再び野間です。こんばんは。
結局、『顔』、リアルタイムで拝見しました(苦笑)。
谷原さん、いいドラマに主演させてもらったなあ……という視聴後感です。流石、NHKのドラマ。
……まあ、これに免じて(?)『龍馬伝』も見てみましょうか、但し、小五郎君が出ない回は録画しない方向で(笑)。
さて、当のドラマですが。
松本清張先生の原作を読んだことがないので、余計な前知識はありませんでした。
おかげで、同じ角度(顔の右側を向けた状態)で煙草を吸ってしまったら相手は気付くんじゃないか、とドキドキしましたわよ、京都の料亭でマッチ借りたシーン(汗)。
その分、後のあそこで「ああ、あれが致命傷になるんだな……」とわかりましたけど。そこはもう、視聴者には先の展開を予期させておくという撮り方でしたね。キャメラが井野さんの右の横顔狙ってましたし。
皆さんがお使いになる北九州方言も、母方の親戚の殆どが北九州にいて割に耳慣れている身としては、ほぼ違和感なく聞けました……これが地元の広島弁だったら、もっと細かいところにやかましくなりながら見てしまうんでしょうけど(爆)。
残り時間を見ながら、おや、取調室での場面が意外に長く取られてるな……と思いましたが、内容を見て納得。
このドラマの舞台となった時代は、「もはや戦後は終わった」と言われていた頃のようですが、決して戦争の傷が癒えていない時代だったのだ、ということを静かに訴えてくる内容でした。
長崎の原爆で家族全員を亡くした……という話が出た後で、ミヤ子さんと進駐軍兵士との絡みが出てきましたから、井野さんがミヤ子さんを素直に受け入れられなくなったわだかまり──男性としての心理のみならず、そういう面もあったのだろうな、ということ──が、一切の説明台詞なしでも直球で理解出来ましたし。
個人的には、「……おい、墓穴だぞ、そこまで書くのは(汗)……いわゆる“犯人しか知り得ない事実”って奴じゃないのか(汗)」と思ってしまった誘い出し手紙の内容から直線的に犯人発覚→確保に繋げない辺りに、唸らされました。決して長くはない話の中で、これだけ違和感なく二転三転させるとは、私如きが言うのは不遜かもしれませんが、うーん、凄いな……。
とにかく、中身の濃いドラマでした。
良質の短編を“読ませて”いただいた気分です。有難うございました。
では、おやすみなさい。