野間みつねの個人ブログです。
時には「千美生の里通信」のWeb版として、
そして時には創作活動の報告の場として……
余程に気が向いたら、書きかけの小説の断片を掲載するかもしれません。
 

タグ「自分のことはさておきとりあえず(略)」への回答

 この記事は、以下のツイートで指定されているお題に対応するものとして投稿するものです。


 7RTまで頂いてしまったので、流石にツイートでお答えするのは厳しいな……ということで、ブログ記事に持ってまいりました。
 では、以下、御紹介します。
 都合上、ちょっと回答の順番を変えますが、御寛恕ください……。



【作品タイトル】 ……どれを選ぶか悩んだけど、これにした。
 魔剣士サラ=フィンク
※間の「=」は本当は二重ハイフン「゠」(U+30A0)だが、Webでは、環境によっては表示されない為、半角等号で代用。なお、自身の印刷物では外字を使用。

【あらすじ】 ……じゃなくて導入だよな、これ(汗)。
 リファーシアと呼ばれる世界がある。
 人間世界──太古の時代に神々の肉の身を滅ぼしたと伝えられる神獣・竜の姿にもなぞらえられる巨きな大陸オルディアーナと、大小多くの島々とから成る、物質界──を核とした、剣と魔法の世界である。
 神々に近い種であったという古代人達が魔道の法で支配していた古代ダランバース魔道王国は、一千年の昔に滅び──現在の人間達が最初に築き上げた“新生王国”アスティア建国からでさえ、数百年の歳月が経過し──現在、五大王国と呼ばれる国々の他にも、様々な国がリファーシアじゅうに散らばっている。

 そのアスティア王国以来使われている「新暦」で、520年の夏──五大王国のひとつケルリが、若き地方領主アラン・シィ・アラスの反乱によって潰えた。辛うじて王城からは逃げ延びたものの、ならず者どもの手に落ちかけるケルリ第二王女ミルシリア・エル・カーリー。だが、突如として現われた黒ずくめの青年が、ならず者をひとり残らず斬り捨てる。“魔剣士”サラ=フィンク──かつて無差別殺人鬼としてケルリ王国から永久追放された筈の若者は、自分も殺されると覚悟したミルシリアの前で静かに剣を鞘に納め、「ブリザードは、今日のところはもう血は必要ないそうだ」という不可解な言葉を残して彼女に背を向けてしまう。
 ミルシリアは、そのまま立ち去ろうとする相手に向けて咄嗟に、「あたしも連れてって!」と叫んでいた……。

 様々な秘密を抱える“魔剣士”サラ=フィンク青年と亡国の王女ミルシリア・エル・カーリー(ミルシェ)との旅の途上で起こる事共を描く長編作品。恐らくライトファンタジー。

     ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞

 ……いつもとは異なる導入紹介でお届けしてみました。
 因みに、普段の紹介は以下の通り、サラ=フィンク側から書かれています。

 かつてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れた無差別殺人鬼“魔剣士”サラ=フィンク。しかし、たまたま助けてしまったケルリの第二王女ミルシリアの存在が、彼を次第に変え始める。血に飢えた魔剣ブリザードと己自身を救う手立てを求め、彼女と共に“魔道王国”ルーファラを目指す彼の旅の途上に待っていたのは……
 ……と、こんな感じです(笑)。

【主人公について】
 おまけで、当時の挿画から人物カットを作ってみました(ミルシェも)。双方、1994年に星村朱美様に描いていただいたものです(利用許可は頂いています)。
 なお、今後の刊行物では挿画は入りませんが、過去に頂いた挿画類の内の幾枚かは再録予定です。

  • サラ=フィンク
  • サラ=フィンク/(c)1994 星村朱美 かつて老若男女お構いなしの無差別殺人鬼としてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れ、“魔剣士”と呼ばれるようになった青年。
     物語開始時点で24歳。黒髪黒目の持ち主。但し、或る状況下に置かれると、瞳の色が……(もにょもにょ)
     とある事情から、恐るべき切れ味を誇る魔剣“ブリザード”を操るようになってしまった身であるが、当人はあくまで「自分は魔道士だ」という意識が強い模様である。
     ……そもそも、この『魔剣士サラ=フィンク』の第一部自体が、“主人公サラ=フィンクに纏わる秘密や謎をひとつひとつ明かしてゆく”という構成になっている物語である為、余り詳しく御紹介出来ないのが残念である(苦笑)。

【主要人物紹介】
 取り敢えず、過去に刊行物として纏めた第一部のみから引っ張ってきました。
 ネタバレを最小限にしたいので敢えて詳しく書かない部分が多いですが、御容赦ください(汗)。

  • ミルシリア・エル・カーリー(ミルシェ)
  • ミルシェ/(c)1994 星村朱美 反乱で滅びたケルリ王国の第二王女。通称ミルシェ。
     物語開始時点で17歳。淡い金色の髪に草色の瞳の持ち主。なお、この色の組み合わせは、旧ケルリ領の辺りでは余り珍しくもない。
     攻め落とされた王城から脱出した先でサラ=フィンクに“助けられた”のが縁で、そのまま一緒に旅をすることになる。
     多少気位の高いところもないではないが、折々にお忍びで町中を歩いていたという“型破りな”一面を持つせいなのか、歴史ある国の王女だったにしては随分と気さくな性格で、環境への順応性も高い。
  • サラ=ルティイ
  •  サラ一族の最長老である老婆。通常、一族の者からは「おばば」或いは「おばば様」と呼ばれている。
     過去に“外界”に出たことがあるらしい。
  • サラ=アヴァス
  •  サラ一族の族長。
  • サラ=アルク
  •  サラ一族の一員である若者。族長サラ=アヴァスのひとり息子。
     本来であれば次期族長候補ではないのだが……
  • 魔王レラサドス
  •  魔世界の永遠の支配者として神々に定められし存在。真の名は、レラス・アレラス・アリアドス。
     何故かサラ=フィンクに関心を示しているように見えるが……?
  • エルシース
  •  過去話「ファルシアスの黒エルフ」に登場。サラ=フィンクがケルリを追放された後に訪れたファルシアスで出会ったダークエルフ女性。
     サラ=フィンクと浅からぬ縁《えにし》を結ぶことになるものの……
  • シルヴィーナ
  •  サラ=フィンクが怪物退治を依頼されて出向いた古代遺跡に居た、魔貴族の女性。
     人間世界に迷い込み、魔世界に戻れなくなっていた。
  • リュキア
  •  スタール王国の都レイリーにある“銀の鏃《やじり》”という娼館に居る美貌の男娼。
     余りに美しい銀色の髪を持つことから“銀の髪のリュキア”と呼ばれ、銀貨何万枚を払ってでも一夜を共にしたいと望む者が後を絶たないが、彼と関わり合った者は碌な目に遭わないとも言われている。
  • セルリ・ファートラム
  •  若くして魔道の奥義を究め、後に“暗黒魔道士《ダーケストソーサラー》”と呼ばれるようになった魔道士。
     弟子であったサラ=フィンクによれば、七年前に殺害されてしまったという……。



 本作品は、第一部総集編の改訂版に第二部の既発表作品や続きの書き下ろしも合わせ、一冊完結モノとして刊行予定です。
 一応、冬コミでの刊行を目指していますが、野間みつね作品にありがちな“順調に長引いている”状態に陥っているので(汗)、このまま行くと来年の夏コミ、否、下手をすると来秋……(ごにょごにょ)

 現在、参加している同人誌即売会では、「トータル・プロローグ」及び第一話「砂漠の暗黒神殿」第二節までを収録した『魔剣士サラ=フィンク 刊行準備冊子』を無料配布中です。通販の場合は、送料のみ御負担いただいてお分けしていますので、サイト内のメールフォームからお問い合わせくださいませませ。

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