Entry15『蒼衣さんのおいしい魔法菓子』

『蒼衣さんのおいしい魔法菓子』 ページ数確認写真 【書名】 蒼衣さんのおいしい魔法菓子
【読み】 アオイサンノオイシイマホウガシ

【著者】 服部 匠

【表紙込みページ数】 316p

【初版発行日等】 2018年7月16日(第二版:2019年3月21日)
【判型】 文庫判
【頒価】 900円

【サークル名】 またまたご冗談を!
【ブース】 委託-06

【鈍器概要:250字以下】
中部地方にオープンした『魔法菓子店 ピロート』は、優男のパティシエ・蒼衣と、陽気なオーナー・八代の親友コンビが営む小さなお店。
魔力のある不思議なお菓子『魔法菓子』を売るピロートには、悩みや困りごとといった「人生のつまづき」を抱える客が訪れる。
星座が現れるチョコレートケーキ、体が宙に浮く雲のシュークリーム……。
友情・家族・仕事……この「世界」で生きるのが、時々しんどいひとへ届けたい。
「人生のつまづき」をお菓子で癒す、お仕事キャラ文芸小説。

『蒼衣さんのおいしい魔法菓子』 書影
【抜粋:500字まで】
「あっ、大丈夫。うちの値段ね、普通のお菓子と同じくらいなんだ。ホテルとかで出るものよりも『おやつ』って感じに近いし。ねえ鈴木さん、せっかくこうしてうちに来てくれたわけだし、ちょうど紅茶もいい感じだし、よかったらそろそろ食べてみて?」
 引きつる信子を知ってか知らでか、蒼衣はほほ笑みを浮かべながらケーキを勧めてきた。
 話を聞いてくれた手前、勧められたら断ることはできない。それに、蒼衣というひとの笑顔は、不思議とひとを安心させる魅力があった。信子は、おそるおそる一番近くに置いてある皿を手に取った。
 皿の上には、黒くてつやつやとした、ドーム型のチョコレートケーキらしいものが乗っている。フォークで表面に触れると、ドームの上に星座の模様があらわれた。
「わっ!?」
 突然の出来事に、信子は驚いて声を上げる。
「大丈夫だよ。これは『プラネタリウム』っていうチョコレートケーキ。名前のまんまだけど、プラネタリウムを再現したケーキなんだ。本物の星のかけらを使ったグラサージュをかけてあるんだ。魔法菓子は、初めてだったかな?」
――「Recette1 心の魔物と魔法菓子」(18~19ページ)より

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