……そうなんです。
 実は、こーんだけ延々ひとりで妄想に耽《ふけ》ってぶちぶち切れちゃってた(笑)もんで、土方さんと斎藤さんとがあの“密約”を交わしたとこを目撃出来なかったんですよね〜、伊東さんってば(汗)。
 しかしまァ、よくぞ此処まで勝手に勘繰れるものですわね。
 殊に最後の辺なんか、も〜お……文末の「か」も落ちて、完全断定モード。だーっ、こらこらこらーっっ、ちょっと待てーいっっっ、て叫びたくなりませんか(滝汗)。……現に、ノートに書く時もワープロ原稿叩く時もこのHTML文書叩く時も叫んでましたわよ、私(笑)。
 だって……
 ……伊東さん……あなた……さっき土方さんが「私にそんな(男色の)趣味はない」って明言したことに「趣味がないことぐらい、あの拒絶反応を見ればわかる」と内心納得しておきながら……思いっ切り……そのこと、頭から落としてませんかァ〜?

   ★★★★★

 なお、この一編、一人称小説であることを十二分に意識して、相当意図的に“論旨のすり替え”や“要件の見落とし”等を行なっています。特に、最後の方で、伊東さんの思考が加速度的に或る方向へ流れてゆく辺りを読み取っていただければ、物書きとしては、嬉しく思います。



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