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送り出す祭──そうさく畑FINAL

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 少し遅くなりましたが、11月6日に遠征参加してきた「そうさく畑 FINAL」について、記録に残しておくことに致します。
 普段のイベント記録とは趣が違うものになりますが、御寛恕ください。
 (以下、「そうさく畑 FINAL」は「畑FINAL」、「そうさく畑」は「畑」と略すことがあります)

畑FINAL いろいろ  「そうさく畑」実行委員会代表の武田圭史さんが急逝されて、はや1年以上が経過しています。
 未だに何処かで信じられないような気持ちがありますが、それでも、受け容れるしかない。
 武田さんの不在をまず意識したのは、

   (単独開催に戻っても)参加申込の際に、見本誌提出がない

 ……この時点で既に、「……ああ、もう武田さんは居ないんだな……」という気持ちに襲われました。
 サークルから申込時に提出された全ての見本誌に目を通し、少なからぬサークルに対して好意的なコメントを付してパンフレットで紹介する。これは、武田さんにしか出来なかったことのひとつでしょう。
 残念だなあと思う事柄(文章系同人誌なら、例えば、行間と字間の関係)については対象を特定せず全体に向けての指摘とし、特定の作品の欠点をあげつらうこともせず、ただ、「こういうところが好かった(或いは、好みだった)サークルは此処だ!」といった具合にコメントする。
 その際に、同人誌のタイトルではなくサークルに対してコメントするところが、「交流のきっかけ」を大切にしたい武田さんなりの御配慮だったんだろうなあ、と思っています。“このコーナーでの紹介はあくまでも自分の「独断と偏見」だから、サークル名を道しるべとして、実際の作品は各人の目で、図書館やサークルスペースへ出掛けて確かめてみてくれ”──という。
 (なお、提出見本誌の数が減ったという「収穫祭2013」からは、作品名も出す形でコメントされてました)
 殊更に「交流」を押し付けるような雰囲気は感じませんでしたが、これ無くんば畑ならず、とも言える「当日の全頒布物を置くことが大原則である見本誌図書館」を筆頭に、自ずと交流に向かえるようにと配慮されていたイベントではないか……というのが、個人的な印象です。
 (……その雰囲気に入っていけない方には、準備が大変で面倒臭いだけの古臭いイベントでしかなかっただろうなあ、とは思います(苦笑))

 よく対比として出されているのを見ますが、オリジナル同人誌即売会の代表格であるコミティアは、「作品」重視のイベントでしょう。ティアズマガジンでの紹介も、きっちり作品単位です。余程の評価が付かなければ紹介されることはなく、紹介されることのないサークルは名前すら知られることなく埋没しがちです。
 クオリティの高い作品が集まらなければ人も寄ってこない、というのも、その通りだろうなと思います。
 そういう目で見れば、「交流重視」を目指す畑の姿勢は、ぬるい、と感じられるかもしれません。
 ただ……どちらが「正しい」とか「誤っている」とか、そういうものではないのだと思います。
 どちらもイベントとして存在して良いし、寧ろ、どちらも存在していてほしい。
 私にとって、そうさく畑は本当に、「万難を排して参加したいイベント」でした。
 残念ながら、コミティアに限らず他イベントは、私にとっては未だ、そこまでのイベントではありません。それぞれのイベントにも、自分に合う点・合わない点がありますが、どのイベントも「畑ほどには自分に合わない」と躊躇なく思える点は同じです。

 でも、武田さんが代表でなければ、それはもう、本当の「そうさく畑」とはなり得ない。……それは、今回のパンフを拝見しても、そう思いました。前回、武田さんが、スタッフではなかったにせよ場に「居る」最後の畑となった収穫祭2014秋のパンフと同様、武田さんによる「そうさく畑の歩き方」がありませんでしたから。
 ……勿論、武田さんにしか出来ないことだと思っていましたから、求めるつもりもありませんでしたが(苦笑)。
 そして、武田さん個人の資質や負担に負うところが余りに大きいイベントであったが為に、武田さん亡き後は誰も「そうさく畑」の冠を引き継げる人は居ない。これは確かにそうだと私も思いますし、これが最後と素直に納得出来ます。
 寧ろ、「そうさく畑」を、限りなく「そうさく畑」に近い形で開催して、武田さんの突然の逝去に茫然としていた我々に、武田さんと「そうさく畑」を送り出す祭の場を作ってくださった共同代表の本多さん大須賀さん始めスタッフの皆様には、感謝しかありません。

 ……ということを縷々述べておいて、当日について振り返ります(汗)。



 当日は、サークル入場開始時刻に間に合いたいが為に、地元を始発電車で出発しました(汗)。
 この時季ですから、日の出は新幹線の車内から何となく拝む感じで(苦笑)。
 新神戸に到着し、昼食のパンを仕入れてから、地下鉄、ポートライナーと乗り継いで、神戸国際展示場3号館へ。……途中、懐かしのサンボーホールをつくづくと眺めたかったのですが、車内が混んでいたので窓の外までは見えませず……帰りはもっと大混雑でしたので(汗)、やはり全く見えませず……残念です。
 で、神戸国際展示場、初めて行く場所でしたが、迷うことはありませんでした。

神戸国際展示場3号館  ……あー、これは帰りに撮影した写真ですが(笑)。
 ともあれ、2列で既に2回も折れ曲がっているサークル待機列の最後尾に付いて、そのままサークル入場時刻待ち。午前10時きっかりに開場となり、3分後ぐらいには自スペースに到着することが出来ました。……よ、予想以上に本部の目の前なんですが(汗)。

 一般入場まで残1時間を切った状態から、怒濤の勢い(※注意:拙サークル比)で設営開始です。
 スペース上に或る程度什器を調えた後で、宅配搬入した荷物を取りに行き、まずは見本誌図書館への見本誌設置。……拙サークルは頒布物の種類が多く、今回は無料配布含め30種。これを全部平置きで展開すると、横5冊縦6冊の単純計算では8,064平方センチ(面積だけ見ると凡そ会議机1本分)もの面積を占めることとなり(汗)、他サークルさんに迷惑極まりないので、スペース節約の為にブックスタンドとブックエンド(ブックスタンドだけだと見本誌を収納し切れない為、ブックスタンドの外側両方にブックエンドを設置(汗))を使用します。で、今回、事前に、「設置し易いようにしておこう」という意図で、見本誌をブックスタンドに入れ込んだ状態で箱詰めして送っておいたのですが……あかーん(汗)。見本誌をブックスタンドに「立てた」状態で詰めていない時点で、箱から取り出す際に結局バラバラになってしまい、その場で見本誌を入れ直す羽目に。楽をしようと思うなら、「完全に設置し終えた状態」で、上下もキープする形にして箱詰めしないと駄目ですね……とは言え、そんな箱を使えば、場合によっては箱サイズが大きくなってしまい、送料が洒落にならなくなりますが(苦笑)。
 ……ただ、「当日頒布する全頒布物の見本誌を展示する」というイベントは、当方が参加している中では他に見当たらないので、次にこれをやるとしたら、何処かの未参加地方コミティアに直接参加で初参加する時でしょうか(汗)。

 ……奮闘の甲斐あり、どうにかこうにか、一般入場開始直前に、スペースの設営完了。

そうさく畑FINAL 6丁目1・2番地  秋ティアの応用ですが、あの時にはなかった『補充裁判員2番』の最終頒布が場を占めていますので、その分、ちょっと手狭です。……2スペースなので、余りそうとは感じられないかもしれませんが(苦笑)。
 平置きにしている見本誌+頒布物、少しだけ角度付けたいなあ……昔の自作什器を引っ張り出して組み合わせてみようか……などと思いつつ、それは次回以降の改善課題にして。



 以下、若干脱線気味の余談なので、一旦区切ります(汗)。
 近年のイベントディスプレイで意識しているのが、「通路を歩く人からスペース内の人間が物理的に見えにくい場所を、スペース上に如何に巧く作るか」だったりします。
 むかーし昔、イベントに参加し始めた頃のディスプレイといえばキッチンラックタワー&ハンカチ御簾(爆)だったわけですが、全体の高さを下げ自作棚で傾斜を付けて通路からの視認性を格段に高めてからよりも、寧ろ「あのハンカチ御簾付きキッチンラックタワーの頃の方が、立ち止まってお手に取ってもらえていたのでは?」という認識がありまして(汗)。それで、スペースの外側を通る人がスペースの中の人の視線を意識しなくて済むエリアを作るよう、毎回心懸けているのです。
 勿論、この「スペース内からの視線が遮断されているように見える」スペース構築は、万引きに悩まされるようなサークルさんには全く以てお勧め出来ません(苦笑)。拙サークルの場合、「まず通路を歩く人に立ち止まってもらえるか?」というハードルを抱えており、そこを越える為の試行錯誤なのです(汗)。
 ……「昔の方がお手に取ってもらえていた」のは、「当時は頒布物の種類がまだ少なかったから&素敵なイラスト表紙の本が多かったから」ではないか、というギワクもあるっちゃーあるんですが(汗)、意識的に「中の人が隠れる」エリアを作るようにしてから、一時期に比べると足だけは止めてもらい易くなったことは事実なので、この方針は暫く続けてゆこうと思っております。

 という訳で、今回も、ルームラックを本棚にし、高さを上げ、更にはその上に頒価付き頒布リストを掲示して、その後ろに座るように致しました。
 因みに、棚差し見本誌が手に取られるのが後ろからでもちゃんと見えるよう、頒布リストと棚との隙間は少ーし空けてあります。外からだと視線を感じさせない程度の隙間ですが、中からだと、見本誌を出そうとする皆さんの手は見えるのです! ……スペース内から全くの死角になる場所に置かれているのは、「御自由にどうぞ!」の無料配布のみ(笑)。有料頒布物を完全な死角に置くことは、流石に避けていますよー。



 イベントが始まってから暫くは、拙スペースでは、まったり進行。
 ただ、会場内で流れるBGMが……みょーに古くて懐かしく、歌える歌が多過ぎる(笑)。
 イベント途中、実行委員会さんのツイートで謎が解けたのですが、当日のBGMは武田さんのカラオケナンバー集だったとか。成程、道理で! (笑)
 そして午前中でしたが、何と武田さんのお母様がお見えになっているとのことで、マイクで御挨拶を。……前述の通り、拙スペースは本部の目の前でしたので、ほぼ正面で拝聴させていただけました。その間だけは、BGMもなく、会場内に居た多くの方が、そのお話に耳を傾けていたように思います。
 ……何と申しますか……伺いながら、「ああ、親より先に死ぬのは絶対あかんなあ……」と、つくづく思ってしまった御挨拶でした……。

 午後に入ってからは、生前の武田さんを知る濃い方々によるトークショーが始まったこともあり、段々と賑やかに。……残念ながらスピーカーの位置関係で当方の席からだと余り内容は聞こえなかったのですが、それでも、イベント時間内に終わる気配が全く感じられず(汗)。断片的に聞こえてくる話を聞く限り、或る意味居酒屋トークだよなあ……と感じていたのですが、後から準備委員会さんのツイートを見ると、本当に飲みながらのトークだったんですね(苦笑)。

 なお、会場の一隅には、武田さんの「ちょっと戯言を…」の生原稿や畑パンフがずらりと並べられており、懐かしく拝見させていただきました。後にも先にもこれ一回切りだった「そうさく畑 岡山」のパンフも、勿論……それは私が初めて参加した畑なんだ……! (※註:当時は既に東京在住)

 会場内企画である畑スタンプラリーにも参加、缶バッジを頂きました。
 最初に掲げた写真の中にあるのが、その缶バッジです。
 サークル回覧板があるし、見送ろう……と横目で眺めていた式紙への寄せ書き(本部で実施)にも、最後の最後で思い直して参加。……って、寄せ書きじゃなくて、ひとりで1枚使ってしまいましたがなー(冷汗)。筆記具の都合で字を大きくし過ぎたのと、書いてる内に書きたいことが溢れてきたのとが原因(爆)。いやもう本当に申し訳ないでござる(大汗)。

 さて肝心の頒布の方ですが、全体的には、大物の部類に入る超豪華カタログ(笑)『はたとせ』が1冊貰われていったので、当方としては万歳の方かなーと。
 最終頒布だった『補充裁判員2番』も、1冊を残して全て貰われてゆきましたし。
 無料配布は、今回、見本誌図書館にも少し積ませていただいた『「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集』と、いつもの(汗)無料配布セット、そして「てきれぼ300字SSポストカードラリー」参加時のカード作品「真実の鏡」だったのですが、どれも、事前の予想以上に貰われてゆきました。特に、スペースに置いていた無料配布物は、当方が不在の時に取っていかれた方が複数おいでだったらしく、スペース内から把握していた分よりも多く減っておりました(汗)。……合体参加した友人サークルによりますと、閉会後撤収中、当方が図書館に見本誌を回収しに出掛けていた間にも、無料ですよねと声を掛けて『とーとつ☆ばっすい集』をピックアップしていかれた方がいらしたそうです(爆)。
 あと、特筆すべきは……『早蕨号、異世界をゆく』を御購入の傍ら『魔剣士サラ=フィンク』の刊行準備冊子の表紙を御覧になり「本編の方はまだでしょうか?」とお尋ねになる方がおいでになったことですね(汗)。すすす済みません済みません、忘れているわけでは全然ないのですが、順調に話が延びている最中だったり、『小説BADOMA』を先に完結させようとしていたりでございまして……(滝汗) ら、来年には何とか……(小声)



 一向に終わらないトークショーに、閉会時刻を大いに過ぎてしまってからのイラストコンテスト結果発表&閉会アナウンス(笑)……悪く言えば若干グダグダだったんですけど、きっぱり終わった感が乏しくて、寧ろ、「そうさく畑と武田さんを送り出す祭」としては却って「らしくて」良かったかもしれない……と思ったのは、私が、畑というイベントが好きな人間だからでしょうね(笑)。
 安定の撤収ビリ(汗)で、机も椅子も殆ど積み上げられてしまった会場の外に出ると、畑初回チラシのポスターと、今回の畑FINALのポスターとが並んでいました。

畑FINAL 祭の後  ……まさに、祭の後、という風情でした。



 帰路は、駅への入場制限が掛かったポートライナーを皮切りに、色々と混雑しまくり(汗)。
 往路では隣の席が最後まで空いていた新幹線も、流石に満席(汗)。デスヨネー、金曜休めば4連休だった期間の、最終日ですからねー(苦笑)。
 今迄の畑遠征では、帰りの新幹線車中でバカバカと参加報告を叩いてアップするのが恒例でしたが、流石に今回はそれじゃ無理だろうと思った為、最初から見送りを宣言。……とはいえ、車内では、のんびり寝ていたわけでもなく、ほぼ『小説BADOMA』最終巻原稿をぶっ叩いていたわけですがね(苦笑)。

 神戸へ日帰りは色々大変でしたが、これが大阪だったら日帰りなんて到底出来なかったわけですからメデタシメデタシ(汗)。……おかしいよね、新大阪より新神戸の方が東京から遠いよね、と思われるかもしれませんが、いやー、本当に、大阪、特にインテックス大阪開催の時は、どう頑張ってもサークル入場開始時刻どころか一般入場開始時刻に着ければ御の字という有様で、前泊するしかなかったんですよ……。今回、間を埋めれば4連休になる期間の最終日という開催日程の関係上、土曜に泊まれる利便性の高いホテルは全滅でしたから(汗)、日帰り可能な神戸の会場で本当にラッキーでした(苦笑)。



 改めまして、今回の「そうさく畑 FINAL」を開催してくださった共同代表のおふた方&スタッフの皆様、当日わざわざ拙サークルへお立ち寄りくださった方々、そしてあの場に集ってくださった全ての皆様に感謝申し上げます。コミケ参加の時より早起きして始発電車に乗り込んででも遠征参加して、本当に良かった。
 「そうさく畑」がなかったら……「そうさく畑の歩き方」で毎回好意的なコメントを下さる武田さんがいらっしゃらなかったら……私は、20年以上もサークル活動を続けてこられなかったかもしれない。……そういう点でも、武田さんには、せめて『はたとせ』を御覧になっていただきたかったなあ、と思いつつ。



 最後に、武田さんが畑ブログに掲載してくださった拙作へのコメントと、「武田さんが代表として参加された最後の畑」となった「そうさく畑 収穫祭 2014 夏」パンフでの拙作への最後のコメントとを、此処に引用させていただき、深い感謝と共に締めたいと思います。

⑭「ミディアミルド物語 5 マーナの知将」 千美生の里
 多分、本当に今まで何度も言ったと思うのだが、この作者の文章そのものに対する丁寧なこだわりは好感度が高い。これだけの長編であるにもかかわらず、この一冊を途中から読んでもなんとなく前の話がおぼろげに浮かぶ。絶妙な前話の「臭わせ方」とでもいうのだろうか。必然的に前の話をちゃんと読んでみたくなろうというものだろう。しかも、驚くのはこのボリューム(A5版146ページ 厚さ11㎜)で550円は おかしい(苦笑)。はっきり言って、全冊揃えたところでのコストパフォーマンスは相当だと思う。
【記載引用元/コックローチ武田の畑作日記(そうさく畑ブログ)
2012年4月16日記事 「見本誌書評…なのか?(笑)」

〈前略〉今回も数が少ないので、ブログで批評やる時のノリで少しいつもと形態を変えて見ました。紹介の流れはテキトー(笑)です。
〈中略〉
千美生の里 「ミディアミルド物語 9 祝婚」
 私がこのコーナーで書く最後の一冊にふさわしいインパクトの一冊だ。驚いたことに今回送られてきた見本誌の中で唯一の小説本。今までにも散々「どんな作品生産能力だよ」と書いてきたので今更なのだが、本当に分厚いな!(笑)
 今回なんとなく派手さは感じないのだが、この執筆ページ数の中で、ちゃんと山場をいくつか抑えているのが、この人の絶妙さ。特に今回は謀略どうのこうのよりも、ストーリーの骨子が穏やかな方向なのでどことなく安心して読み進んでいた。さて。次からは金出して買うのでよろしくお願いいたします(笑)。
【記載引用元/そうさく畑 収穫祭 2014 夏 サークル紹介誌
101ページ 「そうさく畑の歩き方」】

 ……特に後者、「歩き方」最後の1冊にしてくださり、本当に、本当に、有難うございました。

「そうさく畑 FINAL」での頒布予定品

  • 投稿日時:
 11月6日(日)、神戸国際展示場3号館にて開催される「そうさく畑 FINAL」(以下、「畑FINAL」)での頒布予定品のリストを掲載します。

畑FINAL 6丁目1~2番地 サークルカット
このサークルカット、びみょーに嘘になっとるぞ……無料配布含めたら丁度30種になりました(爆)。
なお、配置は、6丁目1~2番地

 通販の際に必要となる重量などの詳細につきましては、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります(但し、一部、敢えて設けていない物もあります)。

 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも、殆どの作品の見本を投稿していますので、こちらの一覧から御参照いただければ幸いです。




最終頒布
『補充裁判員2番』 ■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、24ページ、頒価100円。

 この冊子は今回の夏コミを最後に頒布停止としておりますが、絶版のアナウンスをしてから一度も関西方面で頒布していませんでしたので、今回の畑FINAL限定で持参します。正真正銘の最終頒布で、畑FINAL後は在庫も廃棄しますので、宜しくお願いします。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……



そうさく畑(と言うか関西方面)では初売りの既刊
『蔵出しミックスナッツ』 ■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 コンピュータRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作です。


『はたとせ』 ■ はたとせ -「千美生の里」 20周年自選蒐-
 野間みつねが個人サークル活動を開始した1995年から出してきた刊行物の中から13本を収集、最後に当たる2015年のみ書き下ろし短編を収録。長編は章または節単位で抜粋(複数の場合あり)。中編・短編は丸ごと一本を掲載。架空世界物は無論、似非歴史物から未来世界物まで、幅広く採用。書き下ろし短編「V《ブイ》回収一件」は『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ作品。
 なお、付録として、自家印刷製本の「『はたとせ』あとがきになり損ねた話」を同梱。
 A5判、292ページ、頒価1,200円。
 どうにかこうにか292ページに抑え込んだので、頒価も1,200円に出来ました(汗)。
 作品は刊行順に収録されていますし、まさに20年を概観出来る豪華カタログとも言えます。
 因みに、区切り毎に扉ページを紙替えしていますので、小口や天地を見れば切れ目がわかります。なので、お好きな場所から開いて読むことも出来ますよ(笑)。


『掘り出しミックスナッツ』 ■ 掘り出しミックスナッツ  -ジャンルごた混ぜ短編小説集 2-
 ふと立ち寄った図書館で見付けたのは、俺の母校の卒業アルバムだった。……しかも、俺が卒業した、百年前の。
 一次創作4本「百年目の再会」、「倫秋兄様《みちときにいさま》奮戦記」(双方『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「それは、二月十五日の夜に」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「最後の帰郷」と、二次的著作物ではない二次創作(『小説BADOMA』と同じ背景世界を持つ)「器を巡りて」を、それぞれ全てリライト/リバイス/書き下ろしして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 ジャンルごた混ぜ短編小説集、第二弾です。
 『蔵出しミックスナッツ』の続編、というわけでもないのですが、『蔵出しミックスナッツ』を先に読んでおく方が何かと美味しいと思います。


『早蕨号、異世界をゆく』 ■ 早蕨号、異世界をゆく
 俺、赤糟毛馬《あかかすげうま》の早蕨《さわらび》は、土方歳三《ひじかた としぞう》と江戸以来箱館《はこだて》までの転戦を共にした乗り馬である。「千美生の里」の中にある我々の“作品世界”とやらから突然に行方を眩ましてしまった伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の亡霊を捜す為、土方と俺は、里の中にある他の“作品世界”へと踏み込むことにした……。
 A5判、64ページ、頒価400円。
 表紙・本文共にオンデマンド印刷、少部数で刊行。再版予定なし。なお、和綴じ装幀につき、糸のほつれや紙のズレなど些少の難がある場合がございます。予め御了承ください。
 只今、割と残部僅少気味です。
 今年の夏コミ新刊です。
 ウェブ上の交換日記「里の茶店 万年貸切部屋」(現在は閉鎖済み)で2002年9月に起きた「亡霊先生失踪事件」を題材にした作品です。長らく「里の納屋」で未完状態のまま公開してきましたが、完結させた上で刊行物に致しました。
 野間みつね作品の主要世界を巡る、割にライトな作品です。
 急遽の刊行だったにも拘らず、かつて交換日記メンバーのおひとりだった「かきくけ工房」の高井玖実子さまが表紙を描いてくださいました……(五体投地!) 特に、裏表紙は必見です(笑)。


『「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集』 ■ 「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集
 10月8日に開催されたテキスト系同人誌即売会「Text-Revolutions」第4回(以降「テキレボ4」)で当方が主催した「長編上等」という「続き物長編小説応援企画」で発行した、参加作品既刊抜粋サンプル集。
 「テキレボ4で、3巻以上で構成される続き物小説作品を頒布予定であるサークル」という条件等で参加者を募り、14サークル16名17作品が集結。内13作品から「とーとつ☆ばっすい」が集まりました。抜粋掲載がない登録作品も、基本データは掲載しています。勿論、今回も無料配布です。
 A5判、64ページ。

 テキレボ4に参加していたテキスト系の続き物作品を少しずつ試し読み出来る、無料配布冊子です。
 一回限りの企画というつもりで作成した前回ガイドブックのような「盛り沢山」感はありませんが、その分、実際の各作品のエッセンスに触れることの出來る、美味しい冊子になっているかと思います。
 因みに、拙サークルは、『ミディアミルド物語』『小説BADOMA』の2作品で参加。


その他の既刊
▼ 架空世界を舞台とした歴史群像劇 『ミディアミルド物語』シリーズ (推奨する購読順に掲載)
■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 A5判、124ページ、頒価500円。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 A5判、164ページ、頒価600円。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、十七歳の秋、一頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 本伝2巻と3巻との間でお読みになることを強く推奨しています。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。本伝と異なり続き物ではありませんので、それぞれ単独でも読めます。

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 A5判、108ページ、頒価500円。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、十三歳の時から十六歳の現在まで、大過なく務めてきた。十七歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 A5判、196ページ、頒価700円。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……
 A5判、140ページ、頒価550円。
 本巻から、作品の舞台が大きく北東へ広がります、とだけ(苦笑)。

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……
 A5判、148ページ、頒価550円。
 主人公その1と主人公その2が、いよいよ出会うことに。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。
 A5判、188ページ、頒価700円。
 本伝5巻と6巻との間でお読みになることを強く強く推奨しています。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが中心となる作品群です。特に、ケーデルをミディアミルド史上最年少での将軍職就任に導いたクデン併合、本伝では主人公その1側に視点を据えて物語を進めた為に敢えて描かれなかった出来事ですが、そこへ至る諸々が、表題作で明らかにされます。

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……
 A5判、172ページ、頒価600円。
 主人公その2.7《にーてんなな》であるジョディアン・ヴィルマーが、しれっと登場します。

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……
 A5判、132ページ、頒価500円。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。
 A5判、116ページ、頒価500円。

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……
 A5判、188ページ、頒価700円。

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。
 A5判、260ページ、頒価1,000円。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。
 A5判、176ページ、頒価600円。

▼ 土方歳三中心の似非歴史物 『まなざし』シリーズ ▲
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。
 野間みつねが1995年来書き続けた〝私家版 土方歳三〟です。
 改訂・合本の上で上下巻(……各巻332ページ(汗))物として刊行する為、冊子を7冊出したところで頒布を停止。2003年に上巻を刊行、そして2008年末、やっとやっとやっとこさ下巻を刊行、母屋(笑)を完結させることが出来ました。
 男色絡みの展開も含まれているので(特に上巻)、苦手な方は御遠慮ください。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。
 A5判、100ページ、頒価450円。
 『まなざし』シリーズの中では最も危険度が低い、雰囲気を掴むには向いている一冊……ではありますが、男色絡みの直接的な展開も一瞬あったりしますので(汗)、苦手な方は御遠慮ください。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 あくまでも、『まなざし』に於ける伊東甲子太郎ですからねっっっっ(汗)。
 本編以上に、男色絡みの展開注意という作品群です。ついでに言えば、女色絡みの展開にも要注意です(汗)。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。
 A5判、116ページ、頒価500円。

▼ その他、単発物など ▲
■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 因みに、『まなざし』世界とは全く無関係なので念の為(汗)。
 A5判、140ページ、頒価550円。
 棚差しされている他の本より薄く見えるかもしれませんが、それは昔出した本ゆえに本文用紙が上質70kgだからでして(汗)。

■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 A5判、92ページ、頒価450円。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。



 この他、無料配布冊子のセットも、普段通り御用意します。10セット程度です。
 (記事が長くなりますので御案内は省略します)
 どうぞ遠慮なく貰っていってやってくださいませ。



 以上、有難くも拙スペース(6丁目1~2番地)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

 【畑FINAL初頒布のもの】
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』 : 5冊
   ★ 『はたとせ』 : 5冊
   ★ 『掘り出しミックスナッツ』 : 5冊
   ★ 『早蕨号、異世界をゆく』 : 5冊
   ★ 『「長編上等」とーとつ☆ばっすい集』 : 10冊程度
 【その他の既刊】
   ★ 『補充裁判員2番』 : 5冊(店頭見本誌含む)
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝3セット
   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 : 5冊

 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。

 なお、上記の数には、図書館見本誌・店頭見本誌は原則含まれていません。元々、納品物の中でも難ありのものを見本誌にしている為、持ち込み最後の1冊が出ていった場合でも見本誌の頒布は致しておりませんが、例外的に、無料配布類と『補充裁判員2番』のみは見本誌の果てまでお持ちいただけますので、遠慮なくお申し付けください。

「そうさく畑 収穫祭2014秋」、無事に終わりました

  • 投稿日時:
 10月5日開催の「そうさく畑 収穫祭2014秋」、恙なく終了致しました。
 諸般の事情で、普段より早く撤収させていただいたのですが……。

帰りに振り返るインテ3号館。……あ、あれ? 雨は?  台風18号の接近で、ばりばりの雨予報が出ていた筈が、ホテルからインテへ向かう際も、撤収後にニュートラムの中ふ頭駅へ向かう時も、全く降られませんでした(爆)。開催中は降ったのでしょうか……? 一般来場の方々が持っておいでだった傘は皆きちんと巻かれた状態で閉じられ、水滴も垂れていませんでしたし……帰りにインテ前のイチョウ並木を通る時、潰れた銀杏の凄まじい臭気(汗)が漂ってもいましたので、仮に降っていたとしても、それほどには降ってないのかしら……?

 さてさて設営、今回は、2003年の「そうさく畑56」以来の2スペース展開でした。以前、割引フェアの際に拵えておいた2スペース用の敷き布、遂にデビューです。……いえ、実は既に、布としては5月のコミティアでデビュー済なんですが(不在にする時の掛け布として(汗))、本来の用途としては今回が初です。

今回のスペース/M-18ab  ……いやはや、2スペース使えるって、本当に楽ですねー。しみじみ。
 何が素晴らしいって、足許に在庫の箱ふたつ、重ねずに置ける! 本を取り出し易い! ←そっちかい(爆)
 あ、勿論、より多くの冊数を卓上に平積みならぬ斜め積み出来るので、訴求力(……威圧感の間違い?)が高まる、という側面も大きいですよ。拙サークルは刊行物の種類が多く、机半分の1スペースだと結構ぎっちぎちで(夏コミ時の写真と見比べると明白かと)、特に刊行時期の古い既刊はなかなかアピールしにくい為、この広さは有難かったです。……でも、この快適さに下手に慣れてしまうと、1スペース限定のコミケットが苦痛になるかもしれないですね(汗)。

 ただ、2スペース展開には弊害もありまして……
 独りで座ってると、机の端に手が届かない(爆)。
 無料配布冊子類は、通りすがりでも取り易いよう通路側の端に設置したのですが、座る場所から遠いので、「こちら無料ですので御自由にどうぞ~」と手に取って差し出せず、為に初動が遅れてしまって機を逸す(汗)、というケースが何度か発生(苦笑)。そのイベントで一推しする本のポスターを掲げる側には座りにくい──ポスターに目を遣ると売り子の顔も自ずと目に入る、という恰好になると、人は視線を逸らしがち(汗)──という事情もあって、無料冊子側とは遠い位置に居ましたからね……。
 この辺り、次に2スペース参加する北海道コミティアでは、もう少し色々考えて工夫したいと思っています。

★★★★★

 折角なので、会場の様子も少しだけ。
 今回、インテ3号館には、そうさく畑の他、「擬人化王国」さん(擬人化オンリー)と「arteVarie」さん(服飾・雑貨オンリー)と「ザ・ヒーローショウ」さん(『TIGER&BUNNY』オンリー)、そして「こみ★トレORIGIN」さん(男性向け創作オンリー)が集まっていました。で、通路を挟んだNブロック、ウチの真横に当たる辺りに自宅警備隊宅外派遣本部の皆さんがいらっしゃったのですが(……今やっと気付いたけど、N.E.E.T.だからNブロック配置だったのかしらん?(汗))、購入者に自宅警備隊のベストを着ての記念撮影サービスなどがあったりして、なかなかの盛況振りでした。撮影に臨むのは殆どがお嬢さん方ばかりで、しかも嬉しそうで、横で見ているだけで微笑ましかったです。

 あと、春の畑でも、(私は遠征出来ませんでしたが)夏の畑でも、畑参加者からは不評を買った(……のではないかと思います、夏の畑パンフや、夏に参加した皆さんから流れてきたツイートを見る限り)会場内の実況トーク(?)は、今回はありませんでした。割と普通に、邪魔にならない音量で歌などが流れており、嗚呼、うるさくないイベントって何て素敵なんだろう……と、安堵。のべつ幕なしにお喋りが流れていると、自己防衛で注意喚起アナウンスまで意識からシャットアウトされがちだったんですが(汗)、今回は逆に、音楽がふうっと途切れての注意喚起アナウンスに自然に耳が行きましたよ。

★★★★★

 話を自サークルの方に戻しまして。
 ちょっと失敗したなあと思ったのは、撤収の時ですね。
 単身参加でしたので、流石に荷物が一度には運べず、むっちゃ重い段ボール箱とむっちゃ重い宅配袋とを重ねて両手で保持したまま宅配受付待機列で全身ぷるぷる(汗)×2回。……帰宅・入浴後にアン○ルツを全身に塗りたくってから寝たので筋肉痛の程度は恐れていたよりも軽くて済みましたが、スムーズな撤収の為にも台車送付が必須だなあと痛感しました。今迄の畑では宅配業者さんに台車を貸していただけることも少なくなかったのですが、それはあくまで御厚意の範疇でしかなく、必ずお借り出来るという性質のものではありませんからね(苦笑)。

 あ、今回は、頒布はそこそこ、無料配布セットもそこそこ(冊数だけを見れば、捌《は》けた数は夏コミより1セット少ないですが)、イベント規模を考えると夏コミよりも余程しっかりと見ていただけた感じでした。
 買物の方でも、お目当てのサークルさんだけは回れたので、どうにかこうにか……。単身参加だと新規開拓の為にふらふらするのは正直厳しかったので、そこはまた次回以降ということで。

 あと、お誕生日席且つ見本誌図書館のすぐ近くという配置だったこともあり、試しに、スペース番号を大きめに印刷して敷き布に貼り付けておいたのですが(上の写真右側)、通る皆さん意外にそちらに目を遣ってからお手許の宝の地図(笑)を見直されるなどなさっていたので、これは少しは役に立ったのかな、と……。なので、今後も、掲示スペースが許す限りは続けたいと思います。

 最後になりましたが、拙スペースで足を止めてくださった皆様、無料配布冊子を受け取ってくださった皆様、そして拙作をお買い上げくださった皆様、有難うございました。……はうるさん、ウチ、ピンクファンタジーサークルじゃないですから!(笑) 2巻での色気展開場面の多さは、たまたまです、たまたま! (爆死)
 次の関西遠征は未定で、関西コミティアへの参加も検討はしていますが、そうさく畑には必ず参加する所存ですので──今回パンフの1ページ目に、赤ブーブー通信社さん主催から武田さん主催に戻ることが明記されていました──その折にはどうぞ宜しくお願いします。

「そうさく畑 収穫祭2014秋」での頒布予定品

  • 投稿日時:
 来る10月5日(日)にインテックス大阪3号館にて開催される「そうさく畑 収穫祭2014秋」に於ける拙サークル頒布予定品をリストアップ致します。
 ページ数・頒価など詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿していますので、こちらから御参照ください。

 なお、電子カタログ「NAVIO」でのイベントページには、こちらから入室出来ます。




そうさく畑では初売りの既刊
『ミゼルでの遭遇』 ■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。
 多分、半分まで来ました。……た、多分(爆)。
 これまで本伝や外伝で少しずつ明かされてきた、ケーデル・フェグラムの抱える様々な秘密──その粗方が明らかになる巻でございます(……少なくとも、読者の皆様には)。
 ただ、そちらに余り気を取られていると、この巻の最後に用意されている、物語の中でのエポックメーキングな出会いを見逃すことに……なったりしますかね?

△▽△ … この他、もし間に合えば、『魔剣士サラ=フィンク 刊行準備冊子』無料配布します。
        ↓
=== 2014/10/03 追記 ===
 間に合いましたので、持参致します。

=== 追記此処まで ===



その他の既刊
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三《ひじかた としぞう》は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。

■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 因みに、『まなざし』世界とは全く無関係なので念の為(汗)。

■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。

■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、十七歳の秋、一頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、十三歳の時から十六歳の現在まで、大過なく務めてきた。十七歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。

■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、表紙込み24ページ、頒価100円。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……

■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。


おまけ
■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第二版)
 本伝1巻~9巻・外伝集1巻~5巻までの計14冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝10巻収録予定稿からのチラ見せあり。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様で今春の「そうさく畑」でほぼ配り切りましたので、紹介順を見直し、8巻9巻からの抜粋を加えるなどして、第二版を刊行しています。
 例によって最新カタログとの抱き合わせ配布になりますが、宜しくお願いします。
 なお、最後の「本伝10巻予定稿」は、内容はほぼそのままで10巻に収録されましたが、章題が変わりました(苦笑)。




 以上、有難くも拙スペース(M-18ab)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝5セット
   ★ 『補充裁判員2番』 : 5冊
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 : 5冊

 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。

「そうさく畑 収穫祭2014秋」 配置情報

  • 投稿日時:
 10月5日(日)11:00から15:00までインテックス大阪で開催される標記イベントにつきまして、ツイッターでは既に速報していますが、改めまして……。

配置場所 : 3号館 M-18ab


クリックで拡大画像表示 M-18ab  ……ええと、またしても、誕生日席への配置なんですが(困惑)。
 今年に入ってから島角の机や誕生日席の机への配置が続いている気がしますが、一体何が起きているんでしょうか……。
 いや、サークルスペースに出入りし易いこと&設営+撤収作業がやり易いことは、頗る有難いんですけどね(苦笑)。

 上の画像は、クリックすると拡大して表示されます。
 下の画像は、そうさく畑エリアのみを切り出したものです。クリックしても拡大はしません(笑)。

 ともあれ、本人が遠征しますし、何と久々の2スペース申込ですし、イベント頒布を停止しているものを除けば、有料頒布物23種類全てを持ち込みます。
 ……とは言え、物事には限度というものがありますので、種類は多くても各持参冊数はそれなりに(汗)。

 もう少し日にちが近くなりましたら、頒布予定品リストを上げますね。
 無料配布予定の『魔剣士サラ=フィンク』刊行準備冊子が間に合うかどうかは……現時点では不明です(苦笑)。

本年の予定・半年経過版

  • 投稿日時:

 今年も半分が過ぎましたので、過去に書いた活動予定記事の改訂などしておきます。
 勿論、自分の中で整理する為でもあります(汗)。
 ……夏コミと春の畑にしか出てなかった頃は、のんびりしてたなぁ(苦笑)。

  【出した/出したい刊行物リスト;「出したい」の方はあくまで希望】
   2月……『ミディアミルド物語』本伝8巻『垣間見る未来』
         ※刊行済み/夏コミでは初売り
   4月……『ミディアミルド物語』本伝9巻『祝婚』
         ※刊行済み/夏コミでは初売り
   8月……『ミディアミルド物語』本伝10巻『ミゼルでの遭遇』
         ※最終章執筆中/夏コミ新刊の予定
   その他……『ミディアミルド物語』外伝集6巻、『残し置く言の葉草の記』下巻

  【イベント参加リスト;配置場所の記載がないものは「受かったら」参加】
   1月19日(日) Elysian26 (@札幌/委託参加/スペースNo. Z06)←無事終了
   3月30日(日) そうさく畑 収穫祭 2014 春 (@大阪/直接参加/配置 C-15a)←無事終了
   5月5日(日) COMITIA 108 (@東京/直接参加/配置 P 32b)←無事終了
   6月8日(日) 新潟COMITIA 41 (@新潟/委託参加/サークルNo. 21)←無事終了
   6月29日(日) Elysian27 (@札幌/委託参加/スペースNo. Z21)←無事終了
      ※ぷちしあん「北海道COMITIA 0.5」にも参加
   6月29日(日) そうさく畑 収穫祭 2014 夏 (@大阪/本人不在/配置 E-21b)←無事終了
   8月15日(金) コミックマーケット86 (@東京/直接参加/配置 1日目 西 「え」 18a)
   10月5日(日) そうさく畑 収穫祭 2014 秋 (@大阪/頑張って直接参加)
   11月9日(日) 北海道COMITIA 1 (@札幌/委託参加/申込済み)
      ※Elysian28 と併催
   11月23日(日) COMITIA 110
   時期未定 新潟COMITIA 42 (@新潟/委託参加)

 ……イベント参加、多いですね(汗)。
 あと、今後出したい本「その他」は、多分、難しいです。『ミディアミルド物語』本伝10巻まで書き上げたら、来年の「サークル活動20周年記念」として刊行したい『魔剣士サラ=フィンク』の過去刊行分テキスト化 → 一太郎移植やら続き執筆やらの諸作業に入る予定ですし。

 あ、それから、本伝10巻ですが、最後の章のひとつ手前まで来て、ノンブルが136とかいう素敵なことになっておりますので(汗)、頒価550円の範囲に入ります。……頒価600円のページ数に……乗るかどうかは、現在執筆中の章がどのくらいの長さになるかに左右されるでしょう(汗)。
 書き終えて、一太郎に移植し終えてページ数が確定したら、ツイッターで速報致します。

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  • タグ: COMITIA, Elysian, コミックマーケット, そうさく畑, ミディアミルド物語, 北海道COMITIA, 新潟COMITIA

「そうさく畑 収穫祭2014夏」での頒布予定品

  • 投稿日時:
 来る6月29日(日)にインテックス大阪2号館にて開催される「そうさく畑 収穫祭2014夏」に於ける拙サークル頒布予定品をリストアップ致します。
 ページ数・頒価など詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿していますので、こちらから御参照ください。

 なお、野間本人は遠征出来ないので、頒布する本の種類と冊数を普段よりも大幅に絞り、「とりあたま工房」の服部つぐのり君に売り子をお任せしています。「とりあたま工房」さんの本も卓上に一緒に並ぶ筈ですので、そちらも宜しければ是非是非。

 今回、有料頒布物の持ち込み部数は最高でも3部、外伝集5種は2部となっております。万が一にも品切れの際は、御容赦ください。通販等も御利用いただければ幸いです。



そうさく畑では初売りの既刊
『祝婚』 ■ 『祝婚』 -ミディアミルド物語 9-
 【小説本専用図書館にも見本誌設置】
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。
 ぶっちぎりで、シリーズ最厚の巻となりました(汗)。
 測ってみたら、2cmとな(爆)。
 この厚さを超える巻は、本シリーズ中では流石にもう出ないんじゃないかと思っています……。
 そして、見た目はそんなに厚いのに、作中時間は1か月弱しか経過していないという(苦笑)。
 勿論、関西では初売りです。……とゆーか、これがあるから夏の参加を決めたようなもんです(汗)。

『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第二版)
 本伝1巻~9巻・外伝集1巻~5巻までの計14冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝10巻収録予定稿からのチラ見せあり。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様でほぼ配り切りましたので、紹介順を「出来れば読んでほしい順」に直し、8巻9巻からの抜粋を加えるなどして、第二版を刊行しました。
 今回はスペースのみでの配布で、限定10部。最初の3部はカタログとの抱き合わせ配布になりますが(汗)、宜しくお願いします。


その他の既刊
■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……

■ 『垣間見る未来』 -ミディアミルド物語 8-
 【小説本専用図書館にも見本誌設置】
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……

■ 清水は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。

■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 【小説本専用図書館にも見本誌設置】
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。




 以上、有難くも拙スペース(E-21b)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

また21! 「そうさく畑 収穫祭2014夏」 配置情報

  • 投稿日時:
 ど、どういうことですかっっ! (大爆笑)

 次回そうさく畑の配置情報が判明したのですが、ま・た・し・て・も、その番号ですか!

 という訳で、6月29日(日)11:00から15:00までインテックス大阪で開催される同イベントの配置場所は、以下の通り。

配置場所 : 2号館 E-21b


 ……6月の参加イベントでの配置番号、これで 全て 「21」 となりましたとさ(爆)。


E-21b
 今回は安定の(?)島角配置です。
 本人は直接参加出来ませんが、代わりに「とりあたま工房」の服部くんが売り子を務めてくれますので、どうぞ宜しくお願いします。

 なお、本人直接参加時よりもかなり種類・冊数を絞ります。『ミディアミルド物語』シリーズ以外は、『エモーショナル・サイオニック』のみの予定で、しかも冊数は恐らく各3冊(見本誌除く)となります。「どうしても『○○○○』という作品を買いたいので頒布予定品の中に入れて取り置きしておいてほしい」という御希望が万一おありの方は、事前にメールフォーム等でお知らせいただければ、かなり前向きに検討させていただきますです~。

ひとまず告知

  • 投稿日時:

 ツイッターの方では速報していますが、6月29日(日)にインテックス大阪で開催される「そうさく畑 収穫祭2014夏」に、サークル参加申込を致します。

 ただ、野間本人は遠征出来ず、売り子さんに頒布をお願いする関係上、搬入する頒布物は種類・冊数共に普段より絞らせていただきます。
 現時点では、関西初売りとなる『ミディアミルド物語』9巻の『祝婚』を含む本伝+外伝集と『エモーショナル・サイオニック』のみ、計15種類、それを3セット……と考えています。増やせるとしてもセット数のみで、種類の方は増えません(汗)。悪しからず御了承ください。

「そうさく畑 収穫祭2014春」、終わりました

  • 投稿日時:
 帰京中の新幹線のぞみ号の車内からこんばんは~……って、去年と同じ書き出しですがな(汗)。
 本日開催の「そうさく畑 収穫祭2014春」、終了致しました。

インテックス大阪3号館を望む  武田さんが車を洗われたのか(濡れ衣)、朝から土砂降りの雨。……いえ、前日から近くのホテルに泊まっていて、雨が本格的に酷くなる前にサークル入場待機列に並べたんで、殆ど実害はなかったですけど(苦笑)。
 という訳で、会場だったインテックス大阪3号館の外観写真は、帰りに撮影したものです。

 で、今回から、他イベントと併催で会場がインテックス大阪になったわけですが、入って吃驚、うわーお、通路とサークルスペース後ろが広いー(笑)。今回、拙サークルは謎のお誕生日席配置でしたが(汗)、島中だったとしても、後ろを全く気にしなくていいほどの空間がありました。椅子から立とうとした時に後ろの人に背凭れが当たらないって、何て素晴らしい♪
 ただ、朝の内は、とにかく底冷えがしましたね。時間が経って会場内に人(発熱体(笑))が増えてくると、寒さは気にならなくなりましたけど……今の時期でこれなら、冬はもっと寒いでしょうなあ。

 さて、今回の畑、出だしは少々トラブル続き。
 宅配搬入荷物の置き場所が事前にサークルに送付された案内書と異なっているらしく、此処に置かれますと書いてある場所に、荷物が全く存在しない(冷汗)。……参加案内書だと、サークルスペースの目の前が引き取り場所になっていたものですから「ラッキー」と思っていて、すぐに荷物を引き取って真っ先に見本誌図書館へ本を置きに行こう……という段取りを立てていた当方、いきなりのこの事態は痛かったです。仕方がないので、本部と思しき場所へ行き、チラシ置き場への無料本設置届出&申込以降の新刊見本誌提出を先に済ませつつ、宅配荷物の搬入場所を尋ねようとしたのですが……
 ……うーむむむ、今迄の畑ではないせいか、スタッフの方が明らかに〝畑のお約束〟に慣れておいででなく、新刊見本誌を出したいと言うと「図書館に置く見本誌ですか?」と首をかしげられ(汗)、宅配荷物は何処に搬入されているかと尋ねても最初はどうも話が通じず(嘆)。念の為にと参加案内書を持参してきていたので、それを見せながら説明しましたが。……とゆーか、宅配荷物の搬入場所を当日やむなく変更したのでしたら、せめて入口か何処かで案内してほしかったです。そうさく畑は大好きなイベントですが、流石に、今回のこれは、ちょっとなあ……。多分、私だけじゃなかったと思いますぞ、サークル入場して、宅配荷物が並んでいる筈の通路が空っぽになっている光景を見て青くなったの(苦笑)。

 ともあれ、新刊見本誌を提出し、通りすがりの(?)武田さんに御挨拶し、荷物をどうにか引き取り、見本誌図書館に本を並べ、それからスペース設営に励んでいたところ、合体参加相手である服部つぐのり君から、「ごめーん、新幹線に乗り遅れたから、一般入場時刻にも間に合わなーい」というメールがっっ(汗)。おいいいいいぃぃぃ! 今回「そうさく畑の歩き方」で紹介を許可してくださったサークルさんの所に御挨拶行けないじゃん!(汗) ……いや、その後、ちゃんと無事に回れましたけどね(苦笑)。

 とか何とか文句を垂れつつも、どうにか設営完了。

今回のスペース風景  広い会場内でサークルスペースの上に立ててみると、A3って、小さく見えますねえ(苦笑)。
 狭い自分の部屋の中で見ると、大きく見えるんですが……
 イラストで人目を惹けない分、文章で頑張ったれー、と思っております(爆)。
 ……あ、今回は新刊が2種だったので、スペースの敷き布の自画像には勘弁してもらって(汗)、『エモーショナル・サイオニック』の小ポスターも下げてみました。歩く人の目線よもり下の設置だったので、どうかなーと思っていましたが、意外に目を動かしてくれる人が多かった印象です。……いや、寧ろ、机上のA3ポスターより見てもらえたような気がするのは気のせいかしらん……

 朝の内は、天候もあってか殆ど動きはなかったですが、午後に入ると、急に色々と動き始めました。
 物凄く久し振りに来てくださった昔からの読者様が2010年以降の作品全部を買っていってくださったり(深謝)、これまた何年か振りに会いに来てくれた年下の友人が『ミディアミルド物語』の感想を書いてきてくれたり(感涙)、前回そうさく畑設営義勇軍の戦友(笑)の方々が買いに来てくださったり、今回のパンフに掲載された「そうさく畑の歩き方」で紹介させていただいたサークルの方々がお越しくださったり……いや、本当に皆様、有難うございました。
 自身の購入の方でも、前回の畑で買った長編小説本の続きを買い込むなどして(汗)、帰りに送る荷物が見事に増えました(爆)。いやー、豊作豊作(苦笑)。

 さて、次回の畑は6月開催で、流石に本人は遠征出来ません(汗)。
 サークル参加自体も、普段の合体相手である服部君が行けるかどうかで決めようと思ってますので、今のところ未定です。何か決まりましたら、またツイッターやこちらでお知らせしますので、今暫くお待ちいただければ幸いです。

 では、そろそろ東京駅に到着しますので、この辺りで失礼致します。