買われてゆき、ラリー景品本に提供した拙作までもが3種類も引き取られてゆき……という、「遠征した甲斐があったなあ」という一日になりました。

 ただ、開場後、参加者が通り始めてから、ひとつだけ「うわぁ……やばいわ……」と気付いてしまったのは、あの配置場所が、席を空けにくい、或る意味大変にデンジャラスな場所であった、という点でした。
 出入りする場所が、参加者の通路に障害物ナシで接している為、すぐ横からスッと入ることだって出来ちゃうんですよ……。
 単身参加している上にお隣サークルさんが欠席という状態ですから、委託コーナーがごった返している間は、迂闊にお手洗いにも行けませんわ(汗)。
 かなり遅くなって人通りが落ち着いて後、隣の隣のサークルさんに声を掛けて15分程度留守にすることを告げ、ようやくようやく宅配の着払伝票を取りに行くことが出来、その後、折角なので記念にと、ラリーシート片手にスタンプを集めて回ることも出来ました(笑)。
 当日お世話になりました「北ティア文芸ラリー」主催の藍間真珠さん&kudさん、「はみ出た」場所にあった拙サークルにまでお立ち寄りくださった全ての皆様、そしてスタッフの皆々様に、心から御礼申し上げます。


 次回北ティアは11月23日と、初回よりも寒いことが確実な日程ですが(がくぶる)、万難を排して参加したいと思っています。

 6月28日(日)、ホテルさっぽろ芸文館の3階ロイヤルホールにて開催される「北海道COMITIA 2」(以降「北ティア」と記載)に於ける、拙サークル頒布予定品をリストアップ致します。
 ページ数・頒価など詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿していますので、こちらから御参照ください。

 では、リストを……

 ……と、その前に。
 今回、北海道遠征ということで、御縁のあった他サークルさんから委託品をお預かりしております。
 物凄く久々の受託で気合が入り、スペースの半分を提供して目立たせることにしましたので(笑)、是非是非お手に取って御覧くださいね。

他サークル様からお預かりした委託品
『夜と舟』 ■ 夜と舟
   頒価:400円
   B6判 56ページ
 文学フリマに参加されている「兎角毒苺團《とかくどくいちごだん》さんからお預かり。
 神話あり、絵物語ありの、全年齢コズミック・アンソロジー。
 【追記】 告知記事がアップされました。こちらから。

 ……本当は、アンソロイメージに合わせて作成されたアクセサリーとのセット頒布版もあるのですが、御本だけの版をお預かりしています。
 このページ数で8人の方が参加されています。すーっと読めると思いますよ。

『僕と俺と魔女とオタクの空白のお話』 ■ 僕と俺と魔女とオタクの空白のお話
   著:千洋 誠  頒価:300円
   A5判 36ページ
   ISBN 978-4-87310-009-8 (C0093)
 ドラゴンやら魔女やらが登場するので、ファンタジー? ……なのか……?
 知る人ぞ知る「暗黒通信団」さんの刊行物。
 ……なお、著者名の「誠」は、「あきら」と読むのが正しい。

 正体は、合計七人で書き進めたリレーノベル。
 昨年の春ティア後の打ち上げで、企画に巻き込まれました(汗)。
 とにかくハチャメチャな物語になっていることだけは太鼓判を押せます。
 因みに、ISBNコードまで付いているので、何と、普通の書店でも注文出来ます(汗)。
 まさか、自分が参加した作品が、書店で売られるような書籍になるとは……まだまだピンと来ませんね(大苦笑)。




 さて、今回の北ティアでは、有志企画の「北ティア文芸ラリー」にも参加致します。
 スタンプラリー参加サークルを回ってスタンプを集めると、景品として参加サークルの頒布物が貰えます。拙サークルからは上限一杯の7種を提供していますので、宜しくお願いします(笑)。

 では、改めまして頒布物リストをば。



北ティアでは初売りの既刊
『蔵出しミックスナッツ』 ■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 コンピュータRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作です。
 「北ティア文芸ラリー」の景品にも1冊提供しています!



その他の北ティア文芸ラリー景品提供品
『初音には遠く』 ■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。
 収録作品5本中の4本までもが拙サイトのキリ番リクエストで執筆された短編で、残る1本もウェブ上で全編公開しているので、全てウェブ上でも読めると言えば読めるのですが、勿論、紙媒体収録に当たり、そこそこ手を入れております。……と言いますか、野間みつねの文章は、紙媒体で読む方が数段読み易い筈ではないかと(苦笑)。

『ナブ・ナブオーヴァ』 ■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な作品。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。2010年11月、リライトして刊行。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

『清水は未だ青く』 ■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。2011年3月、大幅にリライトして刊行。表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。……なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。

『最後の一年、最初の一日』 ■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 野間みつねが高校生の頃から手掛けている、謂わば〝準ライフワーク〟的な作品『ミディアミルド物語』の、外伝集です。
 マーナの近衛兵タリー・ロファを中心とした話を集めています。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。

『レーナから来た青年』 ■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
  マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。
 書き下ろし中編「最後の夏」は、本伝6巻で飛び出した〝タリー・ロファのトンデモナイ告白〟を下敷きにした一篇です。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。

『エモーショナル・サイオニック』 ■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。



その他の既刊
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三《ひじかた としぞう》は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。

■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 因みに、『まなざし』世界とは全く無関係なので念の為(汗)。

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。

■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、表紙込み24ページ、頒価100円。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……



おまけ  ※全て、無料カタログとの抱き合わせ配布です(汗)
『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第三版) ※北ティア初配布
 本伝1巻~10巻・外伝集1巻~5巻までの計15冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝11巻収録予定話からのチラ見せあり。
 ページ調整の関係で、星村朱美様の人物紹介画・イラスト類を一部再録。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様で第二版も配り切りましたので、10巻からの抜粋を加えるなどして、第三版を刊行しています。
 なお、朱美てんてーのイラスト類は、今後版を重ねるにつれ2ページずつ減っていきますので、最多状態の版を入手しておきたいという方はお見逃しなく(笑)。

『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子 ■ 『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子(改訂第二版) ※北ティア初配布
 2015年にサークル活動20周年記念の一冊として刊行予定の『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2節までを収録した冊子。
 勿論、ちまちまリライトしているので、頒布停止した同作品の第一部総集編と全く同じ内容、というわけではなくなっている。
 検討中の装幀を事前に色々と試してみたいという目的もあっての刊行物なので、表紙が無駄に特殊紙フルカラーで無駄にタイトル箔押しとなっております……しかし、銀の箔押しだと、スキャナで取り込んだ時に御覧の通り真っ黒くろすけになるという罠が(汗)。
 無駄に豪華装幀ですが、イベントでは無料配布です。遠慮なく貰っていってやってくださいませ。




 以上、有難くも拙スペース(J 09)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『補充裁判員2番』 : 2冊
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝5セット
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 : 5冊
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』:7冊

   ★ 委託品各種:5冊+店頭見本誌1冊  ※店頭見本誌も頒布可

 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦くださいませ。

「北海道COMITIA 2」配置情報

 6月28日(日)の11:00から15:00まで、ホテルさっぽろ芸文館3Fロイヤルホールにて開催される「北海道COMITIA 2」の配置について、遅れ馳せ過ぎ(汗)ながらブログでもお知らせします。

配置場所 : J 09

北ティア/J 09
 今回も島角……ってゆーか、はみ出てますよコレ(爆)。
 こういう配置は流石に初めてですね(汗)。因みに、2sp申込でしたが、申込多数の為、一律1spに削減されております。
 なお、ピンクの星印(J 07、J 08)は、今回参加させていただく北ティア文芸ラリー主宰の「藍色のモノローグ」さん&「KuD」さんの配置場所です。

北ティア 2/サークルカット
 以上、北海道の皆様、当日はどうぞ宜しくお願いします。
 イベントでの頒布物リストは、次の記事としてアップさせていただきます(汗)。

 6月7日開催の「新潟COMITIA 43」への委託予定リストです。
 全部で6種類しかありませんので、全てを画像付き、コメント付きで掲載します。

 今回は、『エモーショナル・サイオニック』の代わりに、最近刊の短編集『蔵出しミックスナッツ』を入れます。また、ちらし置き場に置いていただく『魔剣士サラ=フィンク』刊行準備冊子を含む無料配布冊子セットは、全て前回とは版が改まっています(汗)。



委託頒布品 (古い順/改訂版は最新版刊行時が基準)
『最後の一年、最初の一日』 ■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 野間みつねが高校生の頃から手掛けている、謂わば〝準ライフワーク〟的な作品『ミディアミルド物語』の、外伝集です。本編リライト前に刊行したので、この位置に居ます(苦笑)。
 マーナの近衛兵タリー・ロファを中心とした話を集めています。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。……なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。

『ナブ・ナブオーヴァ』 ■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な作品。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。2010年11月、リライトして刊行。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

『鷹の子』 ■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な架空世界の歴史物、第2巻。2011年2月、大幅にリライトして刊行。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

『清水は未だ青く』 ■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。2011年3月、大幅にリライトして刊行。表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。

『ダグディグル・グルーグラス』 ■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な架空世界の歴史物、第3巻。2011年7月、リバイス版を刊行。
 リライト刊行した4冊の中では最も改訂要素の少ない巻です……なので、これだけ「リバイス版」と称しております。
 多分、シリーズ中でも最薄の巻になるのではないかと(苦笑)。

『蔵出しミックスナッツ』 ■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 コンピュータRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作です。


おまけ
『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第三版) ※新潟コミティア初配布
 本伝1巻~10巻・外伝集1巻~5巻までの計15冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝11巻収録予定話からのチラ見せあり。
 ページ調整の関係で、星村朱美様の人物紹介画・イラスト類を一部再録。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様で第二版も配り切りましたので、10巻からの抜粋を加えるなどして、第三版を刊行しています。
 なお、朱美てんてーのイラスト類は、今後版を重ねるにつれ2ページずつ減っていきますので、最多状態の版を入手しておきたいという方はお見逃しなく(笑)。
 委託品の内、『ミディアミルド物語』本伝1巻『ナブ・ナブオーヴァ』及び『蔵出しミックスナッツ』に同梱致します。また、ちらし置き場の無料配布冊子セットにも加えてあります。

『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子 ■ 『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子(改訂第二版) ※新潟コミティア初配布
 2015年にサークル活動20周年記念の一冊として刊行予定の『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2節までを収録した冊子。
 勿論、ちまちまリライトしているので、頒布停止した同作品の第一部総集編と全く同じ内容、というわけではなくなっている。
 検討中の装幀を事前に色々と試してみたいという目的もあっての刊行物なので、表紙が無駄に特殊紙フルカラーで無駄にタイトル箔押しとなっております……しかし、銀の箔押しだと、スキャナで取り込んだ時に御覧の通り真っ黒くろすけになるという罠が(汗)。
 無駄に豪華装幀ですが、イベントでは無料配布です。遠慮なく貰っていってやってくださいませ。
 委託品の内、『蔵出しミックスナッツ』には同梱致します。また、ちらし置き場の無料配布冊子セットにも加えてあります。




 以上、当日新潟コミティア会場(新潟プラザビル2F)に足をお運びの皆様、どうぞ遠慮なく覗いていってやってください。
 委託サークルナンバーは、「24」となっております。
 『ミディアミルド物語』本伝1巻及び『蔵出しミックスナッツ』は3冊ずつ(見本誌を除く)、その他は2冊ずつ(同)の委託となっておりますので、万が一にも品切れの際は御容赦ください。

 ページ数・頒価など、此処に掲げられていない情報は、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。

 なお、今回の委託品については全て、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」に見本を投稿済みですので、併せて御覧いただければ幸いです。こちらのページからどうぞ。
 テキスト版の試し読みは短いですが、PDF版は結構がっつり(場合によっては一章丸々、短編は一本フルで)提供しておりますので、出来れば、紙媒体と同じ組み方になっているそちらをダウンロードしてやっていただけると嬉しいです。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ ナブ・ナブオーヴァ → こちらから
   ■ 鷹の子 → こちらから
   ■ ダグディグル・グルーグラス → こちらから
   ■ 清水は未だ青く → こちらから
   ■ 最後の一年、最初の一日 → こちらから
   ■ 蔵出しミックスナッツ → こちらから

「COMITIA112」、無事終了

 5月5日、東京ビッグサイトで開催された「COMITIA 112」に、サークル参加してまいりました。

国際展示場駅横のコンビニ辺りから聖地を遠望

 当日は、朝の内の雨予報もありましたが、搬入時に降られることもなく、総じて過ごし易い天候でした。
 プロムナードで別イベントが開催されており、いつものコミティアのようなルートは採ることが出来ませんでしたが、コミックマーケットと同じような導線になっていましたので、特に混乱することはありませんでした。

 同じ東ホールの対岸で開催される別イベントのサークル参加者待機列の長さに仰天しながら、こちらもサークル入場、設営。
 今回、いつもよりも棚を減らしてみたこともあり、時間ギリギリだった前回とは対照的に、非常に早く設営が終わりました。 ※当サークル比

ティア112スペース

 前回の反省を踏まえ、前垂れPOPがうるさくならないよう、長さを1/3にしてみました。

ティア112スペース右側

 目を背けたくなるような鬱陶しさがなくなり、スッキリした感はありますが、頒布に繋がることはなかったように思えるので、2スペース展開で間口が横長になった分、スッキリし過ぎて「引っ掛かり」まで薄れたのかな、という気はしています。
 とは言え、前回の頒布数は各スタンプラリー参加効果も正直大きかったと思うので、今回の前列POPは何回か続けてみて、少し様子見ですね。
 試行錯誤が続きます。

 ただ、ウチのスペース番号札に目をやってから手許の地図を見直し、引き返したり先へ進んだりしている人が普段以上に多かったので、あれは今後も続けたいと思います(苦笑)。

 そんな訳で、頒布の方は、無料配布も含めてボチボチかなー、という感じ。
 部活動参加もありませんでしたし、ティアで初売りとなる本も、況して新刊もないですから、参加することに意義がある状態(汗)。

 ……そ、そりゃ、この日が発行日の新刊はありましたよ、ええ、ありましたとも、でも二次創作だから並べられないっすよ(爆)。

 それでも、普段必ず新刊を買いに行くサークルさん等を回ることが出来たので、個人的には良かったです。
 打ち上げも、去年ほどには硬くならずに済みましたし(苦笑)。
 拙サークルにお立ち寄りくださった方、改めまして有難うございました。次に参加する時には、せめて初売り本があるという状態に出来ますよう相務めます(汗)。
 


 5月5日(火・祝)、東京ビッグサイト東4・5・6ホールにて開催される「COMITIA 112」での頒布予定リストです。
 ページ数・頒価などの詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、サイト内での抜粋とは別部分からの抜粋も、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」に投稿していますので(一部作品を除く)、こちらから御参照ください。

 なお、今回はティア新刊・ティア初売り共にございません。
 但し無料配布冊子2種は、ティア初の配布となります。

 ……ただ、サークルとしての新刊はありませんが、ティア初売りとなる以下の冊子に、「ななにんのこびと」のひとりとして参加させていただいております。


企画参加作品
『僕と俺と魔女とオタクの空白のお話』 ■ 僕と俺と魔女とオタクの空白のお話
  著:千洋 誠  頒価:300円
  A5判 36ページ
  ISBN 978-4-87310-009-8 (C0093)
    ※書店配本予定 5月2日(書協DB登録日)

 ドラゴンやら魔女やらが登場するので、ファンタジー? ……なのか……?
 知る人ぞ知る「暗黒通信団」さんの刊行物。
 とにかくハチャメチャな物語になっていることだけは太鼓判を押せる。
 ISBNコードまで付いているので、何と、普通の書店でも注文出来る(汗)。
 ……なお、著者名の「誠」は、「あきら」と読むのが正しい。
 正体は、合計七人で書き進めたリレーノベル。
 昨年の春ティア後の打ち上げで、企画に巻き込まれました(汗)。
 まさか、自分が参加した作品が、書店で売られるような書籍になるとは……未だにピンと来ません(大苦笑)。

 「BLOODY VOICE」さん(T11b)、「ICU」さん(V16a)、「虚影庵」さん(W02a)、「猫文社」さん(W02b)(スペース番号順)の各スペースにて委託頒布されていますので、宜しければどうぞ。……あ、ウチは今回、スペース展開に不安があったので受託を見送りました(汗)。でも、6月の北ティアには持っていきます。




ピックアップ
『蔵出しミックスナッツ』 ■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作です。

 今回は、短編集をピックアップ本に選びました。
 頒価300円と、ウチの頒布物の中では相当に安価な部類に入ります。その分、ページ数は60ページと、ウチの頒布物としては極端に少ないですが(汗)。


その他の既刊
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三《ひじかた としぞう》は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。

■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 因みに、『まなざし』世界とは全く無関係なので念の為(汗)。

■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。

■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、十七歳の秋、一頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。

■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、表紙込み24ページ、頒価100円。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……

■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。


おまけ  ※全て、無料カタログとの抱き合わせ配布です(汗)
『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第三版) ※コミティア初配布
 本伝1巻~10巻・外伝集1巻~5巻までの計15冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝11巻収録予定話からのチラ見せあり。
 ページ調整の関係で、星村朱美様の人物紹介画・イラスト類を一部再録。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様で第二版も配り切りましたので、10巻からの抜粋を加えるなどして、第三版を刊行しています。
 なお、朱美てんてーのイラスト類は、今後版を重ねるにつれ2ページずつ減っていきますので、最多状態の版を入手しておきたいという方はお見逃しなく(笑)。

『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子 ■ 『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子(改訂第二版) ※コミティア初配布
 2015年にサークル活動20周年記念の一冊として刊行予定の『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2節までを収録した冊子。
 勿論、ちまちまリライトしているので、頒布停止した同作品の第一部総集編と全く同じ内容、というわけではなくなっている。
 検討中の装幀を事前に色々と試してみたいという目的もあっての刊行物なので、表紙が無駄に特殊紙フルカラーで無駄にタイトル箔押しとなっております……しかし、銀の箔押しだと、スキャナで取り込んだ時に御覧の通り真っ黒くろすけになるという罠が(汗)。
 無駄に豪華装幀ですが、イベントでは無料配布です。遠慮なく貰っていってやってくださいませ。




 以上、有難くも拙スペース(V 36 ab)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『補充裁判員2番』 : 2冊
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝5セット
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 : 5冊
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』:5冊

 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦くださいませ。

 はえーよ!
 ……と言いたくなる間隔で、リライト第二巻、刊行されました。
 日程的に、どう見てもコミティア合わせだよねえ、でもコミティアでは売れないよねえ……(苦笑)

 そもそも『BADOMA』って何ですか、という辺りは、こちらのブログ記事を御参照いただければ幸いです。

『小説BADOMA 血塗られた伝説 2/5』
 真の勇者の称号〝ヴィルシャナ〟を目指して〝しるし〟を集める旅を続けるシフォロン達は、エルザイム王国の都ロクポリスに到着する。町は、王妃懐妊を祝う祭の真っ最中。吟遊詩人であるシフォロンは、宿泊した宿の女主人から、滞在中に階下の小料理屋で歌ってほしいと頼まれるが、仲間である黒魔道師タンジェには、ひとつの懸念があった……。

 第一巻に引き続き、「かきくけ工房」の高井玖実子さまに素敵な表紙を描いていただきました。
 第二巻の中で割と目立ち気味の(筈の)お三方に、表紙を飾ってもらっています(笑)。
 実は、おまけカットも頂いたので、巻末近くに掲載しています。そちらは、御購入いただいた方へのサービスショット(笑)とさせていただきますね。

 ページ数は、表紙込みで116ページ。
 頒価は、第一巻と同じ450円(送料別)です。
 当面は自家通販のみの取扱となりますので、宜しくお願いします。……受かれば(汗)夏コミが、イベントでの初売りとなる予定です。「架空ストア」様での委託販売はございませんので、御注意ください。

 里の書庫の紙媒体作品目録には、またしても大盤振舞で第四章第二節を丸々試し読みとしてアップしております! 御用とお急ぎのない方は、どうぞお気軽に覗いてみていただければと存じます。
 なお、二次創作の為、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまへの見本提供はございません。御了承ください。



 因みに第三巻は、秋10月の「Text-Revolutions」合わせになる予定です。

「COMITIA 112」配置情報

 標記について、既にツイッターアカウントではお知らせしていますが、遅れ馳せ過ぎながらブログ側でも(汗)。
 東京ビッグサイトの東ホールにて、5月5日(月/祝)、11:00から16:00まで。
 但し、15:00頃から撤収支度を始める予定ですので、お立ち寄りくださろうという皆様、出来れば15:00頃までにお越しいただければ幸いです。

配置場所 : 東5ホール V 36 ab

V36ab
東5ホール全体図
 今回は、「千美生の里」&「千美生の里+」で、2スペース取らせていただきました(苦笑)。
 前回、秋のコミティアで随分きつきつでしたので(汗)、出費は嵩みますが、ゆとりあるディスプレイを行う為に思い切って取りました……。

サークルカット
サークルカット2
 前回から今回までの間に出したのが二次創作だけなので(汗)、コミティア初売りとなる本もありません。見本誌提出は、版が改まった無配冊子2種だけですね(爆)。
 ……ただ、今回のコミティアで刊行予定の某企画物に、一味の一員として参加していたりします。情報解禁になってない為、今はこの程度しか喋れませんが……(苦笑)。

 なお、途中、自分の買い物等の為にちょくちょく席を離れますが、恐らく合計30分ぐらいで戻ると思いますので、不在だった場合は時間を改めて御再訪ただければ有難く存じます。

 3月8日(日)、Texr-Revolutions(以下、略称の「テキレボ」と記載)の記念すべき立ち上げ回に参加してきました。
 二次創作も頒布可能な、テキスト系同人誌即売会です。

 ……そもそも、様子見をしたがる性分の当方が、イベントの新規立ち上げ回から直接参加する、というのは、異様に珍しいです。
 同じ「第1回」でも、北ティアは、それ以前のElysianでの委託実績が積み上がってこその直接参加ですし。
 ただ、「StrayCat」の小泉哉女さん達が以前から色々頑張っておいでなのをツイッター等で遠くから拝見しておりましたから、これは初回から参加して応援したいなあという気持ちに。……そういう意味では、いつもの「様子見」は、その段階で終わっていたのかもしれません(苦笑)。





 さてさてさて。
 前日から荷物を運び込めるという、コミックマーケット張りの有難い仕組みもありましたので、会場への行き方の試行も兼ね、喜んで使わせていただきました。台車を事前に送らなくて済む(交通費の方が安いので、それなりに送料が浮く)、そして当日朝にカートを引き摺って歩かなくて済む(気分的に楽)、というのは地味に助かります。

 とは言え、台車を自分で運ぶのって、すんげー大変なのです。
 車も使えず(免許取ってない)、電車移動での手搬入(単身)ですから(汗)。
 折り畳み式のキャリーカートに、畳んだ台車をキャリーバッグと一緒に括り付けるのですが……道中も、万が一にも雪崩れて周囲に迷惑を掛けてしまわないよう、始終気を張り詰めて片手で保持していなければなりません。また、重さが桁違いになる上に抱え上げにくい為、乗り物に乗降する時にも普段より時間が掛かってしまいます。移動速度も、キャリーバッグだけ牽いている時に比べて格段に落ちます。
 それでも、どうにかこうにか無事に(……夏コミの前日搬入時のようなカートの一時破損もなく(汗))持ち込めたので、本当にホッとしました。

 ……まさか、その苦労して持ち込んだマイ台車を全く使う機会がないというオチが待っていようとは、この時には予想だにしていませんでしたよ……。





 そんな訳で、翌朝。
 会場設営のお手伝いに参加すべく、早朝の電車を乗り継ぎながら、二時間ほど掛けて川崎へ。
 単身参加で、イベントそのもののお手伝いは難しい私には、これぐらいしかスタッフの皆様に協力出来ることはないのです……。
 8時半集合で、1階ロビーにて説明を聞き、いざ会場となる4階へ。……会場の鍵を借りられる時間になるまで10分ほど、外で待つ羽目になりましたが(爆)。

 会場に一歩入った時の印象は、「……た、確かに狭いな……」でした。
 机が全くない状態でそう感じてしまったのは、恐らく、ひたすら横に長いという会場の特性あってのことでしょう。……実際に机を並べてみたら、意外に通路も広く取れましたし、後ろのサークルさんと背中ごっつんこ、という状態にもなりませんでしたし。
 なお、当方、以前そうさく畑の設営に参加した時と同じ、カープグッズの赤軍手で参加したのですが、残念ながら誰も気付いてくれませんでした。ちっ(笑)。

 設営は概ね滞りなく、とゆーか、予想以上に人が集まったおかげか、ハイペースで進み。
 いよいよ、ブース番号の札を机の前にぺたぺたと貼っていく作業になって……

 ……あ、あれー?

 ウチのブースになる机がないんですが。
 入口入って左手側の島、奥からC-1、C-2……と貼ってきたら、C-10で机がなくなるんですが(汗)。ちょ、ちょっと待って、ウチ、その島の右端配置の筈なんですがっっ(大汗)。
 大慌てで机を運び、机を奥にずらしてもらい、追加しました……次の島に紙を貼られてしまう前に気付けて良かったです(苦笑)。

 会場設営が早めに終わったので、10階会議室に置かれていた宅配搬入や委託の荷物を、人海戦術で4階の会場まで運搬。……台車を使うと会場の方から怒られるとのことで(汗)、みんなで箱を適宜抱えての移動でした……誰が呼んだか、「家宅捜索で押収品を運び出す一団」……皆々が白軍手で段ボール箱を抱えてるから、ということなんですが……済まんな独りだけ赤軍手で(爆)。
 ……実は、この時に使ってもらってもいいよ、という思いもあってマイ台車を前日に持ち込んでおいたのですが、うんまあ、怒られるなら仕方ないな(苦笑)。

 そして、業務用エレベータで4階に到着すると、設営作業時ハイという奴か、えーい、折角抱えてきたのだからついでだー! とばかりに、皆々、宅配搬入荷物を各サークルブースへ!

 ……え?
 会場入口付近に集めて置いておくんで各自でブースに運んでね、という話だったよね?
 運んでおいていただけるのは有難いけど、物凄ーく有難いけど……昨夜必死こいて運んできた、マイ台車の立場は? (汗)
 ま、まあいいか、搬出時に必要になるし……





 で、無事に全ての準備が終わり、各自がブース設営を開始したわけですが……

テキレボ1 C11-12
 ……ウチの仕上がりは、一般入場開始と殆ど同時、ギリギリでした(汗)。
 お、おかしい、設営に参加して、設営早めに済んで、正規のサークル入場開始時刻より早くから設営を始めたのに、どうしてギリギリになるの(爆)。

 あ、原因のひとつが、一般的な会議机よりも2~3cm、机の長さが短かったことです。……ウチの敷き布、180cmきっちりサイズなんで、それが何故か端で余って折れて下に垂れ下がってしまった時点で「えええ……?」でした(嘆)。
 2~3cm、と聞くと、「大したことないじゃん」とお思いでしょうか。
 ですが、A5本の短辺は14.8cm。
 島端ですから、通路側に微妙に(1cmまで?)はみ出すぐらいなら「あり」かもしれませんが、底辺の1/6~1/5が机の端からはみ出ていたら、何処からどう見たって、「この人、スペースからはみ出すような設置やってる!」としか見えないじゃないですか~(汗)。
 ……いや、そう見えないよう、最前列では色々せこく頑張ってみましたけど(汗)、後ろの列は緩急付けての配置だったので、はみ出る長さが看過出来ないほどになり、これでは危なくて読み手も到底手に取れない、という状況でありまして。
 ともあれ、事前のディスプレイ試行では全体で29冊並べられる心積もりでいたところ、28冊しか並べられない。おかげで、何をどう頑張っても、1冊、斜め積み出来ない本が発生してしまうという……。
 仕方がないので、今回のイベントで頒布を終了する『野間みつねの『新選組!』日記 前期セレクト版』に犠牲になってもらいました(汗)。新刊『小説BADOMA』の真下辺りに平積みです。全然見えません(苦笑)。

 ……まあ、これ、偶然とは言え自分で運んできた机でしたし、もしかして自業自得って奴なんですかね(違)。





 一般入場開始後は、入口を左斜めすぐ前に見る配置だったので、何となーく来場者を把握していましたが、終始、割にまったりとした来場模様でした。
 ただ、多分、ウチが入口至近&通路として素通りする人が多かったから、そう感じただけで(汗)。
 途中何度か振り返る(※物理的に)と、そちこちに人溜まりが発生していたりして、なかなか盛況だったなー、という印象はあります。特にイベント後半になると、見本誌置き場で滞留する人が増えた感じでした。

 ……遠くから眺めてましたけど、拙作、見本誌置き場で手に取ってもらえないですなぁ。
 少なくとも、私が見ている時には、全く手に取られていませんでした。
 これはイベント規模に関係なく、見本誌置き場を設けてくれる何処のイベントでも大体そういう感じなので、まず表紙からして訴求力が足りないのでしょう。
 それでも、ブースで立ち読みしていってくださる方が居たというだけでも、本家ティア辺りではまず起きないことですから、有難いなあとは思いました。テキスト系同人誌即売会ですから、立ち止まってくださる方も、お手に取ってくださる方も、みんな、中身は文章だとわかった上で足を止め、手にしてくださったわけですしね。

 ただ今回は、事前にイベントのウェブカタログが公開され、またサークル参加者のPRツイートをイベント公式マスコットのれぼんちゃんがバンバン猛リツイートしてくれるという凄まじい状態だったおかげか、事前に幾つかの拙作に引き合いがありまして。
 特に『補充裁判員2番』に、人気が集中していました。……いや、集中と言っても、零細サークルなので高が知れてはおりますが(汗)、それでも、「……半徹で増刷しておいて良かった……」というくらい貰われてゆきました。何と、「お買い物代行サービス」でお求めくださった方までおいででした。皆様、本当に有難うございます。
 ……ええ、半徹でした、1時間しか寝てませんでしたのよ(汗)。ブース内でうっかり居眠りしてしまわないよう、『小説BADOMA』第二巻の推敲、必死でやりました……。

 他にも、全く予想外に『新選組!』の二次創作『月は欠けゆく』が貰われていったり(イベントで売れたのって何年振りだ……いや、よくよく思い起こしてみると、イベントで友人以外に売れたことがなかったぞ……動揺の余り、釣銭を沢山お渡ししそうになったわ……)、ニッチな二次創作で殆ど準一次創作状態となっている新刊『小説BADOMA』の第一巻が貰われていったりと、嬉しい出来事は幾つかありました。
 無料配付冊子セットが、お買い物代行サービスお求め分も含めて20セット近く旅立っていったのも、有難いことでございます(受け取りを拒否なさる方もおいででしたから、尚のこと)。 当日えっちらおっちら頑張って27セットを持ち込んだ甲斐がありました……(ずっしり肩に食い込む重さだった) 特に、撤収の最中に「済みません、『ミディアミルド物語』の無配下さい」と諦めずにお越しくださった小泉さん、作品名の名指しは物凄く嬉しかったです、有難うございました(深謝)。

 それにしても、お買い物代行サービスは凄かったですねえ。
 ブースの前で立ち止まられた方が手にしているお買い物リストの中に拙作のタイトルがあるのを目の当たりにすると、動揺の余り挙動不審者になりそうでしたよ(笑)。
 あと、特筆すべきは、テキレボ代表・御拗小太郎さんの、ハンドマイク握りながらの会場行脚&アナウンス。何処となく、懐かしい(……とは言いたくないし再開を心待ちにしているけれど懐かしい(涙))そうさく畑の「御っ町内の皆様~」を彷彿とさせるものがあり、ほっこり心が温まりました。
 (マイクオフで語られるのを横で聞いてしまった、れぼんちゃんの中の人……じゃなくて綿(?)の見分け方については、此処ではナイショに(笑))

 買い手としても、事前に気になっていた御本は全て入手出来ましたし、良かったかなーと。
 打ち上げにも、1時間半程度ですが参加し、楽しい時間を過ごさせていただきましたし。
 全体として、かなり充実したイベントでした。

 ……なお、撤収に1時間以上掛かったのは、予想通り(白目)。
 しかし、拙サークルブースの目の前が搬出荷物の集積場となり、ウチのダン箱、1メートルもずりずり引き摺れば混ぜ込める、という事態になってしまったのは、想定外(爆死)。
 マイ台車、結局、一度も使われることのないまま、宅配で運び出される始末……むぎゃああああぁ、何の為に前日あれだけ苦労して持ち込んでおいたと思っとるんじゃあああああ……いや、逆のケースより百倍マシなんですけど(苦笑)。

 そして、それを嘆いたら、虚影庵さんから「えー、参加案内に書いてあったじゃないですか-、宅配搬出荷物、会場入口付近に集めるってー」と言われ、「……あ、そうだった……」と天を仰ぐことに。
 会場入口とゆー文字面は理解していても、それが自分のサークルブースの目の前である、という意識が稀薄であったことが敗因です……デモデモダッテ、事前に頂いてた配置図では、ウチの目の前は見本誌展示用棚になってたんだぼんっ! (と言い訳)





 ……此処で正直な気持ちを吐露しておきますと、今回、『補充裁判員2番』が色んな方から関心を持たれ、沢山(※拙サークル比)貰われていったことは、小説書き野間みつねとしては微妙に凹んでしまう出来事ではありました。
 「これって、稀少性の高い体験をした人間の体験記という点に関心を持たれたわけであって、別にそれが私の文章でなければならない必然性まではないかもしれないよなあ……」と。
 それでも今迄はその関心すら持っていただけなかったわけですし(発行は2013年の夏コミ)、前向きに捉えるべきでしょう。
 同人活動そのものは長くても、色々あって交流自体から身を遠ざけてきた年数の方が遙かに長いのですから、まだまだ新人サークルのつもりで(図々しいぞ(汗))、名前を認知していただくところから……。

 今回の反省点は色々あるものの、一番後悔していることは、此処まで主催者側からのリツイート爆撃が敢行されるとは予想しておらず、まったりしたサークルアカウントの方を申込時に登録してしまったことです(汗)。
 次回からは、色んな情報だだ洩らしまくりの個人アカウントを登録しておくことにしますわ! サークルアカウントでの広報ツイートも洩れなくリツイートしておりますし(苦笑)。





 20年近く個人サークルとして活動してきて、テキストオンリーの即売会に参加したことはなかったですし、これ以上に参加イベントを増やすと正直色々と保《も》たないので厳しいんですが、色々と面白い試みをされるテキレボさんには強い魅力を感じたので、このまま継続参加してみよう、と考えております。

 という訳で、次回テキレボは、10月10日(土)、リニューアルオープンする東京都立産業貿易センター台東館で開催とのこと。
 拙サークルは、『小説BADOMA』の第三巻をテキレボ新刊にする予定ですので、宜しくお願いします。

 長らく幻の作品となっていた『小説BADOMA』、遂に、リライト第一巻刊行の運びとなりました。
 全5巻予定なので、巻数表示に「1/5」とか銘打っています……(き、危険だ(汗))

『小説BADOMA 血塗られた伝説 1/5』
 物凄ーっっっっく久し振りに、表紙を他の方に描いていただきました!
 『四番目の魔道士』で表紙や挿画を描いてくださった、「かきくけ工房」の高井玖実子さまです!
 第一巻ということで、〝運命の八人〟全員を描いていただけました(感涙)。……えーと、表紙には七人しか居ないように見えると思いますが(汗)、これ、ちゃんと裏表紙側にアクラさんが居ますのでねっ(笑)。
 冒頭の人物紹介のページにも素敵なカットを頂きましたので、全巻通して使用させていただきます(深謝)。

 ページ数は、表紙込みで124ページ。
 頒価は、450円(送料別)です。……ページ数的には頒価500円エリアに入っているのですが、『BADOMA』の二次創作であるということで、天井を450円にしているものです。
 自家通販は、お申し込み自体は受付致します。但し、発送は、3月8日(日)開催のテキスト系同人誌即売会「Text-Revolutions」(以降、「テキレボ」)でのイベント初頒布が終了してから、3月9日(月)以降となりますので、御了承ください。
 なお、二次創作小説の為、「架空ストア」様での委託販売はございません。イベントでの頒布及び自家通販のみの取扱となりますので、御注意願います。
 そして当然ながら、イベント頒布もオールジャンルイベントのみとなります。現時点では、コミックマーケット及びテキレボは確実、その他は、北海道COMITIAと開催時期がずれればElysianへの委託、といったところでしょうか。

 ……もっとも、二次創作とはいえ、元が超絶マイナーコンピュータRPGですから(汗)、原作を全く御存じない方でも普通にライトファンタジーとして読める仕上がりとなっております。
 そもそも『BADOMA』って何ですか、という辺りは既に先般ブログ記事にしておりますので、そちらを御参照いただければ幸いです。

 ただ、『BADOMA』の内容を御存じの方向けに一応情報提供しますと、第一巻では、元ゲーム内では欠片も触れられていない(汗)パーティーメンバーの出会いを描く序章から、第一の試練を経て(此処までがアナニカ王国篇)、第二の試練とその後に訪れるあの悲劇(タルタイ王国+魔法大学+もごもご……篇)……までが収録されています。
 以下、第二巻では、第三の試練(エルザイム王国篇)、そして砂漠篇の序盤。
 第三巻では、砂漠篇中盤&終盤と、第四の試練(デーナ王国篇)の序盤~終盤前半まで。
 未公表の第四巻が、デーナ王国篇の後始末から始まり、アゾレス島+ヴィルシャナ島+幻の花の最後の一種を探すエピソード+或る女性の再登場エピソード(※この辺りは順不同)
 最終第五巻が、金色《こんじき》の女神との邂逅を経て火山島での戦い、バドマとの対峙、そして終章。
 大凡、以上のような配分となっております。
 ……ゲームの筋立てと流れ自体は大まかに踏襲されていますが、オリジナル要素てんこ盛りで、事件の起きる順序も多少入れ替える部分がありますので、御自身のイメージとの齟齬・乖離に御注意ください……。

 里の書庫の紙媒体作品目録には、大盤振舞で序章第一節を丸々試し読みとしてアップしておりますので、御用とお急ぎのない方は、どうぞお気軽に覗いてみてやってください。
 なお、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまへの見本提供は当然ながらございませんので(汗)、御了承願います。

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