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『捻り出しミックスナッツ』、刊行

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 ジャンルごた混ぜ短編小説集の第三弾『捻《ひね》り出しミックスナッツ』を、この夏の新刊として刊行致しました。

『捻り出しミックスナッツ』
 ページ数は、表紙込みで60ページ。
 頒価は、300円(送料別)です。
 自家通販は開始しておりますが、発送は8月3日以降となる見込みです。「架空ストア」様での委託販売も、8月4日の朝09:00に開始させていただく予定です。

 これまでの『蔵出しミックスナッツ』、『掘り出しミックスナッツ』同様、シリーズ物としては纏められる当てもない短編を、ジャンルバランス無視で……いや、流石に今回はSFモドキばかりになるのを避けようと考えて「ミンヘの場合」を書き下ろしましたが(汗)……ごた混ぜに集めてあります。
 今回も、『掘り出しミックスナッツ』と同じく、作品数は5本です。

▼歴史系風味と伝奇風味の混じった作品
 『綺譚 月石の民』シリーズの短編です。
 『歳三《おれ》達の場合』の最後の方に登場する“見掛け童女”ミンヘさんが月石の民に生まれ変わった時のお話なので、うんと時代を遡って、日本で言えば鎌倉時代の頃(元寇より前)が背景となります。つまり、明代に刊行された『三国志演義』どころか、元代の『三国志平話』すら刊行されていない時代ですので……(以下略)
▼二次創作に分類されるファンタジー作品
 『小説BADOMA』3巻の番外編に当たります。オリジナルキャラクターであるフォーリア魔道学院見習生フィル少年の側から、黒魔道師タンジェ君との出会いを描いている作品です。
 2016年に『長編上等ガイドブック』に寄稿した作品に思いっ切り加筆しています。いやー、こっちは字数制限ないですから(爆)。
▼舞台が未来世界の作品
 『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの短編が、今回は何と3本! 西暦2245年、2109年、2118年、それぞれの頼山紀博《よりやま のりひろ》君に出会えます。また、どうして紀博君が他人《ひと》から「クレイン」と呼ばれるようになったのか……そして何故、ファミリーネームを必要とする際に「クレイン・ロード」と名乗るのか……それらの理由が何気なく(?)判明することに(笑)。
 ……あと、大変に余談ですが、「今回限り」の出来事が起きた西暦2118年は、抗サイオニック兵器類が世に出てくる前+超能力者《サイオニック》の能力を引き出す訓練手法が各所でまだ余り成熟していない、という時代なので、紀博君、けっこー無敵モードでございます(苦笑)。
 因みに「肖像画」は、「Text-Revolutions」(以下、「テキレボ」)公式アンソロ『imagine』に寄稿した作品でもありますが、ルビフルバージョンとなっておりますので念の為。そもそも、タイトルからして「肖像画」にルビ振る形になっていましてな(爆)。Web記事だと、タイトルにはルビが指定出来ないので、已むなく「ポートレイト」という読みの方で寄稿しましたからね……(苦笑)。
 (参考までに、頂いたコメント等を集めたモーメントはこちらから)

 収録作品は、収録順に、「肖像画《ポートレイト》 」、「来訪者」、「引退」、「ミンヘの場合」、そして「今回限り」の、計5編。勿論、全て、リライト、リバイス済または書き下ろし作品です。

 なお、二次創作が1本混じっている冊子ながら、作品数でもページ数合計でも全体の半分には遙かに及ばない為、オリジナルオンリーイベントでも頒布致します。

 例によって例の如く、里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを上げると共に、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまにも立ち読みの為の見本を置いています。どうぞお気軽にお立ち寄りください。
 なお、書庫の試し読みには二次創作「来訪者」を、「Happy Reading」さまでの立ち読みには一次創作「肖像画」を、それぞれ選んで収録しております。後者PDFは、テキレボアンソロ寄稿分と内容的には変わりませんが、当然ながらルビフルバージョンです(汗)。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 捻り出しミックスナッツ → こちらから
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  • タグ: レジェンダリィ・クレイン, 小説BADOMA, 架空ストア, 綺譚 月石の民
 ふと思い立ち、『魔剣士サラ=フィンク』各話の導入を並べて、ちょっとだけコメントしておくことにしました。

『魔剣士サラ=フィンク』 書影/カバータイトルが箔押しで、スキャンすると黒くなってしまう為、画像を少し細工しています
『魔剣士サラ=フィンク』

 魔剣を操る青年魔道士と亡国の元王女との旅の途上で起こる事共を描く長編ファンタジー小説

 かつてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れた無差別殺人鬼“魔剣士”サラ=フィンク。しかし、たまたま助けてしまったケルリの第二王女ミルシリアの存在が、彼を次第に変え始める。血に飢えた魔剣ブリザードと己自身を救う手立てを求め、彼女と共に〝魔道王国〟ルーファラを目指す彼の旅の途上に待っていたのは……

 当然、物語全体の展開ネタバレを含む代物になりますので、「その種のネタバレが多々あっても構わないから、大体どんな感じの話なのか事前に知っておきたい」という方向けの記事となります。
 ただ、サラ=フィンクや魔剣ブリザードに纏わる謎・秘密そのものについては、殆ど言及しておりません(笑)。
 なので、本記事を読まれた方でも、その辺りは愉しんでいただけるのではないかな……とは思っております。
 とはいえ、「ネタバレは嫌だ派なのに、うっかり見てしまったじゃないか!」という事故を避ける為、多くの部分をJavaScriptで畳んでいます(汗)。読みたい方は、大変お手数ですが、指定の箇所をクリックしてくださいませ。

 本作の全体構成は、「トータル・プロローグ」 → 第一部 → 第二部 → 「トータル・エピローグ」となっています。
 まずは、その「トータル・プロローグ」と、第一部の第二話までを、畳まずに掲載しますね……無料配布冊子や『はたとせ』収録で、ほぼ事前に公開済みですし(汗)。

 ……あ、書籍上での構成に倣って、「トータル・プロローグ」の後ろに人物紹介も入れておきます。書籍掲載分よりも、ちょっとだけ詳しめのを(笑)。



「トータル・プロローグ」
 リファーシア新暦五二〇年、夏、五大王国のひとつケルリが、若き地方領主アラン・シィ・アラスの反乱によって潰えた。辛うじて王城からは逃げ延びたものの、ならず者どもの手に落ちかけるケルリ第二王女ミルシリア・エル・カーリー。だが、突如として現われた黒ずくめの青年が、ならず者をひとり残らず斬り捨てる。〝魔剣士〟サラ=フィンク――かつて無差別殺人鬼としてケルリ王国から永久追放された筈の若者は、自分も殺されると確信したミルシリアの前で静かに剣を鞘に納め、「ブリザードは、今日のところはもう血は必要ないそうだ」という不可解な言葉を残して彼女に背を向けてしまう。
 ミルシリアは、そのまま立ち去ろうとする相手に、「あたしも連れてって!」と咄嗟に叫んでいた……。

 殆ど全て書いているような気もしますが(汗)、ええまあ、いいよね(苦笑)。



  • サラ=フィンク
  • サラ=フィンク/(c)1994 星村朱美 かつて老若男女お構いなしの無差別殺人鬼としてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れ、〝魔剣士〟と呼ばれるようになった青年魔道士。
     物語開始時点で24歳。黒髪黒目の持ち主。但し、或る状況下に置かれると、瞳の色が……(もにょもにょ)
     とある事情から、恐るべき切れ味を誇る魔剣〝ブリザード〟を操るようになってしまった身であるが、当人はあくまで「自分は魔道士だ」という意識が強い模様である。

  • ミルシリア・エル・カーリー(ミルシェ)
  • ミルシェ/(c)1994 星村朱美 反乱で滅びたケルリ王国の第二王女。通称ミルシェ。
     物語開始時点で17歳。淡い金色の髪に草色の瞳の持ち主。なお、この色の組み合わせは、旧ケルリ領の辺りでは余り珍しくもない。
     攻め落とされた王城から脱出した先でサラ=フィンクに〝助けられた〟のが縁で、そのまま一緒に旅をすることになる。
     多少気位の高いところもないではないが、折々にお忍びで町中を歩いていたという〝型破りな〟一面を持つせいなのか、歴史ある国の王女だったにしては随分と気さくな性格で、環境への順応性も高い。



「砂漠の暗黒神殿」
 ケルリ王女の侍女ミルシェと名乗った娘と共に、アラシアと名を変えた旧ケルリの都ニフティスに滞在していたサラ=フィンクは、北西の地にある〝魔道王国〟ルーファラを目指すと告げ、出立する。無闇に人を斬ってしまわない為にと街道沿いの旅を避け、アラシアの北側に広がる〝崩壊の砂漠〟へと足を踏み入れた彼らは、やがて、大昔に滅びた古代魔道王国の遺跡へと辿り着く。だが、そこは、出会った者を必ず抹殺すると言われて恐れられている〝砂漠の蛮族〟が守る場所であった……

 サラ=フィンクの抱える秘密や、彼が携える魔剣ブリザードの秘密が、或る程度ですが明かされる話です。

「ファルシアスの黒エルフ」
 リファーシア新暦五一五年、ケルリ王国から永久追放された俺サラ=フィンクは、ケルリの西隣にある、犯罪都市として悪名高い都市国家〝盗賊たちの国〟ファルシアスに足を踏み入れた。そこでたまたま〝助けて〟しまった、ダークエルフの娘・エルシース――。初めて知った女性の温もりと優しさは、偽りの愛情すら得られなくなり飢え乾き抜いていた俺を僅かながら救ってくれたが、それは同時に、俺がこの街に留まることが出来なくなったことを意味していた。
 翌朝、彼女の住まいを離れ、ファルシアスを立ち去ろうとした俺であったが……

 サラ=フィンクの一人称で語られる、過去話。魔剣ブリザードとサラ=フィンクとの呪わしい繋がりの一端が語られ、また、彼の少年時代の境涯についての仄めかしが盛り込まれています。

 ……そろそろ展開ネタバレが混じり始めるので、暫く隠します。ネタバレが苦手な方は、前出の「暫く隠します」のクリックをお避けください。
 但し、携帯電話からの閲覧の場合、隠してある箇所が読めまくってしまうか、全く読めないかのどちらかです。御免なさい(汗)。


 此処までが、第一部です。
 「連載一回毎に、主人公周りの謎を少しずつ、(読者に向けて)明らかにする」というコンセプトの下に書き進めた各話でした。
 掲載誌では、この後ひとつ外伝を挟み、それから第二部へと進んでいますが、今般刊行した単行本では、勿論、外伝は外されています(汗)。

 では、第二部の最初の方は、畳まずに載せましょう。

「族長の器」
 ルーファラを離れて〝崩壊の砂漠〟にあるサラ一族の集落へと魔法で移動してきたサラ=フィンクとミルシェは、長老サラ=ルティイから、一族の間で起きているという〝騒動〟を聞かされる。族長位継承予定者であるサラ=フィンクの従弟サラ=アルクが、継承者の証となる魔法工芸品〝族長の器〟を、保管場所である古代遺跡から持ち帰れなかったというのだ。その器には、偉大なる先祖サラ=ファティジンの魂の欠片が封じられている。彼の血を引く者でなければ手を触れることすら出来ぬ筈の器が、一体どうして紛失していたのか?
 そうこうする内、族長サラ=アヴァスが殺害され、その弟までもが災禍に遭って命を落とすという異常事態に発展。一日も早く器の探索を成し遂げ、次代の族長を決定しなければならない――継承資格を持つふたりの若者が、サラ=ルティイの命《めい》で集落を旅立つ。外界を知る者として、サラ=フィンクは、ミルシェと共に目付け役としてふたりに同行することになるが……。

 サラ一族のごたごたがメインとなりますが、サラ=フィンクがミルシェに対して抱《いだ》いている心持ちの変化が顕著になってくるお話でもあります。

「守秘の流儀」
 リファーシア新暦五一九年初冬、俺サラ=フィンクは、ケルリの都ニフティスを久々に訪れた。魔剣ブリザードと無理なく生きてゆける土地はないものかという試行錯誤の放浪の果てに、〝混沌の国〟ミルタのあるタルティア島へ渡ろうと考えたからだ。
 港の辺りを歩いていた俺は、余り広くもない路地で、俺を「兄の敵《かたき》」と称する連中の襲撃に遭う。然程の難なく返り討ちにした直後、猫耳ハーフキトゥンの女がその路地に現われた。ブリザードが満足したばかりでもあり、無益な流血は避けたかった俺は、女に「立ち去れ」と警告する。ところが、その女は、俺が官憲から逃げ出したと見ると、思わぬ行動に出てきた――

 サラ=フィンクの一人称で語られる、過去話。ファルシアスを離れてからミルシェと出会うまでの彼が、何処でどうしていたのか……を或る程度ながら埋める作品です。
 ミルシェの瞳の色は、ケルリ辺りでは珍しくない色ということになってはいますが、このお話に登場してサラ=フィンクと関わりを持つ猫耳ハーフキトゥンのパルチャが、地味に同じ色の瞳の持ち主だったりします。……様々な積み重ねの上に、ミルシェとの出会いに至るわけですね(笑)。
 なお、この作品は、掲載誌での連載が終わってからの書き下ろしです。収録に当たり、この場所が適当と考え、挟みました。

 ……では、此処からも、暫く隠します。展開ネタバレを御覧になりたくない方は、前出の「暫く隠します」をクリックなさいませんよう。


 以上、ほぼ全話の簡単な(?)導入、そして作者からのコメントでした。
 第二部の終わり方は、作者自身では、「ハッピーエンドの皮を被っていながらも灰色の染みが残るノンハッピーエンド」だと思っているのですが、読み手の皆様はどう受け取られるのか……。

 拙《つたな》い紹介で本作に御関心を持ってくださった方、表紙込み820ページの上製本という1,090グラムの超鈍器ですが(汗)、是非ともお手に取ってやっていただければと存じます。
 直接参加イベントには売り切るまで例外なく持参致しますし、来年(2019年)の7月頃までは、委託参加のイベントにも頑張って預けますので……!
 因みに通販は、入金方法など色々な点で融通が利く「架空ストア」さんがお勧めです☆
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夏の祭典、「超鈍器」を積んで

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 8月11日(土・祝)、コミックマーケット94の2日目にサークル参加してまいりました。
 台風は会期前に逸れながら過ぎていってくれましたし、前日搬入する日の夕方や当日に降る降ると言われていた雨にも一滴も降られずに済みましたし、ハイパー晴れ女、勝利~(違)。

 なお、今年は、「夢花探《むかそう》」のほたさんが、設営から撤収に至るまでお手伝いくださいました(深謝)。本当に助かりました、有難うございました。

C94、祭の後の聖地神殿  久し振りの西ホール配置だったのですが、やっぱり、東に比べて涼しいですね(※比較の問題)。ただ、それでも、湿気は凄く、パッキングされていない見本誌のページや、紙製のPOPが、びみょーに、へにょっとなっておりました(汗)。湿度怖い……(震)。



 さて、今回は、完全島中に戻っての頒布+ふたり目一杯でスペースを占拠する+相変わらず搬入在庫の箱数が多い……ということもあり、2スペース取れないイベントでは置き場所に難儀するマイ台車は持ち込まず、台車の時間制無料レンタル「だいしゃの王様」を利用させていただきました。
 結論から申しますと、これはもう、大変に有難いサービス!
 そもそもが搬入時と搬出時にしか使わない代物ですから、使わない間スペースに置いておかなくて良い、というのが本当に助かります。宅配料金も浮きますし(汗)。いやもう、有料レンタルでも利用したいくらいです。
 懸念事項と言えば、搬入時はともかく搬出時は待機列に並ぶ時間が長いのに30分以内で返せるのか、いやそれ以前に借りる台車が出払ってしまうのではないか、という辺りでしたが、普段より早めに撤収開始したおかげか、借りることも出来ましたし、どうにか30分程度で返却することも出来ました。……いえ、借りに行ってくださったほたさんによると、帰りは最初、台車が出払っており、キャリーカートを貸し出されそうになったそうなんですが(汗)……いやいやいや、ウチ、零細サークルですが頒布物の種類が多くて厚みがあるんで箱数食うし重いんで、キャリーカートじゃ無理っす(苦笑)。
 コミティアでも使えたらいいなあ……とは思うものの、スポンサーを拝見する限り無理そうなので(苦笑)、コミケで使えるだけ有難いと思うことに致します。

     ※※※

C94 2日目 西2 「え」39b 全体
 ポスター、今年は、忘れずに2枚作成しました。
 但し裏面は、今後のイベントでも使えるよう、配置情報のない純然たる宣伝ポスターです。
 ただ、完全島中+ふたりで目一杯使って座ることがわかっていたので、長辺を上下にする横長デザインとし、サイズは、普段より控えめなA2としました。……B2横だと、スペース幅ほぼ全部を占拠してしまい、逆に鬱陶しくなりそうでしたし(汗)。2スペースでのB2横なら、そこまでせせこましくはならないのですが、皆様御承知の通り、コミケは1スペースしか取れませんからね(苦笑)。

 裏面にもポスターを掲示する利点は、去年も書きましたが、トイレ帰りに、大混雑する会場でも自スペースを発見し易くなることですね。……歴史・創作文芸ジャンルでは、大きなポスターが他ジャンルほどには林立しませんので(爆)。

 さて、今回は、前年からの新刊が、超鈍器である『魔剣士サラ=フィンク』のみである、という辺りも考慮して、既刊は全てガラガラ回転棚に突っ込み、新刊に振り切った「背幅を積極的に見せるタワー」を作成しました。

C94 2日目 西2 「え」39b 机上  ……この写真では6冊タワーですけれど、後で、7冊の積み上げに切り替えました(爆)。
 一応、過去最高頒布数と同数である20冊は持ち込んだものの、御覧の通りの超鈍器ですし、頒価も頒価なので、まあ3冊も出れば御の字、5冊も売れたら驚きですわ、という感覚で臨んだのですが……此処はコミケでしたね(苦笑)。目を惹くブツがあったら、それなりに足を止める方はおいでというイベントです。思っていた以上に、吃驚したように指差したり近付いてこられたりの方が多く、過去実績を鑑みて他イベント程度にしか持ち込んでいなかった無配冊子セットに「と、取り敢えずこちらから……」という需要が俄に発生し、予想外のスピードでなくなってしまうという事態に(汗)。念の為にと持参してあった刊行準備冊子単品を急遽設置し、どうにか撤収時間まで保《も》たせることは出来ましたが、いやはや、焦りました(汗)。
 今迄、何年間も刊行準備冊子を撒いてきたんですがねえ……実際に完成した実物が横にあると、やはりインパクトが全く異なる模様です。今の刊行準備冊子を配り切ったら、試読冊子として改訂再版せねばならんかなぁ、と思わされた次第でございます。

 そんなこんなで、新刊の頒布は驚きレベル、お預かりしたチラシ類も、予想外のスピードで貰われていった無料配布セットと一緒に全て旅立つ……という結果でした。
 「これを買う為だけに来ましたー!」という方が複数おいでだったというのが本当に有難く……(平伏) 中には、「もう少し早く見付けていれば買えたんですが……!」と残念がる方まで午後の遅くにおいでで、いやもう、ページ数がアレなせいで頒価お高めになってしまって済みません(汗)。

     ※※※

 POP類による視線誘導については毎回試行錯誤ですが、今回は、前垂れ部分の配置番号表示を通常よりやや右に寄せ、右隣に貼った人物紹介POPとの距離を近付けてみました。配置番号に目を遣った人が、すぐ隣の人物紹介POPに視線を移して読み、その少し上にある無料配布の文字に目を向ける……(と同時に大抵の方が新刊の厚みに気付いて吃驚なさる)……という流れが何件か確認されたこともあり、まあまあ何とか成功したのかな? とは思っております。
 ただ、前述の通りコミケなので(苦笑)、これが他イベントで通用するかは……どうでしょうねえ(苦笑)。
 今後も、試行錯誤は続けてまいります。



 以下余談。
 ウチのジャンルは緩衝材として使われるというのはまあ承知はしているのですが(苦笑)、今回、隣接ジャンルの島の「お誕生日席」サークルさんに大行列が出来て、こちら側の島の誕席サークルさん達の前が完全に塞がれてしまい……「やっぱり西の(≒机1本分しかないので簡単に埋没することもある)誕席は怖いなぁ……」と、つくづく思いましたです(汗)。
 ……同じ通路に、午後遅くからは、搬出の大行列が出来ましたしね(爆)。

 余談その2。
 撤収時に駆け寄ってこられたお隣のお隣(?)サークルさんから、ガラガラ回転棚について訊かれました(笑)。
 DVDの回転ラックの上部を取っ外して使っていること、DVDラックで探せば出てくるであろうこと、はお伝えしたのですが、大事なことを伝え忘れた気がしたので、お目に触れるかどうかはわかりませんが、此処で補足しておきます。
 敷き布の上にそのまま置くと、回転時に布が引き攣れます。必ず、何かしら硬い板か台かの上に置くようにしましょう(汗)。拙サークルでは、アクリル製の低いディスプレイ台を下に挿《す》げて使っております。
 また、回転させる物なので、使用時の最大幅は、対角線の長さとなります。お隣を侵略してしまわないよう、設置時にはお気を付けください(汗)。



 という訳で(?)、当日、拙サークルまでお越しくださった皆様、本当に有難うございました。
 次回のコミケ参加は、受かればですが、来年夏の同ジャンルになります。
 今回の新刊だった超鈍器は、そう簡単になくなったりはしないと思われますので、今年見送られた方、宜しければまた来年に……または架空ストアさんか各地のイベントにてお求めいただければ幸いです。
 イベントは、近いところですと、今月26日に島根県松江市で開催される「花鳥風月140」に「千美生の里」で委託参加(配置:委託8)、来月9日の「第六回文学フリマ大阪」に参加される「夢花探」(配置:D-21)さんに3冊委託、となっております。どうぞ宜しくお願いします。
 久し振りに、架空世界の歴史群像劇『ミディアミルド物語』から、外伝集第6巻として『灰色の翼』を刊行致しました。

 ページ数は表紙込み112ページ、頒価は500円(送料別)です。但し、通販開始は、8月13日(日)のコミックマーケット92での初売り後とさせていただきます。
 当日の居場所は、東2ホール 「Q」 54 b です。昨年に引き続き、「お誕生日席」への配置とは(汗)。

『灰色の翼』
 本外伝集は、原則として「キャラクター達が本伝に登場する前の物語」で編んであります。
 収録作品は、収録順に、「セタリナーサの少年」、「月光《セタリナーサ》亭」、「運命のままに」、「青天の霹靂」、「頭立《かしらだ》つ日」、「灰色の翼」及び「ヴェルナーサの少年」の、計7編。
 最後の「ヴェルナーサの少年」のみは、本伝最初の章での出来事を別の人物の視点から描いた作品ですが、それ以外は全て、それぞれのキャラクターが本伝に登場する前、キャラクターによっては既にこれまでの外伝集で描かれている「本伝登場前」の時期よりも更に前、を描いた作品です。

 今回は、従前執筆済みの「月光亭」と「頭立つ日」、そして書きかけだった「運命のままに」を除けば、徹頭徹尾書き下ろし。
 ……書きかけ作品の続きを執筆した&新作4本(内、章立てもある中編1本あり)を書き下ろしたのは、夏コミの当落が出た後、つまり6月中旬から。
 よく間に合ったな、自分(汗)。
 特に、予定外に表題作の座を勝ち得てしまった「灰色の翼」は、「これで解決に向かうかな……」と思うと二転三転して話が長くなる有様で、デッドライン(無論、入稿までの推敲期間を確保出来るだけの時期を指す)までにきちんと終わってくれるのか、かなり冷や冷やしました……結局、第一締切には流石に間に合いませんでしたが、第二締切には何とか(苦笑)。
 正真正銘ギリギリ入稿だった2008年末の『まなざし』下巻には及ばないものの、近年稀に見る修羅場でございました。……ああ、いえ、『まなざし』下巻の時は、予め印刷所様から示されていた通常締切に間に合わず、ホントのホントの最終入稿締切(勿論、消印有効ではなく必着)前日に郵便局(地元の郵便局ではなく、都心の集配郵便局)のその日のゆうパック集荷の最終便に駆け込んでの割増入稿でしたから、もう決してアレと並んではならないのですが(爆)。

 話が逸れましたが(汗)、とにかく、登場人物が皆々若いです(笑)。
 そして、若い彼らを見守る年長者達も、なかなか美味しいです(苦笑)。
 収録順に、誰を採り上げた作品かを列記しておきますね。

  • 「セタリナーサの少年」 : ケーデル・フェグラム
  • 「月光亭」 : ノーマン・ノーラ
  • 「運命のままに」 : ミグ・ローリア
  • 「青天の霹靂」 : ソフィア・レグ
  • 「頭立つ日」 : クピー・ニルグリス
  • 「灰色の翼」 : タリー・ロファ、ベルマン・ミル、ナイルス・リブ
  • 「ヴェルナーサの少年」 : ミディアム・サーガ

 では、どうぞ宜しくお願いします。

★★★★★

 自家通販は、受付自体は開始致しますが、発送は夏コミ終了後、8月14日以降となりますので、御了承ください。「架空ストア」様での委託販売も、14日からの週の内には開始する心積もりです。

 普段通り、里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまには立ち読みの為の見本を、それぞれ置いてあります。御用とお急ぎのない方は、お気軽に覗いてやってください。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 灰色の翼 → こちらから
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  • タグ: ミディアミルド物語, 架空ストア

『早蕨号、異世界をゆく』刊行

  • 投稿日時:
 夏コミ新刊として、少部数オンデマンド印刷で刊行しました。
 ……正式な刊行日は来月の11日ではありますが、夏コミ合わせの刊行物でWebカタログにも既に登録済みですし、直前になるまで伏せておくメリットもないので、ひと足もふた足も早いですが(汗)情報オープンにします。

 ウェブ上の交換日記「里の茶店 万年貸切部屋」で2002年9月に起きた「亡霊先生失踪事件」を題材にした作品です。未完のものをサイト内の「里の納屋」で長らく公開してきましたが、残りを書き上げて完結させた上で、印刷物に致しました。
 再版予定はありませんので、御関心を持たれた方はお早めにお求めください。
 なお、印刷所様の手作業による和綴じ装幀につき、糸のほつれや紙のズレなど些少の難がある場合がございます。予め御了承くださいませ。

『早蕨号、異世界をゆく』
 俺、赤糟毛馬《あかかすげうま》の早蕨《さわらび》は、土方歳三と江戸以来箱館までの転戦を共にした乗り馬である。「千美生の里」の中にある我々の“作品世界”とやらから突然に行方を眩ましてしまった伊東甲子太郎の亡霊を捜す為、土方と俺は、里の中にある他の“作品世界”へと踏み込むことにした……。

 殆ど突発的に「刊行するぞ!」と決めた冊子でしたが(汗)、有難いことに、「かきくけ工房」の高井玖実子さまが表紙を書き下ろしてくださいました! 右の書影では見えない裏表紙は、お遊び系の冊子と言うこともあり、大変なことになっております(笑)。……わざと、ではなく、あくまでも事故、らしいですけどね(爆)。……あ、勿論、高井さんのお求めに応じて回転加工した画像を提供したのはワタクシですが(苦笑)。

 ページ数は、表紙込みで64ページ。
 頒価は、400円(送料別)です。
 自家通販は、受付自体はゆるっと開始致しますが、発送は夏コミ終了後、8月15日以降となりますので、御了承ください。「架空ストア」様での委託販売は、夏コミ当日のお昼頃から開始する心積もりです。

 いつも通り、里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまには立ち読みの為の見本を、それぞれ置きました。……諸般の事情で試し読み出来る箇所が同じになっておりますが(汗)、御用とお急ぎのない方は、どうぞお気軽に覗いてやってくださいまし。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 早蕨号、異世界をゆく → こちらから
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  • タグ: まなざしシリーズ, ミディアミルド物語, 架空ストア, 綺譚 月石の民, 魔剣士サラ=フィンク

『掘り出しミックスナッツ』、刊行

  • 投稿日時:
 ジャンルごた混ぜ短編小説集の第二弾『掘り出しミックスナッツ』を、冬コミ向けの新刊として刊行致しました。

『掘り出しミックスナッツ』
 ページ数は、表紙込みで60ページ。
 頒価は、300円(送料別)です。
 自家通販は、来年2016年の1月12日からとなります。「架空ストア」様での委託販売も、準備出来次第、開始させていただきます。

 昨年の『蔵出しミックスナッツ』同様、シリーズ物としては纏められる当てもない短編を、ジャンルバランス無視で、ごた混ぜに集めてあります。
 今回は、極端に短い作品がない為、前回よりも作品数は少ないです。

▼舞台が未来世界の作品
 『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの短編が2本、収録されています。
 「Text-Revolutions」(以下、「テキレボ」)公式アンソロ2号『再会』に寄稿した作品も入っています。
▼仄かに伝奇混じり、にもならなかった(汗)現代物作品
 『綺譚 月石の民』シリーズの短編、前回の『蔵出しミックスナッツ』収録作品「Escape」の続編です。
 なので、歴史要素が潜んでいる、と強弁も出来ます……(するなよ(汗))
 あと、現代物とは言いましたが、10年以上前、2003年執筆作品なので、微妙に風俗が古いです(苦笑)。
▼多分SF(?)作品
 小学生の頃に書きかけて挫折した長編のラスト部分を、短編として供養リライトしました。
 完全に閉じた世界で、他の野間みつね作品の未来世界との繋がりはありません。
▼二次創作に分類されるファンタジー作品
 二次的著作物ではないですし、元のゲームとは殆ど関係ないです、相変わらず(汗)。

 収録作品は、収録順に、「百年目の再会」、「倫秋兄様《みちときにいさま》 奮戦記」、「それは、二月十五日の夜に」、「最後の帰郷」、そして「器《うつわ》 を巡りて」の、計5編。勿論、全て、リライト、リバイス済または書き下ろし作品です。
 キリ番リクエスト作品が1本収録されていますが、紙媒体への収録に当たり、これも当然リバイスしておりますので、サイト掲載の文章とは多少違う部分がございます。予め御了承ください。
 また、テキレボ公式アンソロ2号『再会』に寄稿した作品も、3字だけ増やしています(汗)。何しろ、提出時には上限字数ギリギリで、一文字たりとも増やせなかったものですから(苦笑)。

 なお、二次創作が1本混じっている冊子ながら、作品数でもページ数合計でも全体の半分には遠く満たない為、オリジナルオンリーイベントでも頒布致します。作品自体も、超絶マイナーコンピュータRPGである『BADOMA 血塗られた伝説』の二次創作ですから(※つまり、二次創作には付きものと言っても良い“元になる作品の世界観を予め共有してくれている読者”が居ないに等しい(汗))、そもそもの元ゲームを御存じなくても全く問題ない……とゆーか、『蔵出しミックスナッツ』収録「誓言から逃げる魔道師」と併せて読むと、当方が拵えた勝手な続編ゲーム(汗)のネタバレも甚だしい、てな、逆の意味で頭を抱えるような仕上がりとなっております(汗)。

 例によって例の如く、里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを上げると共に、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまにも立ち読みの為の見本を置いています。御用とお急ぎのない方は、どうぞお気軽に覗いてみてやってください。
 なお、書庫の試し読みには二次創作「器を巡りて」を、「Happy Reading」さまでの立ち読みには一次創作「百年目の再会」を、それぞれ選んで収録しております。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 掘り出しミックスナッツ → こちらから
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サークル活動20周年自選蒐『はたとせ』、刊行

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 個人サークル活動20周年の記念(?)にと制作してきた『はたとせ』、いよいよ本日が刊行日(おくづけ上の)となりましたので、情報公開致します。

『はたとせ』
 ページ数は、表紙込みで292ページ。
 頒価は、1,200円(送料別)です。
 自家通販は、本日から受付は開始します。但し、夏コミで初売りという位置付けですので、申し訳ないのですが、発送は、8月15日(土)以降となります。予め御了承ください。
 また、「架空ストア」様での委託販売ですが、こちらはイベント日である8月14日(金)からスタート出来るよう、事前準備等させていただきます。

 野間みつねが個人サークル活動を始めて今年で20周年を迎えたことから、記念と言うほどでもないですが、1995年からの20年の間に出してきた本/冊子から自選した作品を集め、書き下ろしを一作加えて、計14本を一冊に纏めました。
 長編の場合は章または節単位(複数採用のケースあり)、中・短編の場合は一本丸ごと、という収録の仕方をしていますので、20年分の刊行物の超豪華カタログにもなっています。本/冊子としての刊行順に収録されてもいますし、まさに、拙サークルの20年を概観出来る本。電車の中で読めないような(……と自身で認識している)話は避けて選びましたので(爆)、割と安心して読めるのではないかと思います(汗)。
 あと、おまけとして、自宅プリンタで印刷&自力製本ですが、「あとがきになり損ねた話」を同梱致します。ぺらっぺらなので、余り御負担にはならないかと……。

 今回の新刊の見所(?)のひとつは、記念(?)本だからこその装幀のコダワリ(……無論、馴染みの印刷所様で出来ること+当方の資金面で許される範囲の(汗))です。
 スキャン画像ではわかりにくいかと存じますが、今度は「無駄に」ではなく、ちゃんとした(?)箔押しタイトルであります(笑)。
 他にも、色々と面倒なことをお願いして、印刷製本していただきました。是非、お手に取って、見付けてやってください。厚さが2cmを超えてしまうのを避ける目的でコミック紙ではなく書籍用紙を選択した為、やや持ち重りがしてしまいますが、あの『まなざし』上巻よりは軽いですから! (爆) ※比較の対象がオカシイ(汗)



 此処で少し脱線的にPR致しますが、架空ストア様での委託頒価はイベント頒布や自家通販と同額にしていますので、拙作に限らず他の品──架空ストア様には素敵な雑貨なども多々あります!──と併せて購入すると送料が無料になることもあり、当方の自家通販よりお得になるケースが! 通販をお考えの方は是非是非、架空ストア様の利用を御検討いただければ幸いです。
 あと、当方、8月22日から開催される「架空指輪展」に参加する指輪アンソロジー『Rings』に書き下ろし短編「伝えぬままに」を寄稿しておりまして(実は『魔剣士サラ=フィンク』の外伝になる)このアンソロジーが架空ストア様のみでの販売となる為、併せての御購入を推奨させていただく次第です(笑)。

※2015/07/26 追記:「架空指輪展」の公式ページが出来ました。
     http://store.retro-biz.com/event029.html




 今回は、里の書庫の紙媒体作品目録には本のデータのみを掲載しています。試し読みは、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまにだけ登録しました。勿論、折角の書き下ろし短編から採用するのはネタバレも甚だしい為、古めの作品の抜粋を選んでいます(汗)。何卒お気軽に覗いてみてやってください。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ はたとせ → こちらから
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『蔵出しミックスナッツ』、刊行

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 ジャンルごた混ぜ短編小説集である『蔵出しミックスナッツ』が、過日、刊行されました。

『蔵出しミックスナッツ』
 ページ数は、表紙込みで60ページ。
 頒価は、300円(送料別)です。
 自家通販は既に開始しております。また、「架空ストア」様での委託販売も、準備出来次第、開始させていただきます。

 野間みつねが過去に色々な場でそれぞれに発表したものの、各ジャンル物としては作品数が少な過ぎるなどの理由で、「千美生の里」の単行本には今迄収録されることなく、纏められる当てもなかった短編──それを、ジャンルバランス無視で、ごた混ぜに集めてみました。ですから、

▼似非歴史物に属するであろう作品
 但し、日本の幕末が舞台ではありません。
▼二次創作に分類されるファンタジー作品
 二次的著作物ではないですし、二本目など、もう元のゲームとは殆ど関係なくなっております(汗)。
▼舞台が未来世界の、ほのぼの(?)作品
 それでも一応、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの短編だったり、『通り名はムーンストーン』シリーズの短編だったり。
▼仄かに伝奇混じりの現代物
 つまりは、『綺譚 月石の民』シリーズの短編です(苦笑)。

 ……が、入り混じっております。
 収録作品は、収録順に、「梁父吟《りょうほぎん》 習作」、「伝説の前に」、「Yoriyama Brothers」、「落星前夜 習作」、「Escape」、「誓言から逃げる魔道師」、そして「星祭りにはまだ早い」の、計7編。勿論、全て、リライトまたはリバイス済です。
 キリ番リクエスト作品も2本収録されていますが、紙媒体への収録に当たり、これらも当然リバイスしておりますので、サイト掲載の文章とは多少違う部分がございます。予め御了承ください。
 なお、二次創作が2本混じっている冊子ながら、作品数でもページ数合計でも全体の半分には遠く満たない為、オリジナルオンリーイベントでも頒布致します。作品自体も、超絶マイナーコンピュータRPGである『BADOMA ~血塗られた伝説~』の二次創作ですから(※つまり、二次創作には付きものと言っても良い“元になる作品の世界観を予め共有してくれている読者”が居ないに等しい(汗))、そもそもの元ゲームを御存じなくても全く問題ない仕上がりとなっております(苦笑)。

 因みに、書名の『蔵出しミックスナッツ』は、

   「収録作品のどれもが蔵出し作品で、しかも小粒で、ジャンルも色々」

 といったところから命名したものです。

 例によって例の如く、里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを上げると共に、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまにも立ち読みの為の見本を置いています。御用とお急ぎのない方は、どうぞお気軽に覗いてみてやってください。
 なお、書庫の試し読みには二次創作「誓言から逃げる魔道師」を、「Happy Reading」さまでの立ち読みには一次創作「梁父吟 習作」を、それぞれ選んで収録しております。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 蔵出しミックスナッツ → こちらから
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  • タグ: レジェンダリィ・クレイン, 小説BADOMA, 架空ストア, 綺譚 月石の民, 通り名はムーンストーン

夏終わる&通販開始のお知らせ

  • 投稿日時:

 コミックマーケット86、久々の単身参加でした。

朝の聖地神殿を望む

 去年ほどには暑くもなく、風も通り抜け、比較的過ごし易かったです。……いや、あくまで「比較」の問題ですからね?

C86スペース


 今回は何をどう血迷われたのか所謂「お誕生日席」への配置でしたが、いやあ、完全に通路でした(苦笑)。
 設営と撤収は普段より遙かに楽だったので(……だから早く終われる、とは言っていない(汗))、デメリットばかりではないのですが、過去のコミケット参加を通じて初の頒布ゼロという事実は重く受け止めたいと思います。……確かに、例年に比べて人の流れは少なかったように思えます(……諄いようですがあくまで「比較」の問題です(爆))。とは言え、それだけが理由ではないでしょう。

 夏の新刊では星村朱美様のイラスト類を再録したので、その告知も兼ねてカットをポスターに使わせていただいたのですが(下写真)、うーん、イラストだけが目当てと思しき方々しか足を止めてくださらなかったので(露骨に巻末だけチェックされて去られたりもしまして(苦笑))、却って逆効果だったようです。この反省を踏まえ、秋イベントでは、台詞ポスターのみに戻すことにします(汗)。

スペース横から

 ……と言いますか、これ、お誕生日席だから出来たことですからね(爆)。島中配置の場合、お隣に圧迫感を与えてしまうので出来ません(苦笑)。

 有料頒布はゼロでしたが、無料配布冊子がそこそこ貰われていってくれたので、それだけでも有難いです。
 最初の何時間かは、それすらありませんでしたからね(冷汗)。

 という訳で(?)、新刊『ミゼルでの遭遇』の自家通販は明日から受付を開始します。
 「架空ストア」さまにも近日中に納品しますので、宜しくお願いします。

本伝10巻『ミゼルでの遭遇』、納品

  • 投稿日時:
 架空世界歴史物『ミディアミルド物語』第10巻『ミゼルでの遭遇《そうぐう》』、納品されました。
 ……続きは来年後半以降、とか9巻を出した時に申しておりましたが、どうにかこうにか今年の夏コミに間に合いました(苦笑)。
 ページ数は表紙込み176ページ、頒価は600円(送料別)です……が、通販は、8月15日(金)のコミックマーケット86での初売り後とさせていただきます。
 当日の居場所は、西2ホール 「え」 18 a です。何故か「お誕生日席」への配置となっておりますが(汗)、どうぞ宜しくお願いします。

『ミゼルでの遭遇』
 今回は、前巻の後始末(?)から始まります。
 但し、今巻のメインは、どちらかと言えば、前の9巻では出番が少なかった主人公その二、ケーデル・フェグラムです。……そこへまるで副旋律のようにマーナ近衛隊コンビが絡んでくるおかげで、彼ら、特に後半に於いてはノーマン・ノーラが裏のメインになってしまった感は否めませんが(苦笑)。
 しかし、この二名、こういう関係になってしまうと、後々に予定されているあの展開に、どう帰結してゆくのかなあ……うん、きっちりと書き込んでゆかないとなりませんね! (……そしてまた長くなる(爆))

 ただ、物語全体を俯瞰する観点からすると、エポックメーキングはやはり、ラストの例の出来事かなぁ、とも思うわけでして。

 ともあれ、前巻とは異なり、色々と平和ではない一冊と相成りました。
 次巻も引き続き平和ではありませんが、戦が起きない(?)という点では、括弧付きの「平和」なのかな? ……今度こそ、来年後半にならないと刊行は無理そうですが(汗)。

 ……あ、もうひとつ。或る懐かしいお人が、本伝に再登場しています。ようやくようやく、リライト版1巻で敷いた伏線が回収出来ました……。

 いつも通り、里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを上げておくと共に、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまにも見本を置いておきます。御用とお急ぎのない方は、どうぞ覗いてみてやってください。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ ミゼルでの遭遇 → こちらから

★★★★★

 なお、自家通販だけでなく、「架空ストア」様にも委託して頒布致します。
 こちらでの御報告をうっかり失念しておりましたが、現在、本伝も含めて『ミディアミルド物語』は全て預けております。
 個別ページのギャラリー写真をクリックすると、中身のチラ見せ写真も見られます。実は、架空ストア様にのみ提供している写真だったりします(笑)。

 野間みつねの委託作品リスト   http://store.retro-biz.com/list_o331.html

 送料を含まない頒価は、現在、自家通販・イベント頒布と同額に設定しています。場合によっては送料等で自家通販よりお得になるケースもございますし、支払方法が、ゆうちょ銀行以外にコンビニ決済・PayPalも選べますので、架空ストア様の御利用も御検討いただければ幸いです。
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