タグ「ミディアミルド物語」が付けられているもの

 この記事は、タグ「#いいねの数だけ拙作の世界観を見せびらかす」を貼った以下のツイートに3つの「いいね」を頂いたことで書き記すものです。


 ……締切後に「いいね」がひとつ増えた分は、お気持ちは嬉しいもののノーカウントで……と言いたいところでしたが、折角ですので、『魔剣士サラ=フィンク』のリファーシア世界との関連で、『小説BADOMA』の世界(オリジナル設定部分)についても、項立てこそしませんが、絡める形で些少言及しておくことに致します。

 では、以下、文字ばっかりですが(汗)。





架空の世界史の延長線上にある未来世界
 『エモーショナル・サイオニック』に代表される『レジェンダリィ・クレイン』シリーズや、『600万ダラーの仕事』が属する『通り名《ランナーネーム》はムーンストーン』シリーズの舞台となっている世界。
 一応は実在の地球世界の歴史がベースになってはいるが、こちらの地球では、西暦1999年に世界規模の大混乱・大騒乱が起きており(汗)、しっちゃかめっちゃかになった世界をどさくさ紛れで纏めたアスタニアという架空の国が中心となって形成した「地球連邦」が、後に宇宙への進出に伴い「太陽系連邦」となり、太陽系外に植民惑星を持つようになってからは「銀河連邦」となっている……という世界。
 なので、公用語は「アスタニタン」という「アスタニア訛り英語」……ぶっちゃけた話、「野間みつね風・英語モドキ言語」になっている。概ね英語っぽいのだが、旧国名・人種に絡む呼び方が、「ジャパニリタン」、「イングリッタン」、「アメリッタン」、「フランタン」など、結びが「~タン」で統一されているのが最も顕著な違い。「超能力者」を意味する単語も、英語ならば「サイキック」となるだろう辺りが、「サイオニック」になっている。

 なお、この世界では超能力者は登録されねばならず、登録されると、市民ファイルコードの末尾が、「グリーン」を示す「G」になる。よって、未登録の場合、市民ファイルコード末尾が「W」のまま、という意味で「フォールス・ホワイト」と呼ばれる。勿論、この世界では犯罪。……因みに、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの主人公・ど反則級の超・超能力者である頼山紀博くんは、正式登録された過去があるので、これまでに印刷物(※大昔のコピー本を除く(汗))として出した作品中ではフォールス・ホワイトではない。

【参考】 一年の始まりは、現代の西暦をそのまま引き継いでいる。自転・公転周期が異なる植民惑星でも無理矢理に(汗)地球を基準とした一日24時間365日を一年とした暦を適用させていたものの、植民惑星が増えれば増えるほど面倒になってしまい、23世紀も後半になると、各惑星の自転・公転周期に合わせたローカルの暦を別に定めて併用しても良いことになっている。……なお、代表的な植民惑星であるマスタード、ペッパー、バニラ、ソイなどは、地球とほぼ変わらない自転・公転周期の惑星なので、この辺りの悩みとは縁遠い。


ミディアミルド
 言わずと知れた、『ミディアミルド物語』シリーズの舞台となっている架空の世界。
 しかし、実は上記の「架空の世界史の延長線上にある未来世界」と物理的に繋がっており、後の時代に紀博くんが降り立ったりしている(苦笑)。
 『ミディアミルド物語』本伝の舞台となっている時代の「ミディアミルド」の住人は、自分達が暮らしている文化圏の辺りしか見えていないので、「ミディアミルド=世界」なのだが、地球で言えば昔の中国程度の範囲でしかない為、将来的にも「ミディアミルド=世界」となるかどうかは……?

 物語で描いている時代は戦乱の時代であるが、その以前にログリアムナス統一王朝の平和な時代が長らく続いていた(=文化的に或る程度成熟するだけの余裕と時間があった)ことで、当該時代に確立され書物にも残されてきた「武人とは斯くあるべし」という倫理観――例えば、武器を持たない相手(特に民間人)に武器を向けて傷付けたり、戦いの際に特殊能力《オーヴァ》を用いて相手の動きを封じたりするのは卑怯卑劣の振舞である、という価値観――が、意外にしっかりと根付いている。
 その他、文明レベル等に関しては過去記事で書いたので、併せて御覧いただければ。

【参考】 一年の始まりは、冬。地球の西暦で言えば、12月からスタート。一日24時間一か月30日12か月360日が一年(安直)。水時計などを使う定時法で、真夜中が「更日《こうじつ》の刻」と呼ばれる。


リファーシア
 『魔剣士サラ=フィンク』シリーズの舞台となっている架空の世界。
 物凄~く大雑把に言うと、世界の大半を占めるオルディアーナ大陸の西側は昔の西欧風、東側は昔の中国風、その間にあるレムランド辺りは昔の波斯風、という雰囲気である。……なお、滅亡した古代ダランバース魔道王国のイメージは、科学技術が発達して以降の世界に近い(苦笑)。
 元々、掲載誌であった『芸術研究誌 AIM』の参加者なら誰でも使える共有世界《シェアードユニバース》として構築したこともあり、敢えてゆるゆる・ざっくりにしてある部分も多い。特に、それぞれの国や土地がどんな状況なのか、については、簡単な紹介しかせず、詳細設定はその土地を舞台にした方が(不自然にならない程度に)決め、以降はそれが他の書き(描き)手にも共有される、という形になっていた。
 ただ、市販のテーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)のルールで遊ぶことも出来るように、魔法の体系や主要な技(呪文/レベルなど)、それに伴って必要となる、世界の成り立ち・神々・世界の構造等々は、割とガッチリ作り込んである。
 この内、世界の構造は、当時執筆していた『小説BADOMA』で使っていたオリジナル設定を結構意識していた。非物質界である光世界と闇世界、準物質界である妖精世界と魔世界、そして物質界である人間世界、という構造は、ほぼそのまま。ただ、死後の魂が還る場所である星気世界や、光世界と闇世界の間に存在する「狭間の地」、妖精世界と魔世界の間に存在する竜世界は、リファーシア構築の際に付け加えた要素である。

 なお、リファーシアに於ける「魔道士」と「魔道師」の違いは、『小説BADOMA』と同じである。但し「ギルド」は、『小説BADOMA』では「魔道師ギルド」で、構成員も魔道師のみ、ギルド員であることが即ち魔道師またはその見習であることに繋がっているが、リファーシアでは「魔道士ギルド」であり、構成員も、特に資格を持たない魔道士の方が多い。
 また、リファーシアの魔道士(魔道師)が「誓約を反故にすると魔力を失う」のは、『小説BADOMA』での世界の魔道士(魔道師)がそうであるという独自設定(汗)に完璧に引き摺られているが(苦笑)、『小説BADOMA』側が「完全に」魔力を失うという取り返しの付かない結果を招いてしまうのに比べれば、リファーシア側では「一部の」魔力を永遠に失うという、若干穏やかな形になっている(笑)。

【参考】 一年の始まりは、春。地球の西暦で言えば、3月からスタート。一日24時間一か月30日12か月360日が一年(こちらも安直)。なお、同じ24時間でも、古代王国時代は時計を使った定時法で真夜中が一日の始まりという24時制であったのに対して、新暦時代は日の出日の入りを基準にして分けた昼夜を更に何となく12等分ずつにする不定時法で、日の出が一日の始まり。





 以上、「……『世界観』とは?」だったり、「見せびらかす」というほどではない内容だったりではございますが、タグへの回答でした。
 リファーシアだけが突出して長くなっているのは、『小説BADOMA』の世界への言及も絡んでいるが故ですので御寛恕くださいませ(汗)。
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ミディアミルドって、どんな世界?

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 気紛れに(汗)、『ミディアミルド物語』について、他では余り語ったことのない側面から語ってみます。



 野間みつねの看板作品である『ミディアミルド物語』は、架空の世界“ミディアミルド”の一地域を舞台に、戦乱から統一へと向かう或る一時代を描く、謂わば“架空世界の歴史物”といった趣の長編です。

 本作は、架空世界“ミディアミルド”で繰り広げられますが、この「ミディアミルド」という言葉――原義は「緑なす大地」――は、舞台になっている地域に住んでいる人達が、自分達の住む一帯をそう呼んでいる……つまりは彼らが「世界」と認識している範囲をそのように称している、という性質のものです。現代の我々がイメージする「世界」とは異なり、惑星上の全ての地域を指す言葉ではありません。……今のところは。
 彼らにとって“外世界”に当たる地域は、その文物が日常生活に入ってくることも余りない為、文明のレベルも然程高いものではない、という認識しか持てない土地です。彼らにとっては“ミディアミルド”がイコール「世界」なのです。
 ただ、異文化趣味というものも存在はしていて、主人公その2たるケーデル・フェグラムの普段の服装は、その例として描かれています。……まあ、彼があの服を選んでいる理由は異文化趣味とは異なる所にあるのですが、異文化趣味だと解釈される方が色々面倒がないので、当人、語ることは余りありません(笑)。

スタイル比較
 文明レベルは、地球で言えば、銃器が登場するには至っていないものの、火薬・初歩の火器(火矢など)を使うことは出来ていて、磁器を生成するだけの火力は出せている……という辺りをイメージしています。
 過去のログリアムナス統一王朝時代が長かったことで安定平和が続き、文化的には割合に成熟気味……と言いたいところながら、王朝滅亡後は分裂した国々の間で折々に戦が起きる時代が長期に亙っていることもあり(物語の開始時点で、王朝滅亡から大体200年以上が経過)、軍事以外では後退している側面もあります。
 出てくる品々などは“和洋中ごた混ぜ”ですが、“ミディアミルド版『三国志』”(爆)とも自称するくらいですから、やや“中”の色合が濃い気がします。

 また、所謂“超能力”に当たる能力――この世界では、「オーヴァ」と呼ばれます――を持つ者が殆どである、という世界ではあるのですが、強大なオーヴァを持つ者は稀です。傷を治せるといっても、何人かの傷口を塞いだらもう疲れてしまってそれ以上には能力行使出来なくなったり……心が読めるといっても、その日の気分や体調で精度が格段に落ちて碌に読めなくなったり……そういう、至ってささやかなレベルの能力持ちが圧倒的多数なのです(苦笑)。
 我々の感覚だと、「ちょっと他人より足が速い」とか、「ちょっと他人より高く跳べる」とか、そういった程度のものでしかありません。
 要は……戦に大きな影響を及ぼすような超能力者は殆ど居ない世界
 加えて、武家の人間が、「戦いを利する為に自らのオーヴァを能動的に使うのは恥ずべきこと」という価値観を刷り込まれて育ちます。まともな武人同士の戦いなら、例えば、念動能力で相手を金縛りにして剣を叩き付けることなどは、卑怯者の振舞として唾棄されます。……大体、一々そんなことをしていたらすぐに疲れて、自分が討たれるのがオチ(汗)。他人に力を及ぼす系統の能力の場合、自己の感覚を鋭敏化させる系統の能力よりも、行使に伴う疲労度が高くなりがちですからね。

 よって、物語の時代の戦は、剣戟によるものが主です。

 物語の舞台となる地域は、緑豊かな箇所も少なくはないが草原平原が多い、幾つかの山脈や大河で分断されてもいるが街道はそこそこ整備されているので商人や旅人の行き来は割と盛ん、という感じです。
 太陽は東から昇り、西に沈みます(爆)。一年は、12か月、360日で構成されます(笑)。※楽だなオイ
 月は、一か月で満ち欠けします。……ってゆーか、月の満ち欠けサイクルが30日です(おい)。ただ十何年かに一度の割で「稀月《まれづき》」と呼ばれるふたつ目の月が姿を現わし、沿岸部で洪水を引き起こしたりはするようです。
 気候としては、四季はあるが一部を除けば湿潤というほどでもない……基本、北に行くほど涼しくて、南に行くほど暖かい……内陸部は沿岸部に比べて乾燥しがちなものの、初夏に雨が纏まって降り続く時季があって……地球で言えば、北半球の、ざっくり東アジア一帯ですな(爆)。但し、ミディアミルドの南の方は亜熱帯ですし、北の方は亜寒帯です(汗)。
 まあ、“ミディアミルド版『三国志』”(汗)というくらいですから、後漢末から三国時代……いや、もっと下って五代十国から北宋時代ぐらいまでの中国大陸を思い浮かべていただいても余り不都合はないと思うのですが、んー、もう少し緑が残っているイメージですかねー。



 上記のようなことは、普段は表では語らず、物語そのものの中に、時には説明として、そして時には登場人物達の言動に託して、織り込んでいます。歴史物スタイルのようなもの(汗)を意識しつつ執筆しているので、敢えて「解説」風に記すこともあります。
 「本来なら物語以外の場で物語の裏面や背景について縷々語るのは反則だ」と思っている(他の方がそうすることは気にならないが、自分はそうしたくない、必要なことは可能な限り作品の中で書き切ろう、と思ってしまう)書き手ですが……字数を使えない宣伝の中では「架空世界の一地域を舞台に、戦乱から統一へ向かう或る一時代を描く、歴史群像小説」と括るしかなく(苦笑)、その「架空世界」が一体どんなイメージの場所なのか、「戦乱」が起きている「或る一時代」が一体どんな文明レベルの時代なのか、伝えることが出来ません。
 その辺りが描かれているのが作品本体だけであるという現状では、手に取ってもらえない限り、何ひとつ伝わらない、という現実(苦笑)。
 ならば、関心を持ってくださる方がおひとりでも増えるよう、たまには語っておいてもいいのかな……と思い直し、世界のイメージを斯くの如く、思い付くまま記してみた次第です。

 上記の記載で奇特にも御関心をお持ちになったという方、この辺りも御覧いただきつつ、是非、ミディアミルド世界まで足をお運びくださいませ。
 同人誌即売会での直接(たまに委託)頒布の他、自家通販も行なっています。また、架空ストアさんにも、現時点での刊行分全種を、イベント頒価と同じ頒価で(つまり、手数料は当方の持ち出しで)委託してあります。支払方法や送料の部分など、架空ストアさんの方が当方の自家通販よりも色々自由度が高いと思いますので、お勧めしておきますね(笑)。
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 この記事は、以下のツイートに頂いたリプライに対応するものとして投稿するものです。


 ……と言っても、おひとり分なんですけどね(苦笑)。
 ツイートぶら下げだと字数の壁が厳しいので、瓦版ブログに持ってまいりました(汗)。



ベーダ・ロブ・アルカナ
 『ミディアミルド物語』の登場人物。
 主人公その1ミディアム・カルチエ・サーガがマーナ傭兵隊に入隊した時の傭兵隊長。

ベーダ・アルカナ(本伝登場の頃)/(c)1998 星村朱美  右の人物カットは、星村朱美さまから、改稿前版第1巻の主要登場人物ページに頂いたものです。つまり、これは本伝第1巻登場時、32~34歳の頃ということになりますね。

  1. 身長・体格
     それほど大柄ではない。小柄に近い中背。86~7ベルアゴラ(173cm)程度。
     服を纏っていると余り筋肉質には見えないものの、実はしっかりと筋肉が付いており、均整の取れた体付き。その為か、体格の割に力持ち、と言われている。 ref. 外伝集6巻『灰色の翼』収録「ヴェルナーサの少年」

  2. されると嫌なこと
     不当な搾取。
     なお、一体に何処の国でも傭兵の扱いは過酷であるが、マーナの場合、傭兵に対しても実力実績を是々非々で評価してきちんと報酬に反映してくれるので、彼にとってのマーナ傭兵隊は“些少の苛酷さはあっても居心地は存外に悪くない”という組織である。

  3. 夢・目標
     なくして久しい。
     強いて言えば、出来るだけ戦果を挙げて多額の手当を得、その稼ぎの一部を(以下ネタバレ直結につき省略)
     但し、ミディアムがマーナ傭兵隊に入隊してからは、自身に課している目標のようなものがひとつ増えている。それが何かということは……本伝4巻までお待ちいただきたく(苦笑)。

  4. キャラの自己評価
     「俺は、クデンの辺鄙な寒村で生まれ育ち、偶々《たまたま》兵役の折に認められたリランの腕だけを頼りにマーナへ出てきた、一介の傭兵に過ぎん」 ref. 外伝集1巻『清水は未だ青く』表題作「余波」の章
     とはいえ、長剣《リラン》の技量に関しては、マーナ国内でなら上位五十人以内には確実に入っているだろう、と冷静に客観視もしている。ただ、それを他者に誇ることはない。

  5. 誕生日
     クデン暦ヤマラ七年仲冬第二月の十四の日。
     ……地球のグレゴリウス暦に無理矢理変換すると、1月14日(苦笑)。


  6.  濁りのないハイバリトン。

 以上、リクエストくださったきよこ様、有難うございました。
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 久し振りに、架空世界の歴史群像劇『ミディアミルド物語』から、外伝集第6巻として『灰色の翼』を刊行致しました。

 ページ数は表紙込み112ページ、頒価は500円(送料別)です。但し、通販開始は、8月13日(日)のコミックマーケット92での初売り後とさせていただきます。
 当日の居場所は、東2ホール 「Q」 54 b です。昨年に引き続き、「お誕生日席」への配置とは(汗)。

『灰色の翼』
 本外伝集は、原則として「キャラクター達が本伝に登場する前の物語」で編んであります。
 収録作品は、収録順に、「セタリナーサの少年」、「月光《セタリナーサ》亭」、「運命のままに」、「青天の霹靂」、「頭立《かしらだ》つ日」、「灰色の翼」及び「ヴェルナーサの少年」の、計7編。
 最後の「ヴェルナーサの少年」のみは、本伝最初の章での出来事を別の人物の視点から描いた作品ですが、それ以外は全て、それぞれのキャラクターが本伝に登場する前、キャラクターによっては既にこれまでの外伝集で描かれている「本伝登場前」の時期よりも更に前、を描いた作品です。

 今回は、従前執筆済みの「月光亭」と「頭立つ日」、そして書きかけだった「運命のままに」を除けば、徹頭徹尾書き下ろし。
 ……書きかけ作品の続きを執筆した&新作4本(内、章立てもある中編1本あり)を書き下ろしたのは、夏コミの当落が出た後、つまり6月中旬から。
 よく間に合ったな、自分(汗)。
 特に、予定外に表題作の座を勝ち得てしまった「灰色の翼」は、「これで解決に向かうかな……」と思うと二転三転して話が長くなる有様で、デッドライン(無論、入稿までの推敲期間を確保出来るだけの時期を指す)までにきちんと終わってくれるのか、かなり冷や冷やしました……結局、第一締切には流石に間に合いませんでしたが、第二締切には何とか(苦笑)。
 正真正銘ギリギリ入稿だった2008年末の『まなざし』下巻には及ばないものの、近年稀に見る修羅場でございました。……ああ、いえ、『まなざし』下巻の時は、予め印刷所様から示されていた通常締切に間に合わず、ホントのホントの最終入稿締切(勿論、消印有効ではなく必着)前日に郵便局(地元の郵便局ではなく、都心の集配郵便局)のその日のゆうパック集荷の最終便に駆け込んでの割増入稿でしたから、もう決してアレと並んではならないのですが(爆)。

 話が逸れましたが(汗)、とにかく、登場人物が皆々若いです(笑)。
 そして、若い彼らを見守る年長者達も、なかなか美味しいです(苦笑)。
 収録順に、誰を採り上げた作品かを列記しておきますね。

  • 「セタリナーサの少年」 : ケーデル・フェグラム
  • 「月光亭」 : ノーマン・ノーラ
  • 「運命のままに」 : ミグ・ローリア
  • 「青天の霹靂」 : ソフィア・レグ
  • 「頭立つ日」 : クピー・ニルグリス
  • 「灰色の翼」 : タリー・ロファ、ベルマン・ミル、ナイルス・リブ
  • 「ヴェルナーサの少年」 : ミディアム・サーガ

 では、どうぞ宜しくお願いします。

★★★★★

 自家通販は、受付自体は開始致しますが、発送は夏コミ終了後、8月14日以降となりますので、御了承ください。「架空ストア」様での委託販売も、14日からの週の内には開始する心積もりです。

 普段通り、里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまには立ち読みの為の見本を、それぞれ置いてあります。御用とお急ぎのない方は、お気軽に覗いてやってください。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 灰色の翼 → こちらから
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  • タグ: ミディアミルド物語, 架空ストア

『早蕨号、異世界をゆく』刊行

  • 投稿日時:
 夏コミ新刊として、少部数オンデマンド印刷で刊行しました。
 ……正式な刊行日は来月の11日ではありますが、夏コミ合わせの刊行物でWebカタログにも既に登録済みですし、直前になるまで伏せておくメリットもないので、ひと足もふた足も早いですが(汗)情報オープンにします。

 ウェブ上の交換日記「里の茶店 万年貸切部屋」で2002年9月に起きた「亡霊先生失踪事件」を題材にした作品です。未完のものをサイト内の「里の納屋」で長らく公開してきましたが、残りを書き上げて完結させた上で、印刷物に致しました。
 再版予定はありませんので、御関心を持たれた方はお早めにお求めください。
 なお、印刷所様の手作業による和綴じ装幀につき、糸のほつれや紙のズレなど些少の難がある場合がございます。予め御了承くださいませ。

『早蕨号、異世界をゆく』
 俺、赤糟毛馬《あかかすげうま》の早蕨《さわらび》は、土方歳三と江戸以来箱館までの転戦を共にした乗り馬である。「千美生の里」の中にある我々の“作品世界”とやらから突然に行方を眩ましてしまった伊東甲子太郎の亡霊を捜す為、土方と俺は、里の中にある他の“作品世界”へと踏み込むことにした……。

 殆ど突発的に「刊行するぞ!」と決めた冊子でしたが(汗)、有難いことに、「かきくけ工房」の高井玖実子さまが表紙を書き下ろしてくださいました! 右の書影では見えない裏表紙は、お遊び系の冊子と言うこともあり、大変なことになっております(笑)。……わざと、ではなく、あくまでも事故、らしいですけどね(爆)。……あ、勿論、高井さんのお求めに応じて回転加工した画像を提供したのはワタクシですが(苦笑)。

 ページ数は、表紙込みで64ページ。
 頒価は、400円(送料別)です。
 自家通販は、受付自体はゆるっと開始致しますが、発送は夏コミ終了後、8月15日以降となりますので、御了承ください。「架空ストア」様での委託販売は、夏コミ当日のお昼頃から開始する心積もりです。

 いつも通り、里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまには立ち読みの為の見本を、それぞれ置きました。……諸般の事情で試し読み出来る箇所が同じになっておりますが(汗)、御用とお急ぎのない方は、どうぞお気軽に覗いてやってくださいまし。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 早蕨号、異世界をゆく → こちらから
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  • タグ: まなざしシリーズ, ミディアミルド物語, 架空ストア, 綺譚 月石の民, 魔剣士サラ=フィンク

サークル活動20周年自選蒐『はたとせ』、刊行

  • 投稿日時:
 個人サークル活動20周年の記念(?)にと制作してきた『はたとせ』、いよいよ本日が刊行日(おくづけ上の)となりましたので、情報公開致します。

『はたとせ』
 ページ数は、表紙込みで292ページ。
 頒価は、1,200円(送料別)です。
 自家通販は、本日から受付は開始します。但し、夏コミで初売りという位置付けですので、申し訳ないのですが、発送は、8月15日(土)以降となります。予め御了承ください。
 また、「架空ストア」様での委託販売ですが、こちらはイベント日である8月14日(金)からスタート出来るよう、事前準備等させていただきます。

 野間みつねが個人サークル活動を始めて今年で20周年を迎えたことから、記念と言うほどでもないですが、1995年からの20年の間に出してきた本/冊子から自選した作品を集め、書き下ろしを一作加えて、計14本を一冊に纏めました。
 長編の場合は章または節単位(複数採用のケースあり)、中・短編の場合は一本丸ごと、という収録の仕方をしていますので、20年分の刊行物の超豪華カタログにもなっています。本/冊子としての刊行順に収録されてもいますし、まさに、拙サークルの20年を概観出来る本。電車の中で読めないような(……と自身で認識している)話は避けて選びましたので(爆)、割と安心して読めるのではないかと思います(汗)。
 あと、おまけとして、自宅プリンタで印刷&自力製本ですが、「あとがきになり損ねた話」を同梱致します。ぺらっぺらなので、余り御負担にはならないかと……。

 今回の新刊の見所(?)のひとつは、記念(?)本だからこその装幀のコダワリ(……無論、馴染みの印刷所様で出来ること+当方の資金面で許される範囲の(汗))です。
 スキャン画像ではわかりにくいかと存じますが、今度は「無駄に」ではなく、ちゃんとした(?)箔押しタイトルであります(笑)。
 他にも、色々と面倒なことをお願いして、印刷製本していただきました。是非、お手に取って、見付けてやってください。厚さが2cmを超えてしまうのを避ける目的でコミック紙ではなく書籍用紙を選択した為、やや持ち重りがしてしまいますが、あの『まなざし』上巻よりは軽いですから! (爆) ※比較の対象がオカシイ(汗)



 此処で少し脱線的にPR致しますが、架空ストア様での委託頒価はイベント頒布や自家通販と同額にしていますので、拙作に限らず他の品──架空ストア様には素敵な雑貨なども多々あります!──と併せて購入すると送料が無料になることもあり、当方の自家通販よりお得になるケースが! 通販をお考えの方は是非是非、架空ストア様の利用を御検討いただければ幸いです。
 あと、当方、8月22日から開催される「架空指輪展」に参加する指輪アンソロジー『Rings』に書き下ろし短編「伝えぬままに」を寄稿しておりまして(実は『魔剣士サラ=フィンク』の外伝になる)このアンソロジーが架空ストア様のみでの販売となる為、併せての御購入を推奨させていただく次第です(笑)。

※2015/07/26 追記:「架空指輪展」の公式ページが出来ました。
     http://store.retro-biz.com/event029.html




 今回は、里の書庫の紙媒体作品目録には本のデータのみを掲載しています。試し読みは、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまにだけ登録しました。勿論、折角の書き下ろし短編から採用するのはネタバレも甚だしい為、古めの作品の抜粋を選んでいます(汗)。何卒お気軽に覗いてみてやってください。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ はたとせ → こちらから
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  • タグ: まなざしシリーズ, ミディアミルド物語, レジェンダリィ・クレイン, 小説BADOMA, 架空ストア, 綺譚 月石の民, 通り名はムーンストーン, 魔剣士サラ=フィンク

本伝10巻『ミゼルでの遭遇』、納品

  • 投稿日時:
 架空世界歴史物『ミディアミルド物語』第10巻『ミゼルでの遭遇《そうぐう》』、納品されました。
 ……続きは来年後半以降、とか9巻を出した時に申しておりましたが、どうにかこうにか今年の夏コミに間に合いました(苦笑)。
 ページ数は表紙込み176ページ、頒価は600円(送料別)です……が、通販は、8月15日(金)のコミックマーケット86での初売り後とさせていただきます。
 当日の居場所は、西2ホール 「え」 18 a です。何故か「お誕生日席」への配置となっておりますが(汗)、どうぞ宜しくお願いします。

『ミゼルでの遭遇』
 今回は、前巻の後始末(?)から始まります。
 但し、今巻のメインは、どちらかと言えば、前の9巻では出番が少なかった主人公その二、ケーデル・フェグラムです。……そこへまるで副旋律のようにマーナ近衛隊コンビが絡んでくるおかげで、彼ら、特に後半に於いてはノーマン・ノーラが裏のメインになってしまった感は否めませんが(苦笑)。
 しかし、この二名、こういう関係になってしまうと、後々に予定されているあの展開に、どう帰結してゆくのかなあ……うん、きっちりと書き込んでゆかないとなりませんね! (……そしてまた長くなる(爆))

 ただ、物語全体を俯瞰する観点からすると、エポックメーキングはやはり、ラストの例の出来事かなぁ、とも思うわけでして。

 ともあれ、前巻とは異なり、色々と平和ではない一冊と相成りました。
 次巻も引き続き平和ではありませんが、戦が起きない(?)という点では、括弧付きの「平和」なのかな? ……今度こそ、来年後半にならないと刊行は無理そうですが(汗)。

 ……あ、もうひとつ。或る懐かしいお人が、本伝に再登場しています。ようやくようやく、リライト版1巻で敷いた伏線が回収出来ました……。

 いつも通り、里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを上げておくと共に、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまにも見本を置いておきます。御用とお急ぎのない方は、どうぞ覗いてみてやってください。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ ミゼルでの遭遇 → こちらから

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 なお、自家通販だけでなく、「架空ストア」様にも委託して頒布致します。
 こちらでの御報告をうっかり失念しておりましたが、現在、本伝も含めて『ミディアミルド物語』は全て預けております。
 個別ページのギャラリー写真をクリックすると、中身のチラ見せ写真も見られます。実は、架空ストア様にのみ提供している写真だったりします(笑)。

 野間みつねの委託作品リスト   http://store.retro-biz.com/list_o331.html

 送料を含まない頒価は、現在、自家通販・イベント頒布と同額に設定しています。場合によっては送料等で自家通販よりお得になるケースもございますし、支払方法が、ゆうちょ銀行以外にコンビニ決済・PayPalも選べますので、架空ストア様の御利用も御検討いただければ幸いです。
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  • タグ: ミディアミルド物語, 架空ストア

本年の予定・半年経過版

  • 投稿日時:

 今年も半分が過ぎましたので、過去に書いた活動予定記事の改訂などしておきます。
 勿論、自分の中で整理する為でもあります(汗)。
 ……夏コミと春の畑にしか出てなかった頃は、のんびりしてたなぁ(苦笑)。

  【出した/出したい刊行物リスト;「出したい」の方はあくまで希望】
   2月……『ミディアミルド物語』本伝8巻『垣間見る未来』
         ※刊行済み/夏コミでは初売り
   4月……『ミディアミルド物語』本伝9巻『祝婚』
         ※刊行済み/夏コミでは初売り
   8月……『ミディアミルド物語』本伝10巻『ミゼルでの遭遇』
         ※最終章執筆中/夏コミ新刊の予定
   その他……『ミディアミルド物語』外伝集6巻、『残し置く言の葉草の記』下巻

  【イベント参加リスト;配置場所の記載がないものは「受かったら」参加】
   1月19日(日) Elysian26 (@札幌/委託参加/スペースNo. Z06)←無事終了
   3月30日(日) そうさく畑 収穫祭 2014 春 (@大阪/直接参加/配置 C-15a)←無事終了
   5月5日(日) COMITIA 108 (@東京/直接参加/配置 P 32b)←無事終了
   6月8日(日) 新潟COMITIA 41 (@新潟/委託参加/サークルNo. 21)←無事終了
   6月29日(日) Elysian27 (@札幌/委託参加/スペースNo. Z21)←無事終了
      ※ぷちしあん「北海道COMITIA 0.5」にも参加
   6月29日(日) そうさく畑 収穫祭 2014 夏 (@大阪/本人不在/配置 E-21b)←無事終了
   8月15日(金) コミックマーケット86 (@東京/直接参加/配置 1日目 西 「え」 18a)
   10月5日(日) そうさく畑 収穫祭 2014 秋 (@大阪/頑張って直接参加)
   11月9日(日) 北海道COMITIA 1 (@札幌/委託参加/申込済み)
      ※Elysian28 と併催
   11月23日(日) COMITIA 110
   時期未定 新潟COMITIA 42 (@新潟/委託参加)

 ……イベント参加、多いですね(汗)。
 あと、今後出したい本「その他」は、多分、難しいです。『ミディアミルド物語』本伝10巻まで書き上げたら、来年の「サークル活動20周年記念」として刊行したい『魔剣士サラ=フィンク』の過去刊行分テキスト化 → 一太郎移植やら続き執筆やらの諸作業に入る予定ですし。

 あ、それから、本伝10巻ですが、最後の章のひとつ手前まで来て、ノンブルが136とかいう素敵なことになっておりますので(汗)、頒価550円の範囲に入ります。……頒価600円のページ数に……乗るかどうかは、現在執筆中の章がどのくらいの長さになるかに左右されるでしょう(汗)。
 書き終えて、一太郎に移植し終えてページ数が確定したら、ツイッターで速報致します。

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本伝9巻『祝婚』、納品

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 架空世界歴史物(?)『ミディアミルド物語』第9巻『祝婚《しゅくこん》、納品されました。
 あれも書く、これも書く……が積み重なった結果、ページ数は表紙込み260ページ(!)、頒価は1,000円(送料別)になりました……(汗)。
 イベント初売りは、5月5日(月・祝)に東京ビッグサイトで開催される「COMITIA 108」でございます。
 当日の居場所は、前記事でお知らせした通り、P32bです。宜しくお願いします。

『祝婚』
 ……恒例(嘆)の「何故か納品後にならないと発見されないミス」が、何と表紙に(汗)。
 後で正誤メモブログ側にも掲載しますが、ルビがズレとります……。  刷り直す程のミスではないけど、一瞥して目が点になってしまうようなミスである辺りが、何ともはや(嘆息)。

 気を取り直しまして。
 本伝各巻を通じて初めて、戦が一度も起きない巻となりました。
 それもその筈、今回のメインは、レーナの長老候補ソフィア・レグの結婚を祝う為に遠路遙々訪れたマーナからの慶賀使節団の面々と、それを迎えたレーナの面々とのお話です。如何にも平和なイメージですね(苦笑)。
 しかし、全く平穏無事というわけでもないのが、当たり前と言えば当たり前。
 マーナ慶賀使節団の副使として派されてくる近衛副長タリー・ロファは無論のこと、本伝では初登場となるマーナ近衛隊の女性近衛ミランシャ・リーナにも注目です。昨夏刊行の外伝集5巻をお読みの皆様方には既知の通り、彼女は○○○○さんの××ですからね(笑)。

 ……反面、舞台がほぼレーナ国内に固定されてしまう巻であるということで、ケーデル様の出番が殆どなくなるという弊害は出ておりますが(爆)。

 里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを上げておくと共に、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を置いておきますので、お時間のある方は覗いてみてやってくださいませ。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 祝婚 → こちらから

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 この続きは多分、来年の後半以降になると思います。
 来年の前半に向けては『魔剣士サラ=フィンク』の完結を優先させたいと考えておりますし、何より、ストックが(改訂前版以外に)全くありませんし(汗)。
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 標記に該当する『エモーショナル・サイオニック』及び『垣間見る未来』の通販開始は、3月30日開催「そうさく畑 収穫祭2014春」の後となります。
 事前にお申し込みを頂くことも可能ですが、発送自体は「そうさく畑」終了後になります。どうぞ御了承ください。

 但し、3月28日(金)までに入金含めてお申し込みを完了(=全て必着)いただける場合は、値上げ前の郵便料金でお受けします。3月30日の夜に大阪遠征から戻り次第荷造りを済ませ、3月31日の内に頑張って投函します(汗)。
 仮に投函が遅れてしまっても、料金値上げ分は当方が負担致しますので、御安心ください。

 ……ですが、3月29日以降にお申し込みいただく場合は、発送が4月1日以降となってしまいますので、値上げ後の郵便料金を御負担ください。御協力宜しくお願いします。

 ■ 念の為に : 拙サイト内「ウェブを介した通販について」 … 4月1日以降の送料記載済

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 なお、通販繋がりで申し添えますと、『エモーショナル・サイオニック』につきましては、「そうさく畑」終了後、「架空ストア」さまに委託する予定です。続き物ではなく、一巻読み切り作品ですので。

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