里の瓦版

野間みつねの個人ブログです。
時には「千美生の里通信」のWeb版として、
そして時には創作活動の報告の場として……
余程に気が向いたら、書きかけの小説の断片を掲載するかもしれません。
 
 3月19日開催のオールジャンルイベント「花鳥風月 131」への委託予定リストをアップ致します。

花鳥風月131 サークルカット
配置 : 委託 11

 今回は、『小説BADOMA』第5巻を委託する関係上、『小説BADOMA』シリーズのみを委託……する心積もりでいたのですが、前回の「花鳥風月130」で『ミディアミルド物語』の第1巻が貰われてゆくという結果を受け、続刊である本伝第2巻も委託(汗)、自動的に、枠上限の9種類の委託と相成りました(ぎえ)。

 という訳で、9種、書影付きで紹介致します。
 今回も、『小説BADOMA』シリーズを紹介する無料配布の冊子を「頒価0円」として委託品に加えておりますので、どうぞお気軽に!



花鳥風月では初頒布の既刊
『小説BADOMA 5/5』 ■ 小説BADOMA -血塗られた伝説- 5/5
 ひとつ目バドマ一族を封印する術《すべ》を求めていたシフォロン達は、遂に〝金色《こんじき》の女神〟と邂逅した。光の神々の助力を得ながらバドマ一族の潜む火山島へ乗り込んだ一行《いっこう》の前に、だが、思わぬ〝敵〟が立ち塞がる。苦しみながらも全ての〝敵〟を退け、バドマの許へ乗り込んだ彼らを待ち受けていたのは、究極の二者択一を迫る〝贈り物〟であった……!
 A5判、140ページ、頒価450円。
 1990年に株式会社アスキー(当時)から発売されたRPGコンストラクションツール『Dante』に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA 血塗られた伝説』のノベライズ、遂に、完結しました!
 ちょっとページ数が普段より多くなってしまいましたが(汗)、『小説BADOMA』関連作の天井は450円という拙サークルの値付けルールにより、頒価据え置きです。
 今回も、表紙を、『四番目の魔道士』で挿画を描いてくださった「かきくけ工房」の高井玖実子さまにお願いしています。


その他の既刊
▼ 架空世界を舞台とした歴史群像劇 『ミディアミルド物語』シリーズ (推奨する購読順に掲載)

『ナブ・ナブオーヴァ』 ■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な作品。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。2010年11月、リライトして刊行。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

『鷹の子』 ■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 A5判、164ページ、頒価600円。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

▼ MSX-PCのRPGノベライズ 『小説BADOMA』及び関連作品 ▲

『小説BADOMA 1/5』 ■ 小説BADOMA -血塗られた伝説- 1/5
 ランガズム大陸の北の果て、カナルネアの町に立ち寄った若き吟遊詩人シフォロンは、夕食を摂っていた居酒屋で、客同士の起こしかけたトラブルを歌の力で収める。真の勇者の称号〝ヴィルシャナ〟を目指す自由騎士イスファムから〝王の試練〟に挑戦する旅へと誘われて同意した彼は、その後、トラブルの一方の当事者であった青年黒魔道師にも声を掛けたが……
 A5判、124ページ、頒価450円。
 1990年に株式会社アスキー(当時)から発売されたRPGコンストラクションツール『Dante』に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA 血塗られた伝説』の勝手なノベライズ(汗)です。全5巻予定で3巻までを刊行したところで休眠、長らく幻の作品状態となっていましたが、20年以上の時を経た2015年、突如として復活しました(汗)。
 このシリーズでは、表紙を、後述の『四番目の魔道士』で挿画を描いてくださった「かきくけ工房」の高井玖実子さまにお願いしています。
 なお、独自要素も盛り込まれていますので、御了承ください。

『小説BADOMA 2/5』 ■ 小説BADOMA -血塗られた伝説- 2/5
 真の勇者の称号〝ヴィルシャナ〟を目指して〝しるし〟を集める旅を続けるシフォロン達は、エルザイム王国の都ロクポリスに到着する。町は、王妃懐妊を祝う祭の真っ最中。吟遊詩人であるシフォロンは、宿泊した宿の女主人から、滞在中に階下の小料理屋で歌ってほしいと頼まれるが、仲間である黒魔道師タンジェには、ひとつの懸念があった……。
 A5判、116ページ、頒価450円。
 本巻収録の第六章での展開は“鬼・悪魔”とも言われますが、決して野間のオリジナルではなく、概ね原作通りです(汗)。

『小説BADOMA 3/5』 ■ 小説BADOMA -血塗られた伝説- 3/5
 ランガズム大陸を南下して砂漠地帯へやってきたシフォロン達は、ひとつ目の化物一族に破壊されたチャネガ村の、生き残りの人々が隠れ住む洞窟を訪れた。そこで出会った村長の娘セシルの願いを酌《く》み、化物によって石にされた村長を救うべく砂漠の〝神殿〟に向かった八人は、そこで、古代文字の記《しる》された銘板《めいばん》を発見したが……
 A5判、124ページ、頒価450円。
 黒魔道師タンジェの旅の真の目的が、遂に明らかに……!

『小説BADOMA 4/5』 ■ 小説BADOMA -血塗られた伝説- 4/5
 紆余曲折を経て四つの“しるし”を全て手に入れたシフォロン達は、ヴィルシャナの塔へ向かう前に、長らく大陸とは行き来も途絶えていたという島アゾレスへ赴く。だが、その島には、或る言い伝えがあった。黒魔道師タンジェは、仲間たちと一旦別れ、単身ヴィルシャナ島へ先行しようとするが……
 A5判、124ページ、頒価450円。
 色々と新たな展開がございますが、黒魔道師タンジェ君に絡む展開の殆ど全てが、原作ゲームには欠片も存在していないという……(苦笑)

『四番目の魔道士』 ■ 四番目の魔道士
 或る邪悪なる魔の一族と戦ってきた、白魔道士カルキ、赤魔道士ガルーダ、緑魔道士シュリー。しかし、彼らの力だけでは、一族を封じ込めるには至らない。限界を感じた彼ら三人は、強大な力を持つと噂されながら全く人前に姿を現わさぬ黒魔道士ヴィラバドラに共に戦ってほしいと呼び掛ける為、彼が隠れ住むと言われる小さな島に降り立ったが……
 『小説BADOMA』の前史とも言うべき、伝説の四人の魔道士達の十一日間を題材に採った、連作(?)短編集。表題作の他、全9編を収録。
 A5判、92ページ、頒価450円。
 コンピューターRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA 血塗られた伝説』を勝手にノベライズした『小説BADOMA』に登場する〝伝説の四人の魔道士〟(しかもゲーム内で名前が出たのはガルーダさんだけという(爆))の物語を、これまた勝手に拵えたものです。

『小説BADOMA おいでよランガズムBooklet』 ■ 小説BADOMA おいでよランガズムBooklet
 完結を目前に控えたタイミングで刊行した、本編各巻&『四番目の魔道士』の簡単な案内と試し読みを掲載した案内冊子。
 続編情報まで、チラ見せながら収録。
 A5判、22ページ、無料配布
 実は表紙タイトルが箔押しでその紙が特殊紙ファンタスという仕様なのですが、無料配布物ですし、如何に豪華さを表に出さないかに意を配りました(笑)。




 以上、当日「花鳥風月」会場(くにびきメッセ@島根県松江市)に足をお運びの皆様、どうぞ御遠慮なく覗いていってやってください。
 委託サークルナンバーは、「11」となっております。
 委託品は、無料配布冊子のみ10冊、本編は3冊ずつ(いずれも見本誌を除く)となっておりますので、万が一にも品切れの際は御容赦くださいませ。

 此処に掲げられていない情報は、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。

 なお、今回の委託品の内、『ミディアミルド物語』シリーズについては、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿済みですので、併せて御覧ください。こちらのページからどうぞ。
 テキスト版の試し読みは短いですが、PDF版は結構がっつり(場合によっては一章丸々、短編は一本フルで)提供しておりますので、出来れば、紙媒体と同じ組み方になっているそちらをダウンロードしてやっていただければ幸いです。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ ナブ・ナブオーヴァ → こちらから
   ■ 鷹の子 → こちらから

 2月12日に第1回が開催される「静岡文学マルシェ」(以下、略称の「静マル」と記載)への委託頒布予定品をリストアップ致します。
 ……とは言っても、2種しかないのですが(爆)。

静岡文学マルシェ 委託07 ミニポスター
 サークルカットはありませんので、ミニポスターを貼っておきます。

 イベント自体正式開催は初ということもあり、傾向が読めないので、取り敢えず野間みつね要素ほぼ全部入りの超豪華カタログ系と、単巻物では比較的出てゆき易いSFモドキとを預けてみることにした次第です。

 以下、書影付きで紹介致します。全体数も少ないので、イベントのWebカタログへのリンクも1冊ずつに貼っておきますね。



全てが初頒布の既刊
『はたとせ』 ■ はたとせ -「千美生の里」 20周年自選蒐-
 野間みつねが個人サークル活動を開始した1995年から出してきた刊行物の中から13本を収集、最後に当たる2015年のみ書き下ろし短編を収録。長編は章または節単位で抜粋(複数の場合あり)。中編・短編は丸ごと一本を掲載。架空世界物は無論、似非歴史物から未来世界物まで、幅広く採用。書き下ろし短編「V《ブイ》回収一件」は『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ作品。
 なお、付録として、自家印刷製本の「『はたとせ』あとがきになり損ねた話」を同梱。
 A5判、292ページ、頒価1,200円。
 Webカタログ : https://plag.me/p/shizubun_marche01/3145
 どうにかこうにか292ページに抑え込んだので、頒価も1,200円に出来ました(汗)。
 作品は刊行順に収録されていますし、まさに20年を概観出来る豪華カタログとも言えます。
 因みに、区切り毎に扉ページを紙替えしていますので、小口や天地を見れば切れ目がわかります。なので、お好きな場所から開いて読むことも出来ますよ(笑)。

 (余談ですが、上記書き下ろし番外編は、先に以下『エモーショナル・サイオニック』の表題作本編を読んでおくと、少しだけ美味しいと思います)

『エモーショナル・サイオニック』 ■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 A5判、92ページ、頒価450円。
 Webカタログ : https://plag.me/p/shizubun_marche01/3146
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。




 以上、当日、静マルさん会場「MIRAIE リアン七間町」に足をお運びの皆様、どうぞ御遠慮なくお手に取って覗いていってやってくださいませ。
 委託番号は、「07」となっております。
 委託品は、全て5冊ずつ(いずれも見本誌を除く)です。万が一にも品切れの際は御容赦ください。

 此処に掲げられていない情報は、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。

 なお、今回の委託品については、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿済みですので、併せて御覧ください。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ エモーショナル・サイオニック → こちらから
   ■ はたとせ → こちらから

 作品一覧は、こちらのページからどうぞ。
 テキスト版の試し読みは短いですが、PDF版は結構がっつり(場合によっては一章丸々、短編は一本フルで)提供しておりますので、出来れば、紙媒体と同じ組み方になっているそちらをダウンロードしてやっていただければ幸いです。

 無事に荷造りが完了しましたので、1月29日開催の「Elysian 32」への委託品リストを掲載します。
 今回も、普段北海道コミティアでは持ち込めない二次創作の委託です。「ゲームFC」ジャンルで申し込んでおります。『小説BADOMA』完結後、初めて全巻を委託するイベントとなりますので、宜しくお願いします。

 (なお、大変申し訳ないのですが、今回の頒布結果によっては「当地では当該シリーズには需要なし」と判断してエリシアンへの委託参加を休止させていただきますので、予め御了承ください)

エリシアン32 サークルカット
配置 : Z 03

 という訳で、6種、書影付きで紹介致します。
 今回は、『小説BADOMA』シリーズを紹介する無料配布の冊子も「頒価0円」として委託品に加えますので、お気軽にどうぞ♪



新刊
『小説BADOMA 5/5』 ■ 小説BADOMA -血塗られた伝説- 5/5
 ひとつ目バドマ一族を封印する術《すべ》を求めていたシフォロン達は、遂に〝金色《こんじき》の女神〟と邂逅した。光の神々の助力を得ながらバドマ一族の潜む火山島へ乗り込んだ一行《いっこう》の前に、だが、思わぬ〝敵〟が立ち塞がる。苦しみながらも全ての〝敵〟を退け、バドマの許へ乗り込んだ彼らを待ち受けていたのは、究極の二者択一を迫る〝贈り物〟であった……!
 A5判、140ページ、頒価450円。
 1990年に株式会社アスキー(当時)から発売されたRPGコンストラクションツール『Dante』に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA 血塗られた伝説』のノベライズ、遂に、完結しました!
 ちょっとページ数が普段より多くなってしまいましたが(汗)、『小説BADOMA』関連作の天井は450円という拙サークルの値付けルールにより、頒価据え置きです。
 今回も、表紙を、『四番目の魔道士』で挿画を描いてくださった「かきくけ工房」の高井玖実子さまにお願いしています。


エリシアンでは初頒布
『小説BADOMA おいでよランガズムBooklet』 ■ 小説BADOMA おいでよランガズムBooklet
 完結を目前に控えたタイミングで刊行した、本編各巻&『四番目の魔道士』の簡単な案内と試し読みを掲載した案内冊子。
 続編情報まで、チラ見せながら収録。
 A5判、22ページ、無料配布
 実は表紙タイトルが箔押しでその紙が特殊紙ファンタスという仕様なのですが、無料配布物ですし、如何に豪華さを表に出さないかに意を配りました(笑)。


その他の既刊(刊行順)
『小説BADOMA 1/5』 ■ 小説BADOMA -血塗られた伝説- 1/5
 ランガズム大陸の北の果て、カナルネアの町に立ち寄った若き吟遊詩人シフォロンは、夕食を摂っていた居酒屋で、客同士の起こしかけたトラブルを歌の力で収める。真の勇者の称号〝ヴィルシャナ〟を目指す自由騎士イスファムから〝王の試練〟に挑戦する旅へと誘われて同意した彼は、その後、トラブルの一方の当事者であった青年黒魔道師にも声を掛けたが……
 A5判、124ページ、頒価450円。
 1990年に株式会社アスキー(当時)から発売されたRPGコンストラクションツール『Dante』に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA 血塗られた伝説』の勝手なノベライズ(汗)です。全5巻予定で3巻までを刊行したところで休眠、長らく幻の作品状態となっていましたが、20年以上の時を経た2015年、突如として復活しました(汗)。
 このシリーズでは、表紙を、後述する『四番目の魔道士』で挿画を描いてくださった「かきくけ工房」の高井玖実子さまにお願いしています。
 なお、独自要素も盛り込まれていますので、御了承ください。

『小説BADOMA 2/5』 ■ 小説BADOMA -血塗られた伝説- 2/5
 真の勇者の称号〝ヴィルシャナ〟を目指して〝しるし〟を集める旅を続けるシフォロン達は、エルザイム王国の都ロクポリスに到着する。町は、王妃懐妊を祝う祭の真っ最中。吟遊詩人であるシフォロンは、宿泊した宿の女主人から、滞在中に階下の小料理屋で歌ってほしいと頼まれるが、仲間である黒魔道師タンジェには、ひとつの懸念があった……。
 A5判、116ページ、頒価450円。
 本巻収録の第六章での展開は“鬼・悪魔”とも言われますが、決して野間のオリジナルではなく、概ね原作通りです(汗)。

『小説BADOMA 3/5』 ■ 小説BADOMA -血塗られた伝説- 3/5
 ランガズム大陸を南下して砂漠地帯へやってきたシフォロン達は、ひとつ目の化物一族に破壊されたチャネガ村の、生き残りの人々が隠れ住む洞窟を訪れた。そこで出会った村長の娘セシルの願いを酌《く》み、化物によって石にされた村長を救うべく砂漠の〝神殿〟に向かった八人は、そこで、古代文字の記《しる》された銘板《めいばん》を発見したが……
 A5判、124ページ、頒価450円。
 黒魔道師タンジェの旅の真の目的が、遂に明らかに……!

『小説BADOMA 4/5』 ■ 小説BADOMA -血塗られた伝説- 4/5
 紆余曲折を経て四つの“しるし”を全て手に入れたシフォロン達は、ヴィルシャナの塔へ向かう前に、長らく大陸とは行き来も途絶えていたという島アゾレスへ赴く。だが、その島には、或る言い伝えがあった。黒魔道師タンジェは、仲間たちと一旦別れ、単身ヴィルシャナ島へ先行しようとするが……
 A5判、124ページ、頒価450円。
 色々と新たな展開がございますが、黒魔道師タンジェ君に絡む展開の殆ど全てが、原作ゲームには欠片も存在していないという……(苦笑)




 以上、当日エリシアン開催会場(アスティホール@北海道札幌市)に足をお運びの皆様、どうぞ御遠慮なく覗いていってやってくださいませ。
 委託サークル番号は、「Z 03」となっております。
 委託品は、無料配布冊子のみ10冊、本編は3冊ずつ(いずれも見本誌を除く)となっておりますので、万が一にも品切れの際は御容赦くださいませ。

 此処に掲げられていない情報は、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。



【おまけ:当日会場で掲示予定のお品書き】

エリシアン32 お品書き

 『小説BADOMA』が開始された1990年来お読みくださっていた皆様、そして2015年の改訂版から追い掛けてきてくださった皆様、本当に、本っっっっっっ当に、お待たせしました。
 『小説BADOMA』、全5巻、完結致しました!

 全てが書き下ろし、という訳でもないですが(汗)、大半が書き下ろしです。

 ……そもそも『BADOMA』って何ですか、という辺りは、毎回のお願いで恐縮ですが(汗)、こちらのブログ記事を御参照いただければ幸いです。

『小説BADOMA 血塗られた伝説 5/5』
 ひとつ目バドマ一族を封印する術《すべ》を求めていたシフォロン達は、遂に“金色《こんじき》の女神”と邂逅《かいこう》した。光の神々の助力を得ながらバドマ一族の潜む火山島へ乗り込んだ一行《いっこう》の前に、だが、思わぬ“敵”が立ち塞がる。苦しみながらも全ての“敵”を退け、バドマの許へ乗り込んだ彼らを待ち受けていたのは、究極の二者択一を迫る“贈り物”であった……!

 今回も「かきくけ工房」の高井玖実子さまに表紙をお願いしました。最終巻ということもあり、第1巻以来のパーティー全員、そして「+誰かさん」が描かれています。……表紙の書影には見当たらない人も居ますが、これは裏表紙に回っちゃってるからです(爆)。

 ……で、今回も、原作ゲームを御記憶の方には「……そんな出来事あったかいな?(汗)」という独自展開満載に。
 とは言え、原作ゲームでの最終決戦場となる火山島での順路は地味に踏襲しておりますし、その途中で起きるクニンガン君の避けられないホニャララも原作通り(強調)です。ゲームエンディングのノベライズに当たる終章の第三節(=最終節)の展開も、一部キャラクター達の退場順は作劇の都合で差し替えちゃってますが(こらこら)、まあまあ同じです。あと、ゲーム内では「めがみのあい」という名前が付いていた某アイテムも、ちゃんと同じ数だけ渡されます(笑)。……その代わり、火山島で手に入る「ふっかつ」の呪文は、しれっとスルーさせてもらい、別アイテムの入手場面に置き換えちゃいましたがね(爆)。
 その他、「……原作通り?」な部分については、あとがきで縷々触れていますので、本編読了後にお楽しみください(笑)。

 ページ数は、表紙込み140ページ。
 最終巻ということもあって、高井さんが、巻末に寄稿くださっています。また、本編の補遺となる小編「生と死の狭間にて」も本編の後ろに収録しています。そんなこんなで前巻までよりページ数が多めになりましたが、頒価は今迄通り450円(送料別)ですので、宜しくお願いします。

 同人誌即売会での初売りは、1月29日(日)の「Elysian 32」への委託を皮切りに、3月19日(日)の「花鳥風月 131」への委託、3月26日(日)の「THE ADVENTURES project008」への委託、4月1日(土)の「Text-Revolutions 5」への直接参加……と続いてゆく予定です。少しでも早く入手したい、という奇特なお方は、お手数ですが自家通販または「BOOTH」(ショップを開設しました)でお求めいただければと存じます。
 なお、二次創作である為、「架空ストア」様での委託販売はございませんので、御注意ください。

 里の書庫の紙媒体作品目録には、第十七章第一節からの試し読み(済みません、今回も部分掲載です)をアップしております。どうぞお気軽に覗いてやってください。
 なお、二次創作である為、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」様への見本提供はございません。御了承ください。



 1990年に「このゲームが好き、特にタンジェ君が!」という勢いだけで書き始め──1992年に第3巻まで出したところで休止してから間が空き過ぎとはいえ(汗)──26年後になってしまいましたが何とか完結まで漕ぎ着けることが出来、ホッとしています。当時、「著作権なんて気にしないでどんどん書いてください」とお手紙を下さったゲーム原作者そらまめ様に、これでようやく顔向け出来ます……。
 世の中には、「後の者が先になる」という事例は幾らでもあるものですが、『小説BADOMA』に限って言えば、「後の者」である『魔剣士サラ=フィンク』が「先に」完結を目指しジリジリ地道に前進していた、その遙か後方で23年間も気絶していたにも拘らず卒然ハッと意識を取り戻し猛スピードで走ってきて「俺の方が先に始まった話だろ!」と胸突き出してゴールテープを切っていったような、そんな印象がありますね(爆)。
 ……頑張れよ、サラ=フィンク君……



 めでたくノベライズが終わったこともあり、来年後半発表を目指して、勝手な続編の執筆を開始しようと思っております。……自作の勝手な続編ゲームを小説として書き起こす……いや、書き直すという、何が何やら(汗)な代物ですが、宜しければ引き続きお付き合いくださいませませ。
 なお、タイトルは、当時のゲームタイトル「After BADOMA in RANGAZM」をそのまま使うつもりはないので(使うとしてもシリーズ名(汗))、今のところ未定です(汗)。

2017年の抱負

 新年おめでとうございます。
 本年もどうぞ宜しくお願いします!
 例によって、今年の希望的予定を列記しておくことに致しますね。

  【出したい新刊リスト; あくまで希望】
   8月……『魔剣士サラ=フィンク』全1巻(第一部総集編も合本/上製本にするつもり)
         ※出来れば夏コミ合わせの新刊で
   その他……『ミディアミルド物語』本伝11巻、『小説BADOMA』続編(汗)、ミックスナッツ系の短編集、ほか

  【イベント参加リスト; 受かったら】
   1月29日(日) Elysian 32 (@札幌/委託参加/申込済み)
   2月12日(日) 第一回静岡文学マルシェ (@静岡/委託参加/申込済み)
   3月19日(日) 花鳥風月 131 (@松江/委託参加/近日申込予定)
   3月26日(日) THE ADVENTURES project008 (@郡山/委託参加/年間委託申込予定)
   4月1日(土) Text-Revolutions 第5回 (@台東区/直接参加/申込済み)
   4月23日(日) ADVENTURES in 会津62 (@会津若松/年間委託申込予定)
   5月14日(日) 花鳥風月 132 (@松江/委託参加検討中)
   6月19日(日) 北海道COMITIA 6 (@札幌/直接参加/申込済み)
   7月9日(日) 花鳥風月 133 (@松江/委託参加検討中)
   7月24日(日) みちのくCOMITIA 3 (@郡山/委託参加予定)
   8月14日(日) コミックマーケット 92
   8月27日(日) 花鳥風月 134 (@松江/委託参加検討中)
   10月15日(日) 花鳥風月 135 (@松江/委託参加検討中)

   時期未詳 北海道COMITIA 7 (@札幌/委託参加予定)
   時期未詳 九州COMITIA 1 (@北九州?/日程によっては直接参加を検討)
   時期未詳 新潟COMITIA 48 (@新潟/『魔剣士サラ=フィンク』が刊行出来ていれば委託参加)
   時期未詳 Text-Revolutions 第6回
   時期未詳 COMITIA 122
   他、ADVENTURESさんへの年間委託を申込予定

 となっております。
 例によって、花鳥風月さんは、発表済みの開催予定日を全部置いてありますが(汗)、実際に申し込むかどうかは未定です。

 ……出したい刊行物リスト、それだけかよ、と思われそうですが(汗)、そのくらいにしておかないと(苦笑)。
 『魔剣士サラ=フィンク』刊行に当たっての難物は、書いても書いても終わらず話が延びまくっている続きの執筆なんぞよりも、第一部及び公表済みの第二部2作品のテキスト移植の方です……まだ、「銀の髪のリュキア」の途中ですから(嘆)。会社の行き帰りで作業出来たら進むんだけどなあ……テキストの移植作業は旧版を傍らに置いて眺めながら行うので、旧版の置き場所が取れない電車の中では無理無理カタツムリ(嘆)。
 一太郎に流し込むところまで行けたら、あとは電車内でも作業出来るようになるんですが……

 (以前、ワープロ時代の刊行物からのテキスト移植を簡略化出来ないかなあと某OCRソフトを試してみたりもしたのですが、変換精度が今五つぐらいで、正しい文字に直さなきゃならない場所が多過ぎて結局原本を見ながら手直しし倒さねばならず、却って大変なことになりまして……今ならもう少し精度が上がっているのかもしれないけど、あの間違い探しの神経削られるようなゲロゲロ感は味わいたくないなあ正直……(苦笑))

 では、サークル活動22年目となる今年も、どうぞ宜しくお付き合いください。


 12月4日開催のオールジャンルイベント「花鳥風月 130」への委託予定リストをアップ致します。

花鳥風月130 サークルカット
配置 : 委託 9

 今回は、出したばかりの『小説BADOMA』宣伝冊子と、「長編上等」第2回で出した『とーとつ☆ばっすい集』を、それぞれ「頒価0円」委託します。『ミディアミルド物語』の序盤セットも入りますが、例によって、本伝のみではなく、外伝集も含めての推奨購読順に沿った委託をさせていただきますので、御了承ください。

 では、6種、書影付きで紹介致します。



新刊
『小説BADOMA おいでよランガズムBooklet』 ■ 小説BADOMA おいでよランガズムBooklet
 完結を目前に控えたタイミングで刊行した、本編各巻&『四番目の魔道士』の簡単な案内と試し読みを掲載した案内冊子。
 続編情報まで、チラ見せですが収録されています。
 A5判、22ページ、無料配布
 実は表紙タイトルが箔押しでその紙が特殊紙ファンタスという仕様なのですが、無料配布物ですし、如何に豪華さを表に出さないかに意を配りました(笑)。
 なお、『小説BADOMA』最終巻となる第五巻は既に書き上げており、現在、入稿に向けて推敲作業中です。次回「花鳥風月131」には委託出来ますので、今少しの間お待ちください!


花鳥風月では初頒布の既刊
『「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集』 ■ 「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集
 10月8日に開催されたテキスト系同人誌即売会「Text-Revolutions」第4回(以降「テキレボ4」)で当方が主催した「長編上等」という「続き物長編小説応援企画」で発行した、参加作品既刊抜粋サンプル集。
 「テキレボ4で、3巻以上で構成される続き物小説作品を頒布予定であるサークル」という条件等で参加者を募り、14サークル16名17作品が集結。内13作品から「とーとつ☆ばっすい」が集まりました。抜粋掲載がない登録作品も、基本データは掲載しています。勿論、今回も無料配布です。
 A5判、64ページ。

 テキレボ4に参加していたテキスト系の続き物作品を少しずつ試し読み出来る、無料配布冊子です。
 一回限りの企画というつもりで作成した前回ガイドブックのような「盛り沢山」感はありませんが、その分、実際の各作品のエッセンスに触れることの出來る、美味しい冊子になっているかと思います。
 因みに、拙サークルは、『ミディアミルド物語』『小説BADOMA』の2作品で参加。


その他の既刊
▼ 架空世界を舞台とした歴史群像劇 『ミディアミルド物語』シリーズ (推奨する購読順に掲載)

『ナブ・ナブオーヴァ』 ■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な作品。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。2010年11月、リライトして刊行。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

『鷹の子』 ■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 A5判、164ページ、頒価600円。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

『清水は未だ青く』 ■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。2011年3月、大幅にリライトして刊行。表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 本伝2巻と3巻との間でお読みになることを強く推奨しています。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。本伝と異なり続き物ではありませんので、それぞれ単独でも読めます。

『ダグディグル・グルーグラス』 ■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 A5判、108ページ、頒価500円。
 リライト刊行した4冊の中では最も改訂要素の少ない巻です……なので、これだけ「リバイス版」と称しております。
 多分、シリーズ中でも最薄の巻になるのではないかと(苦笑)。




 以上、当日「花鳥風月」会場(くにびきメッセ@島根県松江市)に足をお運びの皆様、どうぞ遠慮なく御覧になっていっていただければと存じます。
 委託サークルナンバーは、「9」となっております。
 委託品は、無料配布については5冊ずつ、『ミディアミルド物語』は2冊ずつ(いずれも見本誌を除く)となっておりますので、万が一にも品切れの際は御容赦ください。ただ、パッキングされた頒布物が売り切れた場合は見本誌も売られるようですので、もし見本誌だけになっていても諦めないで、その見本誌をお持ちください(笑)。拙サークルでは、見本誌は、何処へ出すにも全てカバーを掛けておりますので、割に綺麗な方ではないかと思います。

 此処に掲げられていない情報は、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。一部を除いて、試し読みの為の抜粋ページも刊行物毎に設けてあります。

 なお、今回の委託品の内、一次創作である『ミディアミルド物語』は、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿済みですので、併せて御覧ください。こちらのページからどうぞ。
 テキスト版の試し読みは短いですが、PDF版は結構がっつり(場合によっては一章丸々)提供しておりますので、出来れば、紙媒体と同じ組み方になっているそちらをダウンロードしてやっていただければ幸いです。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ ナブ・ナブオーヴァ → こちらから
   ■ 鷹の子 → こちらから
   ■ 清水は未だ青く → こちらから
   ■ ダグディグル・グルーグラス → こちらから

 少し遅くなりましたが、11月6日に遠征参加してきた「そうさく畑 FINAL」について、記録に残しておくことに致します。
 普段のイベント記録とは趣が違うものになりますが、御寛恕ください。
 (以下、「そうさく畑 FINAL」は「畑FINAL」、「そうさく畑」は「畑」と略すことがあります)

畑FINAL いろいろ  「そうさく畑」実行委員会代表の武田圭史さんが急逝されて、はや1年以上が経過しています。
 未だに何処かで信じられないような気持ちがありますが、それでも、受け容れるしかない。
 武田さんの不在をまず意識したのは、

   (単独開催に戻っても)参加申込の際に、見本誌提出がない

 ……この時点で既に、「……ああ、もう武田さんは居ないんだな……」という気持ちに襲われました。
 サークルから申込時に提出された全ての見本誌に目を通し、少なからぬサークルに対して好意的なコメントを付してパンフレットで紹介する。これは、武田さんにしか出来なかったことのひとつでしょう。
 残念だなあと思う事柄(文章系同人誌なら、例えば、行間と字間の関係)については対象を特定せず全体に向けての指摘とし、特定の作品の欠点をあげつらうこともせず、ただ、「こういうところが好かった(或いは、好みだった)サークルは此処だ!」といった具合にコメントする。
 その際に、同人誌のタイトルではなくサークルに対してコメントするところが、「交流のきっかけ」を大切にしたい武田さんなりの御配慮だったんだろうなあ、と思っています。“このコーナーでの紹介はあくまでも自分の「独断と偏見」だから、サークル名を道しるべとして、実際の作品は各人の目で、図書館やサークルスペースへ出掛けて確かめてみてくれ”──という。
 (なお、提出見本誌の数が減ったという「収穫祭2013」からは、作品名も出す形でコメントされてました)
 殊更に「交流」を押し付けるような雰囲気は感じませんでしたが、これ無くんば畑ならず、とも言える「当日の全頒布物を置くことが大原則である見本誌図書館」を筆頭に、自ずと交流に向かえるようにと配慮されていたイベントではないか……というのが、個人的な印象です。
 (……その雰囲気に入っていけない方には、準備が大変で面倒臭いだけの古臭いイベントでしかなかっただろうなあ、とは思います(苦笑))

 よく対比として出されているのを見ますが、オリジナル同人誌即売会の代表格であるコミティアは、「作品」重視のイベントでしょう。ティアズマガジンでの紹介も、きっちり作品単位です。余程の評価が付かなければ紹介されることはなく、紹介されることのないサークルは名前すら知られることなく埋没しがちです。
 クオリティの高い作品が集まらなければ人も寄ってこない、というのも、その通りだろうなと思います。
 そういう目で見れば、「交流重視」を目指す畑の姿勢は、ぬるい、と感じられるかもしれません。
 ただ……どちらが「正しい」とか「誤っている」とか、そういうものではないのだと思います。
 どちらもイベントとして存在して良いし、寧ろ、どちらも存在していてほしい。
 私にとって、そうさく畑は本当に、「万難を排して参加したいイベント」でした。
 残念ながら、コミティアに限らず他イベントは、私にとっては未だ、そこまでのイベントではありません。それぞれのイベントにも、自分に合う点・合わない点がありますが、どのイベントも「畑ほどには自分に合わない」と躊躇なく思える点は同じです。

 でも、武田さんが代表でなければ、それはもう、本当の「そうさく畑」とはなり得ない。……それは、今回のパンフを拝見しても、そう思いました。前回、武田さんが、スタッフではなかったにせよ場に「居る」最後の畑となった収穫祭2014秋のパンフと同様、武田さんによる「そうさく畑の歩き方」がありませんでしたから。
 ……勿論、武田さんにしか出来ないことだと思っていましたから、求めるつもりもありませんでしたが(苦笑)。
 そして、武田さん個人の資質や負担に負うところが余りに大きいイベントであったが為に、武田さん亡き後は誰も「そうさく畑」の冠を引き継げる人は居ない。これは確かにそうだと私も思いますし、これが最後と素直に納得出来ます。
 寧ろ、「そうさく畑」を、限りなく「そうさく畑」に近い形で開催して、武田さんの突然の逝去に茫然としていた我々に、武田さんと「そうさく畑」を送り出す祭の場を作ってくださった共同代表の本多さん大須賀さん始めスタッフの皆様には、感謝しかありません。

 ……ということを縷々述べておいて、当日について振り返ります(汗)。



 当日は、サークル入場開始時刻に間に合いたいが為に、地元を始発電車で出発しました(汗)。
 この時季ですから、日の出は新幹線の車内から何となく拝む感じで(苦笑)。
 新神戸に到着し、昼食のパンを仕入れてから、地下鉄、ポートライナーと乗り継いで、神戸国際展示場3号館へ。……途中、懐かしのサンボーホールをつくづくと眺めたかったのですが、車内が混んでいたので窓の外までは見えませず……帰りはもっと大混雑でしたので(汗)、やはり全く見えませず……残念です。
 で、神戸国際展示場、初めて行く場所でしたが、迷うことはありませんでした。

神戸国際展示場3号館  ……あー、これは帰りに撮影した写真ですが(笑)。
 ともあれ、2列で既に2回も折れ曲がっているサークル待機列の最後尾に付いて、そのままサークル入場時刻待ち。午前10時きっかりに開場となり、3分後ぐらいには自スペースに到着することが出来ました。……よ、予想以上に本部の目の前なんですが(汗)。

 一般入場まで残1時間を切った状態から、怒濤の勢い(※注意:拙サークル比)で設営開始です。
 スペース上に或る程度什器を調えた後で、宅配搬入した荷物を取りに行き、まずは見本誌図書館への見本誌設置。……拙サークルは頒布物の種類が多く、今回は無料配布含め30種。これを全部平置きで展開すると、横5冊縦6冊の単純計算では8,064平方センチ(面積だけ見ると凡そ会議机1本分)もの面積を占めることとなり(汗)、他サークルさんに迷惑極まりないので、スペース節約の為にブックスタンドとブックエンド(ブックスタンドだけだと見本誌を収納し切れない為、ブックスタンドの外側両方にブックエンドを設置(汗))を使用します。で、今回、事前に、「設置し易いようにしておこう」という意図で、見本誌をブックスタンドに入れ込んだ状態で箱詰めして送っておいたのですが……あかーん(汗)。見本誌をブックスタンドに「立てた」状態で詰めていない時点で、箱から取り出す際に結局バラバラになってしまい、その場で見本誌を入れ直す羽目に。楽をしようと思うなら、「完全に設置し終えた状態」で、上下もキープする形にして箱詰めしないと駄目ですね……とは言え、そんな箱を使えば、場合によっては箱サイズが大きくなってしまい、送料が洒落にならなくなりますが(苦笑)。
 ……ただ、「当日頒布する全頒布物の見本誌を展示する」というイベントは、当方が参加している中では他に見当たらないので、次にこれをやるとしたら、何処かの未参加地方コミティアに直接参加で初参加する時でしょうか(汗)。

 ……奮闘の甲斐あり、どうにかこうにか、一般入場開始直前に、スペースの設営完了。

そうさく畑FINAL 6丁目1・2番地  秋ティアの応用ですが、あの時にはなかった『補充裁判員2番』の最終頒布が場を占めていますので、その分、ちょっと手狭です。……2スペースなので、余りそうとは感じられないかもしれませんが(苦笑)。
 平置きにしている見本誌+頒布物、少しだけ角度付けたいなあ……昔の自作什器を引っ張り出して組み合わせてみようか……などと思いつつ、それは次回以降の改善課題にして。



 以下、若干脱線気味の余談なので、一旦区切ります(汗)。
 近年のイベントディスプレイで意識しているのが、「通路を歩く人からスペース内の人間が物理的に見えにくい場所を、スペース上に如何に巧く作るか」だったりします。
 むかーし昔、イベントに参加し始めた頃のディスプレイといえばキッチンラックタワー&ハンカチ御簾(爆)だったわけですが、全体の高さを下げ自作棚で傾斜を付けて通路からの視認性を格段に高めてからよりも、寧ろ「あのハンカチ御簾付きキッチンラックタワーの頃の方が、立ち止まってお手に取ってもらえていたのでは?」という認識がありまして(汗)。それで、スペースの外側を通る人がスペースの中の人の視線を意識しなくて済むエリアを作るよう、毎回心懸けているのです。
 勿論、この「スペース内からの視線が遮断されているように見える」スペース構築は、万引きに悩まされるようなサークルさんには全く以てお勧め出来ません(苦笑)。拙サークルの場合、「まず通路を歩く人に立ち止まってもらえるか?」というハードルを抱えており、そこを越える為の試行錯誤なのです(汗)。
 ……「昔の方がお手に取ってもらえていた」のは、「当時は頒布物の種類がまだ少なかったから&素敵なイラスト表紙の本が多かったから」ではないか、というギワクもあるっちゃーあるんですが(汗)、意識的に「中の人が隠れる」エリアを作るようにしてから、一時期に比べると足だけは止めてもらい易くなったことは事実なので、この方針は暫く続けてゆこうと思っております。

 という訳で、今回も、ルームラックを本棚にし、高さを上げ、更にはその上に頒価付き頒布リストを掲示して、その後ろに座るように致しました。
 因みに、棚差し見本誌が手に取られるのが後ろからでもちゃんと見えるよう、頒布リストと棚との隙間は少ーし空けてあります。外からだと視線を感じさせない程度の隙間ですが、中からだと、見本誌を出そうとする皆さんの手は見えるのです! ……スペース内から全くの死角になる場所に置かれているのは、「御自由にどうぞ!」の無料配布のみ(笑)。有料頒布物を完全な死角に置くことは、流石に避けていますよー。



 イベントが始まってから暫くは、拙スペースでは、まったり進行。
 ただ、会場内で流れるBGMが……みょーに古くて懐かしく、歌える歌が多過ぎる(笑)。
 イベント途中、実行委員会さんのツイートで謎が解けたのですが、当日のBGMは武田さんのカラオケナンバー集だったとか。成程、道理で! (笑)
 そして午前中でしたが、何と武田さんのお母様がお見えになっているとのことで、マイクで御挨拶を。……前述の通り、拙スペースは本部の目の前でしたので、ほぼ正面で拝聴させていただけました。その間だけは、BGMもなく、会場内に居た多くの方が、そのお話に耳を傾けていたように思います。
 ……何と申しますか……伺いながら、「ああ、親より先に死ぬのは絶対あかんなあ……」と、つくづく思ってしまった御挨拶でした……。

 午後に入ってからは、生前の武田さんを知る濃い方々によるトークショーが始まったこともあり、段々と賑やかに。……残念ながらスピーカーの位置関係で当方の席からだと余り内容は聞こえなかったのですが、それでも、イベント時間内に終わる気配が全く感じられず(汗)。断片的に聞こえてくる話を聞く限り、或る意味居酒屋トークだよなあ……と感じていたのですが、後から準備委員会さんのツイートを見ると、本当に飲みながらのトークだったんですね(苦笑)。

 なお、会場の一隅には、武田さんの「ちょっと戯言を…」の生原稿や畑パンフがずらりと並べられており、懐かしく拝見させていただきました。後にも先にもこれ一回切りだった「そうさく畑 岡山」のパンフも、勿論……それは私が初めて参加した畑なんだ……! (※註:当時は既に東京在住)

 会場内企画である畑スタンプラリーにも参加、缶バッジを頂きました。
 最初に掲げた写真の中にあるのが、その缶バッジです。
 サークル回覧板があるし、見送ろう……と横目で眺めていた式紙への寄せ書き(本部で実施)にも、最後の最後で思い直して参加。……って、寄せ書きじゃなくて、ひとりで1枚使ってしまいましたがなー(冷汗)。筆記具の都合で字を大きくし過ぎたのと、書いてる内に書きたいことが溢れてきたのとが原因(爆)。いやもう本当に申し訳ないでござる(大汗)。

 さて肝心の頒布の方ですが、全体的には、大物の部類に入る超豪華カタログ(笑)『はたとせ』が1冊貰われていったので、当方としては万歳の方かなーと。
 最終頒布だった『補充裁判員2番』も、1冊を残して全て貰われてゆきましたし。
 無料配布は、今回、見本誌図書館にも少し積ませていただいた『「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集』と、いつもの(汗)無料配布セット、そして「てきれぼ300字SSポストカードラリー」参加時のカード作品「真実の鏡」だったのですが、どれも、事前の予想以上に貰われてゆきました。特に、スペースに置いていた無料配布物は、当方が不在の時に取っていかれた方が複数おいでだったらしく、スペース内から把握していた分よりも多く減っておりました(汗)。……合体参加した友人サークルによりますと、閉会後撤収中、当方が図書館に見本誌を回収しに出掛けていた間にも、無料ですよねと声を掛けて『とーとつ☆ばっすい集』をピックアップしていかれた方がいらしたそうです(爆)。
 あと、特筆すべきは……『早蕨号、異世界をゆく』を御購入の傍ら『魔剣士サラ=フィンク』の刊行準備冊子の表紙を御覧になり「本編の方はまだでしょうか?」とお尋ねになる方がおいでになったことですね(汗)。すすす済みません済みません、忘れているわけでは全然ないのですが、順調に話が延びている最中だったり、『小説BADOMA』を先に完結させようとしていたりでございまして……(滝汗) ら、来年には何とか……(小声)



 一向に終わらないトークショーに、閉会時刻を大いに過ぎてしまってからのイラストコンテスト結果発表&閉会アナウンス(笑)……悪く言えば若干グダグダだったんですけど、きっぱり終わった感が乏しくて、寧ろ、「そうさく畑と武田さんを送り出す祭」としては却って「らしくて」良かったかもしれない……と思ったのは、私が、畑というイベントが好きな人間だからでしょうね(笑)。
 安定の撤収ビリ(汗)で、机も椅子も殆ど積み上げられてしまった会場の外に出ると、畑初回チラシのポスターと、今回の畑FINALのポスターとが並んでいました。

畑FINAL 祭の後  ……まさに、祭の後、という風情でした。



 帰路は、駅への入場制限が掛かったポートライナーを皮切りに、色々と混雑しまくり(汗)。
 往路では隣の席が最後まで空いていた新幹線も、流石に満席(汗)。デスヨネー、金曜休めば4連休だった期間の、最終日ですからねー(苦笑)。
 今迄の畑遠征では、帰りの新幹線車中でバカバカと参加報告を叩いてアップするのが恒例でしたが、流石に今回はそれじゃ無理だろうと思った為、最初から見送りを宣言。……とはいえ、車内では、のんびり寝ていたわけでもなく、ほぼ『小説BADOMA』最終巻原稿をぶっ叩いていたわけですがね(苦笑)。

 神戸へ日帰りは色々大変でしたが、これが大阪だったら日帰りなんて到底出来なかったわけですからメデタシメデタシ(汗)。……おかしいよね、新大阪より新神戸の方が東京から遠いよね、と思われるかもしれませんが、いやー、本当に、大阪、特にインテックス大阪開催の時は、どう頑張ってもサークル入場開始時刻どころか一般入場開始時刻に着ければ御の字という有様で、前泊するしかなかったんですよ……。今回、間を埋めれば4連休になる期間の最終日という開催日程の関係上、土曜に泊まれる利便性の高いホテルは全滅でしたから(汗)、日帰り可能な神戸の会場で本当にラッキーでした(苦笑)。



 改めまして、今回の「そうさく畑 FINAL」を開催してくださった共同代表のおふた方&スタッフの皆様、当日わざわざ拙サークルへお立ち寄りくださった方々、そしてあの場に集ってくださった全ての皆様に感謝申し上げます。コミケ参加の時より早起きして始発電車に乗り込んででも遠征参加して、本当に良かった。
 「そうさく畑」がなかったら……「そうさく畑の歩き方」で毎回好意的なコメントを下さる武田さんがいらっしゃらなかったら……私は、20年以上もサークル活動を続けてこられなかったかもしれない。……そういう点でも、武田さんには、せめて『はたとせ』を御覧になっていただきたかったなあ、と思いつつ。



 最後に、武田さんが畑ブログに掲載してくださった拙作へのコメントと、「武田さんが代表として参加された最後の畑」となった「そうさく畑 収穫祭 2014 夏」パンフでの拙作への最後のコメントとを、此処に引用させていただき、深い感謝と共に締めたいと思います。

⑭「ミディアミルド物語 5 マーナの知将」 千美生の里
 多分、本当に今まで何度も言ったと思うのだが、この作者の文章そのものに対する丁寧なこだわりは好感度が高い。これだけの長編であるにもかかわらず、この一冊を途中から読んでもなんとなく前の話がおぼろげに浮かぶ。絶妙な前話の「臭わせ方」とでもいうのだろうか。必然的に前の話をちゃんと読んでみたくなろうというものだろう。しかも、驚くのはこのボリューム(A5版146ページ 厚さ11㎜)で550円は おかしい(苦笑)。はっきり言って、全冊揃えたところでのコストパフォーマンスは相当だと思う。
【記載引用元/コックローチ武田の畑作日記(そうさく畑ブログ)
2012年4月16日記事 「見本誌書評…なのか?(笑)」

〈前略〉今回も数が少ないので、ブログで批評やる時のノリで少しいつもと形態を変えて見ました。紹介の流れはテキトー(笑)です。
〈中略〉
千美生の里 「ミディアミルド物語 9 祝婚」
 私がこのコーナーで書く最後の一冊にふさわしいインパクトの一冊だ。驚いたことに今回送られてきた見本誌の中で唯一の小説本。今までにも散々「どんな作品生産能力だよ」と書いてきたので今更なのだが、本当に分厚いな!(笑)
 今回なんとなく派手さは感じないのだが、この執筆ページ数の中で、ちゃんと山場をいくつか抑えているのが、この人の絶妙さ。特に今回は謀略どうのこうのよりも、ストーリーの骨子が穏やかな方向なのでどことなく安心して読み進んでいた。さて。次からは金出して買うのでよろしくお願いいたします(笑)。
【記載引用元/そうさく畑 収穫祭 2014 夏 サークル紹介誌
101ページ 「そうさく畑の歩き方」】

 ……特に後者、「歩き方」最後の1冊にしてくださり、本当に、本当に、有難うございました。

 11月13日(日)、ホテルさっぽろ芸文館の3階ロイヤルホールにて開催される「北海道COMITIA 5」(以降「北ティア」と記載)に於ける、委託予定リストをアップ致します。

 ……今年から、秋の北ティアは委託参加となっております。御了承ください(汗)。
 そして完全に余談ですが、来年6月の北ティアは、日程を把握した瞬間に滑り込みで前泊ホテルを押さえましたので、がっつり直参予定です!

北ティア5 サークルカット Z33
配置 : Z 33

 という訳で、6種、書影付きで紹介致します。
 初委託となる『早蕨号、異世界をゆく』を除くと、続き物長編『ミディアミルド物語』の序盤セットのみです。……例によって、本伝のみではなく、外伝集も含めての推奨購読順に沿った委託となります(汗)。



北ティア初売り
『早蕨号、異世界をゆく』 ■ 早蕨号、異世界をゆく
 俺、赤糟毛馬《あかかすげうま》の早蕨《さわらび》は、土方歳三《ひじかた としぞう》と江戸以来箱館《はこだて》までの転戦を共にした乗り馬である。「千美生の里」の中にある我々の“作品世界”とやらから突然に行方を眩ましてしまった伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の亡霊を捜す為、土方と俺は、里の中にある他の“作品世界”へと踏み込むことにした……。
 A5判、64ページ、頒価400円。
 表紙・本文共にオンデマンド印刷、少部数で刊行。再版予定なし。なお、和綴じ装幀につき、糸のほつれや紙のズレなど些少の難がある場合がございます。予め御了承ください。
 只今、割と残部僅少気味です。
 今年の夏コミ新刊です。
 ウェブ上の交換日記「里の茶店 万年貸切部屋」(現在は閉鎖済み)で2002年9月に起きた「亡霊先生失踪事件」を題材にした作品です。長らく「里の納屋」で未完状態のまま公開してきましたが、完結させた上で刊行物に致しました。
 野間みつね作品の主要世界を巡る、割にライトな作品です。
 急遽の刊行だったにも拘らず、かつて交換日記メンバーのおひとりだった「かきくけ工房」の高井玖実子さまが表紙を描いてくださいました……(五体投地!) 特に、裏表紙は必見です(笑)。


その他の既刊
▼ 架空世界を舞台とした歴史群像劇 『ミディアミルド物語』シリーズ (推奨する購読順に掲載)

『ナブ・ナブオーヴァ』 ■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な作品。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。2010年11月、リライトして刊行。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

『鷹の子』 ■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 A5判、164ページ、頒価600円。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

『清水は未だ青く』 ■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。2011年3月、大幅にリライトして刊行。表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 本伝2巻と3巻との間でお読みになることを強く推奨しています。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。……なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。

『ダグディグル・グルーグラス』 ■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 A5判、108ページ、頒価500円。
 リライト刊行した4冊の中では最も改訂要素の少ない巻です……なので、これだけ「リバイス版」と称しております。
 多分、シリーズ中でも最薄の巻になるのではないかと(苦笑)。

『最後の一年、最初の一日』 ■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 A5判、196ページ、頒価700円。
 本伝4巻より前に購読される方が良いのでは……と思う外伝集です。
 マーナの近衛兵タリー・ロファを中心とした話を集めています。
 ……裏の主人公は、先輩近衛兵ノーマン・ノーラかもしれません(笑)。




 以上、当日北ティア会場に足をお運びくださる皆様、どうぞ遠慮なく覗いていってやってくださいませ。
 委託サークルナンバーは、「Z 33」となっております。
 委託品は、『ミディアミルド物語』は全て2冊ずつ、『早蕨号、異世界をゆく』は3冊(いずれも見本誌を除く)となっております。なお、見本誌の販売はされないイベントですので、万一品切れの際は御容赦ください。

 此処に掲げられていない情報は、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。

 なお、今回の委託品は全て、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿済みですので、併せて御覧ください。こちらのページからどうぞ。
 テキスト版の試し読みは短いですが、PDF版は結構がっつり(場合によっては一章丸々、短編は一本フルで)提供しておりますので、出来れば、紙媒体と同じ組み方になっているそちらをダウンロードしてやっていただければ幸いです。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 早蕨号、異世界をゆく → こちらから
   ■ ナブ・ナブオーヴァ → こちらから
   ■ 鷹の子 → こちらから
   ■ 清水は未だ青く → こちらから
   ■ ダグディグル・グルーグラス → こちらから
   ■ 最後の一年、最初の一日 → こちらから

 11月6日(日)、神戸国際展示場3号館にて開催される「そうさく畑 FINAL」(以下、「畑FINAL」)での頒布予定品のリストを掲載します。

畑FINAL 6丁目1~2番地 サークルカット
このサークルカット、びみょーに嘘になっとるぞ……無料配布含めたら丁度30種になりました(爆)。
なお、配置は、6丁目1~2番地

 通販の際に必要となる重量などの詳細につきましては、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります(但し、一部、敢えて設けていない物もあります)。

 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも、殆どの作品の見本を投稿していますので、こちらの一覧から御参照いただければ幸いです。




最終頒布
『補充裁判員2番』 ■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、24ページ、頒価100円。

 この冊子は今回の夏コミを最後に頒布停止としておりますが、絶版のアナウンスをしてから一度も関西方面で頒布していませんでしたので、今回の畑FINAL限定で持参します。正真正銘の最終頒布で、畑FINAL後は在庫も廃棄しますので、宜しくお願いします。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……



そうさく畑(と言うか関西方面)では初売りの既刊
『蔵出しミックスナッツ』 ■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 コンピュータRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作です。


『はたとせ』 ■ はたとせ -「千美生の里」 20周年自選蒐-
 野間みつねが個人サークル活動を開始した1995年から出してきた刊行物の中から13本を収集、最後に当たる2015年のみ書き下ろし短編を収録。長編は章または節単位で抜粋(複数の場合あり)。中編・短編は丸ごと一本を掲載。架空世界物は無論、似非歴史物から未来世界物まで、幅広く採用。書き下ろし短編「V《ブイ》回収一件」は『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ作品。
 なお、付録として、自家印刷製本の「『はたとせ』あとがきになり損ねた話」を同梱。
 A5判、292ページ、頒価1,200円。
 どうにかこうにか292ページに抑え込んだので、頒価も1,200円に出来ました(汗)。
 作品は刊行順に収録されていますし、まさに20年を概観出来る豪華カタログとも言えます。
 因みに、区切り毎に扉ページを紙替えしていますので、小口や天地を見れば切れ目がわかります。なので、お好きな場所から開いて読むことも出来ますよ(笑)。


『掘り出しミックスナッツ』 ■ 掘り出しミックスナッツ  -ジャンルごた混ぜ短編小説集 2-
 ふと立ち寄った図書館で見付けたのは、俺の母校の卒業アルバムだった。……しかも、俺が卒業した、百年前の。
 一次創作4本「百年目の再会」、「倫秋兄様《みちときにいさま》奮戦記」(双方『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「それは、二月十五日の夜に」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「最後の帰郷」と、二次的著作物ではない二次創作(『小説BADOMA』と同じ背景世界を持つ)「器を巡りて」を、それぞれ全てリライト/リバイス/書き下ろしして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 ジャンルごた混ぜ短編小説集、第二弾です。
 『蔵出しミックスナッツ』の続編、というわけでもないのですが、『蔵出しミックスナッツ』を先に読んでおく方が何かと美味しいと思います。


『早蕨号、異世界をゆく』 ■ 早蕨号、異世界をゆく
 俺、赤糟毛馬《あかかすげうま》の早蕨《さわらび》は、土方歳三《ひじかた としぞう》と江戸以来箱館《はこだて》までの転戦を共にした乗り馬である。「千美生の里」の中にある我々の“作品世界”とやらから突然に行方を眩ましてしまった伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の亡霊を捜す為、土方と俺は、里の中にある他の“作品世界”へと踏み込むことにした……。
 A5判、64ページ、頒価400円。
 表紙・本文共にオンデマンド印刷、少部数で刊行。再版予定なし。なお、和綴じ装幀につき、糸のほつれや紙のズレなど些少の難がある場合がございます。予め御了承ください。
 只今、割と残部僅少気味です。
 今年の夏コミ新刊です。
 ウェブ上の交換日記「里の茶店 万年貸切部屋」(現在は閉鎖済み)で2002年9月に起きた「亡霊先生失踪事件」を題材にした作品です。長らく「里の納屋」で未完状態のまま公開してきましたが、完結させた上で刊行物に致しました。
 野間みつね作品の主要世界を巡る、割にライトな作品です。
 急遽の刊行だったにも拘らず、かつて交換日記メンバーのおひとりだった「かきくけ工房」の高井玖実子さまが表紙を描いてくださいました……(五体投地!) 特に、裏表紙は必見です(笑)。


『「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集』 ■ 「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集
 10月8日に開催されたテキスト系同人誌即売会「Text-Revolutions」第4回(以降「テキレボ4」)で当方が主催した「長編上等」という「続き物長編小説応援企画」で発行した、参加作品既刊抜粋サンプル集。
 「テキレボ4で、3巻以上で構成される続き物小説作品を頒布予定であるサークル」という条件等で参加者を募り、14サークル16名17作品が集結。内13作品から「とーとつ☆ばっすい」が集まりました。抜粋掲載がない登録作品も、基本データは掲載しています。勿論、今回も無料配布です。
 A5判、64ページ。

 テキレボ4に参加していたテキスト系の続き物作品を少しずつ試し読み出来る、無料配布冊子です。
 一回限りの企画というつもりで作成した前回ガイドブックのような「盛り沢山」感はありませんが、その分、実際の各作品のエッセンスに触れることの出來る、美味しい冊子になっているかと思います。
 因みに、拙サークルは、『ミディアミルド物語』『小説BADOMA』の2作品で参加。


その他の既刊
▼ 架空世界を舞台とした歴史群像劇 『ミディアミルド物語』シリーズ (推奨する購読順に掲載)
■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 A5判、124ページ、頒価500円。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 A5判、164ページ、頒価600円。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、十七歳の秋、一頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 本伝2巻と3巻との間でお読みになることを強く推奨しています。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。本伝と異なり続き物ではありませんので、それぞれ単独でも読めます。

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 A5判、108ページ、頒価500円。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、十三歳の時から十六歳の現在まで、大過なく務めてきた。十七歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 A5判、196ページ、頒価700円。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……
 A5判、140ページ、頒価550円。
 本巻から、作品の舞台が大きく北東へ広がります、とだけ(苦笑)。

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……
 A5判、148ページ、頒価550円。
 主人公その1と主人公その2が、いよいよ出会うことに。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。
 A5判、188ページ、頒価700円。
 本伝5巻と6巻との間でお読みになることを強く強く推奨しています。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが中心となる作品群です。特に、ケーデルをミディアミルド史上最年少での将軍職就任に導いたクデン併合、本伝では主人公その1側に視点を据えて物語を進めた為に敢えて描かれなかった出来事ですが、そこへ至る諸々が、表題作で明らかにされます。

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……
 A5判、172ページ、頒価600円。
 主人公その2.7《にーてんなな》であるジョディアン・ヴィルマーが、しれっと登場します。

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……
 A5判、132ページ、頒価500円。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。
 A5判、116ページ、頒価500円。

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……
 A5判、188ページ、頒価700円。

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。
 A5判、260ページ、頒価1,000円。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。
 A5判、176ページ、頒価600円。

▼ 土方歳三中心の似非歴史物 『まなざし』シリーズ ▲
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。
 野間みつねが1995年来書き続けた〝私家版 土方歳三〟です。
 改訂・合本の上で上下巻(……各巻332ページ(汗))物として刊行する為、冊子を7冊出したところで頒布を停止。2003年に上巻を刊行、そして2008年末、やっとやっとやっとこさ下巻を刊行、母屋(笑)を完結させることが出来ました。
 男色絡みの展開も含まれているので(特に上巻)、苦手な方は御遠慮ください。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。
 A5判、100ページ、頒価450円。
 『まなざし』シリーズの中では最も危険度が低い、雰囲気を掴むには向いている一冊……ではありますが、男色絡みの直接的な展開も一瞬あったりしますので(汗)、苦手な方は御遠慮ください。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 あくまでも、『まなざし』に於ける伊東甲子太郎ですからねっっっっ(汗)。
 本編以上に、男色絡みの展開注意という作品群です。ついでに言えば、女色絡みの展開にも要注意です(汗)。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。
 A5判、116ページ、頒価500円。

▼ その他、単発物など ▲
■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 因みに、『まなざし』世界とは全く無関係なので念の為(汗)。
 A5判、140ページ、頒価550円。
 棚差しされている他の本より薄く見えるかもしれませんが、それは昔出した本ゆえに本文用紙が上質70kgだからでして(汗)。

■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 A5判、92ページ、頒価450円。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。



 この他、無料配布冊子のセットも、普段通り御用意します。10セット程度です。
 (記事が長くなりますので御案内は省略します)
 どうぞ遠慮なく貰っていってやってくださいませ。



 以上、有難くも拙スペース(6丁目1~2番地)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

 【畑FINAL初頒布のもの】
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』 : 5冊
   ★ 『はたとせ』 : 5冊
   ★ 『掘り出しミックスナッツ』 : 5冊
   ★ 『早蕨号、異世界をゆく』 : 5冊
   ★ 『「長編上等」とーとつ☆ばっすい集』 : 10冊程度
 【その他の既刊】
   ★ 『補充裁判員2番』 : 5冊(店頭見本誌含む)
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝3セット
   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 : 5冊

 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。

 なお、上記の数には、図書館見本誌・店頭見本誌は原則含まれていません。元々、納品物の中でも難ありのものを見本誌にしている為、持ち込み最後の1冊が出ていった場合でも見本誌の頒布は致しておりませんが、例外的に、無料配布類と『補充裁判員2番』のみは見本誌の果てまでお持ちいただけますので、遠慮なくお申し付けください。

「COMITIA118」、無事終了

 10月23日、東京ビッグサイトで開催された「COMITIA 118」に、サークル参加してまいりました。
 1年振りのサークル参加です。

プロムナードから聖地神殿を望む

 2012年の秋ティアに初参加してから4年、今回、初の島角配置となりました。……島角「の机に」配置、は過去にも一度ありましたが、正真正銘の島角配置は初めてです。
 頒布物の種類が多く、それに伴って搬入数が多めになるサークルなので、有難いことです……!

 大型ポスタースタンドを導入して初のティア参加ということもあり、ティア初売りとなる夏コミ新刊『早蕨号、異世界をゆく』の大判ポスターを、印刷所にお願いして刷っていただきました。……次の「そうさく畑」でも継続使用出来るよう、特定のイベント名は入れないデザインで(爆)。

『早蕨号、異世界をゆく』 B2ポスター

 印刷に加えなかった代わりに、ポスター左上に貼った「コミティア初売り」POP……円形に切れるカッターを持っていないので、鋏でチョキチョキしましたが(汗)、うんまあ、許容範囲でしょうか(苦笑)。
 どうしても方形が中心となりがちなPOPですが、今後も色々工夫してみたいと思っています。

 で、全体としては、2スペース頂けているので、既刊の設置には回転棚は使わず、本棚代わりのルームラックを使用。
 棚差しにせずピックアップするものとして、ティア初売りを含む短編集と、ごっつい『はたとせ』を選びました。

COMITIA118 O35ab

 ……来年は、ティア合わせの新刊を並べたいですね(汗)。

 頒布の方は、今回、『まなざし』の上巻が貰われてゆきましたので、それだけで充分有難く。
 先般のテキレボ4で発行した、続き物長編小説応援企画「長編上等」の『とーとつ☆ばっすい集』も、300字SSと併せてそこそこお手に取っていただけましたし。
 とは言え、それ以外が殆ど動かなかったのも事実ですし、そもそも本家ティアでは毎回そんな感じですので、来年に向けて色々と考えます(苦笑)。


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