野間みつねの個人ブログです。
時には「千美生の里通信」のWeb版として、
そして時には創作活動の報告の場として……
余程に気が向いたら、書きかけの小説の断片を掲載するかもしれません。
 

2015年7月アーカイブ(古→新)

 去る6月28日(日)、北海道COMITIA(以下、略称の「北ティア」と記載)の第2回目に直接参加してきました。

大通公園にて
 この時季の札幌を訪れるのは当然初めてでしたが、東京では既に散って久しいサツキが咲いている傍らでタチアオイが咲いていた光景が印象的でした。東京でなら晩春から初夏に掛けて順々に咲く花が、一気に集まって咲いていた感がありましたね。……土曜も日曜も小雨気味でしたので、ホテルの外へ出る際にカメラを持ち歩いておらず、自分の目と記憶の中に焼き付けただけでしたが(苦笑)。
 ……じゃあ上の写真は何なのよ、と言われるかもしれませんけど、一枚ぐらいは市内の風景が欲しかったので、イベント後の日曜夕方に大通公園の辺りを歩いていて見掛けた催し(?)をPHS内蔵カメラで撮ってみたものです……だから少し小さいんですわ(笑)。

 因みに今回は、帰りの航空機チケットを買おうと発売開始日にサイトへ出掛けたところ、28日夜の便にはお高いチケットしか残っておらず、最安値との差額たるや一泊する宿代の方が遙かに遙かに遙かに安いという逆転現象が発生しておりましたので、イベント当日も一泊し、翌日の昼過ぎに新千歳を発ちました。行きは新千歳で着陸をやり直すくらい地上付近の天候が悪く、下界(汗)は前回ほどには見えなかったのですが……帰りは一転なかなか好い天気で、地上の風景は無論、羽田に降下する直前には一瞬ながら富士山の頂まで遠望出来ましたよー。

羽田着陸前に見た富士山
 ……あ、航空機チケット確保以上に冷や汗を掻かされたのは、ホテル確保です(汗)。
 チケットが取れてからホテルのサイトを見に行ったところ、既に6月27日・28日はインターネット予約が出来ない状態になっておりまして(滝汗)。
 駄目元でホテルに直接電話してみたところ、喫煙ツインルームのシングル利用であれば空きがあるとのことでしたので、それでも構いませんからと即予約。……ツインルームを単身で利用すると勿論割高ですが、それでもなお、当日に帰る場合のチケット代と翌日に最安値チケットで帰る場合の差額よりも遙かに遙かに安かったんですよ(爆)。
 (なお、禁煙ツインに空きが出たとのことで、実際には禁煙ツインに宿泊させていただけました。深謝)

 で、27日にホテルに到着してみてわかったのですが、学会シーズンだったんですね(白目)。そりゃ宿も埋まるし航空機の安いチケットも瞬殺になるわけだわ……。
 今回の反省を踏まえ、次回の部屋は、帰る前に押さえてきました(安堵)。

 ……さて、好い加減で、イベントそのものの話に移りましょうか(苦笑)。



 今回は大盛況だった前回以上に直接参加サークルが集まり、2スペース申込サークルの一律1スペース減が実施されました。……はい、ウチも、2スペースの筈が、1スペースに(苦笑)。
 そして、どうにうかこうにか詰め込まれたサークル配置図が案内と共に届いた時、思わず爆笑。

北ティア2 配置図
 ちょっ(笑)、は、はみ出てるー! (爆)
 でも、ただ「はみ出て」いるわけではなく、委託コーナーやドリンクサービスコーナーといった、つまりは参加者の多くが必ず向かうことになるであろうエリアへの通路に沿っての配置です。この工夫には唸りました。
 此処まで導線を考えていただいたのですから、此処から先はサークル側の努力次第だ、と思いました。この配置を「単なる通路」にされてしまうか(……昨年の夏コミでの誕生日席が悪い例)、「幾許かの人が足を止めてくれる場所」に出来るか否かは、ディスプレイの仕方ひとつでしょう。久々に他サークルさん方から委託品をお預かりしている(=より責任が重くなる)という事情もありましたし、ちょっと燃えましたね(笑)。

 拙サークルの近年のディスプレイは、昔の、準備に2時間近く要することもある飾り倒しディスプレイに比べれば、割と見た目がシンプルな(?)ものになってきています。
 勿論これは、往時より本の種類が随分と増え、置ける場所が少ない中で、なるべく沢山見てもらいたいなあという思いもあり、極力多くの表紙の視認性を上げるスタイルへと進んできた為です。
 ……ただ、よくよく見れば、増えたのは、白っぽい表紙で統一された『ミディアミルド物語』各巻ですから、並べた時に見た目が整然とし過ぎていて、引っ掛かりが乏しいと言いましょうか……半端じゃない威圧感が立ち上ると言いましょうか(汗)。
 なので、今回の1スペース減を契機に、がらっと考え方を変えました。
 粗方の本を棚差しにしてしまい、委託品と、北ティア初売り冊子と、無料配布冊子セットだけを前面に押し立てることにしたのです。
 つまり、新規性の低い既刊の「切り捨て」ですね。
 持ち込みそのものをやめるという選択肢は今のところ持っていませんが、スペース上では、既刊の視認面積を大幅に減らす。そのことによって、そのイベントで手に取ってもらい易そうな本/冊子の視認性を、相対的に高くする。……そんな感じです。

 一般の書店でも、限りあるスペースの中で、新刊や、ピックアップしたい本だけを平積みして、それまでの既刊は棚差しにしています。そして、これは反面教師にすべきなのですが、一般の書店であっても、平積みが余りにも多いと、目が結構つるつる滑り、全てが埋没して見えてしまいがちです(汗)。……多分、ウチの最近のディスプレイも、それに近い状態だったものと思われます。一般の書店さんの良いところを出来るだけ学び取り、無理のない範囲でサークルディスプレイに取り入れてゆきたいですね。



 ……そんな次第で、今回は、こんな感じに。

北ティア2 「J 09」
 今回は、お預かりしていた御本を目立たせることを最優先にしました。
 自作品なら、仮に手に取っていただけなくても「次回また持ってきて頑張ろう」と言えますが、委託品は長々お預かりするものではない分、その日のイベント限り、つまり殆どの参加者さんにとって限りなく一期一会の作品です。「目立たせないでどうする!」という意気込みで、気合入れまくりました。 ※当サークル比
 参加費払って交通費&宿泊費使って遠征したイベントで自作よりも委託品を目立たせるとかプライドないんですか阿呆ですか、という見方も恐らくあろうかとは思いますが、各サークルさんは、拙サークルがイベント毎の頒布冊数ひと桁がデフォルトの零細サークルであることを承知の上で、それでもなお信用して預けてくださったわけでしょうし(……え、違うの?(汗))、そりゃ知遇(違)に応えねばと思ってしまうのが当方なんですわ(苦笑)。

 逆に言えば、だからこそ、滅多なことでは「ウチで委託を受けましょうか」とか「ウチが隣接参加しましょうか」とか言い出さないようにしていますし、「誰か居ませんか~?」と全方位に向けて呟かれても敢えて黙っているのです……確実にパンクしてしまいますので……過去に色々と色々と色々と経験済なんですわ……(遠い目)。

 今回は、一方は自分も執筆に参加していたリレーノベルだった/一方はそれなりにお付き合いのある方々が参加されているアンソロジーだった、というのがお引き受けした理由で、かなり特殊事例ですので、念の為(汗)。

 で、肝心の成果の方はどうだったの、という話ですが、有難いことに、頑張って目立たせた甲斐はあったのか、委託品の方が、より多数回、手に取っていただけました。勿論その分、頒布数も、拙サークルの頒布物より成績優秀でした(笑)。
 7月19日に参加する「みちのくCOMITIA」でも引き続きお預かりすることになりましたが、そこが最後になるでしょうから、また気合入れて頑張りたいと思います(苦笑)。……あ、8月の夏コミでは流石に無理です、ぶっとい新刊1冊+夏コミ初売りの二次創作本2冊の計3冊も加わりますから(汗)。



 ……ただ、今回の北ティアで前回よりも多くの方々に立ち寄っていただけたのは、「北ティア文芸ラリー」に参加させていただいた恩恵が随分と大きいのではないかと思っています。
 大体、昼食のパンを食べ終えるまでに何度も手を止めねばならなくなるイベントなんて、20年サークル活動やってきましたけど、殆ど記憶にないですよ! (笑)
 ……いえ、パンに限りません、アンケート書こうとしたりパソコン開いてツイート書き込もうと文章叩いたりしてたら必ず誰かが途中でお越しになるとか、どういうことですかっっ(爆)。
 いやー、北ティアとスタンプラリーの組み合わせ、恐るべし。
 昨秋のコミティアで「創作文芸スタンプラリー」に参加した際には、「北ティア文芸ラリー」同様に買わなくてもスタンプが貰えたにも拘らず、スタンプだけ押してくださいという方は殆どおいででなかったのですが、今回は全くそんなことはなく、スタンプ押していただけますかと先に出される方々が圧倒的に多かったですよ。
 勿論、全ての参加サークルを回る必要まではなかった「創作小説スタンプラリー」と、全サークルコンプリートが必要だった「北ティア文芸ラリー」とを比較しても、公平な比較にはならないわけですが、総じて北ティア参加者の方々は東京ティアの参加者さん達よりも積極性が高いのかなあ、とは感じます。
 そう感じる理由は他にもありまして、これは前回もなんですが、北ティアでは、無料配布冊子を貰っていってくれる人が本当に多いんですわ。終了間際に完配になった前回の反省を踏まえて倍以上持ち込んでいた筈の無料配布冊子セットが、ラリー参加者がほぼ100%受け取ってくれるということもあって前回を遙かに上回るハイペースで貰われてゆき、13:00過ぎには完配なっちゃいましたし(滝汗)。

 そして、今迄は「それだけ配り倒しても効果を感じにくいなぁ……」と思っていたのですけれど、今回、棚差しで全く以て目立たせていなかった『ミディアミルド物語』の本伝1巻を迷わずお手に取られ、殆ど中身も確認せずに「これ下さい」と購入していってくださった方がいらっしゃったので、内心で物凄く驚きました。中身も確認しないで「これ下さい」って、そんな奇特なお方、常連さん以外では夏コミでしか出会ったことありませんよ……(汗)。
 無論、続き物ゆえ、「その後」に繋がるかどうかは作品次第。……とはいえ、前回の無料冊子配布がなければ関心を持っていただけることもなかったのかなあ、無配に眉を顰める方も居るけど、少なくともウチにとっては無駄ではなかったんだなあ、と感じた一件でした。
 ……あ、ウチの場合、無配冊子を提供しているのは手に取りにくいであろう長編作品だけですし、物語全体に比してほんのちょびっとだけしか掲載してませんからね、はい(笑)。



 そんなこんなで、持ち込んだ無配冊子セットは早々に完配、委託本も拙作より貰われてゆき、拙作もそれなりに──少なくとも前回以上に──買われてゆき、ラリー景品本に提供した拙作までもが3種類も引き取られてゆき……という、「遠征した甲斐があったなあ」という一日になりました。

 ただ、開場後、参加者が通り始めてから、ひとつだけ「うわぁ……やばいわ……」と気付いてしまったのは、あの配置場所が、席を空けにくい、或る意味大変にデンジャラスな場所であった、という点でした。
 出入りする場所が、参加者の通路に障害物ナシで接している為、すぐ横からスッと入ることだって出来ちゃうんですよ……。
 単身参加している上にお隣サークルさんが欠席という状態ですから、委託コーナーがごった返している間は、迂闊にお手洗いにも行けませんわ(汗)。
 かなり遅くなって人通りが落ち着いて後、隣の隣のサークルさんに声を掛けて15分程度留守にすることを告げ、ようやくようやく宅配の着払伝票を取りに行くことが出来、その後、折角なので記念にと、ラリーシート片手にスタンプを集めて回ることも出来ました(笑)。
 当日お世話になりました「北ティア文芸ラリー」主催の藍間真珠さん&kudさん、「はみ出た」場所にあった拙サークルにまでお立ち寄りくださった全ての皆様、そしてスタッフの皆々様に、心から御礼申し上げます。


 次回北ティアは11月23日と、初回よりも寒いことが確実な日程ですが(がくぶる)、万難を排して参加したいと思っています。

 7月19日(日)11:00から15:00まで福島県郡山市の「ビッグパレットふくしま」展示Bホールにて開催される「みちのくCOMITIA 1」に、直接参加致します。
 普段の年なら、「夏コミ原稿入稿締切ががががが……無理無理無理! 出来ても委託参加!」となるところでしたが、今年は幸か不幸か、夏コミ新刊は再録が主でページ数の割には作業時間が少なくて済む本、しかもイベント申込時点で本文原稿は全て完成しており……という状況でしたので、「イベント初回だし、此処はひとつ頑張って直接参加して、大量の既刊を見本誌として全部提出してこよう(苦笑)」という若干(……かなり?)不純な動機で(汗)、日帰り参加を決めた次第です。
 という訳で(?)、配置情報は、以下の通りとなりました。机の奥行が60cmと普通のイベントよりも深かったので、様子見で、1スペースにしています。

配置場所 : E 11

みちのくティア/E 11  割と真ん中辺ですかね。今年の夏コミ同様、島端の机だけど島端ではない、という配置。……って、夏コミの配置情報、まだブログには上げてないですね、後で上げておきます(汗)。
 なお、緑で囲んであるのは、見本誌置き場です。……せ、狭そうですな……。


みちのくティア 1/サークルカット
 サークルカット作成時点では不明でしたので書きませんでしたが、北ティアに引き続き、「兎角毒苺團」さんと「暗黒通信団」さんからお預かりしている本も、それぞれに頒布致します。

 福島県は、会津若松辺りには何度か出掛けてますが、新幹線への乗換以外で郡山に足を踏み入れるのは初ですねー。近隣の皆様、当日はどうぞ宜しくお願いします。
 イベントでの頒布物リストは、なるべく週の前半にはアップ致します(汗)。

 という次第で(苦笑)、続いて夏コミ情報を。
 有難いことに、今年もサークル参加させていただけます。……新刊が、サークルカットを作った時点で予定していた本ではなく別の本になってしまって御免なさい(汗)。

配置場所 : 8月14日(金) 東地区 「ペ」 ブロック 44 a

C88/ペ44a  
コミケWebカタログでの詳細ページ → こちら 〔注:Circle.msへの会員登録(無料)が必要〕


C88サークルカット
 サークルカットは、Webカタログ掲載のカラー版の方です……中身変わってます(汗)。
 頒布物リストは、来月になりましたらブログの方にも掲載しますが、最近のだけがわかればいいや、という方は、Webカタログの方でチェックしていただければと存じます。

 ……しかし、二年連続で平日配置ってのは流石に勘弁してくださいよ、ほんまにー(嘆)。

 7月19日(日)に福島県郡山市の「ビッグパレットふくしま」展示Bホールにて開催される「みちのくCOMITIA 1」(以降「みちのくティア」と記載)での拙サークル頒布予定品を掲載致します。
 ページ数・頒価など詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、殆どの作品は創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿していますので、こちらから御参照ください。

 まず、北ティアに引き続きお預かりしている委託品です。

他サークル様からお預かりした委託品
『夜と舟』 ■ 夜と舟
   頒価:400円
   B6判 56ページ
 文学フリマに参加されている「兎角毒苺團《とかくどくいちごだん》さんからお預かり。
 神話あり、絵物語ありの、全年齢コズミック・アンソロジー。
 【追記】 告知記事がアップされました。こちらから。

 ……本当は、アンソロイメージに合わせて作成されたアクセサリーとのセット頒布版もあるのですが、御本だけの版をお預かりしています。
 このページ数で8人の方が参加されています。すーっと読めると思いますよ。

『僕と俺と魔女とオタクの空白のお話』 ■ 僕と俺と魔女とオタクの空白のお話
   著:千洋 誠  頒価:300円
   A5判 36ページ
   ISBN 978-4-87310-009-8 (C0093)
 ドラゴンやら魔女やらが登場するので、ファンタジー? ……なのか……?
 知る人ぞ知る「暗黒通信団」さんの刊行物。
 ……なお、著者名の「誠」は、「あきら」と読むのが正しい。

 正体は、合計七人で書き進めたリレーノベル。
 昨年の春ティア後の打ち上げで、企画に巻き込まれました(汗)。
 とにかくハチャメチャな物語になっていることだけは太鼓判を押せます。
 因みに、ISBNコードまで付いているので、何と、普通の書店でも注文出来ます(汗)。
 まさか、自分が参加した作品が、書店で売られるような書籍になるとは……まだまだピンと来ませんね(大苦笑)。




 それでは、以下、拙作の頒布物リストです。  初の直接参加イベントなので全部が初売りですが、書影は一部のみにしておきます。但し、コメントは全てに付けておきます(汗)。



ピックアップ
『エモーショナル・サイオニック』 ■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。
 今回、パンフ用にPRカットを提出してあることもあり、棚差しせず前面に出して頒布する唯一の作品として選びました。



初直接参加イベント恒例の「纏め買い値引」対象品
 架空世界の一時代を描く長編『ミディアミルド物語』本伝1~10巻+外伝集1~5巻を15冊纏めて御購入くださるという奇特な方々に、100円単位までの端数を切り捨てるサービス! と言いたいところですが、現在の合計額は端数なしの合計9,000円なので、1,000円引きと致します。
 なお、従前、他イベント等で同作品の既刊を入手してくださっている方が残りを全部一気買いなさるというケースでも、100円単位までの端数切り捨てサービスを敢行致します。例によって初直参イベント限定の出血企画ですので、この機会をお見逃しなく! ……元々出血価格なのは見ない振り(苦笑)。

『ナブ・ナブオーヴァ』 ■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な作品。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。2010年11月、リライトして刊行。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 リライト刊行した4冊の中では最も改訂要素の少ない巻です……なので、これだけ「リバイス版」と称しております。
 多分、シリーズ中でも最薄の巻になるのではないかと(苦笑)。

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……
 この巻から、物語の舞台が大きく北東方面へと広がります。とは言え、南の方のお話も、後半になると出てきます。……ただ、主人公その2は、敢えて名前しか出てきません。次巻の為に、満を持しております……!

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……
 という訳で(?)、タイトルからもおわかりの通り、主人公その2、ケーデル・フェグラムが前面に出まくる巻です。
 ……余談ですが、この巻を読んだら、是非是非次は外伝集4巻お手に取っていただければ幸いです。
 出来れば、本伝6巻よりも先に(汗)。

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……
 所謂〝ダニュア三国〟のひとつであるキャティラが舞台となる章が、初めて出てきます。……ついでに(?)、主人公その2.7《にーてんなな》も(爆)。

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……
 この巻のメインディッシュは何と言っても〝タリー・ロファの面目ない話〟でしょう。
 ……前半、ケーデル・フェグラムの受難話も混じっておりますが(汗)。

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……
 続く9巻にあっさり抜かれましたが(汗)、それでも、本伝の中では過去2番目の厚さです。
 ……薄い本を沢山頻繁に出すよりも、それなりの厚さの本をそれなりのペースで出す方が、読者の皆様の懐にも作者の懐にも優しくなるんですよねえ、トータルでは(苦笑)。

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。
 ぶっちぎりで、シリーズ最厚の巻となりました(汗)。
 測ってみたら、2cmとな(爆)。
 この厚さを超える巻は、本シリーズ中では流石にもう出ないんじゃないかと思っています……。
 そして、見た目はそんなに厚いのに、作中時間は1か月弱しか経過していないという(苦笑)。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。
 多分、半分まで来ました。……た、多分(爆)。
 これまで本伝や外伝で少しずつ明かされてきた、ケーデル・フェグラムの抱える様々な秘密──その粗方が明らかになる巻でございます(……少なくとも、読者の皆様には)。
 ただ、そちらに余り気を取られていると、この巻の最後に用意されている、物語の中でのエポックメーキングな出会いを見逃すことに……なったりしますかね?

『清水は未だ青く』 ■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。2011年3月、大幅にリライトして刊行。表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。……なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 マーナの近衛兵タリー・ロファを中心とした話を集めています。
 ……裏の主人公は、先輩近衛兵ノーマン・ノーラかもしれません(苦笑)。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。
 マーナの近衛副長(当時)であるノーマン・ノーラがメインになる外伝集です。
 巻全体を通して艶っぽい展開が皆無に等しい、外伝集の中では最も〝電車の中でも安心して読める〟作品です。なので、野間みつね作品の初心者にお勧め????

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。
 本伝5巻と6巻との間でお読みになることを強く強く推奨する外伝集です。……いや、勿論、どれをどういう順序でお読みになろうとそれは読み手の皆様の自由なのですが、一応作者からのお勧めということで……

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
  マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。
 書き下ろし中編「最後の夏」は、本伝6巻で飛び出した〝タリー・ロファのトンデモナイ告白〟を下敷きにした一篇です。
 他の外伝集に比べると、割合に短い話が集まっている一冊ですね。



その他の既刊
『まなざし』(上) ■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三《ひじかた としぞう》は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。
 野間みつねが1995年来書き続けた〝私家版 土方歳三〟です。
 改訂・合本の上で上下巻(……各巻332ページ(汗))物として刊行する為、冊子を7冊出したところで頒布を停止。2003年に上巻を刊行、そして2008年末、やっとやっとやっとこさ下巻を刊行、母屋(笑)を完結させることが出来ました。
 男色絡みの展開も含まれているので(特に上巻)、苦手な方は御遠慮ください。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。
 男色絡みの直接的な展開は、下巻になると加害者(?)が鬼籍に入っていることもあり、上巻ほど前面には出てきません。ただ、心的精神的な部分ではそこそこ引き摺っておりますので、それすら受け付けられないという方は御遠慮ください。

『初音には遠く』 ■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。
 収録作品5本中の4本までもが拙サイトのキリ番リクエストで執筆された短編で、残る1本もウェブ上で全編公開しているので、全てウェブ上でも読めると言えば読めるのですが、勿論、紙媒体収録に当たり、そこそこ手を入れております。……と言いますか、野間みつねの文章は、紙媒体で読む方が数段読み易い筈ではないかと(苦笑)。

『残し置く言の葉草の記』(上) ■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。
 あくまでも、『まなざし』に於ける伊東甲子太郎ですからねっっっっ(汗)。
 本編以上に、男色絡みの展開注意という作品群です。ついでに言えば、女色絡みの展開にも注意です(汗)。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。
 上巻以上に、男色絡みの展開に要注意です。……どうしてもその手の展開は避けたいと思われますなら、「いかでちぎりを結ひ留むべき」だけ飛ばして読んでください(爆)。

『歳三《おれ》達の場合』 ■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 因みに、『まなざし』世界とは全く無関係なので念の為(汗)。
 薄く見えるかもしれませんが、それは昔出した本ゆえに本文用紙が上質70kgだからで(汗)、表紙込み140ページあります。

『補充裁判員2番』 ■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、表紙込み24ページ、頒価100円。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……

『蔵出しミックスナッツ』 ■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 コンピュータRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作です。



おまけ  ※全て、無料カタログとの抱き合わせ配布です(汗)
『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第三版)
 本伝1巻~10巻・外伝集1巻~5巻までの計15冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝11巻収録予定話からのチラ見せあり。
 ページ調整の関係で、星村朱美様の人物紹介画・イラスト類を一部再録。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様で第二版も配り切りましたので、10巻からの抜粋を加えるなどして、第三版を刊行しています。
 なお、朱美てんてーのイラスト類は、今後版を重ねるにつれ2ページずつ減っていきますので、最多状態の版を入手しておきたいという方はお見逃しなく(笑)。

『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子 ■ 『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子(改訂第二版) ※多分この版は最終配布
 2015年にサークル活動20周年記念の一冊として刊行予定の『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2節までを収録した冊子。
 勿論、ちまちまリライトしているので、頒布停止した同作品の第一部総集編と全く同じ内容、というわけではなくなっている。
 検討中の装幀を事前に色々と試してみたいという目的もあっての刊行物なので、表紙が無駄に特殊紙フルカラーで無駄にタイトル箔押しとなっております……しかし、銀の箔押しだと、スキャナで取り込んだ時に御覧の通り真っ黒くろすけになるという罠が(汗)。
 無駄に豪華装幀ですが、イベントでは無料配布です。遠慮なく貰っていってやってくださいませ。
 余り残部がないので、事によっては、今回のみちのくティアが最終頒布になります。本編がまだ刊行出来ないので(汗)再版はしますが、箔押しはしませんよ(苦笑)。




 以上、有難くも拙スペース(E 11)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『補充裁判員2番』 : 2冊
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝5セット
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 : 5冊
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』:5冊

   ★ 委託品『夜と舟』:5冊+店頭見本誌1冊  ※店頭見本誌も頒布可
   ★ 委託品『僕と俺と魔女とオタクの空白のお話』:3冊+店頭見本誌1冊  ※店頭見本誌も頒布可

 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦くださいませ。

 7月19日(日)にビッグパレットふくしま展示Bホールで開催された「みちのくCOMITIA 1」(以降「みちのくティア」と記載)に遠征参加してまいりました。

赤べこキーホルダー
 例年であれば、夏コミ新刊の入稿締切直前で、遠征など無理無理無理無理という日程だったのですが……
 今年は珍しくも夏コミ新刊の入稿が早めに出来そうだったこと、そして、早朝に家を出ればサークル入場開始時刻に間に合いそうだったこと、ならば大量の見本誌を提出してしまう為にも(笑)一度は直接参加しておく方がいいだろうこと──以上の理由で日帰り参加を決め、直接参加の申込を致しました。

 ……とは言え、各コミティアの直接参加初回で何が大変かって、本家ティアでも北ティアでも実はそうでしたが、提出見本誌の準備です。
 ウチ……頒布物の種類が多いですからね……(トオイメ)
 勿論一応は、見本誌シールが参加案内に同封されて届いています。でも、4枚ですから、焼け石に水(汗)。足りない分はコピーしてください、とありましたので増刷を試みたのですが、これが予想以上に大変。微妙に曲がってしまったり、コピー可能領域の関係で端っこが消えちゃったり……。
 そして、どうにか印刷出来たら、今度は一枚一枚手書き(汗)。
 29枚も続けて書いたら、手が攣りそうになりましたよ(爆)。
 次回以降は、出来れば、見本誌票の電子データを、PDFで構わないので公開してほしいものです(苦笑)。電子データなら、ダウンロードして、手空き時間に内容を記入しておいて(PDFでも高度編集出来るソフトを所持)、シールシートに一気に印刷出来ますから。



 そんなこんなで、提出見本誌29冊分の見本誌票作成でキーキー言いながらも、どうにか無事に当日を迎えました。
 早朝に自宅を出て、大宮から東北新幹線で郡山へ。

郡山駅
 福島県に来たのは久し振りで、しかも、交通機関の乗換以外で郡山下車したのは初めて、という状況でしたが、行きは正直、嬉しげに写真を撮ったり到着報告をしたり、という余裕は皆無でしたね(苦笑)。ちゃんと会場に辿り着けるかどうかで頭が一杯(汗)。

新型車両
 なので、上の写真は2枚とも、帰りに撮影したものです。行きは、こちらの新型車両ではなく、従来型の車両でしたよ。……余談ですが、この新型車両、普通車なのに妙な枕(上下に動かせる)が座席に付いていて、却って座りにくく感じましたわ(汗)。座席を後ろに倒せれば快適だったのかもしれませんけど、既に後ろに人が座っていると、どうしても遠慮がちにしか倒せませんから、結果、枕が出っ張っている分だけ凭れられなくて、ずーっと背筋を伸ばして座り続ける羽目に……。
 ……と、イベントに関係ない話はそこまでにしておきましょう(苦笑)。



 会場に入った瞬間、天井が高く、間口の割に奥行がある、というホールの見た目で、昔「そうさく畑 東京」へのサークル参加で屡々出掛けていた東京都大田区のPiO(1Fの大展示ホール)を思い出しました。ただ、記憶の中にあるあのホールよりも照明は明るかったです……時代が違いますかね(笑)。

 が、設営時間は1時間、感慨に耽っている暇などありません。
 キャリーカートからブックエンドとセロハンテープを取り出し、見本誌置き場へ搬入荷物を急いで取りに行き、そのままその場でまずは見本誌29冊を設置(爆)。完了後、台車に他の搬入荷物を載せてスペースへ戻り、今度は、ちらし置き場へPRポスターの掲示に。……って、まだ誰も貼ってないんで一番上に貼らざるを得ないんですけど、画鋲を押すのに背伸びしないと手がたわん……あ、「たわん」は方言ですね、手が届かない(汗)。
 ……因みに、結局、PRスペースにポスターを掲示したのは、ウチを含めて3サークルだけでした……あんなに広々と掲示場所が用意されていたのに、ホントにホントに勿体ない……。

 サークル入場からイベント開始まで1時間、これは割と一般的かなーとは思います。しかし、拙サークルのような設営に時間の掛かるサークルには、結構キツかったりします(汗)。案の定、サークル待機列の殆ど先頭で入場したにも拘らず、見本誌設置・ポスター掲示・サークルスペース設営と休みなくフル回転でも、全てが完了したのが一般入場開始寸前、ギリギリになりました(爆)。
 ……ただ、同じく設営時間1時間の北ティアも、参加2回目は或る程度効率的に見本誌設置・ポスター掲示・サークルスペース設営と各所を回れるようになったので、今回厳しかったからと言って次回も同様とは限らないですね(苦笑)。特に今回は、折り畳み棚&台座のデビュー戦ということもあり、若干手間取った部分もあります。次回以降、直接参加することがあれば、今回で勝手が大体わかった分、もう少し余裕が持てるようになるかもしれません。

 という訳で、今回はこんな感じに。

みちのくティア1 「E 11」
 後で「……左右反対の方が良かったかのぅ……」と反省したのは、人の流れの多くが、この写真で言うと左→右、となっていたからです。ホール入口から入ってきて、そのまま直進してゆく人が多かったようですね。つまり、多くの人にとって拙サークルスペースは、まず高さのある棚が目に入り、そこに或る程度は近付かないと平積みの委託本が見えてこない、という状態だったと推測されます。
 その証拠と言うには事例として数的にも質的にも貧弱ですが、委託本を買ってくださったり手に取ってみてくださったりしたのは、反対側から来て足を止めてくださった方々でした(苦笑)。
 コミックマーケットや本家コミティアのようなビッグサイトだと、だだっ広いせいか人の流れる方向は余り一定しない感じですが、会場が中規模以下の広さである場合、人の流れを予め或る程度推測してレイアウトを考えておかないと、色々後悔することになりますね(汗)。

 あと、奥ゆかしい方が多いのか、無料配布セットが首都圏以上に捌けなかったです。貰ってくださった方にも、「えっ、これが無料とは思ってませんでした」と吃驚されてしまう始末(汗)。「御自由にお取りください」と大書してあるんですけど(爆)、皆様のお目には入らなかったようです。
 そういう状態でしたから、折角多めにお預かりしておいた「架空指輪展」のDMも、半分以上はお隣の象印社さん(前日から郡山入りされていたので、前日に届いたであろうDMを受け取られていなかった)に撒いていただくという結果に(深謝)。……いや、より多くの方々の手に届けるという目的さえ達成出来るなら、誰が撒いてもいいんですよ(笑)。
 ただ、DMはそれで結果オーライだとしても、無配冊子セットは……うーん、これなら、半分ぐらい、ちらし置き場に置かせてもらった方が良かったかなぁ。此処も反省点ですね。

 とは言え、そもそも初参加したイベントで盛況という方が珍しいので、今回の反省を次回以降に活かしつつ、ぼちぼち進んでゆこうと思っています。



 みちのくティア、特筆すべきは、今回だけかどうかは不明ですが、今迄に参加してきた他のイベントに比べ、親子連れの参加者が明らかに多かったことです。
 可愛い or 綺麗なグッズに子供さんが目を惹かれて寄ってきて、親御さんも足を止める……というパターンを結構あちこちで見たように思います。
 初回だけで結論を出すことは出来ませんけれど、今後継続して参加するかどうか、仮に参加するとしたら子供さん方の目も意識したディスプレイをどう工夫すべきか等、少々考えてしまったところはありましたね。

 イベントそのものの雰囲気は、何処か、古き良き「そうさく畑」を思い起こさせるものでした。
 見本誌コーナーが島毎に完全に分かれた状態で設けられていたり、会場内でイラストコンテストがあったり、音楽の合間に時々DJが(うるさくない程度に)メッセージを読み上げたり話をしたり、何よりサークルスペースに無料のドリンクサービスが回ってきたり(汗)。……ワゴンサービスで回ってきたので、「ああ、ああやって配膳台が使えるなら、畑ほどにドリンクサービス時のスタッフ要らないかもなぁ」とも感じましたわ。
 但し、閉会まで残り40分の時点で始まったビンゴゲームは、北ティア(と言うかエリシアン)での閉会後ジャンケン大会に通じる盛り上がりがありましたねぇ(爆)。冒頭に写真を貼った赤べこキーホルダーは、そのビンゴ大会で頂いた物です。

 ……ただ……企画自体は愉しいのですが……閉会後の撤収時間が30分しか取られておらず、毎度毎度撤収に1時間は要してしまうサークルとしては、撤収を開始せねばならないタイミングで始められる総員巻き込み型イベントは、ちょっと厳しかったです……(汗)。撤収をしていても、読み上げられる番号を聞いてビンゴシートに目を走らせ、該当番号があれば穴を開け、という作業が間に挟まれると、普段のような集中が出来ない状態になりまして……いや、ゲームを無視してせっせと片付けてれば良かったのかもしれませんけど、それはそれで、折角主催者さん達がイベントを盛り上げようと頑張ってらっしゃるのに申し訳ないですしねぇ……。
 片付けが進まないなー、これはやばいなーと思っていたら、予想通り、閉会後の撤収が見事ブービーになりました……デッドラインの15:30には何とか間に合いましたけど……。
 今後も同様のイベントタイムスケジュールになるのであれば、次からは14:00に撤収を開始する必要がありそうですね(苦笑)。



 最後になりましたが、お立ち寄りくださった方々、両隣のサークルさん方、そして主催者始めスタッフの皆様に、心から御礼申し上げます。
 来年も同時期の開催であれば直接参加は厳しいですが(……今年の夏コミ新刊に係る修羅場が前倒しで済んでいたのは、本っっ当に例外中の例外(汗))、委託になっても参加自体は続けてみたいなと考えている次第です。

 個人サークル活動20周年の記念(?)にと制作してきた『はたとせ』、いよいよ本日が刊行日(おくづけ上の)となりましたので、情報公開致します。

『はたとせ』
 ページ数は、表紙込みで292ページ。
 頒価は、1,200円(送料別)です。
 自家通販は、本日から受付は開始します。但し、夏コミで初売りという位置付けですので、申し訳ないのですが、発送は、8月15日(土)以降となります。予め御了承ください。
 また、「架空ストア」様での委託販売ですが、こちらはイベント日である8月14日(金)からスタート出来るよう、事前準備等させていただきます。

 野間みつねが個人サークル活動を始めて今年で20周年を迎えたことから、記念と言うほどでもないですが、1995年からの20年の間に出してきた本/冊子から自選した作品を集め、書き下ろしを一作加えて、計14本を一冊に纏めました。
 長編の場合は章または節単位(複数採用のケースあり)、中・短編の場合は一本丸ごと、という収録の仕方をしていますので、20年分の刊行物の超豪華カタログにもなっています。本/冊子としての刊行順に収録されてもいますし、まさに、拙サークルの20年を概観出来る本。電車の中で読めないような(……と自身で認識している)話は避けて選びましたので(爆)、割と安心して読めるのではないかと思います(汗)。
 あと、おまけとして、自宅プリンタで印刷&自力製本ですが、「あとがきになり損ねた話」を同梱致します。ぺらっぺらなので、余り御負担にはならないかと……。

 今回の新刊の見所(?)のひとつは、記念(?)本だからこその装幀のコダワリ(……無論、馴染みの印刷所様で出来ること+当方の資金面で許される範囲の(汗))です。
 スキャン画像ではわかりにくいかと存じますが、今度は「無駄に」ではなく、ちゃんとした(?)箔押しタイトルであります(笑)。
 他にも、色々と面倒なことをお願いして、印刷製本していただきました。是非、お手に取って、見付けてやってください。厚さが2cmを超えてしまうのを避ける目的でコミック紙ではなく書籍用紙を選択した為、やや持ち重りがしてしまいますが、あの『まなざし』上巻よりは軽いですから! (爆) ※比較の対象がオカシイ(汗)



 此処で少し脱線的にPR致しますが、架空ストア様での委託頒価はイベント頒布や自家通販と同額にしていますので、拙作に限らず他の品──架空ストア様には素敵な雑貨なども多々あります!──と併せて購入すると送料が無料になることもあり、当方の自家通販よりお得になるケースが! 通販をお考えの方は是非是非、架空ストア様の利用を御検討いただければ幸いです。
 あと、当方、8月22日から開催される「架空指輪展」に参加する指輪アンソロジー『Rings』に書き下ろし短編「伝えぬままに」を寄稿しておりまして(実は『魔剣士サラ=フィンク』の外伝になる)このアンソロジーが架空ストア様のみでの販売となる為、併せての御購入を推奨させていただく次第です(笑)。

※2015/07/26 追記:「架空指輪展」の公式ページが出来ました。
     http://store.retro-biz.com/event029.html




 今回は、里の書庫の紙媒体作品目録には本のデータのみを掲載しています。試し読みは、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」さまにだけ登録しました。勿論、折角の書き下ろし短編から採用するのはネタバレも甚だしい為、古めの作品の抜粋を選んでいます(汗)。何卒お気軽に覗いてみてやってください。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ はたとせ → こちらから

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