初めての参加、しかもオールジャンルイベント……ということもあって、二次創作に分類されると思われる作品も委託品に混ぜてみることにしました。
全部で6種類しかありませんので、全てを画像付き、コメント付きでお届けします(笑)。
一次創作 (古い順/改訂版は最新版刊行時が基準)
■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
各編ウェブサイトの書庫にも掲載されていますが、野間みつねの文章は、紙媒体で読む方が圧倒的に読み易い筈です(苦笑)。
ごっつい本編(各332ページ)を上下巻バンドル(=1種類扱い)で預けることも考えたのですが、分売不可で自動的に3,000円とか、そりゃあ幾ら何でも極道だわと思ったので、思い止《とど》まりました(汗)。
■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
野間みつねが高校生の頃から手掛けている、謂わば〝準ライフワーク〟的な作品。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。2010年11月、リライトして刊行。
そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
野間みつねの〝準ライフワーク〟的な架空世界の歴史物、第2巻。2011年2月、大幅にリライトして刊行。
……本伝を2巻までしか委託出来なくて申し訳ありません(汗)。外伝集も1冊は預けたかったもので……。因みに、本伝は現在、7巻まで刊行されています。
■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。2011年3月、大幅にリライトして刊行。表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。
本当は外伝集2巻を預けてみたかったんですが、本伝2巻までだったらこっちが先だよね、と(苦笑)。……なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。
二次創作 (古い順)
■ 四番目の魔道士表紙・挿画 : 高井玖実子さん (かきくけ工房)
或る邪悪なる魔の一族と戦ってきた、白魔道士カルキ、赤魔道士ガルーダ、緑魔道士シュリー。しかし、彼らの力だけでは、一族を封じ込めるには至らない。限界を感じた彼ら三人は、強大な力を持つと噂されながら全く人前に姿を現わさぬ黒魔道士ヴィラバドラに共に戦ってほしいと呼び掛ける為、彼が隠れ住むと言われる小さな島に降り立ったが……
今のところ幻の(苦笑)作品となっている『小説BADOMA』、その前史とも言うべき、伝説の四人の魔道士達の十一日間を題材に採った、連作(?)短編集。表題作の他、全9編を収録。
とは言え、元のゲームでは「戦いは十一日に及んだ」と書かれているだけの事柄ですから、流石に、著作権法で言う〝二次的著作物〟とは言いにくいでしょう(苦笑)。
■ 月は欠けゆく
岩倉邸での屈辱の会合が終わって後《のち》、御陵衛士《ごりょうえじ》頭取・伊東甲子太郎《いとう かしたろう》は、供として付いてきていた弟子・藤堂平助《とうどう へいすけ》と共に、宿所である月真院《げっしんいん》への帰路を辿っていた……
NHK大河ドラマ『新選組!』版の伊東甲子太郎先生追悼の一冊。ドラマでは描かれなかった部分を想像で埋めた物語(男色系の話は一切なし(笑))や、視聴日記で公開していた伊東先生関連の随想(……の内、4本/「写真一枚見ただけで」/「御目文字出来た、その時が」/「恋闇に塞がれた目で語るなら、それは予測でなく願望」/「時代に恋をして、時代に振られた男」)を収録。
なお、この冊子で描いたのはあくまでも大河ドラマ『新選組!』で谷原章介さんが演じられた伊東先生であって、拙作『まなざし』の伊東先生とは違いますので、念の為(汗)。……あ、御存じの方は御存じかと思いますが、当方、大河ドラマ『新選組!』に於いては、谷原さん演じる伊東先生が一等贔屓という変わり者でございました(苦笑)。余りにも彼に入れ込み過ぎ、彼がドラマから退場して以降は、それまでウェブで上げていた感想日記がさっぱり続けられなくなったほどでして(汗)。
おまけ
■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み本伝1巻~7巻・外伝集1巻~5巻までの計12冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
前回の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
最後に、本伝8巻収録章からのチラ見せあり。
本伝2巻と外伝集1巻に同梱しないのは、本伝1巻抜きでそれだけを買う人はまさか居ないだろう……ということは、2巻や外伝集1巻にまで付けたら確実にダブる……と考えたからです。……複数作品を買ったので被ってしまうという方は、予め御免なさい(汗)。
以上、当日エリシアン会場(札幌テイセンホール)に足をお運びの皆様、何しろ本人そこにおりませんから、どうぞ遠慮会釈なく立ち読みしていってやってくださいませませ。
スペースナンバーは、「Z 20」です。
全て3冊ずつ(見本誌を除く)の委託となっておりますので、万が一にも品切れの際は御容赦ください。
ページ数・頒価など詳細について、此処に掲げられていない物は、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。全ての作品についてではありませんが、試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
なお、今回の委託品の内、一次創作分については、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも投稿予定です。
……なお、今後『ミディアミルド物語』の続きを委託するかどうかは、今回引き合いがあるかどうかを見てから決めます(苦笑)。
追記 (2013/09/11 更に追加)
「Happy Reading」掲載ページ
■ 初音には遠く → こちらから
■ ナブ・ナブオーヴァ → こちらから
■ 鷹の子 → こちらから
■ 清水は未だ青く → こちらから