野間みつねの個人ブログです。
時には「千美生の里通信」のWeb版として、
そして時には創作活動の報告の場として……
余程に気が向いたら、書きかけの小説の断片を掲載するかもしれません。
 

「作品情報など」のブログ記事(古→新)

 本日、エリシアンさんへの委託品を発送致しました。
 初めての参加、しかもオールジャンルイベント……ということもあって、二次創作に分類されると思われる作品も委託品に混ぜてみることにしました。
 全部で6種類しかありませんので、全てを画像付き、コメント付きでお届けします(笑)。



一次創作 (古い順/改訂版は最新版刊行時が基準)
『初音には遠く』 ■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 新選組の副長、後に旧幕軍の幹部となる土方歳三《ひじかた としぞう》を描いた似非《えせ》歴史小説『まなざし』の、番外編を集めてあります。
 各編ウェブサイトの書庫にも掲載されていますが、野間みつねの文章は、紙媒体で読む方が圧倒的に読み易い筈です(苦笑)。
 ごっつい本編(各332ページ)を上下巻バンドル(=1種類扱い)で預けることも考えたのですが、分売不可で自動的に3,000円とか、そりゃあ幾ら何でも極道だわと思ったので、思い止《とど》まりました(汗)。

『ナブ・ナブオーヴァ』 ■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 野間みつねが高校生の頃から手掛けている、謂わば〝準ライフワーク〟的な作品。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。2010年11月、リライトして刊行。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……

『鷹の子』 ■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な架空世界の歴史物、第2巻。2011年2月、大幅にリライトして刊行。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 ……本伝を2巻までしか委託出来なくて申し訳ありません(汗)。外伝集も1冊は預けたかったもので……。因みに、本伝は現在、7巻まで刊行されています。

『清水は未だ青く』 ■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。2011年3月、大幅にリライトして刊行。表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。
 本当は外伝集2巻を預けてみたかったんですが、本伝2巻までだったらこっちが先だよね、と(苦笑)。……なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。


二次創作 (古い順)
『四番目の魔道士』 ■ 四番目の魔道士
     表紙・挿画 : 高井玖実子さん (かきくけ工房)
 或る邪悪なる魔の一族と戦ってきた、白魔道士カルキ、赤魔道士ガルーダ、緑魔道士シュリー。しかし、彼らの力だけでは、一族を封じ込めるには至らない。限界を感じた彼ら三人は、強大な力を持つと噂されながら全く人前に姿を現わさぬ黒魔道士ヴィラバドラに共に戦ってほしいと呼び掛ける為、彼が隠れ住むと言われる小さな島に降り立ったが……
 今のところ幻の(苦笑)作品となっている『小説BADOMA』、その前史とも言うべき、伝説の四人の魔道士達の十一日間を題材に採った、連作(?)短編集。表題作の他、全9編を収録。
 コンピューターRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA 血塗られた伝説』を勝手にノベライズした『小説BADOMA』(著作権法上問題があるので、現在は中断中)に登場する〝伝説の四人の魔道士〟(しかもゲーム内で名前が出たのはガルーダさんだけ(爆))の物語を、これまた勝手に拵えたものです。
 とは言え、元のゲームでは「戦いは十一日に及んだ」と書かれているだけの事柄ですから、流石に、著作権法で言う〝二次的著作物〟とは言いにくいでしょう(苦笑)。

『月は欠けゆく』 ■ 月は欠けゆく
 岩倉邸での屈辱の会合が終わって後《のち》、御陵衛士《ごりょうえじ》頭取・伊東甲子太郎《いとう かしたろう》は、供として付いてきていた弟子・藤堂平助《とうどう へいすけ》と共に、宿所である月真院《げっしんいん》への帰路を辿っていた……
 NHK大河ドラマ『新選組!』版の伊東甲子太郎先生追悼の一冊。ドラマでは描かれなかった部分を想像で埋めた物語(男色系の話は一切なし(笑))や、視聴日記で公開していた伊東先生関連の随想(……の内、4本/「写真一枚見ただけで」/「御目文字出来た、その時が」/「恋闇に塞がれた目で語るなら、それは予測でなく願望」/「時代に恋をして、時代に振られた男」)を収録。
 二次創作に分類されることは間違いない作品ですが、著作権法で言うところの〝二次的著作物〟を書くことは避けています。
 なお、この冊子で描いたのはあくまでも大河ドラマ『新選組!』で谷原章介さんが演じられた伊東先生であって、拙作『まなざし』の伊東先生とは違いますので、念の為(汗)。……あ、御存じの方は御存じかと思いますが、当方、大河ドラマ『新選組!』に於いては、谷原さん演じる伊東先生が一等贔屓という変わり者でございました(苦笑)。余りにも彼に入れ込み過ぎ、彼がドラマから退場して以降は、それまでウェブで上げていた感想日記がさっぱり続けられなくなったほどでして(汗)。


おまけ
『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み
 本伝1巻~7巻・外伝集1巻~5巻までの計12冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 前回の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝8巻収録章からのチラ見せあり。
 イベント無料配布冊子なので、委託品の内『ミディアミルド物語』本伝2巻の『鷹の子』及び外伝集1巻の『清水は未だ青く』以外には、無料カタログ冊子と共に同梱致します。
 本伝2巻と外伝集1巻に同梱しないのは、本伝1巻抜きでそれだけを買う人はまさか居ないだろう……ということは、2巻や外伝集1巻にまで付けたら確実にダブる……と考えたからです。……複数作品を買ったので被ってしまうという方は、予め御免なさい(汗)。




 以上、当日エリシアン会場(札幌テイセンホール)に足をお運びの皆様、何しろ本人そこにおりませんから、どうぞ遠慮会釈なく立ち読みしていってやってくださいませませ。
 スペースナンバーは、「Z 20」です。
 全て3冊ずつ(見本誌を除く)の委託となっておりますので、万が一にも品切れの際は御容赦ください。

 ページ数・頒価など詳細について、此処に掲げられていない物は、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。全ての作品についてではありませんが、試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 なお、今回の委託品の内、一次創作分については、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも投稿予定です。

 ……なお、今後『ミディアミルド物語』の続きを委託するかどうかは、今回引き合いがあるかどうかを見てから決めます(苦笑)。



追記 (2013/09/11 更に追加)
「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 初音には遠く → こちらから
   ■ ナブ・ナブオーヴァ → こちらから
   ■ 鷹の子 → こちらから
   ■ 清水は未だ青く → こちらから

 たまには、こっちに書きますかねえ。
 ツイッターだと、この種の雑談は、字数が足りなくて語り切れない上に、それでも語ろうとするとツイート数が無駄に増える、という性質を持っていますので(苦笑)。

 という訳で(?)、中学~高校時代に書いていた『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの中から、某作品を、現在リライト中です。
 ええ、いつぞや少しだけ此処でもお出しした、アレです。
 実は一昨日、よーやっと序章のリライトが終わり、一太郎に移植出来ました。

 ……って、あのう、これ、本編が11章もある作品なんですけど……(焦)。

 元々は、巻数を重ねる続き物では使えない装幀を試してみたい、でも、本に出来る手頃な単発作品が見当たらない(汗)……という事情から、こっ恥ずかしい過去作品を読み返し、手直しすれば何とか見られるものになりそうな一篇を発掘して、割に軽い気持ちでリライトを始めてみたものでございます。
 ところが、昔の文章、これがまあとにかく事前予想を遙かに超える描写の粗さでして……我慢出来ずに手を入れまくっていったら、同じなのはプロットぐらいというほど、元の作品と掛け離れた代物になりつつあります(苦笑)。
 こんな状態で、あと11章もリライトしていて、次のイベント(無事に受かっていれば来月20日のコミティア)に間に合うのでしょうか(汗)。……あ、いえ、無論、前にチラ見せした5月からずーっと書き続けていて一昨日やっと仕上がった、というわけではありません。皆様御存じの通り『ミディアミルド物語』の外伝集刊行が間に挟まっていますし、他にも、『魔剣士サラ=フィンク』の続きの執筆に取り掛かったり、『ミディアミルド物語』本伝8巻の原稿を叩いたり、などしておりましたから(苦笑)。

 『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの主人公は、クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》くん。
 中高生の頃に描きがちな(?)キャラクター、〝突然に超・超能力に目覚めてしまった青少年〟ですね(苦笑)。
 シリーズのスタート地点が2107年となっていますが、例によって例の如く、SFだともアクションだとも言えやしない作品群。どうしても何かジャンル名を付けろと言われれば〝未来世界物(?)〟……ええ、つまり、あの『通り名はムーストーン』と同じ世界の、100年近く過去の時代から始まる物語です。
 高校時代、現在の『ミディアミルド物語』の原型となった所謂〝改訂前版〟を書き始めるまでは、シリーズ物として、彼の登場する話を色々と書き散らしておりました。
 今の私の目で読み返すと、シリーズ中のどの作品も、物凄ーく大雑把なプロットを言えば、

 主人公は反則レベルの超・超能力を持っているが、なるべく世を騒がせることなく平穏平凡に暮らそうとしている。しかし、その力を利用したいと思う、或いは脅威と感じて抹殺しようとする、はたまた彼を倒して名を上げようと考える……等々の組織やら個人やらに狙われてしまう。そのせいで様々に大変な目に遭うことになるものの、最終的には返り討ちにしてのける。

 ……の、よーな気がします(爆)。
 で、彼が大変な目に遭う場面ばかりで筆が乗り、結果なかなか完結させられないという、典型的な〝物書きはサディスト〟モードでした(苦笑)。……今、「過去形にするな!」という抗議の声が里内から聞こえた気がしますが、取り敢えず脇へ置いておいて~と。

 そんな次第で、リライト中の作品も、そーゆー基本プロットに見事に嵌まっています。
 執筆当時のタイトルは「Rhapsodic Requiem」……あの話がどうしてこんなタイトルになるのか、今となっては意味がわかりませんわ(苦笑)。
 これ、当時友人知人達が発行し、その友人達と一緒に参加していたコピー同人誌に、せっせと連載しておりました。書き溜めた話をとにかく少しでも早く読んでもらいたいばっかりに、増刊と称したコピー誌を拵えて途中の章を一気に載せるという禁断の荒技まで使っています。……いやはや、恐ろしいことを。今の私の目から見ると、随分と極道ですよ、このやり方(汗)。本誌の他に増刊も買っておかないと、次号でいきなり話が何章も先に進んでます、って……何という大顰蹙モノの仕打ちかと、当時の購読者様達に謝りたくなります(滝汗)。
 そして、しかも、案の定、「次号、いよいよ最終回!」とラストに書かれている第10章の原稿までしか存在しないという、安定の未完成っぷり(爆)。
 ……ただ、その第10章の原稿が手許に残っているということは、編集サイドに原稿を提出出来ていないということで(原稿返却はないシステムだったので)……んー、どうやら、第9章まで連載したところで、掲載誌自体が出なくなってしまった模様でございます(汗)。

 現在、本編自体のリライトに入っておりますが、昔の文章を読んでいたら恥ずかしさの余り身悶えするばかりでなく、文章の余りの粗さに笑い出してしまい、結果、筆が全く進まなくなる傾向が強まっている為(汗)、大まかなプロットだけを頭に入れて書き進めようかなーと思案しています。……何かもう、リライトってレベルで済まなくなってますよね(苦笑)。

 ……本当にコミティアに間に合うのかなあと自問しつつ、ひとまず、執筆経過の御報告まで。


「COMITIA 106」での頒布予定品

 またしても前日夜になってしまって恐縮ですが、明日10月20日(日)に東京ビッグサイト東5・6ホールで開催される「COMITIA 106」での拙サークル頒布予定品について、何を持ち込むかをリストアップ致します。
 ページ数・頒価など詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも、一部の見本を投稿していますので、こちらから御参照ください。

 なお、慌てまくって変なものを出したくなかったので、夏コミ以降の新刊はございません。



コミティアでは初売りの既刊
『レーナから来た青年』 ■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
  マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。
 書き下ろし中編「最後の夏」は、本伝6巻で飛び出した〝タリー・ロファのトンデモナイ告白〟を下敷きにした一篇です。

『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み
 本伝1巻~7巻・外伝集1巻~5巻までの計12冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 前回の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝8巻収録章からのチラ見せあり。
 イベントでは無料頒布です。
 ……あれ? ミディアム君の登場している箇所からの引用が少ないような……キット、キノセイ、キノセイ……(汗)

『補充裁判員2番』 ■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、表紙込み24ページ、頒価100円。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……

その他の既刊
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。

■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。

■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……

■ 清水は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。




 以上、有難くも拙スペース(「ね」30 b)までお越しくださろうという皆々様、どうぞ宜しくお願いします。

 ……但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルである為、持ち込み冊数は制限しております。
 特に、『まなざし』及び派生作品等は、店頭見本誌以外に2冊しか持ち込みません。『ミディアミルド物語』も、本伝外伝5セットしか持参致しません。裁判員裁判体験記も、9冊です。それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。

 昨日、ガタケット事務局さんに、11月3日開催の新潟コミティアへの委託品を発送致しました。
 これまた初参加、全部で6種類しかありませんので、全てを画像付き、コメント付きで掲載します。



委託頒布品 (古い順/改訂版は最新版刊行時が基準)
『最後の一年、最初の一日』 ■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 野間みつねが高校生の頃から手掛けている、謂わば〝準ライフワーク〟的な作品『ミディアミルド物語』の、外伝集です。本編リライト前に刊行したので、この位置に居ます(苦笑)。
 マーナの近衛兵タリー・ロファを中心とした話を集めています。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。……なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。

『ナブ・ナブオーヴァ』 ■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な作品。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。2010年11月、リライトして刊行。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、7巻まで刊行されています。

『鷹の子』 ■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な架空世界の歴史物、第2巻。2011年2月、大幅にリライトして刊行。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

『清水は未だ青く』 ■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。2011年3月、大幅にリライトして刊行。表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。

『ダグディグル・グルーグラス』 ■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な架空世界の歴史物、第3巻。2011年7月、リバイス版を刊行。
 リライト刊行した4冊の中では最も改訂要素の少ない巻です……なので、これだけ「リバイス版」と称しております。
 多分、シリーズ中でも最薄の巻になるのではないかと(苦笑)。

『ムグロールの赤狼』 ■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な架空世界の歴史物、第4巻。過去刊行分のリライトを離れ、ようやくの続刊。
 物語の舞台が、大きく北東に広がります。
 巻タイトルとなっている〝ムグロールの赤狼〟ことクピー・ニルグリスを始め、新たなキャラクターも続々登場です。


おまけ
『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み
 本伝1巻~7巻・外伝集1巻~5巻までの計12冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 前回の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝8巻収録章からのチラ見せあり。
 イベント無料配布冊子なので、委託品の内『ミディアミルド物語』本伝1巻『ナブ・ナブオーヴァ』に、無料カタログ冊子と共に同梱致します。
 ちらし置き場にも5セット置かせていただくことにしましたので、買う前にどんな感じか見てみたいという方は、ちらし置き場へどうぞ~。




 以上、当日新潟コミティア会場(新潟プラザビル2F)に足をお運びの皆様、どうぞ遠慮なく立ち読みしていってやってくださいませ。
 委託サークルナンバーは、「16」となっております。
 全種類3冊ずつ(見本誌を除く)の委託となっておりますので、万が一にも品切れの際は御容赦ください。

 ページ数・頒価など、此処に掲げられていない情報は、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。

 なお、今回の委託品については、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」に見本を投稿済みですので、併せて御覧いただければ。こちらのページからどうぞ。
 テキスト版の試し読みは短いですが、PDF版は結構がっつり(場合によっては一章丸々)提供してますので、出来れば、紙媒体と同じ組み方になっているそちらをダウンロードしてやってくださいませませ。

ぼちぼち入稿

 久々に、執筆関係の話を。
 以前にも此処とか此処とかで話題にした『レジェンダリィ・クレイン』シリーズのリライト作品についてです。

 先月下旬に全ての収録作を書き上げ、只今、読み返し推敲中でございます。
 既に印刷所からは見積を出していただいておりまして、今月中に入稿する予定です。……うげ、クロマティコ、たっけええええ……(汗)

 表紙込み92ページになったので「冊子」と書きますが、そのタイトルも『エモーショナル・サイオニック』と決まりまして、この間の三連休に表紙絵も何とか描きました。
 ……元々イラスト類の力量は「……」な上に、もンのすっっごーく久し振りに絵を描いたのでアレですけど(汗)、クレインこと頼山紀博くんのビジュアルは全ての野間みつねキャラの原点ですから、下手なりに自分で描き出しておきたいと考えた次第。自分の絵を取り込んで彩色するのも初めてで、巧く行ったとは思いにくいですが、生温い目で見逃してやってくださいまし(苦笑)。

 前回の記事では話題になっていない辺りから少しだけ採り上げますと、

  • 私の作品にしては短い?
  •  「エモーショナル・サイオニック」単独ですと、最終ノンブルが68までしか来ていません。献辞やら目次やら人物紹介ページやら章扉やらが入った上でこれですから、もう長編ではなく中編ですかねえ(苦笑)。一応は歴史物(?)という意識を心の何処かに持ちつつ書いていて登場人物も多い『ミディアミルド物語』辺りとは作品の性格が全く異なるせいだろう、と思いたいところです。
  • なのにどーしてトータルが表紙込み92ページになった?
  •  ……それはもう、番外編として書いた短編「異動」が、編扉抜きでも8ページ(扉とインターバルページを入れたら10ページ)に達したせいです(苦笑)。今回の「エモーショナル・サイオニック」ではプロローグの過去話に出てくるだけの脇役に過ぎない筈なのに、どうしてこうなったヒュー・マッカーサー(汗)。

 フルカラーカバーを付けるような長さの作品か、とも正直感じるのですが、単発だからこそ試せる、ちょっと頑張った装幀。
 ただ、無論、頒価には一切反映させません。ウチの刊行物は、一次創作の場合、ページ数だけしか考慮しませんから、92ページとなった時点で450円になります(笑)。

 このブログでは、納品されましたら、また御報告したいと思います。


 こちらでの御報告が遅れましたが、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの一作品である『エモーショナル・サイオニック』が、過日納品されました。

『エモーショナル・サイオニック』
 ページ数は、表紙込みで92ページ。
 頒価は450円(送料別)です。

 既に此処とか此処とか、取り分け此処とかでは散々語ったような気がしますが、野間みつねが中学~高校時代に書いていた『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの中から、リライトすれば何とか読めそうな作品を選び(汗)、オフセット冊子化してみたものです。
 で、導入紹介ですが……

 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……

 ……なお、実際のフルカラーカバー内側に書かれている上記導入紹介には、記載誤りがございます。「銀河連邦」と書いたつもりが、何故か「地球連邦」になってしまっております(汗)。1冊ずつシールを貼って修正しておくべきだろーかと頭を抱えているところです……。

 表題作以外に、番外編「異動」を収録。……今回の「エモーショナル・サイオニック」ではプロローグにしか出てこない、ヒュー・マッカーサー大佐のお話です(苦笑)。

 イベント初売りは、少々先になりますが、来年3月30日(日)の「そうさく畑 収穫祭 2014春」の予定です。どうぞ宜しくお願いします。
 (通販開始も、それ以降になります)



=== 2014/02/28 追記 ===
 うっかり御案内を失念しておりました(汗)。創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本(里の紙媒体作品書庫掲載分とは別の場面)を投稿しておりますので、併せて御覧ください。こちらのページ、或いは以下のリンクからどうぞ。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ エモーショナル・サイオニック → こちらから

 架空世界歴史物(?)である『ミディアミルド物語』第8巻『垣間《かいま》見る未来』が、無事に納品されました。
 ページ数は表紙込み188ージ、よって頒価は700円(送料別)となっております。
 イベントでの初売りは、3月30日(日)にインテックス大阪で開催される「そうさく畑 収穫祭2014春」です。どうぞ宜しくお願いします。
 当日の居場所は、C-15aです。

『垣間見る未来』
 ……まったく、いつになったら、ルビなしで出せるタイトルになるのでしょう(汗)。
 次の第9巻も、今のところ、読みが促音か否かを明確にする為にルビを振っておいた方がいいんだろうなぁ……というタイトルになっております(嘆息)。

 さて、今巻の内容についてですが……
 前半が、レーナの女性武人クピー・ニルグリスの身に生じる或る出来事に纏わるお話。
 そして後半では、マーナの将軍ケーデル・フェグラムの許で武人になることを目指していた少女シールリィ・エールズが遂にミディアム・サーガに挑むが、そこに……というお話が中心となります。

 前半で新たに登場する兄弟につきましては、改訂前版には欠片も存在していないながら、今後間違いなく重要キャラクターとなります。……同じく前半にてひっそり再登場(……新登場ではなく再登場ですよ!)している某少年も勿論重要キャラクターでございますが、彼の方は、ちゃんと改訂前版から存在していますから……あ、性格は改訂前版とは相当変えておりますけど(汗)。
 その他、第6巻でちらりと登場していたキャラクターが、所属する国を替えて再登場致します。名前だけなら前半でも出ますが、本格的な形での登場は後半から。……これで、レーナ陣営に属するキャラクターは、ほぼ登場し尽くしたかな? ……ああ、いや、まだあの人がレーナに仕官してなかった(汗)。

 里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを上げておくと共に、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を置いておきましたので、お時間のある方は覗いてみてやってくださいませ。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 垣間見る未来 → こちらから

★★★★★

 なおなお、続きである第9巻も既に脱稿し、現在推敲中です。
 そちらの頒布開始予定は5月5日の「COMITIA 108」、今回の厚さなど目じゃない表紙込み260ページ、頒価1,000円となりますので、そちらも宜しくお願いします(汗)。

 3月30日(日)にインテックス大阪3号館にて開催される「そうさく畑 収穫祭2014春」に於ける拙サークル頒布予定品をリストアップ致します。
 ページ数・頒価など詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも、一部の見本を投稿していますので、こちらから御参照ください。



新刊
『エモーショナル・サイオニック』 ■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 【小説本専用図書館にも見本誌設置】
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。

『垣間見る未来』 ■ 『垣間見る未来』 -ミディアミルド物語 8-
 【小説本専用図書館にも見本誌設置】
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……
 本伝の中では過去最厚の巻となりました。
 ……とは言え、次の巻で、あっさり抜かれることは既に確定しているのですが……(汗)

そうさく畑では初売りの既刊
『レーナから来た青年』 ■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 【小説本専用図書館にも見本誌設置】
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。
 書き下ろし中編「最後の夏」は、本伝6巻で飛び出した〝タリー・ロファのトンデモナイ告白〟を下敷きにした一篇です。

『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み
 本伝1巻~7巻・外伝集1巻~5巻までの計12冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 前回の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝8巻収録章からのチラ見せあり。
 イベントでは無料頒布です。
 ……あれ? ミディアム君の登場している箇所からの引用が少ないような……キット、キノセイ、キノセイ……(汗)
 なお、スペースに置きますが、残部5部なので、早い者勝ちです(苦笑)。

『補充裁判員2番』 ■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、表紙込み24ページ、頒価100円。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……

その他の既刊
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。

■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。

■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1- 【小説本専用図書館にも見本誌設置】
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将 -ミディアミルド物語 5- 【小説本専用図書館にも見本誌設置】
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6- 【小説本専用図書館にも見本誌設置】
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7- 【小説本専用図書館にも見本誌設置】
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……

■ 清水は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-  【小説本専用図書館にも見本誌設置】
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。




 以上、有難くも拙スペース(C-15a)までお越しくださろうという皆々様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルでございますので、持ち込み冊数は制限しております。
 特に、『まなざし』及び派生作品等は、店頭見本誌+図書館見本誌以外に2冊しか持ち込みません。『ミディアミルド物語』も、新刊及び初売りの巻を除いては、本伝外伝5セットしか持参致しません。裁判員裁判体験記も、5冊です。それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。

本伝9巻『祝婚』、納品

 架空世界歴史物(?)『ミディアミルド物語』第9巻『祝婚《しゅくこん》、納品されました。
 あれも書く、これも書く……が積み重なった結果、ページ数は表紙込み260ページ(!)、頒価は1,000円(送料別)になりました……(汗)。
 イベント初売りは、5月5日(月・祝)に東京ビッグサイトで開催される「COMITIA 108」でございます。
 当日の居場所は、前記事でお知らせした通り、P32bです。宜しくお願いします。

『祝婚』
 ……恒例(嘆)の「何故か納品後にならないと発見されないミス」が、何と表紙に(汗)。
 後で正誤メモブログ側にも掲載しますが、ルビがズレとります……。  刷り直す程のミスではないけど、一瞥して目が点になってしまうようなミスである辺りが、何ともはや(嘆息)。

 気を取り直しまして。
 本伝各巻を通じて初めて、戦が一度も起きない巻となりました。
 それもその筈、今回のメインは、レーナの長老候補ソフィア・レグの結婚を祝う為に遠路遙々訪れたマーナからの慶賀使節団の面々と、それを迎えたレーナの面々とのお話です。如何にも平和なイメージですね(苦笑)。
 しかし、全く平穏無事というわけでもないのが、当たり前と言えば当たり前。
 マーナ慶賀使節団の副使として派されてくる近衛副長タリー・ロファは無論のこと、本伝では初登場となるマーナ近衛隊の女性近衛ミランシャ・リーナにも注目です。昨夏刊行の外伝集5巻をお読みの皆様方には既知の通り、彼女は○○○○さんの××ですからね(笑)。

 ……反面、舞台がほぼレーナ国内に固定されてしまう巻であるということで、ケーデル様の出番が殆どなくなるという弊害は出ておりますが(爆)。

 里の書庫の紙媒体作品目録に試し読みを上げておくと共に、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を置いておきますので、お時間のある方は覗いてみてやってくださいませ。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 祝婚 → こちらから

★★★★★

 この続きは多分、来年の後半以降になると思います。
 来年の前半に向けては『魔剣士サラ=フィンク』の完結を優先させたいと考えておりますし、何より、ストックが(改訂前版以外に)全くありませんし(汗)。

 5月5日(月・祝)に東京ビッグサイト東4・5・6ホールにて開催される「COMITIA 108」での拙サークル頒布予定品をリストアップ致します。
 ページ数・頒価など詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも、一部の見本を投稿していますので、こちらから御参照ください。



新刊
『祝婚』 ■ 『祝婚』 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。
 ぶっちぎりで、シリーズ最厚の巻となりました(汗)。
 測ってみたら、2cmとな(爆)。
 この厚さを超える巻は、本シリーズ中では流石にもう出ないんじゃないかと思っています……。
 そして、見た目はそんなに厚いのに、作中時間は1か月弱しか経過していないという(苦笑)。

『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第二版)
 本伝1巻~9巻・外伝集1巻~5巻までの計14冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝10巻収録予定稿からのチラ見せあり。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様でほぼ配り切りましたので、紹介順を見直し、8巻9巻からの抜粋を加えるなどして、第二版を刊行しました。
 最新カタログとの抱き合わせ配布になりますが、宜しくお願いします。


コミティアでは初売りの既刊
『エモーショナル・サイオニック』 ■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。

『垣間見る未来』 ■ 『垣間見る未来』 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……
 9巻にあっさり抜かれましたが(汗)、それでも、本伝の中では過去二番目の厚さです。
 ……薄い本を沢山頻繁に出すよりも、それなりの厚さの本をそれなりのペースで出す方が、読者の皆様の懐にも作者の懐にも優しくなるんですよねえ、トータルでは(苦笑)。

その他の既刊
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。

■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。

■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……

■ 清水は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。

■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、表紙込み24ページ、頒価100円。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……

おまけ情報
■ ちらり ~『まなざし』摘まみ食い~
 似非歴史物(?)『まなざし』の〝刊行準備冊子〟として、2001年6月20日に刊行。本編の〝抄〟を繋げることで物語の流れがわかるように構成している。下巻の途中に当たる辺りまでを収録。
 こちらは、『まなざし』のお試し冊子とも言える冊子です。随分と昔に完売したと思っておりましたが、先日、在庫整理中に5冊だけ発掘されました。
 10年以上前の冊子ですし、今更売るのも何なので、御希望の方に無料で差し上げます。
 ただ、残部僅少ゆえ、積極的に撒けるほどではありません(汗)。店頭には出しませんので、御希望の方は「例の『ちらり』ありますか?」とお声をかけていただければ幸いです。また、殆どの個体はパッキングされていた為に保存状態は良好ですが、最後の1冊だけは「そうさく畑」の図書館見本誌出身であることから、多少の角折れ等があります。往時の内容紹介帯と透明カバー(こちらは新しいカバーに替えます)を付けてお渡ししますので、御寛恕ください(汗)。




 以上、有難くも拙スペース(P32b)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルでございますので、持ち込み冊数は制限しております。
 特に、『まなざし』及び派生作品等は、店頭見本誌以外に2冊しか持ち込みません。『ミディアミルド物語』も、本伝外伝5セットしか持参致しません。裁判員裁判体験記も、5冊(もう少し刷るかも)です。それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。

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