既刊の正誤メモランダム

頒布中の刊行物に潜む、誤字・脱字・句点読点誤り等々を、
読者の皆様へのサービスも兼ねて備忘的に1件ずつ書き留めておくブログ。
投稿は、気が付いた or 思い出した順(爆)。あと、頒布を休止・終了した刊行物については掲載しません。
万が一にも再版出来たら、ちゃんと直したいです……
 
 〝私家版・土方歳三《ひじかた としぞう》〟『まなざし』の、拾遺話集。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。
 2005年8月、初版発行。

『初音には遠く』
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。

 キリ番リクエストで書いた話が殆どを占めますので、ウェブサイトにも掲載されている作品が多いですが、野間みつねの作品は紙媒体の方が圧倒的に読み易い筈です(苦笑)。
 男色絡みの展開も含まれていますので、苦手な方は御遠慮ください。

『まなざし (下)』

 野間みつねが1995年以来書き綴ってきた〝私家版・土方歳三《ひじかた としぞう》〟とも言うべき作品。下巻完結。
 2008年12月、初版発行。

『まなざし(下)』
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

 大変時間が掛かりましたが(汗)、どうにか完結させることが出来ました。
 男色絡みの展開も(上巻ほどではないものの)ないではありませんので、苦手な方は御遠慮ください。
 因みに、上巻と全く同じ、表紙込み332ページの本なのですが、上巻とは本文用紙が異なる為、厚さ増しの重さ減となっております(苦笑)。
 ……更に言いますと、現在一太郎で作成している版下原稿は、1ページ当たりの文字数がワープロ専用機時代よりも減っています。万が一にも今のレイアウトで上巻を出し直したりなんかすると、総ページ数、確実に増えてしまいますね(爆)。

『まなざし (上)』

 野間みつねが1995年以来書き綴ってきた〝私家版・土方歳三《ひじかた としぞう》〟とも言うべき作品。
 2003年6月、初版発行。

『まなざし(上)』
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

 この『まなざし』シリーズ、歴史物と言い切るには些かアレな代物なので(汗)、似非《えせ》歴史物と称しております(苦笑)。
 男色絡みの展開も含まれていますので、苦手な方は御遠慮ください。
 余談ながら、ワープロ専用機で原稿を打ち出して版下にした、最後の本です。

 架空世界歴史物(?)『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ、第4集。
 2012年7月、初版発行。

『将軍と呼ばれる迄に』
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。

 ようやくようやく出すことの出来た〝ケーデル・フェグラム特集〟の外伝集です。彼の少年時代から本伝5巻に入る前までの諸々を、一気に詰め込んであります。
 本伝5巻と6巻との間で読むと、一番美味しくお読みになれる筈です。
 なお、タイトルの読みは、「しょうぐんと よばれる までに」です。

 架空世界歴史物(?)『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ、第3集。
 2011年12月、初版発行。

『その佳き日まで』
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

 本伝3巻の第7章「持つべきものは」に纏わる外伝が中心です。
 ただ、最後の「命知らず」だけは後年の話なので、登場人物達の階級が変わっていたり、誰かさんがいつの間にか酒を嗜むようになっていたり。
 なお、タイトルの読みは、「その よき ひ まで」です。

 架空世界歴史物(?)『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ、第2集。
 2010年7月、初版発行。

『最後の一年、最初の一日』
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。

 既刊4冊のリライトを決意し、現在の装幀で最初に出したのが、この本です。
 書き進める内に危うく200ページ越えという長さになり、やむなく頒価は700円に(汗)。
 因みに、外伝集1巻で描かれた或る事件を、別の側面から「ええええ?(焦)」と見ることが出来るのが、表題作より遙かに長い中編「紳士は豹変す」でございます。

 架空世界歴史物(?)『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ、第1集。
 1998年7月、初版発行。2011年3月、大幅リライト版を、改題の上、現在の装幀で刊行。

『清水は未だ青く』
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。

 現在頒布しているのはリライト版(第2版)です。
 表題作に新章は増えるわ、更に新しい掌編は加わるわでページ数が激増、頒価が初版より100円増しの500円となりました……(汗)。
 なお、タイトルの読みは、「せいすいは いまだ あおく」です。

 野間みつねが高校生の頃から手掛けている、謂わば〝準ライフワーク〟的な作品、第7巻。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。
 2013年3月、初版発行。

『縄なき繋縛』
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……

 この巻のメインディッシュは何と言っても〝タリー・ロファの面目ない話〟でしょう。
 ……何げなーく、ケーデル様の受難話までもが混じっておりますが(汗)。
 なお、タイトルの読みは、「なわなきけいばく」です。

 野間みつねが高校生の頃から手掛けている、謂わば〝準ライフワーク〟的な作品、第6巻。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。
 2013年1月、初版発行。

『遠きが故に』
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……


 巻タイトルが、ようやく、人物示唆ではなくなりました。
 また、所謂〝ダニュア三国〟のひとつであるキャティラが舞台となる章が、初めて出てきます。

 野間みつねが高校生の頃から手掛けている、謂わば〝準ライフワーク〟的な作品、第5巻。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。
 2012年3月、初版発行。

『マーナの知将』
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

 前巻で作者から意図的に露出を減らされまくっていた〝主人公その二〟たるケーデル様が、一挙に前面に押し出されてくる巻でございます(笑)。
 ……読む順序は読者の皆様の好き好きとは重々承知はしておりますが、出来ることなら、外伝集4巻『将軍と呼ばれる迄に』は、この本伝5巻と次の6巻との間で読んでいただけると、作者としては大変嬉しく存じます……。
 なお、タイトルの読みは、「マーナのドー・ルーム」です。

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