野間みつねの個人ブログです。
時には「千美生の里通信」のWeb版として、
そして時には創作活動の報告の場として……
余程に気が向いたら、書きかけの小説の断片を掲載するかもしれません。
 

2013年5月アーカイブ(古→新)

 一昨日5月5日、東京ビッグサイトで開催された「COMITIA 104」にサークル参加してまいりました。

聖地神殿と巡礼達(笑)  ……で、最初に話しておきますと、今回は、自分が直接参加したイベントでは初めて、頒布ゼロに終わっております(汗)。
 基本的に厚めの長編小説本ばかり出す(短編・中編集も出していますが、長編シリーズ物の外伝・拾遺話集ばっかりという(汗))ウチのサークルは、大規模イベント+回を重ねていない+飛び飛び参加のコンボでは厳しいというのは前回(COMITIA 102)の頒布実績からも予想出来ていましたので、凹むほどではありません。年1~2回しかサークル参加出来ない分、何年間か続けて参加してみないと、何とも言えないですね。勿論、お手に取っていただけるよう、少しずつでも工夫しながら、ですが……
 ただ、買い手としては、そうさく畑(二次創作本も置いて良しというHATAKETでも大歓迎)が東京開催を再開してくれたら大喜びでそっちに移行してしまうだろうなあ、とも改めて思った会場巡りではありました(苦笑)。何となれば、毎度のことながら、見本誌コーナーのカオスっ振りに目眩《めまい》を覚えましたもので……
 幸か不幸か、そうさく畑の整然とした&当日の頒布物全てが置かれている見本誌図書館の素晴らしさを体験してきたばかりだったので、コミティアの見本誌コーナーでの探しづらさ感が半端ではなく……無論、書き手の端くれとしても、自分の本も含めてですが皆さんが苦労して作られたであろう作品達が乱雑に放り出されている有様を見るのは、正直気持ちの良いものではありません。規模的に無理だというのは充分に理解していますし、当日の〝新刊〟を見られるだけマシとは思うのですけれど……。

ほ53bスペース写真  ……おっと、話が逸れました(汗)。
 そんな中でも無料カタログを受け取ってくださった皆様、有難うございました。次回サークル参加する時には、もう少し手に取り易そうな何かしらを並べられるよう考えてみます。

 ところで、今回のコミティア、ながやす巧先生の原画展が開催されていまして。
 拝見していて、いい意味で鳥肌が立つような原画・設定ラフの数々でしたが、お約束と言うか何と言うか、洋装土方さんの設定ラフの前で一番長く立ち止まってしまいました(笑)。図録を購入したのもあれの為だと言っても過言ではございません(苦笑)。ええ、私が買ってきた図録で土方さんのページを見た白牡丹さん(今回もお手伝いいただきました。多謝)が、御自身でも買いに行かれたくらいなのですよ。
 あと、お祝いのお花の中にまっさん(さだまさしさん)からのものが混じっていて、その不意打ちに吃驚したことも記憶しています。



 以下、当日入手した作品の中から、短くですが(?)、幾つかに言及しておきます。
 ……なお、古くから拙サイトの交換日記・ブログ類を追い掛けてくださっている方なら御承知かと思いますが、購入した同人誌類の感想を私がこういう場に書くのは、極めて珍しいです。大抵は、スペースに伺って直接作者さんに伝えたいと思う性分ですので。……ただ、今回は、此処までの記事が若干ネガティブな雰囲気になってしまっていることから、その彩りを軽減する意味でも(苦笑)、特に書き記してみようと思います。

 まず、「虚影庵」さんの『ノスタルジア』。前回(COMITIA 102)参加時に「全部下さい」攻撃を噛まさせていただいた(敬語が変(汗))サークルさんのひとつです。短編小説の書き手さんで、かつて東京でそうさく畑が開催されていた頃にサークル名を毎回お見掛けしていた記憶がありますので、かなり活動歴の長いサークルさんだと思います。今回の新刊は、ツイッターでもリアルタイムで触れましたが、


 ……何だろう、泣ける展開(ベタな意味で)というわけではないのに、学校の、一見何ということもない情景描写に、文字通り〝ノスタルジア〟を感じた次第でした。

 次に、「広ヒロとした部屋」さんの『広島電鉄ファン』Vol.1。前回参加時に同様に「全部下さい」攻撃(以下暫く略)……冬ティアの新刊をようやく入手出来ました。ジャンルとしては、鉄道路線擬人化、と言うのでしょうか。今回は普段の國鐡廣島を離れ、広島電鉄の路面電車にスポットが当たっています。これまた、かつて広大の東千田キャンパスに通い(年齢がバレるか(汗))、勤め人としても何年間か広島市内をうろついていた人間としては、笑いが止まりません。その一方で、「えええ、競艇貸切ってなくなってたんかい……」と、長年故郷を離れているが故に知らなかったことも此処で知ったり。今回は新刊落とされてしまったそうなので(苦笑)、夏コミの楽しみに取っておきます。

 最後に、説明の必要などない気がしますが、かの『風雲児たち』や『風雲児たち 幕末編』の作者みなもと太郎先生のサークル「みにゃもと」さんの冬コミ新刊、『風雲児外伝19 桜田門外の変』。まさかコミケット以外でお目に掛かれるとは思っておらず、事前購入したティアマガでサークルリストにお名前を発見した時は狂喜乱舞。当日は大喜びで買いに参りました。ホール内の移動も楽で、スペースでも待たずに買えるって、何と有難い……今迄コミケットでは、同好の士である白牡丹さんに長時間移動をお願いしての購入でしたから(汗)。
 みなもと先生の『風雲児外伝』シリーズは、本当に「これを出してくださって、読ませてくださって有難うございます」という内容が多く、今回も勿論そうなので、殊に『風雲児たち』シリーズの愛読者なら購入して損はありません。はい。

 そんなこんなで、どちらかと言うと買い手目線での感想が主となってしまいましたが(汗)、比較的楽しい一日でございました。
 次回の予定は未定ですが、参加するとしたら秋でしょうか。



【番外編】
 帰りに最寄駅から自宅まで乗った某社のタクシーに、ディスプレイグッズを詰め込んだキャリーバッグをトランクに積んだままで走り去られてしまいました(汗)。乗車時に運転手さんがトランクを開けてくれて、手ずから積んでくださったのに、目的地で下車して取り出そうと後ろに回ったら、そのままナチュラルに発車(汗)。いやー、流石に焦りました。
 しかし、咄嗟には「えっ?」と固まりますねえ、予想外の行動に出られると。割とすぐ我に返って、大きく手を振りながら追い掛けたんですが……もう辺りが暗かったからなあ(苦笑)。
 考えてみたら、その直前に目的地をナチュラルに行き過ぎそうになった時点で用心すべきでしたね、「うっかりさんだ、この人……」と(爆)。
 まあ……無事に戻ってきたから、ぼやきは此処までにして、水に流しますわ。今迄なかったことなんで吃驚しましたけど、今後は、タクシーのトランクに荷物を乗せてもらった時には下車時に「トランクお願いします(=開けてください)」のひとことを忘れないようにするというのが、お互いの為でしょうね(苦笑)。

 最近、用意したカテゴリに嵌まらない作品の執筆をどかどか(?)進めていることもあり、サブカテゴリをこそこそと追加してみました(汗)。
 まだ1件も記事が投稿されていないのでリンクは発生していませんが、自分に対する信用のなさが、設定したカテゴリ名(URL構成用文字列)に反映されていたりします。
 この瓦版ブログを構築した際、サブカテゴリのURL構成用文字列には、親カテゴリの枝番を付けました。
 例えば、

作品情報など → 02_worksnews
  新刊情報 → 02-01_just-published
  既刊情報 → 02-02_published
  『ミディアミルド物語』進捗 → 02-03_midia-milled-saga
  『まなざし』関連作品進捗 → 02-04_manazashi

 みたいな感じにです。
 で、今回その下に「その他作品進捗」を加えたのですが、その枝番は、以下の通りとなっております。

02-09_others

 ……どんだけ自分を信用してないんだ、お前(苦笑)。
 まあ、9ぐらいにしておけば、特出しをしたい作品が仮に増えても大丈夫でしょう、という後ろ向きな(?)考えが透けて見えるネーミングでございます。

 このサブカテゴリに属する記事は、その内に投稿しますね……と予告しておいて、この項オシマイ。

=== 2022/9/22 22:30 追記 ===
 読めなくなっているので好い加減で直さねば……と思い立って最新版を使ってみたのですが、ボックスの下に謎の空白が生まれるので首を捻っております。ひとまず、内容が読めることだけを優先しましたので、御寛恕ください(汗)。
=== 追記此処まで ===


 お、およー?
 久し振りに「nehan3」を使おうかなーと思ったら、バージョン上がってるではありませんか(汗)。
 JavaScriptはダウンロード → 自サイトにアップして使う派なのですが、更新が頻繁となると、推奨されている方式での導入が吉なのかもしれません。
 という次第で、jsファイルを自サイトに置かない形で、新たなバージョンを導入してみました。
 以下、テストの為に貼ります。以前の「nehan3」と比較して表示が「ん?」という箇所がありますが(句点ぶら下がり+改行になる行の次に、余計な行が入って見える(汗))、乏しい知識の及ぶ限り、望ましい形に近付けてみました。
 IE8以前のブラウザ以外なら、傍点も見えると思います。
=== 5/11 14:37 追記 ===
 此処に記載していた不具合は、縦書き文庫さまの方で解消していただいてます。また、縦書き文庫さま御推奨の方法を使用することで、IE8(またはIE9互換モード)でも傍点が表示されるようになりました(深謝)。
=== 追記此処まで ===


=== 12:34 追記 ===
 ボタンの動作がおかしいですが、nehanの表示画面上でホイールを上下に動かすと、ページが右左に流れます。
=== 追記此処まで ===


=== 22:42 更に追記 ===
 ボタンの動作、修正出来ましたので、正しく動くようになりました。
=== 追記此処まで ===


 びた鉄のような臭気が漂っている。
 今し方まで青年に微笑み掛けていた相手は、あるじを失った乗り物の如く、もう動かない。
 青年は、ふらりと立ち上がった。
 項垂うなだれていたこうべが、ゆっくりと持ち上げられる。
 その黒い瞳に宿る、底の浅い、凶暴なぎらつき。
 ──殺してやる。
 青年の全身から、凄まじいばかりの殺気が発せられていた。
 親友、姉と兄、そして最愛の女性まで、自らの目の前で殺されてしまった。皆、同じ奴にられてしまった。
 許すものか。
 絶対に、絶対に、生かしておくものか。
 青年は何度も同じ言葉を繰り返した。繰り返すごとに、彼の眼光は鋭く、狂気を帯びたものに変じてゆく。
「ミチカ……俺は必ず……」
 呻くように呟いて、青年は、歩き始めた。
 へ──?
 決まっている。
 奴らの所に決まっている。
 奴らの、そして奴らのリーダー、秘密結社ダークメサイアのリーダー、ヒュー・マッカーサーの所に決まっている!

「あの若造が、復讐に来るだと?」
 強力なシー能力を持つ女性士官がうろたえ気味に告げた言葉を、ヒュー・マッカーサー大佐は失笑で受け止めた。
 だが、当の女性士官は、青ざめた唇を震わせながら、必死にかぶりを振った。
「危険です──大佐、早くお逃げになってください──本当に危険です!」
「……逃げる?」
 ヒューの灰色の瞳に、侮蔑の色が加わる。
この私がかね、ソーウェル大尉」
「大佐──」
「あんな若造如きに、この私が殺されるとでも思っているのかね。あの、お話にもならぬ程度ので、何が出来ると?」
「で、ですが大佐、万が一ということも──あの、あの憎悪のエネルギーは、尋常ではありません──」
「私は、ダークメサイアのリーダーとして、私情に流された裏切者どもを始末したまでのこと」
 ヒューは、顔色ひとつ変えずに言い放った。
「ソーウェル大尉、君のテレパシー能力の高さは認めているが、仮に奴の憎悪とやらが〝尋常でない〟としても、力の使い方を知らねば、単なる無謀な愚か者に過ぎん。そういう身の程知らずの行為を、確か日本語ジャパニリタンでは〝蟷螂とうろうの斧〟とか言うのではないかね」
「マッカーサー大佐」
 横合から、別の、比較的落ち着いた女声が挟まれる。
「あの子の潜在能力は底なし沼ですわ、それは何度も報告を──」
「まだ言わせる気か、レイズ少佐」
 ごく僅かに苛立った様子で相手の言葉を遮ったヒューは、ぐるりと部下達を睥睨へいげいした。
「お前達は、あんな若造にづいたのか?」
 地球連邦軍情報局トーキョー・シティ支局の地下会議室に集まっていたダークメサイアのメンバー達は、戸惑ったように目を伏せた。連邦軍情報局の特殊処理部──言葉を換えれば、Aランク以上のサイニッの集まり──に所属する士官下士官達の中でも、特に困難な任務や汚れ仕事を進んで引き受け成功させるという目的のもとに集まっている彼らは、これまで十年以上にわたり、ヒュー・マッカーサーという無類の指揮官に率いられ、目覚ましい成果を上げ続けてきた。だが、ひとりの若い日本人ジャパニリタンが彼らの視界に入るようになった頃から、その歯車が狂い始めたのだ……。

 ……この(↑)目次を外せないかなあと思っているところ(汗)。 
 章組みしている中編小説なら便利なのですが、今回のような短い部分抜粋を載せたい時に、これが表示されると「ナニコレ?」状態に陥りますので(苦笑)。

=== 5/11 01:29 追記 ===
 縦書き文庫さまの方で、見出しタグがない場合は目次を出さないように変更してくださいました。有難うございます(深謝)。
=== 追記此処まで ===


 なお、しれっと掲載したのは、現在叩いている作品のプロローグ部分の、更にその冒頭。
 複数巻必要な長編では使えないけど使ってみたい装幀の本を出してみようと、単発物に出来そうな、ウン十年前にコピー誌に連載した、それ以前の作品群よりは少しマシな作品をリライトし出してみたところ、がんがん長くなり始めまして……現時点で、此処に載せた分量の倍ぐらい書いてしまい、しかもなおプロローグの半分ぐらいしか来ていないという為体《ていたらく》でございます……。
 そもそも、元が、中学生の頃から書いていた長編シリーズ物の一エピソードという位置付けの作品でしたから、「読者は既に前作の数々を御存じ」という無意識の甘えが今読み返すと物凄く(汗)、改めて単発作品として出そうと思うと、世界の約束事を諄《くど》くならない程度に早期に混ぜ込んでいかねばならない、あーんど、登場人物の関係も以下同文、という訳で、長くなるのは当たり前と言えば当たり前なんですけどね(苦笑)。

 此処に載せたモノ自体は何しろ未推敲の代物なので些かアレですが、「あー、『通り名はムーンストーン』と同じ地球世界を使った未来物なのね」と生温かく眺めてやってください。……えー、そして、コレの大元の作品を御存じだという皆様、くれぐれも、掲載誌のお掘り起こしなどなさいませんように(爆)。



=== 2014/02/28 追記 ===
 参照先が変わって読み込めなくなっていたことに気付いたので(汗)、追い掛けて色々修正しました(苦笑)。
 御紹介したブログ記事も、こちらに変わっています。

 上部ナビゲーションタブを御覧いただければおわかりかと存じますが、瓦版ページにブログをひとつ新設致しました。
 頒布中の本/冊子について、誤り部分を1件ずつ登録しておく備忘ブログです(汗)。
 七割方は自分の備忘の為ですが、公開の場に置く以上、読者様へのサービス(?)を兼ねております。なので、殆どの備考欄に〝言い訳〟やら〝零れ話〟やら書いてみたりするわけです(苦笑)。

 記事は、思い出した順 or 気付いた順に掲載してゆきます。
 更新があると、本ブログの新規記事同様、瓦版ホーム(上部ナビタブの一番左)の「最近のブログ記事」に表示出来るよう、設定してあります。
 より見易い使い方はブログトップ固定記事に記載しておりますので、そちらを御参照いただければ幸いです。


2024年10月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

アーカイブ

カテゴリ --- クリックでリスト開閉


里長のツイート

Twilogはこちらから。

台詞botツイート

Twilogはこちらから。