野間みつねの個人ブログです。
時には「千美生の里通信」のWeb版として、
そして時には創作活動の報告の場として……
余程に気が向いたら、書きかけの小説の断片を掲載するかもしれません。
 

2015年11月アーカイブ(古→新)

 ……えー、済みません、今回は諸般の事情により、地図なしの提供となります(汗)。

 まずは、日程が先のコミティアの方です。
 東京ビッグサイトの東ホールにて、11月15日(日)、11:00から16:00まで開催です。
 但し、例によって15:00頃から撤収支度を始める予定ですので、お立ち寄りくださろうという奇特な皆様、出来れば15:00頃までにお越しいただければ(汗)。

 今回は、久々の……と言いますか、当方がティアにサークル参加し始めてから初の(汗)抽選となりましたが、幸いにもスペースを頂くことが出来ました。

配置場所 : 東3ホール Z 04 b

 今回は、「虚影庵」さんとの隣接となります。
 夏コミ新刊の『はたとせ』と無料配布冊子セットのみを前面に押し出し、他の既刊は全て回転棚に棚差し予定ですが、棚をガラガラ回したいという方は遠慮なくお立ち寄りください(爆)。

ティア114/サークルカット
 ……そう言えば、来年から春ティアへの参加を見送る予定にしておりますので、来夏で頒布を終了する裁判員裁判体験記『補充裁判員2番』につきましては、何と、コミティアでの頒布は最後になる見込みです。勿論、この後の冬コミや来春のテキレボではまだ頒布していますが、首都圏ではティアにしかお見えにならないという方にとっては、お求めのラストチャンスです(汗)。

 大抵はスペース内に居ると思いますが(お隣の店番として捉まったので(笑))、自分の買い物等の為に席を離れることもあります。当方不在の場合は、お隣の虚影庵さんにお声を掛けていただければ(笑)。



 次に、北海道コミティアの方です。
 11月23日(月・祝)の11:00から15:00まで、ホテルさっぽろ芸文館3Fロイヤルホールにて開催です。

配置場所 : E 11~12

 こちらは今回、無事に、申し込んだ2spを頂くことが出来ました(安堵)。
 なので……というわけでもないですが、前回に引き続き、他サークルさんからの委託品も些少お預かりする予定です。

北ティア3/サークルカット
 ……はい、来年からイベントへの直接参加回数を見直すことにしておりまして(……全く以て費用的な問題で)、秋の北ティアへの直接参加も見合わせることに致しております。勿論、秋も委託参加はするつもりですが、元々寒さが苦手ということもあり、直接伺うのは初夏だけにするつもりです。何卒御寛恕ください(平伏)。
 という訳で、こちら北ティアでも、『補充裁判員2番』の頒布は最後となります。御了承くださいませ。
=== 11/09 12:04 訂正&追記 ===
 すっ済みません、よくよく考えたら、来年夏の北ティアまで頒布です(汗)。何を寝惚けておるのだ(爆死)。
=== 追記此処まで ===




 以上、どちらのイベントも直接参加ですので、どうぞ宜しくお願いします。
 各イベントでの頒布物リストは、また別途アップ致します。

「COMITIA 114」での頒布予定品

 11月15日(日)、東京ビッグサイト東2・3ホールにて開催される「COMITIA 114」での頒布予定リストです。
 ページ数・頒価などの詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、サイト内での抜粋とは別部分からの抜粋も、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」に投稿していますので(一部作品を除く)、こちらから御参照ください。


コミティアでは初売りの既刊
『はたとせ』 ■ はたとせ -「千美生の里」 20周年自選蒐-
 野間みつねが個人サークル活動を開始した1995年から出してきた刊行物の中から13本を収集、最後に当たる2015年のみ書き下ろし短編を収録。長編は章または節単位で抜粋(複数の場合あり)。中編・短編は丸ごと一本を掲載。架空世界物は無論、似非歴史物から未来世界物まで、幅広く採用。書き下ろし短編「V《ブイ》回収一件」は『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ作品。
 なお、付録として、自家印刷製本の「『はたとせ』あとがきになり損ねた話」を同梱。
 どうにかこうにか292ページに抑え込んだので、頒価も1,200円に出来ました(汗)。
 作品は刊行順に収録されていますし、まさに20年を概観出来る豪華カタログとも言えます。

 今回、お隣の「虚影庵」さん発行の同人活動20周年記念自選短編集『20th』と並べて展示致します(笑)。そちらもお勧めですので是非。

コミティアでは最終頒布の既刊
『補充裁判員2番』 ■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、表紙込み24ページ、頒価100円。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……

 御関心を持っていただいたり各所での御紹介を頂いたりして長らく頒布してきた裁判員裁判体験記ですが、イベントでの引き合いもなくなりましたし、そろそろ引き上げ時かなーと思い、次回夏コミ時期を最後に絶版(通販も停止)にすることにしました。……となると、実は来年からコミティアの参加を秋のみにしようと決めている為、コミティアに限れば今回が最終頒布ということに……。
 他のイベントにもお見えになる方でしたら慌てる必要は全くないですが、首都圏ではコミティアにしか参加しないという方には、最後の入手機会となります。お求めの方は何卒お早めに(汗)。

その他の既刊
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。

■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。

■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。

■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、十七歳の秋、一頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、十三歳の時から十六歳の現在まで、大過なく務めてきた。十七歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。

■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。

■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作となっております。
 なお、今度の冬コミで第二弾を刊行予定です。

無料配布  ※全て、無料カタログ等との抱き合わせ配布です(汗)
『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第三版)
 本伝1巻~10巻・外伝集1巻~5巻までの計15冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝11巻収録予定話からのチラ見せあり。
 ページ調整の関係で、星村朱美様の人物紹介画・イラスト類を一部再録。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様で第二版も配り切りましたので、10巻からの抜粋を加えるなどして、第三版を刊行しています。
 なお、朱美てんてーのイラスト類は、今後版を重ねるにつれ2ページずつ減っていきますので、最多状態の版を入手しておきたいという方はお見逃しなく(笑)。

『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子 ■ 『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子(改訂第三版)
 2015年にサークル活動20周年記念の一冊として刊行予定の『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2節までを収録した冊子。
 勿論、ちまちまリライトしているので、頒布停止した同作品の第一部総集編と全く同じ内容、というわけではなくなっている。
 おかげ様で第三版となりました。相変わらず、検討中の装幀を事前に色々と試してみたいという目的もあっての刊行物なので、表紙が無駄に特殊紙フルカラーです(汗)。
 無駄に豪華装幀ですが、イベントでは無料配布です。遠慮なく貰っていってやってくださいませ。


 なお、上記無配セットですが、残部が怪しいことと、次週の北ティアにも少しは残しておかないとならないということから、普段より持ち込み数を大幅に絞り、5セットのみと致します。ただ、『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子の第二版(※無駄にタイトル箔押し)が3冊発掘されましたので、半端モノとして持参、もしセット分を配り切ったら、代わりに置きますね(苦笑)。



 以上、有難くも拙スペース(Z 04 b)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『補充裁判員2番』 : 2冊
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝3セット
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 :3冊
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』:3冊
   ★ 『はたとせ』 : 7冊

 文字が赤くなっているのは、従前より大きく持ち込み数を減らしたものです(汗)。
 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦くださいませ。

「COMITIA114」、無事終了

 11月15日、東京ビッグサイトで開催された「COMITIA 114」に、サークル参加してまいりました。

雨のプロムナードから聖地を望む

 来年春の「Text-Revolutions」第3回向け企画「長編上等」のPRカードを前日から作成・印刷していて、刷り上がり直前に発見されたスペルミスの為に刷り直しが2回も発生するという惨事(自業自得)により、当日は、2時間しか寝ていないという余り宜しくない状態でしたが、やや強めの小雨の降る中、どうにか、サークル入場開始時刻に会場入りすることが出来ました。

 今回は、「虚影庵」さんとの合体参加です。
 お互いの活動20周年記念誌を、並べて展示することにしておりまして。

ティア114スペース

 ……「持ってこーい!」という御希望が複数寄せられた噂の回転棚(写真左)、イベントデビューです。
 その割に、「ガラガラしたーい」と主張していた人達がガラガラしに来なかったよーな気がするんですが、まあ、そこはそれ(苦笑)。

 知り合いの方以外でガラガラ回してくださる方が居なかったのは、回せる棚だということがわかりづらかったからだろうなあ、という反省があります。次にこの棚を使うのは冬コミになると思いますが、「こいつ……回るぞ!」みたいなPOPは付けておこうと思っています(汗)。

 ティアでは初売りとなる『はたとせ』はお取り置き分以外は動きませんでしたが、ティアでは最終頒布とする『補充裁判員2番』が1冊貰われてゆきましたので、そこは良かったなあと思っております。
 拙サークルにお立ち寄りくださった皆様、有難うございました。

 という次第で、来年からは、東京のコミティアには、秋のみの参加とさせていただく予定です。
 直接参加するイベントを絞らないと、肝心の本が出せなくなる、という状態に陥りつつありますので(苦笑)。
 ティアにしか参加されないという方には本当に申し訳ありませんが、本が出せなくなってしまっては本末転倒ですので、御寛恕いただければ幸いです。

★★★★★

 ……あ、そうそう、設営時間中、来年のティア117を目指す部活動「長編部」さんからペーパーを頂き、当方の「長編上等」企画の葉書をお渡しし、という出来事もありましたので、御紹介しておきます。

 来年の「COMITIA 117」(夏ティア)に参加出来て、5巻以上で構成されるシリーズを頒布していて(総集編として纏めていても可)、一話目などの試し読みを無償提供(事前にウェブで公開)出来て……というサークルさんは、是非参加を検討なさってみてください。
 来年1月には部活動サイトを公開される予定だそうです。

 ……因みに私は、他条件は胸を叩いて「どんと来い!」ですが、仕事の関係で夏ティアへの参加が無理無理無理のカタツムリという身ですので、今回は応援に徹します(嘆)。
 秋ティアでも引き続き活動していただければ、喜んで参加するんですけど(苦笑)。


 11月23日(月・祝)、ホテルさっぽろ芸文館の3階ロイヤルホールにて開催される「北海道COMITIA 3」(以降「北ティア」と記載)に於ける、拙サークル頒布予定品をリストアップ致します。
 ページ数・頒価など詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿していますので、こちらから御参照ください。



 今回も、前回に引き続き、「兎角毒苺團《とかくどくいちごだん》さんから、アンソロジー『夜と舟』をお預かりしています。前回お求めになれなかった方、見本誌読書会等で御関心を持たれた方、どうぞお手に取って御覧くださいませませ。

他サークル様からお預かりした委託品
『夜と舟』 ■ 夜と舟
   頒価:400円
   B6判 56ページ
 文学フリマに参加されている「兎角毒苺團」さんからお預かり。
 神話あり、絵物語ありの、全年齢コズミック・アンソロジー。

 ……本当は、アンソロイメージに合わせて作成されたアクセサリーとのセット頒布版もあるのですが、御本だけの版をお預かりしています。
 このページ数で8人の方が参加されています。すーっと読めると思いますよ。




 それでは、当方の頒布物を御紹介します。

北ティアでは初売りの既刊
『はたとせ』 ■ はたとせ -「千美生の里」 20周年自選蒐-
 野間みつねが個人サークル活動を開始した1995年から出してきた刊行物の中から13本を収集、最後に当たる2015年のみ書き下ろし短編を収録。長編は章または節単位で抜粋(複数の場合あり)。中編・短編は丸ごと一本を掲載。架空世界物は無論、似非歴史物から未来世界物まで、幅広く採用。書き下ろし短編「V《ブイ》回収一件」は『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ作品。
 なお、付録として、自家印刷製本の「『はたとせ』あとがきになり損ねた話」を同梱。
 どうにかこうにか292ページに抑え込んだので、頒価も1,200円に出来ました(汗)。
 作品は刊行順に収録されていますし、まさに20年を概観出来る豪華カタログとも言えます。
 因みに、区切り毎に扉ページを紙替えしていますので、小口や天地を見れば切れ目がわかります。なので、お好きな場所から開いて読むことも出来ますよ(笑)。


その他の既刊
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。

■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。

■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。

■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、十七歳の秋、一頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、十三歳の時から十六歳の現在まで、大過なく務めてきた。十七歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。

■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。

■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作となっております。
 なお、今度の冬コミで第二弾を刊行予定です。

■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、表紙込み24ページ、頒価100円。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……

 来年の夏コミで最終頒布となる予定ですので、御関心のある方はお早めにどうぞ。


無料配布  ※全て、無料カタログ等との抱き合わせ配布です(汗)
『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第三版)
 本伝1巻~10巻・外伝集1巻~5巻までの計15冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝11巻収録予定話からのチラ見せあり。
 ページ調整の関係で、星村朱美様の人物紹介画・イラスト類を一部再録。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様で第二版も配り切りましたので、10巻からの抜粋を加えるなどして、第三版を刊行しています。
 なお、朱美てんてーのイラスト類は、今後版を重ねるにつれ2ページずつ減っていきますので、最多状態の版を入手しておきたいという方はお見逃しなく(笑)。

『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子 ■ 『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子(改訂第三版)
 2015年にサークル活動20周年記念の一冊として刊行予定の『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2節までを収録した冊子。
 勿論、ちまちまリライトしているので、頒布停止した同作品の第一部総集編と全く同じ内容、というわけではなくなっている。
 おかげ様で第三版となりました。相変わらず、検討中の装幀を事前に色々と試してみたいという目的もあっての刊行物なので、表紙が無駄に特殊紙フルカラーです(汗)。
 無駄に豪華装幀ですが、イベントでは無料配布です。遠慮なく貰っていってやってくださいませ。


 なお、上記無配セットですが、残部が怪しい為、過去2回より持ち込み数が大幅に減っており、10セットのみとなります。ただ、『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子の第二版(※無駄にタイトル箔押し)が3冊発掘されていますので、半端モノとして持参、もしセット分を配り切ったら、代わりに置きます(汗)。
=== 11/21 23:45 情報修正&追記 ===
 色々掘り出してきて、フルセットが15セット、『ミディアミルド物語』の試し読みが欠けたセットが3セット、そして無駄にタイトル箔押しの旧版とのセットが3セットとなりました。
 フルセット → 『魔剣士サラ=フィンク』の刊行準備冊子が新しい方 → 同・古い方、という順番で机上に出してゆきますので、宜しくお願いします(汗)。
=== 追記此処まで ===




 以上、有難くも拙スペース(E 11-12)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『補充裁判員2番』 : 2冊
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝3セット
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 :3冊
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』:3冊
   ★ 『はたとせ』 : 5冊

   ★ 委託品『夜と舟』:8冊+店頭見本誌1冊  ※店頭見本誌も頒布可

 文字が赤くなっているのは、従前より大きく持ち込み数を減らしたものです。
 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。

 11月23日(月・祝)、北海道COMITIA(以下、略称の「北ティア」と記載)の第3回目に、遠征で直接参加してきました。

既に北海道上空
 事前には雪予報が出たりしていたのですが、札幌入りしたイベント前日も当日も、玄関口である新千歳空港への往復道中も含め、ちらとも降られずに済みました。……翌日の札幌は一気に降雪どころか積雪30cm近くになり、市内をササラ電車が走ってましたから(震)、見事に擦り抜けたと言えましょうか(苦笑)。
 ハイパー晴れ女の面目躍如(違)。

 ……とか馬鹿なことを言ってないで、さっさとイベントの話に移りますかね(汗)。



 今回は、朝設営への協力のお願いがエリシアンオフィスさんから事前に上がっていたこともあり、早めに会場の入口(集合場所)に伺いました。
 朝の設営から参加すれば、それだけ早く自サークルの設営にも取り掛かれるわけですから、設営時間1時間だと結構厳しくなる当方にとっても頗る有難い話です。もお、喜び勇んで一番乗りしました(爆)。
 ……此処は、前泊で会場付近まで乗り込んでいる遠征参加者ならではのメリットですね(苦笑)。逆に、一応は地元である東京で開催されるイベントの場合、住んでいる場所と会場の距離によっては事前設営に参加出来ない、というケースが多いのです……コミティアとかコミティアとかコミティアとか……事前設営に参加出来れば前日に荷物を搬入出来るんですがね……。

 設営協力へのお礼として、代表の方から当日のティアズマガジン北海道を1冊ずつ頂き、作業手順ペーパーと説明とを受け、それから会場入り。
 今回、お手伝い内容は、既にセッティングされている会議机へのサークル番号の貼り付けとチラシ撒き、あとは宅配搬入荷物の会場への運び込みでした。
 そこそこ人数が集まったこともあり、割り当ての仕事も、1時間足らずで終了。一旦本部前に集合して、再度代表の方からお礼の言葉を頂き、それから解散となりました。
 この時点で、サークル入場開始時刻まで、残り30分弱。
 それだけあれば、幾らウチのサークルでも(爆)、慌てずに設営出来ます(笑)。

北ティア3 「E 11-12」
 今回も、お預かりした委託品を、最も手に取られ易いであろう位置に据えることにしました。
 あとは、北海道初売りの『はたとせ』を前面に押し立て、残りは前回同様の棚差しに回しています。目立たせる本と、それ以外の本との差別化を図ることで、目の滑らないディスプレイを目指した……つもりです。
 他、従前のイベントでの反省も踏まえ、棚差しの作品もひと目で或る程度までは雰囲気がわかるよう、「作品散布図」を作ってみるなども致しました。……が、あんまり散布してくれないんですよねぇ拙作(汗)……「棚に差されていても何となく内容が一度に窺い知れる」ような見せ方は、今少し工夫しないと駄目ですね(汗)。

作品散布図
 ただ……脱線しますが……『ミディアミルド物語』クラスの長さになってしまうと、「どんな要素を含むか」の凹凸が乏しくなってくるんですよね(苦笑)。架空の世界の戦国時代から三国時代、そして統一へ、という大筋の流れの中には、お気楽な展開もあれば、ヘヴィな展開も入りますし、色気のある展開(男女問わず(汗))も出てきますし、騙しただの陥れただのという展開も欠くべからざる要素ですし、ラブロマンス(?)も混じってきますし、人と人との擦れ違いや行き違いが生む悲劇も、不幸な恋も、そして当然ながら国の興亡も……何か突出している要素はないのかよと問われたら、即答出来るのは「長い」ってことぐらい(爆)。
 ……まあ、だからこそ、当日には結果が出ないけど先々で何か結果が出るかもしれない、試し読み無料冊子を、イベントの都度にせっせと配っているわけですが(苦笑)。

 そんな工夫もしつつ臨んだ北ティアですが、正直、直参イベントの中では今のところ一番(……そうさく畑がなくなってしまった今、掛値なしに一番)手応えを感じられるイベントです。
 勿論今回も、色々と嬉しい出来事がありました。
 まずは、拙サークルのディスプレイを、一般参加の方(……だったのでしょうか)にお褒めいただいたこと。棚差しの本は背文字が綺麗に並んでいて見映えで凄いと思えるし、平積みされている本が少なくてPOPも大きめなのでどの本が今回の推しなのかがひと目でわかるし、ディスプレイの敷き布の色彩が本の表紙にも合っていて綺麗だし、設置の高さが変えられているのも面白い、等々、色々と感激していただきまして、こちらこそとても嬉しかったです(笑)。
 また、その「推し」だった『はたとせ』も貰われてゆきましたし、委託でお預かりしていた御本も前回以上に買われてゆきましたし(手に取り易い角地に設置した甲斐がありました。……その分、無料配布冊子の捌けが今ひとつでしたが、それでも10セット以上は旅立ってゆきましたし)。

 しかし、何より有難かったのが、『ミディアミルド物語』の本伝2巻を買いに来てくださった方がいらっしゃったことです。前回、全く目立たない棚差しだったにも拘らず殆ど中を確認することもなく「これ下さい」と1巻を買っていってくださった方がおいでだったことは、その折の参加報告にも書きましたが、何と、その方が、続きを買いに来てくださったのです……!
 続き物の長編を書いている身として、続刊を購入していただけるというのは、非常に嬉しいことです。無論、拙作への御感想を頂くのも大変喜ばしいことなのですが、ただ続きを買いに来てくださる方も、物凄く有難い。「続けて読んでみたい」と思っていただけた、何よりの証ですから。
 ……ただ、今後、どちらに分岐されるか、そこは少し気になりますね(汗)。作者としては、本伝3巻に進む前に外伝集1巻を御覧いただく方が美味しいと思うのですが(試読冊子内でも、そのように並べてある)、「外伝集は後回し」という方の方が多いでしょうしねえ……。
 ともあれ、引き続きお手にとっていただけることを祈りつつ、来年の第4回北ティアでは、続きに当たる第3巻と外伝集1巻とを、1冊余分に持参する所存です(爆)。

 因みに次回は、北ティアでの最終頒布となる『補充裁判員2番』を前面に押し立てるディスプレイとする予定です。……とゆーか、来夏の頒布停止を控え、今後の直接参加イベントでは大体そーすると思います(汗)。

 当日拙サークルにお立ち寄りくださった皆様、無配冊子セットを受け取ってくださった皆様、そして拙作や委託品をお買い求めくださった全ての皆様、併せてスタッフの皆々様に、心より御礼申し上げます。
 次回、来年6月19日の北ティアも、まだ申し込んではいませんが、必ず遠征参加させていただきます。はい、宿は既に押さえてきましたから(爆)。

2024年10月

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