ども、野間みつね@予約投稿です。
今回第八回では、抜擢の凄さ話に花が咲いていますが……
実を言うと、これ、レーナの国内事情に疎いマーナの人間側から書かれている為に、こーゆー話になっているのであります。
ソフィア君が長老候補に選ばれたのは、とある“超法規的な”理由があってのこと。この後の展開で、それを窺わせるような当人の台詞が出てきます。
しかし、その理由は今後の本伝で明かされる予定なので、今は敢えて書きません……だから、さしも情報通のケーデル様も、只今の時点では御存じないという設定にされているという身も蓋もない説が(汗)。
とはいえ、幾ら“超法規的な”理由からであっても、本来なら選ばれても良かった導者達を差し置いての抜擢は抜擢なので、凄いことに変わりはないのではありますが。
あ、それから、此処まででちらちらと話題に上っている“軍略家ナドマ老の私塾”ですが、取り敢えず今回の物語を読むには、“何やらこの世界では有名な凄い軍略家が軍略などを教えている塾”とゆーイメージだけでも充分かとは思います(苦笑)。ただ、本伝では既に説明してある事柄でもあるので、御参考までに引用しておきます。
戦国時代の中期──すなわちこの時代より何十年か前に、“大地の鷹”との異名で呼ばれ、何処の国にも仕えることなく放浪を続けた、ひとりの優れた軍略家がいた。その名を、ナドマ・ヴィラドー・リリ──この男が、やがて、齢《よわい》六十が近くなるに至って、自らが諸国を巡ってこれと思った少年達を、クデンの北の外れにあるリーズルという村に落ち着いて、軍略家として育成することを始めた。 〈中略〉 この私塾のことは、今のこの時点に於いてさえ、あのナドマ老が自ら選び自ら教えているということでかなりの知名度を有しており、したがって、そこで学ぶというのはすなわち掛値なしの知的エリートの証であった。──『ティブラル・オーヴァ物語 2』 「17. 鷹の子」 41ページより
そうそう、ケーデル様は今回「たった九人の塾生の中から選ばれた」
と宣っておりますが、その「たった九人」
が既にして、各地を歩いて回ったナドマ老の眼鏡に適った“選ばれた”子供達であった、とゆー点は、ケーデル様、話をややこしくしない為に無視してくれておるよーです。
結論。
ソフィア君も、ケーデル様も、どっちも凄いってことで(爆)。
それでは、また次回。