ここに描かれるのは、ALLバッドエンド。
　死後の世界で各国戦力が、世界の終りの後の覇権国家となるために戦争を続けています。
　ヴァルハラと呼ばれるこの世界で、銃や刃を手に取って。あるいは異能の業を持つ戦士となって。
　主人公、飯塚依子はサイパン島で玉砕しヴァルハラへやってきました。
　ガンマン娘のエミリー、腹黒策士の紅玉と共に、ヴァルハラの入り口「ヘヴンズ・ドアー」で働いています。
　物語が進むにつれて、話はくらやみを増していきます。
　しかし、バッドエンドであってバッドエンドではない。
　この物語に出てくる人々は、みんな自分を貫いた。
　戦に生きた彼らの、散り様をお楽しみくださるあなた
　ようこそ、天上の戦場へ――。

　飯塚依子
　所属：ヴァルハラの入り口「ヘヴンズ・ドアー」
　死因：サイパン島にて玉砕
　武器：BAR
　異能：怪力
　目的：名誉の戦死

　今巻の敵
　無所属ヴァルコラキ、KGB、ジャック・ザ・リッパ―（二代目）、人魚強奪を望む国家すべて、韓国軍。

『戦場に投入しますか？』
「あの娘はコントロール不能だ。勝手に戦場に突っ込んでいく」

　エミリー・カーター
　所属：ヴァルハラの入り口「ヘヴンズ・ドアー」
　死因：南北戦争にて戦死
　武器：リボルバー（型はあえて隠匿する）
　異能：なし
　目的：戦争そのもの

　今巻の敵
　カラーギャング、オランダ娘、スイス協会、ベルリンの壁崩壊を企むテロリスト

『戦場に投入しますか？』
「彼女はバランサーだ。必要不可欠。当然投下する」

　張紅玉
　所属：ヴァルハラの入り口「ヘヴンズ・ドアー」
　死因：非公開（アヘン戦争と同時期と推測される）
　武器：匕首、毒針
　異能：非公開
　目的：家族とヘヴンズ・ドアーの仲間の命を守る

　今巻の敵
　登場国家及び国家的勢力すべて

『戦場に投入しますか？』
「本人より既に出陣希望がある。珍しいことだ。許可と通達せよ」