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「北海道COMITIA 11」での委託頒布予定品

  • 投稿日時:
 11月30日(土)、札幌コンベンションセンターの大ホールにて開催される「北海道COMITIA 11」(以降「北ティア」と記載)に於ける、拙サークル委託予定リストをアップ致します。

北ティア11 サークルカット Z08
配置 : Z 08

 前回の北ティア10で「必ず委託します!」と何人もの方々にお約束した『魔剣士サラ=フィンク』は勿論ですが、7人で回したリレーノベルや、12月に刊行予定の単巻読み切りSFモドキの試読が出来る無料配布冊子を送付しております。
 ……が、うっかり3種しか委託枠を取っていなかったので、夏に刊行した短編集を預けることが出来ませんでした(汗)。そちらはどうか、来年5月の直参までお待ちください(おい)。
 それでは、以下、書影付きで御紹介します。



北ティア初頒布の既刊
『DayDream Quest ~最弱勇者が復活を繰り返したら魔王と対決することになりました~』 ■ DayDream Quest ~最弱勇者が復活を繰り返したら魔王と対決することになりました~
 とある事情から勇者を目指している少女リョウ。旅の出だしで何度も何度も死んでしまっては幼馴染の僧侶タツに復活させてもらう日々を送っていた彼女は、なかなか先へ進めないでいたが、タツが半強制的に墓地へ行けと指示した時から話が急展開の様相を見せ始め……?
 伊織、くまっこ、コドウマサコ、島田詩子、藤木一帆、ほた、そして野間みつねの7人で回したリレーノベル。
 B6判、120ページ、頒価500円。
 2017年11月からスタートし、今年の5月に完結。引っ繰り返しに次ぐ引っ繰り返しが凄く、純然たる野間みつね作品なら有り得ないほどの展開の早さですが、何とか落ちが付いたので良かったです(汗)。

『アンチ・サイオニック・シティ 刊行準備冊子』 ■ アンチ・サイオニック・シティ 刊行準備冊子
 超絶超能力者《ハイパー・サイオニック》クレインこと頼山紀博青年を主人公とする『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ新作(?)である『アンチ・サイオニック・シティ』の12月刊行を前に、プロローグと第一章を無料で大盤振舞しようという部数限定の刊行準備冊子。
 再版予定なし
 A5判、24ページ。
 イベントでは無料配布です。普段は原則、他の無料配布冊子との抱き合わせ配布をしておりますが、今回は単独で委託します。


その他の既刊
『魔剣士サラ=フィンク』 ■ 魔剣士サラ=フィンク
 かつてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れた無差別殺人鬼“魔剣士”サラ=フィンク。しかし、たまたま助けてしまったケルリの第二王女ミルシリアの存在が、彼を次第に変え始める。血に飢えた魔剣ブリザードと己自身を救う手立てを求め、彼女と共に“魔道王国”ルーファラを目指す彼の旅の途上に待っていたのは……
 魔剣を操る青年魔道士と亡国の元王女との旅の途上で起こる事共を描く長編ファンタジー小説。
 A5判(上製本)、820ページ、頒価3,500円。
 何年間も「出す出す詐欺」状態だった本作ですが、ようやく、完結刊行に漕ぎ着けました。
 単巻読み切りです! と胸を張るには分厚過ぎる代物になってしまいましたが、二度と同じ装幀では刷れまいと思われますので、品切れ即絶版となることは確実。もしも僅かにでも惹かれる部分がございましたら、取り敢えず押さえておいて積ん読タワーの土台に是非(違)。




 以上、当日北ティア会場に足をお運びくださる皆様、どうぞ遠慮なく覗いていってやってください。
 委託サークルナンバーは、「Z 08」となっております。
 預けた冊数は、『魔剣士サラ=フィンク』が3冊、『DayDream Quest』が3冊、『アンチ・サイオニック・シティ 刊行準備冊子』が10冊(※それぞれ、頒布には回らない見本誌を除く)となっております。万一品切れの際は御容赦くださいませ。

 本サイト内の紙媒体他作品目録ページでは、試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。……但し、今回の委託品の中では、抜粋ページが存在するのは『魔剣士サラ=フィンク』のみです(汗)。

サイト内の試し読み掲載ページ
   ■ 魔剣士サラ=フィンク → こちらから(ページトップまたは末尾のリンクから3か所分辿れます)

 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも、上記とは異なる場所から見本を投稿済みですので、御参考まで。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 魔剣士サラ=フィンク → こちらから

 テキスト版の試し読みは短いですが、PDF版は結構がっつり提供しておりますので、出来れば、紙媒体と同じ組み方になっているそちらをダウンロードしてやっていただければ幸いです。

   ■ DayDream Quest → こちらから

 DDQのPDF版では、テキスト版と同じだけの部分のコメンタリーページ見本を提供しています。2色刷を模した原稿からPDF化しました。

 他の作品も覗いてみたいという奇特なお方は、こちらの作品一覧ページからどうぞー。



【おまけ:当日会場で掲示予定のお品書き】

北ティア11 お品書き

「北海道COMITIA 10」 に遠征参加してきました

  • 投稿日時:
 6月30日(日)、北海道COMITIA(以下、略称の「北ティア」と記載)の、祝! 第10回目!! に直接参加してまいりました。

札幌コンベンションセンター/当日の朝
 今回は、初めての会場、札幌コンベンションセンターの大ホールでの開催。
 前日に下見に出掛けた際、コンベンションセンターへ向かってゆく左側のルートが石畳(広いけど)、右側がアスファルト(狭いけど)だったので、右側のアスファルト歩道の方がカート引きには楽なのでは? と浅はかにも考えたのですが、当日、実際にカートを引き摺ってみた感想としては……帰り(注:行きより少し荷物が少ないがイベント後の疲労もあるので同程度と見做す)に比較の為に通ってみたアスファルトルートよりも、行きに信号の都合で選んだ石畳ルートの方が遙かに楽でした(爆)。歩くには気にもならないけどカートには厳しい、つまりはそういう舗装状態のアスファルトでございまして(苦笑)。来年からは迷わず石畳側ですな。



 予め机や椅子を並べてもらえるホテルでの開催ではなくなった為(?)、設営協力隊の集合時刻も、08:30に前倒し。
 とは言え、集合時刻に説明を受ける時には既に、殆どの机がスタッフさん達によって並べ終えられている状態で、我々のお手伝いは椅子の設置から……およよ、折り畳み式のパイプ椅子じゃないんだー。自分の勤め先の会議室で追加椅子として使われるのと同じ、30脚ぐらいを専用台車に安定的に重ねて収納できる椅子でした(……説明になってない/下の写真で御確認を)。

 全体設営は割と早めに終わり、サークル入場までに30~40分ほどを残して自スペースの設営に入れたのですが……例によって例の如く、設営完了は開場ギリギリ(汗)。
 よって、こちらの写真撮影は開場直後でした。

北ティア10 「D 13-14」 左から  通路がかなり広かったので、前垂れポスターを使いました。……ええ、2月の文フリ広島ほどではなかったですが、とても広かったのです。なので、今迄の北ティアよりも、前垂れポスターに視線を投げてくださる方が多かったような気がします。ただ、お隣の「藍色のモノローグ」さんの所も素敵な前垂れポスター使われていたので、そっちに向けられた視線だったかも(笑)。

 そしてこちらは、逆方向からの写真がブレブレだったので、開場25分後に改めて撮り直した写真。

北ティア10 「D 13-14」 右から  ……お気付きになりましたでしょうか(汗)。

 鈍器タワーが! 欠けてますよ! マジデスカ!!

 開場後30分以内に超鈍器が貰われていくとか、よもや此処は夏コミ会場ですか(違)。
 第6回、第8回辺りでは、無料配布が貰われていく頻度も下がっていて、「そろそろ頭打ちかなぁ……」という気もしていた北ティアですが、通路が広くなったおかげか、逆に、見てもらい易くなった感がありました。……いや、超鈍器タワーを組んだのは北の大地では初めてでしたから、そっちの効果ですかねえ(汗)。「うわっ、あれ見て、厚い……!」と言いながら通り過ぎてゆく人、結構いらっしゃいましたから(笑)。
 ……あ、こちらの机は奥行が60cmと、通常の会議机より広かった為、本の背ではなく地(※白い)を見せるディスプレイが可能でして、そのことも、タワーが変に埋没せずに済んだ理由かな、とも思っております。本の厚さが一撃でわかるのは、ウチの本の場合、背よりも寧ろ天地ですからね(苦笑)。



 超鈍器効果なのか、無料配布類の動きも、第6回・第8回とは明らかに異なりました。
 以下、無配エリアの変遷を記録した写真、三連発です。

北ティア10 無配エリア 初期状態
北ティア10 無配エリア 300字SSポスカセット完配後
北ティア10 無配エリア 「長編上等」企画無配完配後  それぞれ、開場直後、約1時間半後(=300字SS「雪」ポスカセット完配後)、約3時間後(=「長編上等」企画冊子完配後)、の様子です。
 最後の写真では既に、無配のセットは、『長編上等とーとつ☆ばっすい集3』よりも先に品切れとなっており、超鈍器の試読冊子のみを積む恰好でした。……うん、久々に、無配の引きが良い北ティアでしたね。

 ……余談ですが、向かって左脇にチラッと映り続けている超鈍器、撮影毎にタワーが1冊ずつ低くなっている状態まで一緒に写っていることに、写真加工時に初めて気が付きました(爆)。
 今回は、開場後30分以内にお買い上げの方はお見えになるわ、 一旦無配セットをお渡ししておいた方が「やっぱり買います!」と戻ってこられるわ……本当に本当に有難いことでした(涙)。

 あっ、あと、ガラガラ回転棚が一度も動かされていないことも、ばっちりわかりますな(苦笑)。中には「わ、考えたなー!」と目を留めてくださった方もいらっしゃったのですが、実際に回してくださるには至らず(大苦笑)。POPにもある通り、回せるんですよ!



 さて、今回の大きな反省点としては、委託を受けた御本が動かなかったことですね……

北ティア10 委託品『Shuffle!!』  POP自体は、スペース内で最も目立つように、と考えて作成したのですが、前垂れポスター類にまで気が回らず、遠目に見た時に訴求力に欠けてしまったかもしれないなあと……
 ……いや、黙っていても目立つ超鈍器タワーの隣に置くのが悪い、と言われればそうなんですが(汗)、今迄の経験上、通路に近い角地の方がまずは目に入ると考えたんですよ……うーんうーん……難しいですね……似たようなディスプレイを考えることになるであろう文フリ広島では、もう少し目立たせられるよう、内容を紹介するポスター類での訴求と配置場所とを考えようと思います。←おい参加する気か(汗)

 ただ、動かなかったと言えば、超鈍器以外の有料頒布物も全く動かなかったので(苦笑)、うんまあ、詰まるところ、今回は超鈍器が全部持っていってしまったのかな(汗)、とも。



 という次第で、北ティア10当日拙サークルにお立ち寄りくださった&拙作をお求めくださった全ての皆様、そして北ティアスタッフの皆々様に、心から感謝申し上げます。
 特に、撤収時に多大な御協力を頂いた「えすたし庵」の柊呉葉さん&「藍色のモノローグ」の藍間真珠さんには、伏して大感謝を……(平伏)

 次回北ティア11は委託参加となりますが、無料試読冊子をお渡しした皆様にもお話ししました通り、ちゃんと超鈍器『魔剣士サラ=フィンク』は委託致しますので(汗)、何卒宜しくお願いします!!

 来年は……日程はまだ教えてもらえませんでしたが(閉会後、主催者様を軽ーく直撃してみた(笑)),、行けそうな時期でしたら直参しようと思います。……うん、来年は、コミケが5月に移動することもあって、色んなイベントの開催時期がぐっちゃぐちゃの様相を呈してますからねえ……大丈夫かなあ(汗)。

「北海道COMITIA 10」での頒布予定品

  • 投稿日時:
 6月30日(日)、札幌コンベンションセンターの大ホールにて開催される「北海道COMITIA 10」(以降「北ティア」と記載)に於ける、拙サークル頒布予定品をリストアップ致します。

 通販の際に必要となる重量などの詳細につきましては、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります(但し、一部、敢えて設けていない物もあります)。

 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも殆どの作品の見本を投稿していますので、こちらの一覧から御参照ください。

北海道COMITIA 10 サークルカット D-13 北海道COMITIA 10 サークルカット D-14
配置 : D 13-14
(D島の島端/カタログ上では「千美生の里+」との合体参加です)

 なお、今回も、「300字企画」さんから、「第9回Text-Revolutions」(以下「テキレボ」)で開催された300字SSポストカードラリー(第7回)「雪」の参加作品集(注:参加全作品集ではありません)を、5セット限定でお預かりしています。無料配布、早い者勝ちです(汗)。入手されたい方は、どうぞお早めに!

 また、今回は、「シャッフル創作企画」さんから短編集をお預かりしています。

他サークル様からお預かりした委託品
『Shuffle!!』 ■ Shuffle!!
   頒価:1,000円
   文庫判 192ページ
 「燎火堂」の奈木一可さんが企画された「シャッフル創作企画」さんからお預かり。
 6人の参加者が提出した「タイトル」と「キーワード」を籤引きでランダムに割り当て、その内容に沿って短編小説を書く企画の作品集。
 一気に読み終えられること請け合い! 企画ページからは各編の出だしが読めます。
 野間みつねも、『魔剣士サラ=フィンク』の世界での書き下ろし番外編「遠くとおく」を寄稿しております。




 以下、当方の頒布物です。

北ティアでは初売りの既刊
『魔剣士サラ=フィンク 44/820』 ■ 『魔剣士サラ=フィンク 44/820』 無料試読冊子
 今夏刊行した『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2章までを収録した冊子。
 単行本刊行に伴い、これまでの「刊行準備冊子」から、こちらに移行。820ページ本の試し読みに最適。
 A5判、44ページ。
 820ページの中から44ページ、という意味で、このタイトルにしました。
 初版は、単行本の中身(カバー下)と同じミニッツGA(※色は違いますが)に、カラー印刷表紙です。
 刊行準備冊子には収録していなかった人物紹介とリファーシアの世界地図も掲載しています。
 イベントでは無料配布ですので、どうぞ遠慮なく貰っていってやってくださいませ。

『「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集3』 ■ 「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集3
 当方がテキスト系同人誌即売会「Text-Revolutions」(以降、「テキレボ」)にて主催する「長編上等」という「続き物長編小説応援企画」(ユーザー企画)で発行している、既刊抜粋サンプル集、第3号です。
 「テキレボ8で、3巻以上で構成される続き物小説作品を頒布予定であるサークル」という条件等で参加者を募り、23サークル26作品が集結。内19作品から「とーとつ☆ばっすい」が集まりました。抜粋掲載がない登録作品も、基本データは掲載しています。勿論、今回も無料配布です。
 A5判、92ページ。

 拙サークルは、『ミディアミルド物語』『小説BADOMA』の2作品で参加。
 テキレボ8に参加していたテキスト系の続き物作品を少しずつ試し読み出来る、無料配布冊子です。
 継続参加の作品も、前回までとは異なる場面が抜粋されていますので、従前の冊子をお持ちの方でも問題なく愉しめます。

その他の既刊
▼ 架空世界を舞台とした歴史群像劇 『ミディアミルド物語』シリーズ (推奨する購読順に掲載)
 ……そもそも架空世界ミディアミルドってどんな世界? という辺りは、そのものズバリ、「ミディアミルドって、どんな世界?」という記事がございますので、覗いてやってくださいませ。

■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-(改訂第五版)
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 A5判、124ページ、頒価500円。
 2017年10月、改訂第五版刊行。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

 第四版での誤りや用字等を改め、第五版となりました。

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 A5判、164ページ、頒価600円。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、十七歳の秋、一頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 本伝2巻と3巻との間でお読みになることを強く推奨しています。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。本伝と異なり続き物ではありませんので、それぞれ単独でも読めます。

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 A5判、108ページ、頒価500円。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、十三歳の時から十六歳の現在まで、大過なく務めてきた。十七歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 A5判、196ページ、頒価700円。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……
 A5判、140ページ、頒価550円。
 本巻から、作品の舞台が大きく北東へ広がります、とだけ(苦笑)。

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……
 A5判、148ページ、頒価550円。
 主人公その1と主人公その2が、いよいよ出会うことに。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。
 A5判、188ページ、頒価700円。
 本伝5巻と6巻との間でお読みになることを強く強く推奨しています。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが中心となる作品群です。特に、ケーデルをミディアミルド史上最年少での将軍職就任に導いたクデン併合、本伝では主人公その1側に視点を据えて物語を進めた為に敢えて描かれなかった出来事ですが、そこへ至る諸々が、表題作で明らかにされます。

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……
 A5判、172ページ、頒価600円。
 主人公その2.7《にーてんなな》であるジョディアン・ヴィルマーが、しれっと登場します。

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……
 A5判、132ページ、頒価500円。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。
 A5判、116ページ、頒価500円。
 『ミディアミルド物語』の外伝集は本伝未読でも構わないという作りになっていますが、これは割に短い作品が集まっており、そういう点では取っ付き易い外伝集かなとは思います。
 なお、テキレボ5で開催された「伯父/叔父コレクション」に、本外伝集に収録の「ダランドー叔父様との思い出」で参加し、主催のオカワダアキナさんから有難いレビューを頂きました(深謝)。

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……
 A5判、188ページ、頒価700円。

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。
 A5判、260ページ、頒価1,000円。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。
 A5判、176ページ、頒価600円。

■ 灰色の翼 -ミディアミルド物語外伝集 6-
 マーナ暦チャベラ十五年晩夏、マーナ近衛隊に見習として入府した、チャベラ二年生まれの三人の少年、タリー、ベルマン、ナイルス――後に〝チャベラ二年生まれの三羽烏《さんばがらす》〟と呼ばれるようになる彼らが、入府半年後の晩冬初旬に直面した、或る事件とは?
 表題作の他、「セタリナーサの少年」、「月光《セタリナーサ》亭」、「運命のままに」、「青天の霹靂《へきれき》」、「頭立《かしらだ》つ日」、「ヴェルナーサの少年」を収録。主要登場人物の本伝登場前史が中心。
 A5判、112ページ、頒価500円。
 基本的に、ミディアム君以外は、〝本伝登場前〟が描かれています。ただ、従前刊行した外伝集で本伝登場前が描かれているキャラクターについては、更に若い時期から採用しています(笑)。
 ……本伝の大ネタバレが潜んでいる作品がありますので、最低でも本伝4巻までは読んでおいてほしいなとは思いつつ、短めの作品が多いので、取っ付きは悪くないかも。

▼ 土方歳三中心の似非歴史物 『まなざし』シリーズ ▲
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。
 店頭見本誌のみ(残部1冊)。この形での再版は致しません。
 野間みつねが1995年来書き続けた〝私家版 土方歳三〟です。
 改訂・合本の上で上下巻(……各巻332ページ(汗))物として刊行する為、冊子を7冊出したところで頒布を停止。2003年に上巻を刊行、そして2008年末、やっとやっとやっとこさ下巻を刊行、母屋(笑)を完結させることが出来ました。
 男色絡みの展開も含まれているので(特に上巻)、苦手な方は御遠慮ください。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。
 A5判、100ページ、頒価450円。
 『まなざし』シリーズの中では最も危険度が低い、雰囲気を掴むには向いている一冊……ではありますが、男色絡みの直接的な展開も一瞬あったりしますので(汗)、苦手な方は御遠慮ください。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 あくまでも、『まなざし』に於ける伊東甲子太郎ですからねっっっっ(汗)。
 本編以上に、男色絡みの展開注意という作品群です。ついでに言えば、女色絡みの展開にも要注意です(汗)。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。
 A5判、116ページ、頒価500円。

▼ その他、単発物など ▲
■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 因みに、『まなざし』世界とは全く無関係なので念の為(汗)。
 A5判、140ページ、頒価550円。
 棚差しされている他の本より薄く見えるかもしれませんが、それは昔出した本ゆえに本文用紙が上質70kgだからでして(汗)。

■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 A5判、92ページ、頒価450円。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。

■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作となっております。

■ はたとせ -「千美生の里」 20周年自選蒐-
 野間みつねが個人サークル活動を開始した1995年から出してきた刊行物の中から13本を収集、最後に当たる2015年のみ書き下ろし短編を収録。長編は章または節単位で抜粋(複数の場合あり)。中編・短編は丸ごと一本を掲載。架空世界物は無論、似非歴史物から未来世界物まで、幅広く採用。書き下ろし短編「V《ブイ》回収一件」は『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ作品。
 なお、付録として、自家印刷製本の「『はたとせ』あとがきになり損ねた話」を同梱。
 A5判、292ページ、頒価1,200円。
 どうにかこうにか292ページに抑え込んだので、頒価も1,200円に出来ました(汗)。
 作品は刊行順に収録されていますし、まさに20年を概観出来る豪華カタログとも言えます。
 因みに、区切り毎に扉ページを紙替えしていますので、小口や天地を見れば切れ目がわかります。なので、お好きな場所から開いて読むことも出来ますよ(笑)。

■ 掘り出しミックスナッツ  -ジャンルごた混ぜ短編小説集 2-
 ふと立ち寄った図書館で見付けたのは、俺の母校の卒業アルバムだった。……しかも、俺が卒業した、百年前の。
 一次創作4本「百年目の再会」、「倫秋兄様《みちときにいさま》奮戦記」(双方『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「それは、二月十五日の夜に」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「最後の帰郷」と、二次的著作物ではない二次創作(『小説BADOMA』と同じ背景世界を持つ)「器を巡りて」を、それぞれ全てリライト/リバイス/書き下ろしして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 ジャンルごた混ぜ短編小説集、第二弾です。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も収録されていますが、自分が勝手に作成した続編ゲーム(汗)の諸々を踏まえての作品なので、『BADOMA』自体とは殆ど関係なくなっております(苦笑)。

■ 早蕨号、異世界をゆく
 俺、赤糟毛馬《あかかすげうま》の早蕨《さわらび》は、土方歳三《ひじかた としぞう》と江戸以来箱館《はこだて》までの転戦を共にした乗り馬である。「千美生の里」の中にある我々の“作品世界”とやらから突然に行方を眩ましてしまった伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の亡霊を捜す為、土方と俺は、里の中にある他の“作品世界”へと踏み込むことにした……。
 A5判、64ページ、頒価400円。
 表紙・本文共にオンデマンド印刷、少部数で刊行。再版予定なし。なお、和綴じ装幀につき、糸のほつれや紙のズレなど些少の難がある場合がございます。予め御了承ください。
 ウェブ上の交換日記「里の茶店 万年貸切部屋」(現在は閉鎖済み)で2002年9月に起きた「亡霊先生失踪事件」を題材にした作品です。長らく「里の納屋」で未完状態のまま公開してきましたが、完結させた上で刊行物に致しました。
 野間みつね作品の主要世界を巡る、割にライトな作品です。
 急遽の刊行だったにも拘らず、かつて交換日記メンバーのおひとりだった「かきくけ工房」の高井玖実子さまが表紙を描いてくださいました……(五体投地!) 特に、裏表紙は必見です(笑)。

■ 魔剣士サラ=フィンク
 かつてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れた無差別殺人鬼“魔剣士”サラ=フィンク。しかし、たまたま助けてしまったケルリの第二王女ミルシリアの存在が、彼を次第に変え始める。血に飢えた魔剣ブリザードと己自身を救う手立てを求め、彼女と共に“魔道王国”ルーファラを目指す彼の旅の途上に待っていたのは……
 魔剣を操る青年魔道士と亡国の元王女との旅の途上で起こる事共を描く長編ファンタジー小説。
 A5判(上製本)、820ページ、頒価3,500円。
 何年間も「出す出す詐欺」状態だった本作も、ようやく、完結刊行まで漕ぎ着けることが出来ました。
 単巻読み切りです! と胸を張るには分厚過ぎる代物になってしまいましたが、二度と同じ装幀では刷れまいと思われますので、品切れ即絶版となることは確実。もしも僅かにでも惹かれる部分がございましたら、取り敢えず押さえておいて積ん読タワーの土台に是非(違)。





 この他、無料配布冊子のセットも、普段通り御用意します。
 どうぞ遠慮なく貰っていってやってくださいませ。





 以上、有難くも拙スペース(D 13-14)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限致します。以下は、荷造り前なので予定ですが、多分このくらいになるでしょう。

   ★ 『魔剣士サラ=フィンク』 : 10~15冊
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝2セット
   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊(本編上巻は残1冊)
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 :2冊
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』 : 2冊
   ★ 『はたとせ』 : 2冊
   ★ 『掘り出しミックスナッツ』 : 2冊
   ★ 『早蕨号、異世界をゆく』 : 2冊
   ★ 無料配布冊子抱き合わせ : フルセットは10セット程度
   ★ 『長編上等とーとつ☆ばっすい集3』 : 上記セットとは別で配布、割と多め

 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。





【おまけ:当日会場で掲示予定のお品書き】

北ティア10 お品書き  今回は勿論、820ページ超鈍器『魔剣士サラ=フィンク』がイチオシです! あと、お預かりしている短編集『Shuffle!!』も(爆)。

「北海道COMITIA 9」での委託頒布予定品

  • 投稿日時:
 12月2日(日)、ホテルライフォート札幌の2階ライフォートホールにて開催される「北海道COMITIA 9」(以降「北ティア」と記載)に於ける、委託予定リストをアップ致します。

北ティア9 サークルカット Z24
配置 : Z 24

 ……元々は、今回から北ティアも委託参加はお休みさせていただこうと考えていたのですが、来夏の直参より前に、『魔剣士サラ=フィンク』を見本誌読書会に提供しておこう……と思い直し、参加を決めました。
 という訳で(?)、今回は3種のみ委託です。
 それでは、以下、書影付きで。



委託品全て北ティア初頒布の既刊
『魔剣士サラ=フィンク』 ■ 魔剣士サラ=フィンク
 かつてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れた無差別殺人鬼“魔剣士”サラ=フィンク。しかし、たまたま助けてしまったケルリの第二王女ミルシリアの存在が、彼を次第に変え始める。血に飢えた魔剣ブリザードと己自身を救う手立てを求め、彼女と共に“魔道王国”ルーファラを目指す彼の旅の途上に待っていたのは……
 魔剣を操る青年魔道士と亡国の元王女との旅の途上で起こる事共を描く長編ファンタジー小説。
 A5判(上製本)、820ページ、頒価3,500円。
 何年間も「出す出す詐欺」状態だった本作も、ようやく、完結刊行まで漕ぎ着けることが出来ました。
 単巻読み切りです! と胸を張るには分厚過ぎる代物になってしまいましたが、二度と同じ装幀では刷れまいと思われますので、品切れ即絶版となることは確実。もしも僅かにでも惹かれる部分がございましたら、取り敢えず押さえておいて積ん読タワーの土台に是非(違)。

『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子 ■ 『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子(改訂第五版)
 今夏刊行した『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2章までを収録した冊子。
 最終刊行版とは細部が異なっているが、展開は変わっていないので、820ページ本の試し読みに最適。
 A5判、44ページ。
 前回から無配セットには突っ込んでいますが、頒布物として登録するのは初なので、一応「初頒布の既刊」枠で(汗)。
 第五版、これが「刊行準備冊子」としては最後の版となりました。無駄に表紙がミラックスでキラキラしていたり、説明されないとわからない本文2色刷が使われていたりと、色々な装幀を試しています(苦笑)。
 今回が最後の配布となりますので、どうぞ遠慮なく貰っていってやってくださいませ。

『第4回「長編上等」 マップ兼ブックレット』 ■ 第4回「長編上等」 マップ兼ブックレット
 当方が「Text-Revolutions」(以下「テキレボ」)で主催している「長編上等」という「続き物長編小説応援企画」の第7回で発行した、当日のマップを表紙&裏表紙に印刷し、中に簡単な作品紹介を掲載した冊子です。
 「テキレボ7で、3巻以上で構成される続き物小説作品を頒布予定であるサークル」という条件等で参加者を募り、21サークル22名24作品が集結。
 マップは当日限定なのでさて置き(汗)、冊子の中身自体は、様々な長編シリーズ小説の物凄く簡単な案内になっておりますので、気軽なガイド冊子としてどうそ。勿論、今回も無料配布です。
 A5判、8ページ。オフセット中綴じ。
 拙サークルは、『ミディアミルド物語』『小説BADOMA』の2作品で参加。
 テキレボ7に参加したテキスト系の続き物作品紹介を兼ねたマップです。……当日で配り切れなかったので、こちらにも預けます(汗)。




 以上、当日北ティア会場に足をお運びくださる皆様、どうぞ遠慮なく覗いていってやってくださいませ。
 委託サークルナンバーは、「Z 24」となっております。
 預けた冊数は、『魔剣士サラ=フィンク』が3冊、それ以外の無料配布類は10冊ずつ(※頒布には回らない見本誌を除く)となっております。万一品切れの際は御容赦ください。

 本サイト内の紙媒体他作品目録ページでは、試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。

サイト内の試し読み掲載ページ
   ■ 魔剣士サラ=フィンク → こちらから(ページトップまたは末尾のリンクから3か所分辿れます)

 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも、上記とは異なる場所から見本を投稿済みですので、御参考まで。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 魔剣士サラ=フィンク → こちらから

 テキスト版の試し読みは短いですが、PDF版は結構がっつり提供しておりますので、出来れば、紙媒体と同じ組み方になっているそちらをダウンロードしてやっていただければ……。
 他の作品も覗いてみたいという奇特なお方は、こちらの作品一覧ページからどうぞ。



【おまけ:当日会場で掲示予定のお品書き】

北ティア9 お品書き

「北海道COMITIA 8」 に遠征参加してきました

  • 投稿日時:
 夏コミ原稿の追い込み中につき、結構短くなりますが、取り急ぎ報告をば(汗)。



 6月17日(日)、北海道COMITIA(以下、略称の「北ティア」と記載)の第8回目に直接参加してまいりました。

ホテルさっぽろ芸文館
 今回は、第1回北ティアから(いや、その前のプレ開催時からでしたか)ずっと使われてきた「ホテルさっぽろ芸文館」との「お別れ回」でした。
 ……もう終わってしまったので話しても良いかなと思いますが、当方、前泊も必ずこちらのホテルでして、本当に本当にお世話になりました。……初回(2014年11月)の宿泊時、チェックイン後に笑顔で「こちらのお荷物もお部屋に運びましょうか?」と、宅配搬入のダン箱ふたつを台車に乗せて出してこられたのも、良い思い出です。いやー、あの時は目が点になりまして、「い……いえいえいえいえっ、それは明日のイベント会場行きの荷物なんでっ(汗)」と焦りましたわ(笑)。



 という訳で今回も、当日の朝8:45集合で、設営等(机上シール貼り、ちらし配りなど)をお手伝いさせていただきました。
 今回は、3階全面を使用しての開催ということで、いつもより完了までに時間を要しましたね。作業完了からサークル入場開始時刻まで、残り20分程度。
 ……そのせいではないと思うんですが、設営はギリギリで(汗)、写真撮影は開場後となりました。

北ティア8 「G 23-24」  ディスプレイで微妙に悩まされてきた赤っぽい照明ともお別れですね(苦笑)。
 通路がそこまで狭くなかったので、横長の前垂れポスターも使いました。……見ての通り、うるさいほど『ミディアミルド物語』プッシュだったおかげか(?)、トータルで見ると普段よりも若干、興味を示して足を止めてくださる方が多かったように思います。

 ……とは言え、相変わらず(?)朝の内は完全に通路でして、お預かりしていた300字SSポストカードセットをお勧めするタイミングすら掴めず(汗)。……後で、お渡しした方々から、「えっこれ全部ですか、1枚ずつかと思ってた~」と言われたので、意外に皆さん、POPの「セット」という文字を御覧になっていない模様(苦笑)。

 午後になると無料配布が割に貰われてゆくようになる点で、北ティアは本家ティアより遙かに良いのですが、有料頒布物の方が殆ど出ない辺りは本家ティアと余り変わりません(苦笑)。
 ただ、今回は、前回までと少し違っていて、続き物長編の旧版をお試しで買われていく方がお見えになったり、去年の北ティアで拙作を購入してくださった方が再度お見えになって吃驚するほど激賞してくださったり(汗)……毎年必ず遠征している甲斐はあるのかもしれないなぁと思える色々がございました。
 あと、みちのくティアの主催の方がわざわざ拙スペースまでお越しになり、御挨拶くださったことにも驚きました。オールジャンルイベントへの年間委託は終わりましたし、みちのくティアも今年の参加は見送ったのですが、来年のみちのくティアには委託参加の方向であることをお伝えした次第です(汗)。

 という訳で、北ティア当日、拙サークルにお立ち寄りくださった&拙作をお求めくださった全ての皆様、そして、北ティアスタッフの皆々様に、心から感謝致します。
 次回、12月5日の北ティア9は……委託での頒布ゼロが連続していることから撤退を考えていたのですが、夏コミ新刊を見本誌として提出しておく為に(汗)、思い直して委託参加の予定です。……その次の直参回までに、各地の見本誌読書会で「な、何じゃコリャ……」と目撃していただくのが目的でございます(爆)。
 因みに、次々回北ティア10は、6月30日、札幌コンベンションホール全面を使用しての開催だそうです。行きます、十中八九(笑)。

「北海道COMITIA 8」での頒布予定品

  • 投稿日時:
 6月17日(日)、ホテルさっぽろ芸文館の3階にて開催される「北海道COMITIA 8」(以降「北ティア」と記載)に於ける、拙サークル頒布予定品をリストアップ致します。

 通販の際に必要となる重量などの詳細につきましては、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります(但し、一部、敢えて設けていない物もあります)。

 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも殆どの作品の見本を投稿していますので、こちらの一覧から御参照ください。

北海道COMITIA 8 サークルカット
配置 : G 23-24
(拙サークルは、ロイヤルホール、入ってすぐの辺りに配置です)

 なお、今回も、「300字SS企画」さんから、「第6回Text-Revolutions」(以下「テキレボ」)で開催された300字SSポストカードラリー(第5回)「お菓子」の参加作品集(注:参加全作品集ではありません)を、4セット限定でお預かりしています。無料配布、早い者勝ちです(汗)。入手されたい方は、どうぞお早めに!





北ティアでは初売りの既刊
『灰色の翼』 ■ 灰色の翼 -ミディアミルド物語外伝集 6-
 マーナ暦チャベラ十五年晩夏、マーナ近衛隊に見習として入府した、チャベラ二年生まれの三人の少年、タリー、ベルマン、ナイルス――後に〝チャベラ二年生まれの三羽烏《さんばがらす》〟と呼ばれるようになる彼らが、入府半年後の晩冬初旬に直面した、或る事件とは?
 表題作の他、「セタリナーサの少年」、「月光《セタリナーサ》亭」、「運命のままに」、「青天の霹靂《へきれき》」、「頭立《かしらだ》つ日」、「ヴェルナーサの少年」を収録。主要登場人物の本伝登場前史が中心。
 A5判、112ページ、頒価500円。
 久し振りに、『ミディアミルド物語』シリーズからです。
 基本的に、ミディアム君以外は、〝本伝登場前〟が描かれています。ただ、従前刊行した外伝集で本伝登場前が描かれているキャラクターについては、更に若い時期から採用しています(笑)。
 ……本伝の大ネタバレが潜んでいる作品がありますので、最低でも本伝4巻までは読んでおいてほしいなとは思いつつ、短めの作品が多いので、取っ付きは悪くないかも。

 なお、そもそも架空世界ミディアミルドってどんな世界? という辺りは、そのものズバリ、「ミディアミルドって、どんな世界?」という記事を今年に入ってからアップしておりますので、覗いてやってくださいませ。

その他の既刊
▼ 架空世界を舞台とした歴史群像劇 『ミディアミルド物語』シリーズ (推奨する購読順に掲載)
■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-(改訂第五版)
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 A5判、124ページ、頒価500円。
 2017年10月、改訂第五版刊行。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

 第四版での誤りや用字等を改め、第五版となりました。

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 A5判、164ページ、頒価600円。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、十七歳の秋、一頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 本伝2巻と3巻との間でお読みになることを強く推奨しています。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。本伝と異なり続き物ではありませんので、それぞれ単独でも読めます。

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 A5判、108ページ、頒価500円。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、十三歳の時から十六歳の現在まで、大過なく務めてきた。十七歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 A5判、196ページ、頒価700円。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……
 A5判、140ページ、頒価550円。
 本巻から、作品の舞台が大きく北東へ広がります、とだけ(苦笑)。

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……
 A5判、148ページ、頒価550円。
 主人公その1と主人公その2が、いよいよ出会うことに。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。
 A5判、188ページ、頒価700円。
 本伝5巻と6巻との間でお読みになることを強く強く推奨しています。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが中心となる作品群です。特に、ケーデルをミディアミルド史上最年少での将軍職就任に導いたクデン併合、本伝では主人公その1側に視点を据えて物語を進めた為に敢えて描かれなかった出来事ですが、そこへ至る諸々が、表題作で明らかにされます。

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……
 A5判、172ページ、頒価600円。
 主人公その2.7《にーてんなな》であるジョディアン・ヴィルマーが、しれっと登場します。

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……
 A5判、132ページ、頒価500円。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。
 A5判、116ページ、頒価500円。
 『ミディアミルド物語』の外伝集は本伝未読でも構わないという作りになっていますが、これは割に短い作品が集まっており、そういう点では取っ付き易い外伝集かなとは思います。
 なお、テキレボ5で開催された「伯父/叔父コレクション」に、本外伝集に収録の「ダランドー叔父様との思い出」で参加し、主催のオカワダアキナさんから有難いレビューを頂きました(深謝)。

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……
 A5判、188ページ、頒価700円。

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。
 A5判、260ページ、頒価1,000円。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。
 A5判、176ページ、頒価600円。

▼ 土方歳三中心の似非歴史物 『まなざし』シリーズ ▲
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。
 残部僅少、この形での再版は致しません。
 野間みつねが1995年来書き続けた〝私家版 土方歳三〟です。
 改訂・合本の上で上下巻(……各巻332ページ(汗))物として刊行する為、冊子を7冊出したところで頒布を停止。2003年に上巻を刊行、そして2008年末、やっとやっとやっとこさ下巻を刊行、母屋(笑)を完結させることが出来ました。
 男色絡みの展開も含まれているので(特に上巻)、苦手な方は御遠慮ください。

 なお、こちらはいつの間にやら残部僅少(頒布に回せる残が2部)となっておりますが、再版予定はございませんので、入手されたい方は何卒お早めに。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。
 A5判、100ページ、頒価450円。
 『まなざし』シリーズの中では最も危険度が低い、雰囲気を掴むには向いている一冊……ではありますが、男色絡みの直接的な展開も一瞬あったりしますので(汗)、苦手な方は御遠慮ください。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 あくまでも、『まなざし』に於ける伊東甲子太郎ですからねっっっっ(汗)。
 本編以上に、男色絡みの展開注意という作品群です。ついでに言えば、女色絡みの展開にも要注意です(汗)。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。
 A5判、116ページ、頒価500円。

▼ その他、単発物など ▲
■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 因みに、『まなざし』世界とは全く無関係なので念の為(汗)。
 A5判、140ページ、頒価550円。
 棚差しされている他の本より薄く見えるかもしれませんが、それは昔出した本ゆえに本文用紙が上質70kgだからでして(汗)。

■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 A5判、92ページ、頒価450円。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。

■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作となっております。

■ はたとせ -「千美生の里」 20周年自選蒐-
 野間みつねが個人サークル活動を開始した1995年から出してきた刊行物の中から13本を収集、最後に当たる2015年のみ書き下ろし短編を収録。長編は章または節単位で抜粋(複数の場合あり)。中編・短編は丸ごと一本を掲載。架空世界物は無論、似非歴史物から未来世界物まで、幅広く採用。書き下ろし短編「V《ブイ》回収一件」は『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ作品。
 なお、付録として、自家印刷製本の「『はたとせ』あとがきになり損ねた話」を同梱。
 A5判、292ページ、頒価1,200円。
 どうにかこうにか292ページに抑え込んだので、頒価も1,200円に出来ました(汗)。
 作品は刊行順に収録されていますし、まさに20年を概観出来る豪華カタログとも言えます。
 因みに、区切り毎に扉ページを紙替えしていますので、小口や天地を見れば切れ目がわかります。なので、お好きな場所から開いて読むことも出来ますよ(笑)。

■ 掘り出しミックスナッツ  -ジャンルごた混ぜ短編小説集 2-
 ふと立ち寄った図書館で見付けたのは、俺の母校の卒業アルバムだった。……しかも、俺が卒業した、百年前の。
 一次創作4本「百年目の再会」、「倫秋兄様《みちときにいさま》奮戦記」(双方『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「それは、二月十五日の夜に」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「最後の帰郷」と、二次的著作物ではない二次創作(『小説BADOMA』と同じ背景世界を持つ)「器を巡りて」を、それぞれ全てリライト/リバイス/書き下ろしして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 ジャンルごた混ぜ短編小説集、第二弾です。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も収録されていますが、自分が勝手に作成した続編ゲーム(汗)の諸々を踏まえての作品なので、『BADOMA』自体とは殆ど関係なくなっております(苦笑)。

■ 早蕨号、異世界をゆく
 俺、赤糟毛馬《あかかすげうま》の早蕨《さわらび》は、土方歳三《ひじかた としぞう》と江戸以来箱館《はこだて》までの転戦を共にした乗り馬である。「千美生の里」の中にある我々の“作品世界”とやらから突然に行方を眩ましてしまった伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の亡霊を捜す為、土方と俺は、里の中にある他の“作品世界”へと踏み込むことにした……。
 A5判、64ページ、頒価400円。
 表紙・本文共にオンデマンド印刷、少部数で刊行。再版予定なし。なお、和綴じ装幀につき、糸のほつれや紙のズレなど些少の難がある場合がございます。予め御了承ください。
 ウェブ上の交換日記「里の茶店 万年貸切部屋」(現在は閉鎖済み)で2002年9月に起きた「亡霊先生失踪事件」を題材にした作品です。長らく「里の納屋」で未完状態のまま公開してきましたが、完結させた上で刊行物に致しました。
 野間みつね作品の主要世界を巡る、割にライトな作品です。
 急遽の刊行だったにも拘らず、かつて交換日記メンバーのおひとりだった「かきくけ工房」の高井玖実子さまが表紙を描いてくださいました……(五体投地!) 特に、裏表紙は必見です(笑)。





 この他、無料配布冊子のセットも、普段通り御用意します。
 どうぞ遠慮なく貰っていってやってくださいませ。
 因みに、『魔剣士サラ=フィンク』の刊行準備冊子は、キラッキラ表紙になっています(笑)。





 以上、有難くも拙スペース(G 23-24)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝2セット
   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 :2冊
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』:2冊
   ★ 『はたとせ』 : 2冊
   ★ 『掘り出しミックスナッツ』:2冊
   ★ 『早蕨号、異世界をゆく』 : 2冊
   ★ 無料配布冊子抱き合わせ : 10セット

 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。





【おまけ:当日会場で掲示予定のお品書き】

北ティア8 お品書き  今回は、『ミディアミルド物語』の外伝集『灰色の翼』が初売りとなりますので、そちらをメインに推しております。

「北海道COMITIA 7」での委託頒布予定品

  • 投稿日時:
 11月5日(日)、ホテルさっぽろ芸文館の3階ロイヤルホールにて開催される「北海道COMITIA 7」(以降「北ティア」と記載)に於ける、委託予定リストをアップ致します。

北ティア7 サークルカット Z33
配置 : Z 33

 ……ええっと、委託番号が昨年と同じなんですが(苦笑)。
 という訳で(?)、6種、書影付きで紹介致します。
 今回、続き物長編『ミディアミルド物語』の序盤セットのみお送りします。……例によって、本伝のみではなく、外伝集も含めての推奨購読順に沿った委託となっております。



北ティア初売り(……い、一応)
『ナブ・ナブオーヴァ』 ■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-(改訂第五版)
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 A5判、124ページ、頒価500円。
 2017年10月、改訂第五版刊行。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

 第四版での誤りや用字等を改め、第五版となりました。


その他の既刊
▼ 架空世界を舞台とした歴史群像劇 『ミディアミルド物語』シリーズ (推奨する購読順に掲載)

『鷹の子』 ■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 A5判、164ページ、頒価600円。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

『清水は未だ青く』 ■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。2011年3月、大幅にリライトして刊行。表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 本伝2巻と3巻との間でお読みになることを強く推奨しています。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。……なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。

『ダグディグル・グルーグラス』 ■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 A5判、108ページ、頒価500円。
 リライト刊行した4冊の中では最も改訂要素の少ない巻です……なので、これだけ「リバイス版」と称しております。
 多分、シリーズ中でも最薄の巻になるのではないかと(苦笑)。

『最後の一年、最初の一日』 ■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 A5判、196ページ、頒価700円。
 本伝4巻より前に購読される方が良いのでは……と思う外伝集です。
 マーナの近衛兵タリー・ロファを中心とした話を集めています。
 ……裏の主人公は、先輩近衛兵ノーマン・ノーラかもしれません(笑)。

『その佳き日まで』 ■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 マーナの近衛副長(当時)であるノーマン・ノーラがメインになる外伝集です。
 巻全体を通して艶っぽい展開が皆無に等しい、外伝集の中では一、二を争うくらいの〝電車の中でも安心して読める〟作品です。なので、野間みつね作品の初心者にお勧め????




 以上、当日北ティア会場に足をお運びくださる皆様、どうぞ遠慮なく覗いていってやってくださいませ。
 委託サークルナンバーは、「Z 33」となっております。
 委託品は、全て2冊ずつ(※頒布には回らない見本誌を除く)となっております。万一品切れの際は御容赦ください。

 此処に掲げられていない情報は、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。

 なお、今回の委託品は全て、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿済みですので、併せて御覧ください。こちらのページからどうぞ。
 テキスト版の試し読みは短いですが、PDF版は結構がっつり(場合によっては一章丸々、短編は一本フルで)提供しておりますので、出来れば、紙媒体と同じ組み方になっているそちらをダウンロードしてやっていただければ幸いです。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ ナブ・ナブオーヴァ → こちらから
   ■ 鷹の子 → こちらから
   ■ 清水は未だ青く → こちらから
   ■ ダグディグル・グルーグラス → こちらから
   ■ 最後の一年、最初の一日 → こちらから
   ■ その佳き日まで → こちらから



【おまけ:当日会場で掲示予定のお品書き】

北ティア7 お品書き

「北海道COMITIA 6」 に遠征参加してきました

  • 投稿日時:
 参加報告が遅くなりましたが、今回、夏コミ原稿でずっと修羅場っているので、済みません、普段よりかなり短くなっております(汗)。



 6月25日(日)、北海道COMITIA(以下、略称の「北ティア」と記載)の第6回目に、遠征で直接参加してきました。

津軽海峡(?)上空 虹に彩られた雲
 今年も、行きの航空機の窓から、雲に映る円形の虹が見えました。上空はさて置き、地上の天候は今ひとつだったおかげ(?)で雲が厚く、航空機の影は前回より大きくハッキリ映ってました(汗)。

航空機の影
 で、離陸後に機長さんから「新千歳空港周辺は雨とのことです」とアナウンスがあったのですが……着いたら、止んでまして(苦笑)。……今回は新しいショルダーバッグを下ろしていたので雨に遭うことは覚悟していたのですが(基本的に雨に遭わない属性持ちだが、新しい服や靴や鞄などを下ろすと9割方雨の洗礼を受ける)、札幌市内でホテルに入るまで、一滴も雨に遭わずに済みました。

 ……ああ、後でショルダーだけ掛けてコンビニに買い物に出たら、帰りにしっかり降られましたけどね(お約束)。



 今回も、前泊の利点を活かし、当日の朝8:45会場前集合で、設営等(机上シール貼り、ちらし配りなど)をお手伝いさせていただきました。
 全てが完了した時点で、サークル入場開始時刻まで、残り40分ほども!
 おかげ様で、自サークルの設営も、かなり余裕を持って行うことが出来ました。
 (以上、前回のコピペ(爆死))

北ティア6 「H 23」
 今回は、2スペース申込サークルは一律スペース減。しかも島中配置だったので、首都圏では既に活躍中のガラガラ回転棚を初持参しました。

 また、今回は、「300字SS企画」さんから、「テキレボ5」で開催された300字SSポストカードラリー(第4回)「桜」の参加作品集をお預かりしていましたので、そちらを前面に押し立てるディスプレイにしています。

 ……パーティーホールの照明が赤っぽいので、御提供いただいていた淡い暖色系のPOPが沈み気味になってしまったのが申し訳ない(汗)。
 こうなることを予想して工夫しておくべきでしたね(汗)。

北ティア6 300字SSポスカセット他
 それでも、こちら、午後の早い内に無事に全て貰われてゆきました。
 配り終えた時点で、ディスプレイチェーンジ!

北ティア6 後半戦モード
 ……それまでは、ちらし置き場にだけ積んでおいたんですが、スペースが空いたので。
 まあ、ちらし置き場も使わせていただける直参だからこそ出来ることですけれどね(苦笑)。

 今回も、イベントの雰囲気は、コミケや東京のコミティアに近い感じでした。所謂「文芸サークルを見るのは後回し」感が強め(苦笑)。午前中は、無料配布すら殆ど動きませんでした。「御自由にどうぞ」と声をお掛けしようにも、歩を緩める方が居ないのでは、タイミングが(苦笑)。……まあ、午後になると無料配布も少しずつ出始めましたので、声をお掛け出来る機会も増えましたが。

 そんなこんなで、当日拙サークルにお立ち寄りくださった&拙作をお求めくださった全ての皆様、そしてスタッフの皆々様に、心から御礼申し上げます。
 次回、11月5日の北ティア7は、委託参加の予定です。
 来夏の次々回北ティア8は、さっぽろ芸文館での最後の開催になるとのことですので、這ってでも参加します! どうぞ宜しくお願いします(笑)。

「北海道COMITIA 6」での頒布予定品

  • 投稿日時:
 6月25日(日)、ホテルさっぽろ芸文館の3階ロイヤルホールにて開催される「北海道COMITIA 6」(以降「北ティア」と記載)に於ける、拙サークル頒布予定品をリストアップ致します。

 通販の際に必要となる重量などの詳細につきましては、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります(但し、一部、敢えて設けていない物もあります)。

 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも殆どの作品の見本を投稿していますので、こちらの一覧から御参照ください。

北海道COMITIA 6 サークルカット
配置 : H 23

 なお、今回は、「300字SS企画」さんから、「第5回Text-Revolutions」(以下「テキレボ」)で開催された300字SSポストカードラリー(第4回)「桜」の参加作品集(注:参加全作品集ではありません)を、4セット限定でお預かりしています。無料配布、早い者勝ちです(汗)。入手されたい方は、どうぞお早めに!





北ティアでは初売りの既刊
『「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集2』 ■ 「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集2
 当方がテキレボで主催している「長編上等」という「続き物長編小説応援企画」で発行した、既刊抜粋サンプル集、第2弾です。
 「テキレボ5で、3巻以上で構成される続き物小説作品を頒布予定であるサークル」という条件等で参加者を募り、11サークル13名13作品が集結。内10作品から「とーとつ☆ばっすい」が集まりました。抜粋掲載がない登録作品も、基本データは掲載しています。勿論、今回も無料配布です。
 A5判、52ページ。
 拙サークルは、『ミディアミルド物語』『小説BADOMA』の2作品で参加。
 テキレボ5に参加したテキスト系の続き物作品を少しずつ試し読み出来る、無料配布冊子です。
 どの作品も、前回とは異なる場面が抜粋されていますので、秋の北ティアで参加サークル様に配布していただいた前回の冊子をお持ちの方でも問題なく愉しめます。

 最初は、前回の冊子共々チラシ置き場に置かせていただきますが、お預かりしている300字SSポスカセットが完配となりましたら、スペースでも配布致します(汗)。


300字SSポストカード
「伝説がたり」 チラ見せ ■ 伝説がたり
 上記テキレボ名物(?)の「300字SSポストカードラリー」に参加した作品です。
 テーマは「桜」……当方の描くファンタジー系の世界には「桜」と称される植物が存在していないので、架空の地球史の延長線上にある未来世界が舞台である『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの主人公に登場願いました(苦笑)。例によって、300字ギリギリでの書き下ろしです(汗)。
 ポストカードサイズ1枚、勿論無料です。
 委託のポスカセットに強制的に(笑)付けます。そちらがなくなりましたら、単独で配布致します。


その他の既刊
▼ 架空世界を舞台とした歴史群像劇 『ミディアミルド物語』シリーズ (推奨する購読順に掲載)
■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 A5判、124ページ、頒価500円。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 A5判、164ページ、頒価600円。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、十七歳の秋、一頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 本伝2巻と3巻との間でお読みになることを強く推奨しています。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。本伝と異なり続き物ではありませんので、それぞれ単独でも読めます。

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 A5判、108ページ、頒価500円。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、十三歳の時から十六歳の現在まで、大過なく務めてきた。十七歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 A5判、196ページ、頒価700円。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……
 A5判、140ページ、頒価550円。
 本巻から、作品の舞台が大きく北東へ広がります、とだけ(苦笑)。

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……
 A5判、148ページ、頒価550円。
 主人公その1と主人公その2が、いよいよ出会うことに。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。
 A5判、188ページ、頒価700円。
 本伝5巻と6巻との間でお読みになることを強く強く推奨しています。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが中心となる作品群です。特に、ケーデルをミディアミルド史上最年少での将軍職就任に導いたクデン併合、本伝では主人公その1側に視点を据えて物語を進めた為に敢えて描かれなかった出来事ですが、そこへ至る諸々が、表題作で明らかにされます。

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……
 A5判、172ページ、頒価600円。
 主人公その2.7《にーてんなな》であるジョディアン・ヴィルマーが、しれっと登場します。

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……
 A5判、132ページ、頒価500円。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。
 A5判、116ページ、頒価500円。
 『ミディアミルド物語』の外伝集は本伝未読でも構わないという作りになっていますが、これは割に短い作品が集まっており、そういう点では取っ付き易い外伝集かなとは思います。
 なお、テキレボ5で開催された「伯父/叔父コレクション」に、本外伝集に収録の「ダランドー叔父様との思い出」で参加し、主催のオカワダアキナさんから有難いレビューを頂きました(深謝)。

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……
 A5判、188ページ、頒価700円。

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。
 A5判、260ページ、頒価1,000円。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。
 A5判、176ページ、頒価600円。

▼ 土方歳三中心の似非歴史物 『まなざし』シリーズ ▲
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。
 残部僅少、再版は致しません。
 野間みつねが1995年来書き続けた〝私家版 土方歳三〟です。
 改訂・合本の上で上下巻(……各巻332ページ(汗))物として刊行する為、冊子を7冊出したところで頒布を停止。2003年に上巻を刊行、そして2008年末、やっとやっとやっとこさ下巻を刊行、母屋(笑)を完結させることが出来ました。
 男色絡みの展開も含まれているので(特に上巻)、苦手な方は御遠慮ください。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。
 A5判、100ページ、頒価450円。
 『まなざし』シリーズの中では最も危険度が低い、雰囲気を掴むには向いている一冊……ではありますが、男色絡みの直接的な展開も一瞬あったりしますので(汗)、苦手な方は御遠慮ください。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 あくまでも、『まなざし』に於ける伊東甲子太郎ですからねっっっっ(汗)。
 本編以上に、男色絡みの展開注意という作品群です。ついでに言えば、女色絡みの展開にも要注意です(汗)。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。
 A5判、116ページ、頒価500円。

▼ その他、単発物など ▲
■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 因みに、『まなざし』世界とは全く無関係なので念の為(汗)。
 A5判、140ページ、頒価550円。
 棚差しされている他の本より薄く見えるかもしれませんが、それは昔出した本ゆえに本文用紙が上質70kgだからでして(汗)。

■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 A5判、92ページ、頒価450円。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。

■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作となっております。

■ はたとせ -「千美生の里」 20周年自選蒐-
 野間みつねが個人サークル活動を開始した1995年から出してきた刊行物の中から13本を収集、最後に当たる2015年のみ書き下ろし短編を収録。長編は章または節単位で抜粋(複数の場合あり)。中編・短編は丸ごと一本を掲載。架空世界物は無論、似非歴史物から未来世界物まで、幅広く採用。書き下ろし短編「V《ブイ》回収一件」は『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ作品。
 なお、付録として、自家印刷製本の「『はたとせ』あとがきになり損ねた話」を同梱。
 A5判、292ページ、頒価1,200円。
 どうにかこうにか292ページに抑え込んだので、頒価も1,200円に出来ました(汗)。
 作品は刊行順に収録されていますし、まさに20年を概観出来る豪華カタログとも言えます。
 因みに、区切り毎に扉ページを紙替えしていますので、小口や天地を見れば切れ目がわかります。なので、お好きな場所から開いて読むことも出来ますよ(笑)。

■ 掘り出しミックスナッツ  -ジャンルごた混ぜ短編小説集 2-
 ふと立ち寄った図書館で見付けたのは、俺の母校の卒業アルバムだった。……しかも、俺が卒業した、百年前の。
 一次創作4本「百年目の再会」、「倫秋兄様《みちときにいさま》奮戦記」(双方『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「それは、二月十五日の夜に」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「最後の帰郷」と、二次的著作物ではない二次創作(『小説BADOMA』と同じ背景世界を持つ)「器を巡りて」を、それぞれ全てリライト/リバイス/書き下ろしして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 ジャンルごた混ぜ短編小説集、第二弾です。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も収録されていますが、自分が勝手に作成した続編ゲーム(汗)の諸々を踏まえての作品なので、『BADOMA』自体とは殆ど関係なくなっております(苦笑)。

■ 早蕨号、異世界をゆく
 俺、赤糟毛馬《あかかすげうま》の早蕨《さわらび》は、土方歳三《ひじかた としぞう》と江戸以来箱館《はこだて》までの転戦を共にした乗り馬である。「千美生の里」の中にある我々の“作品世界”とやらから突然に行方を眩ましてしまった伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の亡霊を捜す為、土方と俺は、里の中にある他の“作品世界”へと踏み込むことにした……。
 A5判、64ページ、頒価400円。
 表紙・本文共にオンデマンド印刷、少部数で刊行。再版予定なし。なお、和綴じ装幀につき、糸のほつれや紙のズレなど些少の難がある場合がございます。予め御了承ください。
 ウェブ上の交換日記「里の茶店 万年貸切部屋」(現在は閉鎖済み)で2002年9月に起きた「亡霊先生失踪事件」を題材にした作品です。長らく「里の納屋」で未完状態のまま公開してきましたが、完結させた上で刊行物に致しました。
 野間みつね作品の主要世界を巡る、割にライトな作品です。
 急遽の刊行だったにも拘らず、かつて交換日記メンバーのおひとりだった「かきくけ工房」の高井玖実子さまが表紙を描いてくださいました……(五体投地!) 特に、裏表紙は必見です(笑)。





 この他、無料配布冊子のセットも、普段通り御用意します。
 (記事が長くなる一方なので、そろそろ御案内は省略します(汗))
 どうぞ遠慮なく貰っていってやってくださいませ。





 以上、有難くも拙スペース(H 23)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

   ★ 『「長編上等」 とーとつ☆ばっすい集2』:最低20冊
   ★ 「伝説がたり」 : 10枚ぐらい(……あばうと(汗))
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝2セット
   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 :2冊
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』:2冊
   ★ 『はたとせ』 : 2冊
   ★ 『掘り出しミックスナッツ』:2冊
   ★ 『早蕨号、異世界をゆく』 : 5冊
   ★ 無料配布冊子抱き合わせ : 20セット

 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。





【おまけ:当日会場で掲示予定のお品書き】

北ティア6 お品書き  吊り下げ黒板タイプから、カフェなどの店頭に出されているメッセージボードタイプに変更しました(笑)。
 今回は、直参では『早蕨号、異世界をゆく』が初売りなので、そちらをメインに推しております。

「北海道COMITIA 5」での委託頒布予定品

  • 投稿日時:
 11月13日(日)、ホテルさっぽろ芸文館の3階ロイヤルホールにて開催される「北海道COMITIA 5」(以降「北ティア」と記載)に於ける、委託予定リストをアップ致します。

 ……今年から、秋の北ティアは委託参加となっております。御了承ください(汗)。
 そして完全に余談ですが、来年6月の北ティアは、日程を把握した瞬間に滑り込みで前泊ホテルを押さえましたので、がっつり直参予定です!

北ティア5 サークルカット Z33
配置 : Z 33

 という訳で、6種、書影付きで紹介致します。
 初委託となる『早蕨号、異世界をゆく』を除くと、続き物長編『ミディアミルド物語』の序盤セットのみです。……例によって、本伝のみではなく、外伝集も含めての推奨購読順に沿った委託となります(汗)。



北ティア初売り
『早蕨号、異世界をゆく』 ■ 早蕨号、異世界をゆく
 俺、赤糟毛馬《あかかすげうま》の早蕨《さわらび》は、土方歳三《ひじかた としぞう》と江戸以来箱館《はこだて》までの転戦を共にした乗り馬である。「千美生の里」の中にある我々の“作品世界”とやらから突然に行方を眩ましてしまった伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の亡霊を捜す為、土方と俺は、里の中にある他の“作品世界”へと踏み込むことにした……。
 A5判、64ページ、頒価400円。
 表紙・本文共にオンデマンド印刷、少部数で刊行。再版予定なし。なお、和綴じ装幀につき、糸のほつれや紙のズレなど些少の難がある場合がございます。予め御了承ください。
 只今、割と残部僅少気味です。
 今年の夏コミ新刊です。
 ウェブ上の交換日記「里の茶店 万年貸切部屋」(現在は閉鎖済み)で2002年9月に起きた「亡霊先生失踪事件」を題材にした作品です。長らく「里の納屋」で未完状態のまま公開してきましたが、完結させた上で刊行物に致しました。
 野間みつね作品の主要世界を巡る、割にライトな作品です。
 急遽の刊行だったにも拘らず、かつて交換日記メンバーのおひとりだった「かきくけ工房」の高井玖実子さまが表紙を描いてくださいました……(五体投地!) 特に、裏表紙は必見です(笑)。


その他の既刊
▼ 架空世界を舞台とした歴史群像劇 『ミディアミルド物語』シリーズ (推奨する購読順に掲載)

『ナブ・ナブオーヴァ』 ■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な作品。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。2010年11月、リライトして刊行。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

『鷹の子』 ■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 A5判、164ページ、頒価600円。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

『清水は未だ青く』 ■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。2011年3月、大幅にリライトして刊行。表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 本伝2巻と3巻との間でお読みになることを強く推奨しています。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。……なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。

『ダグディグル・グルーグラス』 ■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 A5判、108ページ、頒価500円。
 リライト刊行した4冊の中では最も改訂要素の少ない巻です……なので、これだけ「リバイス版」と称しております。
 多分、シリーズ中でも最薄の巻になるのではないかと(苦笑)。

『最後の一年、最初の一日』 ■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 A5判、196ページ、頒価700円。
 本伝4巻より前に購読される方が良いのでは……と思う外伝集です。
 マーナの近衛兵タリー・ロファを中心とした話を集めています。
 ……裏の主人公は、先輩近衛兵ノーマン・ノーラかもしれません(笑)。




 以上、当日北ティア会場に足をお運びくださる皆様、どうぞ遠慮なく覗いていってやってくださいませ。
 委託サークルナンバーは、「Z 33」となっております。
 委託品は、『ミディアミルド物語』は全て2冊ずつ、『早蕨号、異世界をゆく』は3冊(いずれも見本誌を除く)となっております。なお、見本誌の販売はされないイベントですので、万一品切れの際は御容赦ください。

 此処に掲げられていない情報は、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。

 なお、今回の委託品は全て、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿済みですので、併せて御覧ください。こちらのページからどうぞ。
 テキスト版の試し読みは短いですが、PDF版は結構がっつり(場合によっては一章丸々、短編は一本フルで)提供しておりますので、出来れば、紙媒体と同じ組み方になっているそちらをダウンロードしてやっていただければ幸いです。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 早蕨号、異世界をゆく → こちらから
   ■ ナブ・ナブオーヴァ → こちらから
   ■ 鷹の子 → こちらから
   ■ 清水は未だ青く → こちらから
   ■ ダグディグル・グルーグラス → こちらから
   ■ 最後の一年、最初の一日 → こちらから

「北海道COMITIA 4」 に遠征参加してきました

  • 投稿日時:
 6月19日(日)、北海道COMITIA(以下、略称の「北ティア」と記載)の第4回目に、遠征で直接参加してきました。

津軽海峡(?)上空 虹に彩られた雲
 行きの航空機の窓からは、本州を離れた直後ぐらいから暫く、雲に映る円形の虹が見え続けました。航空機の移動に“付いてくる”虹でしたし、虹が見え続けた位置が、後に雲のない場所に出た時に航空機の影が海上に映っていたのと同じ位置でしたので、所謂ブロッケン現象だったのでしょう、多分。
 バッテリ残量を気にしながらも、「わー綺麗!」と当然の如く写真を撮りまくったんですが、帰宅してから確認したところ……う、うーん、殆どわからん……(汗)。上に貼ったのは、虹が映ってるみたいだなーということが一番わかる写真です(苦笑)。
 で、いつも通り(苦笑)、雨に遭うこともなく無事に札幌入り。有難いことです(笑)。



 今回も、前泊の利点を活かし、当日の朝8:45会場前集合で、設営等(机上シール貼り、ちらし配りなど)をお手伝いさせていただきました。
 全てが完了した時点で、サークル入場開始時刻まで、残り40分ほども!
 おかげ様で、自サークルの設営も、かなり余裕を持って行うことが出来ました。

北ティア4 「H 05-06」
 今回は、北ティアでは初の島中配置(但し、ジャンル端の配置)でしたので、最後の頒布となる裁判員裁判体験記『補充裁判員2番』を、最も手に取られ易いであろうスペース中央に設置。
 その他は、北ティア初売りの短編集や無料配布冊子のみを、表紙を見せる形で置き、残りは全て棚差しに回しました。……御覧の通りの詰め詰め、今回でギリギリなので、次に北ティアに直参する時にはガラガラ回転棚を持参する必要がありますね(爆)。
 なお、委託品である熊本応援チャリティアンソロ『みどり芽吹く』は、まずは委託コーナーでお求めいただく方がお金の流れ的にも最適、ということもあり、やや控えめな位置取りと致しました。

 スペースの両脇に高さを持たせ、逆に一番低い中央に目が行くように……と意識しての『補充裁判員2番』の位置取り(……ついでに、招きカープ坊やをその後ろに置くことで、「低い位置に目が行く⇒うっかり売り子と目が合ってしまう」気まずさを極力回避出来る計算)でしたが、或る程度の効果があったようです。行きかけて足を止め、台紙POPの内容紹介を読まれてから、見本誌をお手に取られる……という方が、有意に多く。……勿論、題材の特異性が大いに手伝っているとは思うものの、当方の小説作品POPの方では余り見られない視線の動きと行動とが、かなり興味深かったです。

北ティア4 『補充裁判員2番』
 POPを更に工夫すれば、小説作品の方にもお目を留めていただけるようになるのかもしれないな、と考えさせられる結果でした。
 あと、高い位置にあるPOPにも、割に皆さん、視線が向かうようです。今回、高い位置には頒布リストしか置かなかったので、夏コミでは少し工夫してみようと思います。……またお誕生日席ですし……(頒布ゼロのトラウマから吐血)


北ティア4 『みどり芽吹く』
 なお、幾許かお預かりしていた熊本応援チャリティアンソロの方は、御関心を示していただいた方に全て「是非まずは委託コーナーで」とお勧めさせていただいたのですが、後から伺った限りでは、委託側では出てゆかなかったとのこと……その場でお求めいただいた方が良かったなあ、と反省した次第です。

 御関心を示していただいた瞬間がお買い時! ということかなあと……タイミングは大事にすべきですね……

 個人的には、少しですが、イベントの雰囲気に変化を感じた回となりました。
 誤解を恐れずに言えば、コミケや東京のコミティアに近くなってきた……もっと具体的に言えば、「文芸サークル見るのは後回し」感が前回までより強くなってきた……ような……? (※個人の感想です)
 机上配布されるちらし類が前回までに比べて随分と増えたことも、その印象に寄与していますね(汗)。以前は、まあこの程度なら持ち帰っても……という枚数でしたが(苦笑)。裏を返せば、それだけ宣伝効果が見込めるイベントだと認知されてきた証だろう、と思います。

 あ、なお、『補充裁判員2番』は、持ち込み分が有難くも完売となりました。持ち込み数が少ないだろうというツッコミはさておき(汗)、「持ち込み分完売」は『まなざし』上巻を初頒布した2003年の夏コミ以来なので(苦笑)、素直に嬉しくはあります。
 『「長編上等」ガイドブック』も、お約束の「……え、これ、無料なんですか?」と訊かれながらの配布で、ちらし置き場に置いた分も含めて、12冊全て綺麗になくなりました(汗)。藍間さんの所で配ってくださった分もなくなったそうですので、流石北ティア(爆)。……コミケで配れる分、5冊しか残ってないんですが(汗)。

 改めまして、当日拙サークルにお立ち寄りくださった全ての皆様、そしてスタッフの皆々様に、心より御礼申し上げます。
 次回、11月13日の北ティア5は、委託参加となります。
 ですが、来夏の次々回北ティア6には、また必ず遠征して参上致しますので、宜しくお願いします(笑)。



【おまけ】
 当日、イベント後のジャンケン大会に提供した東京土産。

北ティア4 ジャンケン大会景品に提供した「切腹最中」
 ……お土産物やプレゼントとして無難(?)なのは、「自分から自分の為に買おうとまでは思わないけど、無料で貰えたら話題に出来て嬉しい気がしそうなもの」ですよねー(笑)。

「北海道COMITIA 4」での頒布予定品

  • 投稿日時:
 6月19日(日)、ホテルさっぽろ芸文館の3階ロイヤルホールにて開催される「北海道COMITIA 4」(以降「北ティア」と記載)に於ける、拙サークル頒布予定品をリストアップ致します。

 今回から、ページ数(表紙込み)及び頒価は、記事内に一緒に掲載致します。
 通販の際に必要となる重量などの詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿していますので、こちらから御参照ください。

北海道COMITIA 4 サークルカット
 ……なお、次回11月の北ティア5は委託参加となりますので、既刊の選り取り見取り機会は来年の北ティアまでございません(汗)。
 少しでも気になる作品がございましたら、どうぞお手に取ってやってくださいませ。



 今回は、委託参加される「虚影庵《きょえいあん》さんから、熊本応援アンソロジー『みどり芽吹く』を、少量ですがお預かりしています。まずは委託コーナー(Z 25)でお求めいただければと存じますが、もし委託コーナーで売り切れていましたら、こちらへお立ち寄りくださいませ。委託コーナーとは異なり、見本誌の果てまで頒布出来ますので(笑)。

他サークル様からお預かりした委託品
『みどり芽吹く』 ■ みどり芽吹く
   頒価:500円
   A4判 88ページ
 委託参加もされている「虚影庵」さんからお預かり。
 熊本の震災を受け、売り上げを全額益城町へ寄付するチャリティアンソロジーとして急遽企画立ち上げ、原稿募集開始から僅か半月ほどで原稿を集めて編集して5月5日のコミティアで発行するという神速っぷりでした。
 執筆陣も、この短期間でよくぞ此処まで……という質・量の作品を提供しています。
 「緑」に絡んだエッセイ・小説が集められています。
 【特設ページ】http://kyoeian.vis.ne.jp/midori/

 ……野間みつねも、『魔剣士サラ=フィンク』の世界での書き下ろし番外編「緑乙女《ドライアド》の胸飾り」と、『まなざし』下巻の「浅い春」の章の用字変更バージョンとを寄稿しております。




 それでは、当方の頒布物を御紹介します。

北ティアでは初売りの既刊
『掘り出しミックスナッツ』 ■ 掘り出しミックスナッツ  -ジャンルごた混ぜ短編小説集 2-
 ふと立ち寄った図書館で見付けたのは、俺の母校の卒業アルバムだった。……しかも、俺が卒業した、百年前の。
 一次創作4本「百年目の再会」、「倫秋兄様《みちときにいさま》奮戦記」(双方『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「それは、二月十五日の夜に」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「最後の帰郷」と、二次的著作物ではない二次創作(『小説BADOMA』と同じ背景世界を持つ)「器を巡りて」を、それぞれ全てリライト/リバイス/書き下ろしして収録。

 昨年末の冬コミ新刊です。北ティアでは初の頒布となります。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 ジャンルごた混ぜ短編小説集、第二弾です。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も収録されていますが、自分が勝手に作成した続編ゲーム(汗)の諸々を踏まえての作品なので、『BADOMA』自体とは殆ど関係なくなっております(苦笑)。

『「長編上等」ガイドブック』 ■ 「長編上等」ガイドブック
 3月に開催されたテキスト系同人誌即売会「Text-Revolutions」第3回(以降「テキレボ3」)で当方が主催した「長編上等」という「続き物長編小説応援企画」で発行したガイドブック。
 「テキレボ3で、3巻以上で構成される続き物小説作品を頒布予定であるサークル」という条件等で参加者を募り、13サークル14名15作品が集結。その参加サークルと登録作品を紹介することが主目的の、無料配布本
 A5判、124ページ。

 因みに、拙サークルは、『ミディアミルド物語』『小説BADOMA』の2作品で参加。

 拙サークル以外では、企画参加サークル「藍色のモノローグ」さんのスペースでも配布される予定です。また、無配であることが見た目でわからない厚さ(汗)ということもあり、ちらし置き場にも置かせていただく方向で検討しています(汗)。
 テキスト系の続き物作品を出しているサークル&当該作品を一望出来ることが特色の、無料配布本です。
 ……はい、拙サークルの内部基準でも「本」になってしまう、表紙込み120ページと相成りました(汗)。ホントに無料でいいのか、という内容と厚さですが(汗)、無配出します、と掲げて参加サークルを募集しましたからね(苦笑)。
 なお、有志が参加した企画の一環で、書き下ろし番外編が、何と、5本も収録されています。……勿論、主催である当方も書き下ろしております……微妙に、『小説BADOMA』4巻のネタバレを含んでおります(汗)。


北ティア最終頒布
『補充裁判員2番』 ■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、24ページ、頒価100円。

 なお、この冊子は今年の夏コミを最後に頒布停止とし、絶版にする予定となっておりますので、北ティアでは最終頒布となります。宜しくお願いします。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……



その他の既刊
▼ 架空世界を舞台とした歴史群像劇 『ミディアミルド物語』シリーズ (推奨する購読順に掲載)
■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 A5判、124ページ、頒価500円。

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 A5判、164ページ、頒価600円。

■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、十七歳の秋、一頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 A5判、108ページ、頒価500円。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、十三歳の時から十六歳の現在まで、大過なく務めてきた。十七歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 A5判、196ページ、頒価700円。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……
 A5判、140ページ、頒価550円。

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……
 A5判、148ページ、頒価550円。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。
 A5判、188ページ、頒価700円。

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……
 A5判、172ページ、頒価600円。

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……
 A5判、132ページ、頒価500円。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。
 A5判、116ページ、頒価500円。

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……
 A5判、188ページ、頒価700円。

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。
 A5判、260ページ、頒価1,000円。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。
 A5判、176ページ、頒価600円。

▼ 土方歳三中心の似非歴史物 『まなざし』シリーズ ▲
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。
 A5判、100ページ、頒価450円。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。
 A5判、124ページ、頒価500円。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。
 A5判、116ページ、頒価500円。

▼ その他、単発物など ▲
■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 A5判、140ページ、頒価550円。

■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 A5判、92ページ、頒価450円。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。

■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作となっております。

■ はたとせ -「千美生の里」 20周年自選蒐-
 野間みつねが個人サークル活動を開始した1995年から出してきた刊行物の中から13本を収集、最後に当たる2015年のみ書き下ろし短編を収録。長編は章または節単位で抜粋(複数の場合あり)。中編・短編は丸ごと一本を掲載。架空世界物は無論、似非歴史物から未来世界物まで、幅広く採用。書き下ろし短編「V《ブイ》回収一件」は『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ作品。
 なお、付録として、自家印刷製本の「『はたとせ』あとがきになり損ねた話」を同梱。
 A5判、292ページ、頒価1,200円。
 どうにかこうにか292ページに抑え込んだので、頒価も1,200円に出来ました(汗)。
 作品は刊行順に収録されていますし、まさに20年を概観出来る豪華カタログとも言えます。
 因みに、区切り毎に扉ページを紙替えしていますので、小口や天地を見れば切れ目がわかります。なので、お好きな場所から開いて読むことも出来ますよ(笑)。


無料配布  ※全て、無料カタログ等との抱き合わせ配布です(汗)
『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第三版第二刷)
 本伝1巻~10巻・外伝集1巻~5巻までの計15冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝11巻収録予定話からのチラ見せあり。
 ページ調整の関係で、星村朱美様の人物紹介画・イラスト類を一部再録。
 A5判、44ページ。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様で第二版も配り切りましたので、10巻からの抜粋を加えるなどして、第三版を刊行しています。
 なお、朱美てんてーのイラスト類は、今後版を重ねるにつれ2ページずつ減っていきますので、最多状態の版を入手しておきたいという方はお見逃しなく(笑)。

『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子 ■ 『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子(改訂第四版)
 2016年中に何とか刊行したい(汗)『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2節までを収録した冊子。
 勿論、ちまちまリライトしているので、頒布停止した同作品の第一部総集編と全く同じ内容、というわけではなくなっている。
 A5判、44ページ。
 とうとう第四版となりました。相変わらず、検討中の装幀を事前に色々と試してみたいという目的もあっての刊行物なので、表紙が今度はクリアPPフルカラーです。
 イベントでは無料配布ですので、どうぞ遠慮なく貰っていってやってくださいませ。




 以上、有難くも拙スペース(H 05-06)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

   ★ 『補充裁判員2番』 : 5冊
   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝2セット
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 :2冊
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』:2冊
   ★ 『はたとせ』 : 2冊
   ★ 『掘り出しミックスナッツ』:5冊
   ★ 『「長編上等」ガイドブック』:12冊

   ★ 委託品『みどり芽吹く』:3冊+店頭見本誌1冊  ※店頭見本誌も頒布可

 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。

「北海道COMITIA 3」 に遠征参加してきました

  • 投稿日時:
 11月23日(月・祝)、北海道COMITIA(以下、略称の「北ティア」と記載)の第3回目に、遠征で直接参加してきました。

既に北海道上空
 事前には雪予報が出たりしていたのですが、札幌入りしたイベント前日も当日も、玄関口である新千歳空港への往復道中も含め、ちらとも降られずに済みました。……翌日の札幌は一気に降雪どころか積雪30cm近くになり、市内をササラ電車が走ってましたから(震)、見事に擦り抜けたと言えましょうか(苦笑)。
 ハイパー晴れ女の面目躍如(違)。

 ……とか馬鹿なことを言ってないで、さっさとイベントの話に移りますかね(汗)。



 今回は、朝設営への協力のお願いがエリシアンオフィスさんから事前に上がっていたこともあり、早めに会場の入口(集合場所)に伺いました。
 朝の設営から参加すれば、それだけ早く自サークルの設営にも取り掛かれるわけですから、設営時間1時間だと結構厳しくなる当方にとっても頗る有難い話です。もお、喜び勇んで一番乗りしました(爆)。
 ……此処は、前泊で会場付近まで乗り込んでいる遠征参加者ならではのメリットですね(苦笑)。逆に、一応は地元である東京で開催されるイベントの場合、住んでいる場所と会場の距離によっては事前設営に参加出来ない、というケースが多いのです……コミティアとかコミティアとかコミティアとか……事前設営に参加出来れば前日に荷物を搬入出来るんですがね……。

 設営協力へのお礼として、代表の方から当日のティアズマガジン北海道を1冊ずつ頂き、作業手順ペーパーと説明とを受け、それから会場入り。
 今回、お手伝い内容は、既にセッティングされている会議机へのサークル番号の貼り付けとチラシ撒き、あとは宅配搬入荷物の会場への運び込みでした。
 そこそこ人数が集まったこともあり、割り当ての仕事も、1時間足らずで終了。一旦本部前に集合して、再度代表の方からお礼の言葉を頂き、それから解散となりました。
 この時点で、サークル入場開始時刻まで、残り30分弱。
 それだけあれば、幾らウチのサークルでも(爆)、慌てずに設営出来ます(笑)。

北ティア3 「E 11-12」
 今回も、お預かりした委託品を、最も手に取られ易いであろう位置に据えることにしました。
 あとは、北海道初売りの『はたとせ』を前面に押し立て、残りは前回同様の棚差しに回しています。目立たせる本と、それ以外の本との差別化を図ることで、目の滑らないディスプレイを目指した……つもりです。
 他、従前のイベントでの反省も踏まえ、棚差しの作品もひと目で或る程度までは雰囲気がわかるよう、「作品散布図」を作ってみるなども致しました。……が、あんまり散布してくれないんですよねぇ拙作(汗)……「棚に差されていても何となく内容が一度に窺い知れる」ような見せ方は、今少し工夫しないと駄目ですね(汗)。

作品散布図
 ただ……脱線しますが……『ミディアミルド物語』クラスの長さになってしまうと、「どんな要素を含むか」の凹凸が乏しくなってくるんですよね(苦笑)。架空の世界の戦国時代から三国時代、そして統一へ、という大筋の流れの中には、お気楽な展開もあれば、ヘヴィな展開も入りますし、色気のある展開(男女問わず(汗))も出てきますし、騙しただの陥れただのという展開も欠くべからざる要素ですし、ラブロマンス(?)も混じってきますし、人と人との擦れ違いや行き違いが生む悲劇も、不幸な恋も、そして当然ながら国の興亡も……何か突出している要素はないのかよと問われたら、即答出来るのは「長い」ってことぐらい(爆)。
 ……まあ、だからこそ、当日には結果が出ないけど先々で何か結果が出るかもしれない、試し読み無料冊子を、イベントの都度にせっせと配っているわけですが(苦笑)。

 そんな工夫もしつつ臨んだ北ティアですが、正直、直参イベントの中では今のところ一番(……そうさく畑がなくなってしまった今、掛値なしに一番)手応えを感じられるイベントです。
 勿論今回も、色々と嬉しい出来事がありました。
 まずは、拙サークルのディスプレイを、一般参加の方(……だったのでしょうか)にお褒めいただいたこと。棚差しの本は背文字が綺麗に並んでいて見映えで凄いと思えるし、平積みされている本が少なくてPOPも大きめなのでどの本が今回の推しなのかがひと目でわかるし、ディスプレイの敷き布の色彩が本の表紙にも合っていて綺麗だし、設置の高さが変えられているのも面白い、等々、色々と感激していただきまして、こちらこそとても嬉しかったです(笑)。
 また、その「推し」だった『はたとせ』も貰われてゆきましたし、委託でお預かりしていた御本も前回以上に買われてゆきましたし(手に取り易い角地に設置した甲斐がありました。……その分、無料配布冊子の捌けが今ひとつでしたが、それでも10セット以上は旅立ってゆきましたし)。

 しかし、何より有難かったのが、『ミディアミルド物語』の本伝2巻を買いに来てくださった方がいらっしゃったことです。前回、全く目立たない棚差しだったにも拘らず殆ど中を確認することもなく「これ下さい」と1巻を買っていってくださった方がおいでだったことは、その折の参加報告にも書きましたが、何と、その方が、続きを買いに来てくださったのです……!
 続き物の長編を書いている身として、続刊を購入していただけるというのは、非常に嬉しいことです。無論、拙作への御感想を頂くのも大変喜ばしいことなのですが、ただ続きを買いに来てくださる方も、物凄く有難い。「続けて読んでみたい」と思っていただけた、何よりの証ですから。
 ……ただ、今後、どちらに分岐されるか、そこは少し気になりますね(汗)。作者としては、本伝3巻に進む前に外伝集1巻を御覧いただく方が美味しいと思うのですが(試読冊子内でも、そのように並べてある)、「外伝集は後回し」という方の方が多いでしょうしねえ……。
 ともあれ、引き続きお手にとっていただけることを祈りつつ、来年の第4回北ティアでは、続きに当たる第3巻と外伝集1巻とを、1冊余分に持参する所存です(爆)。

 因みに次回は、北ティアでの最終頒布となる『補充裁判員2番』を前面に押し立てるディスプレイとする予定です。……とゆーか、来夏の頒布停止を控え、今後の直接参加イベントでは大体そーすると思います(汗)。

 当日拙サークルにお立ち寄りくださった皆様、無配冊子セットを受け取ってくださった皆様、そして拙作や委託品をお買い求めくださった全ての皆様、併せてスタッフの皆々様に、心より御礼申し上げます。
 次回、来年6月19日の北ティアも、まだ申し込んではいませんが、必ず遠征参加させていただきます。はい、宿は既に押さえてきましたから(爆)。

「北海道COMITIA 3」での頒布予定品

  • 投稿日時:
 11月23日(月・祝)、ホテルさっぽろ芸文館の3階ロイヤルホールにて開催される「北海道COMITIA 3」(以降「北ティア」と記載)に於ける、拙サークル頒布予定品をリストアップ致します。
 ページ数・頒価など詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿していますので、こちらから御参照ください。



 今回も、前回に引き続き、「兎角毒苺團《とかくどくいちごだん》さんから、アンソロジー『夜と舟』をお預かりしています。前回お求めになれなかった方、見本誌読書会等で御関心を持たれた方、どうぞお手に取って御覧くださいませませ。

他サークル様からお預かりした委託品
『夜と舟』 ■ 夜と舟
   頒価:400円
   B6判 56ページ
 文学フリマに参加されている「兎角毒苺團」さんからお預かり。
 神話あり、絵物語ありの、全年齢コズミック・アンソロジー。

 ……本当は、アンソロイメージに合わせて作成されたアクセサリーとのセット頒布版もあるのですが、御本だけの版をお預かりしています。
 このページ数で8人の方が参加されています。すーっと読めると思いますよ。




 それでは、当方の頒布物を御紹介します。

北ティアでは初売りの既刊
『はたとせ』 ■ はたとせ -「千美生の里」 20周年自選蒐-
 野間みつねが個人サークル活動を開始した1995年から出してきた刊行物の中から13本を収集、最後に当たる2015年のみ書き下ろし短編を収録。長編は章または節単位で抜粋(複数の場合あり)。中編・短編は丸ごと一本を掲載。架空世界物は無論、似非歴史物から未来世界物まで、幅広く採用。書き下ろし短編「V《ブイ》回収一件」は『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ作品。
 なお、付録として、自家印刷製本の「『はたとせ』あとがきになり損ねた話」を同梱。
 どうにかこうにか292ページに抑え込んだので、頒価も1,200円に出来ました(汗)。
 作品は刊行順に収録されていますし、まさに20年を概観出来る豪華カタログとも言えます。
 因みに、区切り毎に扉ページを紙替えしていますので、小口や天地を見れば切れ目がわかります。なので、お好きな場所から開いて読むことも出来ますよ(笑)。


その他の既刊
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。

■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。

■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。

■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、十七歳の秋、一頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。

■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、十三歳の時から十六歳の現在まで、大過なく務めてきた。十七歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。

■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。

■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。

■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作となっております。
 なお、今度の冬コミで第二弾を刊行予定です。

■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、表紙込み24ページ、頒価100円。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……

 来年の夏コミで最終頒布となる予定ですので、御関心のある方はお早めにどうぞ。


無料配布  ※全て、無料カタログ等との抱き合わせ配布です(汗)
『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第三版)
 本伝1巻~10巻・外伝集1巻~5巻までの計15冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝11巻収録予定話からのチラ見せあり。
 ページ調整の関係で、星村朱美様の人物紹介画・イラスト類を一部再録。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様で第二版も配り切りましたので、10巻からの抜粋を加えるなどして、第三版を刊行しています。
 なお、朱美てんてーのイラスト類は、今後版を重ねるにつれ2ページずつ減っていきますので、最多状態の版を入手しておきたいという方はお見逃しなく(笑)。

『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子 ■ 『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子(改訂第三版)
 2015年にサークル活動20周年記念の一冊として刊行予定の『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2節までを収録した冊子。
 勿論、ちまちまリライトしているので、頒布停止した同作品の第一部総集編と全く同じ内容、というわけではなくなっている。
 おかげ様で第三版となりました。相変わらず、検討中の装幀を事前に色々と試してみたいという目的もあっての刊行物なので、表紙が無駄に特殊紙フルカラーです(汗)。
 無駄に豪華装幀ですが、イベントでは無料配布です。遠慮なく貰っていってやってくださいませ。


 なお、上記無配セットですが、残部が怪しい為、過去2回より持ち込み数が大幅に減っており、10セットのみとなります。ただ、『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子の第二版(※無駄にタイトル箔押し)が3冊発掘されていますので、半端モノとして持参、もしセット分を配り切ったら、代わりに置きます(汗)。
=== 11/21 23:45 情報修正&追記 ===
 色々掘り出してきて、フルセットが15セット、『ミディアミルド物語』の試し読みが欠けたセットが3セット、そして無駄にタイトル箔押しの旧版とのセットが3セットとなりました。
 フルセット → 『魔剣士サラ=フィンク』の刊行準備冊子が新しい方 → 同・古い方、という順番で机上に出してゆきますので、宜しくお願いします(汗)。
=== 追記此処まで ===




 以上、有難くも拙スペース(E 11-12)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『補充裁判員2番』 : 2冊
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝3セット
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 :3冊
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』:3冊
   ★ 『はたとせ』 : 5冊

   ★ 委託品『夜と舟』:8冊+店頭見本誌1冊  ※店頭見本誌も頒布可

 文字が赤くなっているのは、従前より大きく持ち込み数を減らしたものです。
 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。

「COMITIA 114」&「北海道COMITIA 3」配置情報

  • 投稿日時:
 ……えー、済みません、今回は諸般の事情により、地図なしの提供となります(汗)。

 まずは、日程が先のコミティアの方です。
 東京ビッグサイトの東ホールにて、11月15日(日)、11:00から16:00まで開催です。
 但し、例によって15:00頃から撤収支度を始める予定ですので、お立ち寄りくださろうという奇特な皆様、出来れば15:00頃までにお越しいただければ(汗)。

 今回は、久々の……と言いますか、当方がティアにサークル参加し始めてから初の(汗)抽選となりましたが、幸いにもスペースを頂くことが出来ました。

配置場所 : 東3ホール Z 04 b

 今回は、「虚影庵」さんとの隣接となります。
 夏コミ新刊の『はたとせ』と無料配布冊子セットのみを前面に押し出し、他の既刊は全て回転棚に棚差し予定ですが、棚をガラガラ回したいという方は遠慮なくお立ち寄りください(爆)。

ティア114/サークルカット
 ……そう言えば、来年から春ティアへの参加を見送る予定にしておりますので、来夏で頒布を終了する裁判員裁判体験記『補充裁判員2番』につきましては、何と、コミティアでの頒布は最後になる見込みです。勿論、この後の冬コミや来春のテキレボではまだ頒布していますが、首都圏ではティアにしかお見えにならないという方にとっては、お求めのラストチャンスです(汗)。

 大抵はスペース内に居ると思いますが(お隣の店番として捉まったので(笑))、自分の買い物等の為に席を離れることもあります。当方不在の場合は、お隣の虚影庵さんにお声を掛けていただければ(笑)。



 次に、北海道コミティアの方です。
 11月23日(月・祝)の11:00から15:00まで、ホテルさっぽろ芸文館3Fロイヤルホールにて開催です。

配置場所 : E 11~12

 こちらは今回、無事に、申し込んだ2spを頂くことが出来ました(安堵)。
 なので……というわけでもないですが、前回に引き続き、他サークルさんからの委託品も些少お預かりする予定です。

北ティア3/サークルカット
 ……はい、来年からイベントへの直接参加回数を見直すことにしておりまして(……全く以て費用的な問題で)、秋の北ティアへの直接参加も見合わせることに致しております。勿論、秋も委託参加はするつもりですが、元々寒さが苦手ということもあり、直接伺うのは初夏だけにするつもりです。何卒御寛恕ください(平伏)。
 という訳で、こちら北ティアでも、『補充裁判員2番』の頒布は最後となります。御了承くださいませ。
=== 11/09 12:04 訂正&追記 ===
 すっ済みません、よくよく考えたら、来年夏の北ティアまで頒布です(汗)。何を寝惚けておるのだ(爆死)。
=== 追記此処まで ===




 以上、どちらのイベントも直接参加ですので、どうぞ宜しくお願いします。
 各イベントでの頒布物リストは、また別途アップ致します。

2015年秋冬の予定

  • 投稿日時:

 夏コミは終わりましたが、今年は、秋~冬に掛けて空前のイベントラッシュとなっております(汗)。
 なので、此処で一度、年始の「抱負」を整理し直し、改訂しておこうと思います。

  【出した/出したい刊行物リスト;「出したい」の方はあくまで希望】
   3月……『小説BADOMA』 1巻(全5巻予定)
         ※刊行済み/「Text-Revolutions」第1回合わせ
   5月……『小説BADOMA』 2巻
         ※刊行済み/夏コミからイベント頒布も開始済み
   7月……『はたとせ』
         ※刊行済み/夏コミ合わせ
   8月……『魔剣士サラ=フィンク』刊行準備冊子第3版(無料配布冊子)
         ※刊行済み/夏コミ合わせ
   10月……『小説BADOMA』 3巻
         ※「Text-Revolutions」第2回合わせ新刊予定(本文原稿は殆ど仕上がり済み)
   11~12月……未定(冬コミ合わせで何か)
   その他……『魔剣士サラ=フィンク』全1巻(第一部総集編も合本/上製本にするつもり)
          ※冬コミ合わせに……したかったんですが……かなり厳しそう(汗)

 ……新作は『小説BADOMA』ばっかりじゃん、という一年になりつつあります(汗)。
 秋冬で何か、薄くてもいいのでオリジナル物を出したいものです……(希望)

  【イベント参加リスト;配置場所の記載がないものは「受かったら」参加】
   3月8日(日) Text-Revolutions 第1回 (@川崎/直接参加/スペースNo.C-10)←無事終了
   5月5日(火) COMITIA 112 (@東京/直接参加/配置 V 36ab)←無事終了
   6月7日(日) 新潟COMITIA 43 (@新潟/委託参加/サークルNo. 24)←無事終了
   6月28日(日) 北海道COMITIA 2 (@札幌/直接参加/配置 J 09)←無事終了
   7月19日(日) みちのくCOMITIA 1(@郡山/直接参加/配置 E 11)←無事終了
   8月14日(金) コミックマーケット88 (@東京/直接参加/配置 1日目 東 「ペ」 44a)←無事終了
   10月10日(土) Text-Revolutions 第2回 (@東京/直接参加/申込済み)
   10月18日(日) 花鳥風月 123 (@松江/委託参加/申込済み)
   10月25日(日) 新潟COMITIA 44 (@新潟/委託参加/申込予定)
   11月15日(日) COMITIA 114 (@東京/直接参加/申込済み)
   11月23日(月・祝) 北海道COMITIA 3 (@札幌/直接参加/申込済み)
   12月30日(水) コミックマーケット89 (@東京/直接参加/申込済み)

 ……幾ら何でも多過ぎだろ……(汗)。
 という訳で、来年からは少し、イベント直接参加の回数を削減するつもりです。
 先月末に人生初入院などやらかして色々考えることもありましたし、何より、イベント参加費用(交通費・宿泊費・搬入搬出輸送費を含む)が嵩んで本が出せなくなったら、本末転倒ですし(苦笑)。
 色んな意味で、あんまり無理の利かないお年頃になりつつあるようです。

 そもそもが長編書きですし、息長く活動を続けてゆく為にも、この辺りで一歩、引こうと思います。

 今のところ、基本、各イベントへの直接参加は年に1回までとし、委託のあるイベントは極力委託参加とする方向で考えています。コミティアへの直接参加も、恐らく、秋のみとなるでしょう。北海道コミティアも、夏のみ直接参加で秋は委託参加とする可能性大です。
 その分、それぞれの直接参加イベント合わせで新刊を出してゆけるよう、鋭意努力する所存です。

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「北海道COMITIA 2」 に参加してきました

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 去る6月28日(日)、北海道COMITIA(以下、略称の「北ティア」と記載)の第2回目に直接参加してきました。

大通公園にて
 この時季の札幌を訪れるのは当然初めてでしたが、東京では既に散って久しいサツキが咲いている傍らでタチアオイが咲いていた光景が印象的でした。東京でなら晩春から初夏に掛けて順々に咲く花が、一気に集まって咲いていた感がありましたね。……土曜も日曜も小雨気味でしたので、ホテルの外へ出る際にカメラを持ち歩いておらず、自分の目と記憶の中に焼き付けただけでしたが(苦笑)。
 ……じゃあ上の写真は何なのよ、と言われるかもしれませんけど、一枚ぐらいは市内の風景が欲しかったので、イベント後の日曜夕方に大通公園の辺りを歩いていて見掛けた催し(?)をPHS内蔵カメラで撮ってみたものです……だから少し小さいんですわ(笑)。

 因みに今回は、帰りの航空機チケットを買おうと発売開始日にサイトへ出掛けたところ、28日夜の便にはお高いチケットしか残っておらず、最安値との差額たるや一泊する宿代の方が遙かに遙かに遙かに安いという逆転現象が発生しておりましたので、イベント当日も一泊し、翌日の昼過ぎに新千歳を発ちました。行きは新千歳で着陸をやり直すくらい地上付近の天候が悪く、下界(汗)は前回ほどには見えなかったのですが……帰りは一転なかなか好い天気で、地上の風景は無論、羽田に降下する直前には一瞬ながら富士山の頂まで遠望出来ましたよー。

羽田着陸前に見た富士山
 ……あ、航空機チケット確保以上に冷や汗を掻かされたのは、ホテル確保です(汗)。
 チケットが取れてからホテルのサイトを見に行ったところ、既に6月27日・28日はインターネット予約が出来ない状態になっておりまして(滝汗)。
 駄目元でホテルに直接電話してみたところ、喫煙ツインルームのシングル利用であれば空きがあるとのことでしたので、それでも構いませんからと即予約。……ツインルームを単身で利用すると勿論割高ですが、それでもなお、当日に帰る場合のチケット代と翌日に最安値チケットで帰る場合の差額よりも遙かに遙かに安かったんですよ(爆)。
 (なお、禁煙ツインに空きが出たとのことで、実際には禁煙ツインに宿泊させていただけました。深謝)

 で、27日にホテルに到着してみてわかったのですが、学会シーズンだったんですね(白目)。そりゃ宿も埋まるし航空機の安いチケットも瞬殺になるわけだわ……。
 今回の反省を踏まえ、次回の部屋は、帰る前に押さえてきました(安堵)。

 ……さて、好い加減で、イベントそのものの話に移りましょうか(苦笑)。



 今回は大盛況だった前回以上に直接参加サークルが集まり、2スペース申込サークルの一律1スペース減が実施されました。……はい、ウチも、2スペースの筈が、1スペースに(苦笑)。
 そして、どうにうかこうにか詰め込まれたサークル配置図が案内と共に届いた時、思わず爆笑。

北ティア2 配置図
 ちょっ(笑)、は、はみ出てるー! (爆)
 でも、ただ「はみ出て」いるわけではなく、委託コーナーやドリンクサービスコーナーといった、つまりは参加者の多くが必ず向かうことになるであろうエリアへの通路に沿っての配置です。この工夫には唸りました。
 此処まで導線を考えていただいたのですから、此処から先はサークル側の努力次第だ、と思いました。この配置を「単なる通路」にされてしまうか(……昨年の夏コミでの誕生日席が悪い例)、「幾許かの人が足を止めてくれる場所」に出来るか否かは、ディスプレイの仕方ひとつでしょう。久々に他サークルさん方から委託品をお預かりしている(=より責任が重くなる)という事情もありましたし、ちょっと燃えましたね(笑)。

 拙サークルの近年のディスプレイは、昔の、準備に2時間近く要することもある飾り倒しディスプレイに比べれば、割と見た目がシンプルな(?)ものになってきています。
 勿論これは、往時より本の種類が随分と増え、置ける場所が少ない中で、なるべく沢山見てもらいたいなあという思いもあり、極力多くの表紙の視認性を上げるスタイルへと進んできた為です。
 ……ただ、よくよく見れば、増えたのは、白っぽい表紙で統一された『ミディアミルド物語』各巻ですから、並べた時に見た目が整然とし過ぎていて、引っ掛かりが乏しいと言いましょうか……半端じゃない威圧感が立ち上ると言いましょうか(汗)。
 なので、今回の1スペース減を契機に、がらっと考え方を変えました。
 粗方の本を棚差しにしてしまい、委託品と、北ティア初売り冊子と、無料配布冊子セットだけを前面に押し立てることにしたのです。
 つまり、新規性の低い既刊の「切り捨て」ですね。
 持ち込みそのものをやめるという選択肢は今のところ持っていませんが、スペース上では、既刊の視認面積を大幅に減らす。そのことによって、そのイベントで手に取ってもらい易そうな本/冊子の視認性を、相対的に高くする。……そんな感じです。

 一般の書店でも、限りあるスペースの中で、新刊や、ピックアップしたい本だけを平積みして、それまでの既刊は棚差しにしています。そして、これは反面教師にすべきなのですが、一般の書店であっても、平積みが余りにも多いと、目が結構つるつる滑り、全てが埋没して見えてしまいがちです(汗)。……多分、ウチの最近のディスプレイも、それに近い状態だったものと思われます。一般の書店さんの良いところを出来るだけ学び取り、無理のない範囲でサークルディスプレイに取り入れてゆきたいですね。



 ……そんな次第で、今回は、こんな感じに。

北ティア2 「J 09」
 今回は、お預かりしていた御本を目立たせることを最優先にしました。
 自作品なら、仮に手に取っていただけなくても「次回また持ってきて頑張ろう」と言えますが、委託品は長々お預かりするものではない分、その日のイベント限り、つまり殆どの参加者さんにとって限りなく一期一会の作品です。「目立たせないでどうする!」という意気込みで、気合入れまくりました。 ※当サークル比
 参加費払って交通費&宿泊費使って遠征したイベントで自作よりも委託品を目立たせるとかプライドないんですか阿呆ですか、という見方も恐らくあろうかとは思いますが、各サークルさんは、拙サークルがイベント毎の頒布冊数ひと桁がデフォルトの零細サークルであることを承知の上で、それでもなお信用して預けてくださったわけでしょうし(……え、違うの?(汗))、そりゃ知遇(違)に応えねばと思ってしまうのが当方なんですわ(苦笑)。

 逆に言えば、だからこそ、滅多なことでは「ウチで委託を受けましょうか」とか「ウチが隣接参加しましょうか」とか言い出さないようにしていますし、「誰か居ませんか~?」と全方位に向けて呟かれても敢えて黙っているのです……確実にパンクしてしまいますので……過去に色々と色々と色々と経験済なんですわ……(遠い目)。

 今回は、一方は自分も執筆に参加していたリレーノベルだった/一方はそれなりにお付き合いのある方々が参加されているアンソロジーだった、というのがお引き受けした理由で、かなり特殊事例ですので、念の為(汗)。

 で、肝心の成果の方はどうだったの、という話ですが、有難いことに、頑張って目立たせた甲斐はあったのか、委託品の方が、より多数回、手に取っていただけました。勿論その分、頒布数も、拙サークルの頒布物より成績優秀でした(笑)。
 7月19日に参加する「みちのくCOMITIA」でも引き続きお預かりすることになりましたが、そこが最後になるでしょうから、また気合入れて頑張りたいと思います(苦笑)。……あ、8月の夏コミでは流石に無理です、ぶっとい新刊1冊+夏コミ初売りの二次創作本2冊の計3冊も加わりますから(汗)。



 ……ただ、今回の北ティアで前回よりも多くの方々に立ち寄っていただけたのは、「北ティア文芸ラリー」に参加させていただいた恩恵が随分と大きいのではないかと思っています。
 大体、昼食のパンを食べ終えるまでに何度も手を止めねばならなくなるイベントなんて、20年サークル活動やってきましたけど、殆ど記憶にないですよ! (笑)
 ……いえ、パンに限りません、アンケート書こうとしたりパソコン開いてツイート書き込もうと文章叩いたりしてたら必ず誰かが途中でお越しになるとか、どういうことですかっっ(爆)。
 いやー、北ティアとスタンプラリーの組み合わせ、恐るべし。
 昨秋のコミティアで「創作文芸スタンプラリー」に参加した際には、「北ティア文芸ラリー」同様に買わなくてもスタンプが貰えたにも拘らず、スタンプだけ押してくださいという方は殆どおいででなかったのですが、今回は全くそんなことはなく、スタンプ押していただけますかと先に出される方々が圧倒的に多かったですよ。
 勿論、全ての参加サークルを回る必要まではなかった「創作小説スタンプラリー」と、全サークルコンプリートが必要だった「北ティア文芸ラリー」とを比較しても、公平な比較にはならないわけですが、総じて北ティア参加者の方々は東京ティアの参加者さん達よりも積極性が高いのかなあ、とは感じます。
 そう感じる理由は他にもありまして、これは前回もなんですが、北ティアでは、無料配布冊子を貰っていってくれる人が本当に多いんですわ。終了間際に完配になった前回の反省を踏まえて倍以上持ち込んでいた筈の無料配布冊子セットが、ラリー参加者がほぼ100%受け取ってくれるということもあって前回を遙かに上回るハイペースで貰われてゆき、13:00過ぎには完配なっちゃいましたし(滝汗)。

 そして、今迄は「それだけ配り倒しても効果を感じにくいなぁ……」と思っていたのですけれど、今回、棚差しで全く以て目立たせていなかった『ミディアミルド物語』の本伝1巻を迷わずお手に取られ、殆ど中身も確認せずに「これ下さい」と購入していってくださった方がいらっしゃったので、内心で物凄く驚きました。中身も確認しないで「これ下さい」って、そんな奇特なお方、常連さん以外では夏コミでしか出会ったことありませんよ……(汗)。
 無論、続き物ゆえ、「その後」に繋がるかどうかは作品次第。……とはいえ、前回の無料冊子配布がなければ関心を持っていただけることもなかったのかなあ、無配に眉を顰める方も居るけど、少なくともウチにとっては無駄ではなかったんだなあ、と感じた一件でした。
 ……あ、ウチの場合、無配冊子を提供しているのは手に取りにくいであろう長編作品だけですし、物語全体に比してほんのちょびっとだけしか掲載してませんからね、はい(笑)。



 そんなこんなで、持ち込んだ無配冊子セットは早々に完配、委託本も拙作より貰われてゆき、拙作もそれなりに──少なくとも前回以上に──買われてゆき、ラリー景品本に提供した拙作までもが3種類も引き取られてゆき……という、「遠征した甲斐があったなあ」という一日になりました。

 ただ、開場後、参加者が通り始めてから、ひとつだけ「うわぁ……やばいわ……」と気付いてしまったのは、あの配置場所が、席を空けにくい、或る意味大変にデンジャラスな場所であった、という点でした。
 出入りする場所が、参加者の通路に障害物ナシで接している為、すぐ横からスッと入ることだって出来ちゃうんですよ……。
 単身参加している上にお隣サークルさんが欠席という状態ですから、委託コーナーがごった返している間は、迂闊にお手洗いにも行けませんわ(汗)。
 かなり遅くなって人通りが落ち着いて後、隣の隣のサークルさんに声を掛けて15分程度留守にすることを告げ、ようやくようやく宅配の着払伝票を取りに行くことが出来、その後、折角なので記念にと、ラリーシート片手にスタンプを集めて回ることも出来ました(笑)。
 当日お世話になりました「北ティア文芸ラリー」主催の藍間真珠さん&kudさん、「はみ出た」場所にあった拙サークルにまでお立ち寄りくださった全ての皆様、そしてスタッフの皆々様に、心から御礼申し上げます。


 次回北ティアは11月23日と、初回よりも寒いことが確実な日程ですが(がくぶる)、万難を排して参加したいと思っています。

「北海道COMITIA 2」での頒布予定品

  • 投稿日時:
 6月28日(日)、ホテルさっぽろ芸文館の3階ロイヤルホールにて開催される「北海道COMITIA 2」(以降「北ティア」と記載)に於ける、拙サークル頒布予定品をリストアップ致します。
 ページ数・頒価など詳細については、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。
 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも見本を投稿していますので、こちらから御参照ください。

 では、リストを……

 ……と、その前に。
 今回、北海道遠征ということで、御縁のあった他サークルさんから委託品をお預かりしております。
 物凄く久々の受託で気合が入り、スペースの半分を提供して目立たせることにしましたので(笑)、是非是非お手に取って御覧くださいね。

他サークル様からお預かりした委託品
『夜と舟』 ■ 夜と舟
   頒価:400円
   B6判 56ページ
 文学フリマに参加されている「兎角毒苺團《とかくどくいちごだん》さんからお預かり。
 神話あり、絵物語ありの、全年齢コズミック・アンソロジー。
 【追記】 告知記事がアップされました。こちらから。

 ……本当は、アンソロイメージに合わせて作成されたアクセサリーとのセット頒布版もあるのですが、御本だけの版をお預かりしています。
 このページ数で8人の方が参加されています。すーっと読めると思いますよ。

『僕と俺と魔女とオタクの空白のお話』 ■ 僕と俺と魔女とオタクの空白のお話
   著:千洋 誠  頒価:300円
   A5判 36ページ
   ISBN 978-4-87310-009-8 (C0093)
 ドラゴンやら魔女やらが登場するので、ファンタジー? ……なのか……?
 知る人ぞ知る「暗黒通信団」さんの刊行物。
 ……なお、著者名の「誠」は、「あきら」と読むのが正しい。

 正体は、合計七人で書き進めたリレーノベル。
 昨年の春ティア後の打ち上げで、企画に巻き込まれました(汗)。
 とにかくハチャメチャな物語になっていることだけは太鼓判を押せます。
 因みに、ISBNコードまで付いているので、何と、普通の書店でも注文出来ます(汗)。
 まさか、自分が参加した作品が、書店で売られるような書籍になるとは……まだまだピンと来ませんね(大苦笑)。




 さて、今回の北ティアでは、有志企画の「北ティア文芸ラリー」にも参加致します。
 スタンプラリー参加サークルを回ってスタンプを集めると、景品として参加サークルの頒布物が貰えます。拙サークルからは上限一杯の7種を提供していますので、宜しくお願いします(笑)。

 では、改めまして頒布物リストをば。



北ティアでは初売りの既刊
『蔵出しミックスナッツ』 ■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 コンピュータRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作です。
 「北ティア文芸ラリー」の景品にも1冊提供しています!



その他の北ティア文芸ラリー景品提供品
『初音には遠く』 ■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。
 収録作品5本中の4本までもが拙サイトのキリ番リクエストで執筆された短編で、残る1本もウェブ上で全編公開しているので、全てウェブ上でも読めると言えば読めるのですが、勿論、紙媒体収録に当たり、そこそこ手を入れております。……と言いますか、野間みつねの文章は、紙媒体で読む方が数段読み易い筈ではないかと(苦笑)。

『ナブ・ナブオーヴァ』 ■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 野間みつねの〝準ライフワーク〟的な作品。架空世界の歴史物、と表現するのが一番適切かも。2010年11月、リライトして刊行。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

『清水は未だ青く』 ■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、17歳の秋、1頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。2011年3月、大幅にリライトして刊行。表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。……なお、外伝集は、現在5冊刊行済みです。

『最後の一年、最初の一日』 ■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、13歳の時から16歳の現在まで、大過なく務めてきた。17歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 『ミディアミルド物語』のサイドストーリーズを収録したシリーズ。表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 野間みつねが高校生の頃から手掛けている、謂わば〝準ライフワーク〟的な作品『ミディアミルド物語』の、外伝集です。
 マーナの近衛兵タリー・ロファを中心とした話を集めています。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。

『レーナから来た青年』 ■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
  マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。
 書き下ろし中編「最後の夏」は、本伝6巻で飛び出した〝タリー・ロファのトンデモナイ告白〟を下敷きにした一篇です。
 外伝集は本伝と異なり続き物ではありませんので、それ単独でも読めます。

『エモーショナル・サイオニック』 ■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。



その他の既刊
■ まなざし 上
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三《ひじかた としぞう》は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。

■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。

■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。

■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。

■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 因みに、『まなざし』世界とは全く無関係なので念の為(汗)。

■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……

■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……

■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……

■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……

■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……

■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……

■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……

■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。

■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。

■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。

■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。

■ 補充裁判員2番 -とある裁判員裁判体験記-
 補充裁判員として参加した裁判員裁判の体験記。
 A5判、表紙込み24ページ、頒価100円。
 自家印刷&製本した冊子です。インクジェットプリンタで全ページカラー印刷。顔料インクなので水濡れには強い……筈……



おまけ  ※全て、無料カタログとの抱き合わせ配布です(汗)
『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第三版) ※北ティア初配布
 本伝1巻~10巻・外伝集1巻~5巻までの計15冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 以前の『駆け足、覗き見、ミディアミルド』に於ける出し過ぎを反省して、引用は雰囲気が伝わるギリギリの分量に止《とど》めた。
 なお、拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝11巻収録予定話からのチラ見せあり。
 ページ調整の関係で、星村朱美様の人物紹介画・イラスト類を一部再録。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様で第二版も配り切りましたので、10巻からの抜粋を加えるなどして、第三版を刊行しています。
 なお、朱美てんてーのイラスト類は、今後版を重ねるにつれ2ページずつ減っていきますので、最多状態の版を入手しておきたいという方はお見逃しなく(笑)。

『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子 ■ 『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子(改訂第二版) ※北ティア初配布
 2015年にサークル活動20周年記念の一冊として刊行予定の『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2節までを収録した冊子。
 勿論、ちまちまリライトしているので、頒布停止した同作品の第一部総集編と全く同じ内容、というわけではなくなっている。
 検討中の装幀を事前に色々と試してみたいという目的もあっての刊行物なので、表紙が無駄に特殊紙フルカラーで無駄にタイトル箔押しとなっております……しかし、銀の箔押しだと、スキャナで取り込んだ時に御覧の通り真っ黒くろすけになるという罠が(汗)。
 無駄に豪華装幀ですが、イベントでは無料配布です。遠慮なく貰っていってやってくださいませ。




 以上、有難くも拙スペース(J 09)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

   ★ 『まなざし』及びその派生作品 : 各2冊
   ★ 『歳三達の場合』 : 2冊
   ★ 『補充裁判員2番』 : 2冊
   ★ 『ミディアミルド物語』 : 本伝外伝5セット
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 : 5冊
   ★ 『蔵出しミックスナッツ』:7冊

   ★ 委託品各種:5冊+店頭見本誌1冊  ※店頭見本誌も頒布可

 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦くださいませ。

「北海道COMITIA 2」配置情報

  • 投稿日時:
 6月28日(日)の11:00から15:00まで、ホテルさっぽろ芸文館3Fロイヤルホールにて開催される「北海道COMITIA 2」の配置について、遅れ馳せ過ぎ(汗)ながらブログでもお知らせします。

配置場所 : J 09

北ティア/J 09
 今回も島角……ってゆーか、はみ出てますよコレ(爆)。
 こういう配置は流石に初めてですね(汗)。因みに、2sp申込でしたが、申込多数の為、一律1spに削減されております。
 なお、ピンクの星印(J 07、J 08)は、今回参加させていただく北ティア文芸ラリー主宰の「藍色のモノローグ」さん&「KuD」さんの配置場所です。

北ティア 2/サークルカット
 以上、北海道の皆様、当日はどうぞ宜しくお願いします。
 イベントでの頒布物リストは、次の記事としてアップさせていただきます(汗)。

「北海道COMITIA 1」 に参加してきました

  • 投稿日時:
 去る11月9日(日)、北海道COMITIA(以下、略称の「北ティア」と記載)の記念すべき第1回目に、サークルとして直接参加してきました。

津軽海峡飛行中に  10年以上航空機に乗ったことがなかったので(汗)、イベント荷物を作る時に「ぎゃー、カッターナイフって持ち込めないんだっけか? え、鞄に入ってたら保安検査場で没収? ええっ、ポスタースタンドも保安検査で引っ掛かる可能性があるんかっ!」と頭を抱えましたが、カッターナイフは固《もと》より、用心の為に鋏やら金属製品やらチェーン・ポール系の代物やらも全て事前送付に回し、何とか事なきを得ました。航空機の場合、キャリーバッグの補助鞄が持ち込めない点が厳しいので、新幹線が札幌まで到達したら、少しぐらい時間が掛かってもそちらでの移動を選んでしまいそうです(汗)。
 ただ、物凄ーく久し振りに乗ったことで、「……ああ、この、離陸の瞬間の浮遊感と上昇感が好きだったんだよなぁ、少しだけジェット君(=サイボーグ002)の気分になれて」と思い出したのも確かで(苦笑)。そして今回は初の窓際席だったこともあり、特に行きは写真撮り捲り。実際に撮れた写真では巧く伝わりませんが(汗)、津軽海峡上空を飛行している間、眼下に散らばる雲の見た目がまるで海に浮かぶ氷、それも、今年あちこちで見掛けた(プロ野球オールスターゲーム第一戦を観に行った西武ドームで自分も実際に食べた)“ふわふわかき氷”のような質感でした(笑)。
 一方、帰りはすっかり夜だったので、離陸後と着陸前の街の灯以外、窓の外は殆ど見えず。非常時の脱出方法を伝える映像を見ながら、「……あー、手荷物一切持ち出せないってことは、これ、もしこのフライトで遭難したら遠征の間に手直しした部分の原稿バックアップがないからティア新刊アウトだなー、USBメモリに吸い出して肌身離さず持ってたとしても、洋上だったりしたら塩水被ってアウトだろうなー、メールで送っておきたいけど、上空だとWiMAX繋がらないよね流石に……次からは出発前にメールで送っておくぐらいの用心はしておこう……取り敢えず今回だけは無事に戻れますように……」と、碌でもない大ボケなことを考えておりました(汗)。

 ……と、イベントに余り関係ない話は此処までにして。



 今回の北ティア会場となったホテルさっぽろ芸文館ロイヤルホールですが、ホテルの会議室という特性上からか、一般的な展示場(=展示物を綺麗に見せるのが主目的)とは照明の色が全く異なり(そもそも人が集うことが主目的の場なので、恐らく、人の顔色や料理等の色を好く見せる照明になっていると思われる)、ウチのように白っぽい表紙の本がずらっと並んでいても、全然きつくない感じになってました(笑)。実際のスペース写真を御覧いただければ、違いは歴然かと。

【当日スペース写真】
北ティア「い09、10」 向かって左半分北ティア「い09、10」 向かって右半分

【比較の為に参考掲載:ビッグサイト及びインテでのスペース写真】
東京ビッグサイト インテックス大阪
 逆に、青などの寒色を使ってクールさやシャープさを際立たせようと作成された本は、赤みが強い照明下では、見た目の雰囲気が変わってしまったかもしれないですね。
 ……ごく個人的には、上京後に初めて直接ひとりでサークル参加したイベントがこんな感じの会場で開催されていたものですから、妙に懐かしい気も致しました……ただ、記憶の中にあるあのホールほどには天井が高くはなく、何となく安心感を覚える高さでしたけど(苦笑)。



 ホールのステージ上に設けられた見本誌コーナーは、自分で設置しに行く、「そうさく畑」方式でした。
 しかし……
 第1回目ということは、かなりのサークルさんが既刊を全部提出するわけで。
 私が設置しに行ったのは、まだ誰も設置を始めていない頃だったのですが……
 ……え。
 2ブロックに対して、会議机8本合体? (私の記憶に間違いがなければ(汗)……もっと少なかったかも?)
=== 11/29 20:51 追記 ===
 公式の本日公開された写真レポを拝見した限りでは、会議机3本合体に見えますね……(滝汗)
=== 追記此処まで ===

 こっ、この面積に、「あ」ブロック38スペース+「い」ブロック44スペースの計82スペース全サークルが見本誌を置くことになると?
 あ、あのう……ウチ、A5判の本を、無料配布モノも含めて20種提出するんですけど……(しかも、ごっつい本が多数(汗))
 如何に早い者勝ちで一番乗りとは言え、ひとりで面積を取り捲るのも流石に気が引けたので、手に取ってもらえないこと覚悟で、タイトルが見える程度に重ね倒し、概ね2分の1スペース分(会議机4分の1程度)の面積に圧縮して設置してきました。……うーん、これを事前に予測出来ていれば、畑の見本誌図書館で使っている、省スペース展開用のブックエンドを持参しておいたんですがね(苦笑)。無論、次回からは既に提出した本を並べることはありませんので、今回のような悲惨な状態にはならないでしょうけれど。
 とは言え、自分で設置しに行けるスタイルは嬉しいですね。早めに行きさえすれば(=比較的良い場所を確保する為に自分が努力さえすれば)、どう置こうと自身が納得の上ですから、本家ティアでのような、「何でこんなぐっちゃぐちゃに置かれるんだ……」というストレスが溜まりません(笑)。そうさく畑の見本誌図書館方式が最も肌に合っている当方にとっては、この“自分で提出と同時に設置”方式は非常に有難かったです。
※本家ティアの規模だとこの方式が無理であることは理解していますので念の為。



 会場は、閉会まで結構な盛況でした。
 隙を見て買物等に出たりしたのですが、会場内の移動に時として困難を覚えるほど(汗)。そして拙サークルでは、「まさかそんなには捌《さば》けないだろう」と普段通りに10セットしか持ち込まなかった無料配布冊子セットが綺麗になくなってしまうわ、まさかの御新規様に『エモーショナル・サイオニック』が──前回のプレイベントぷちしあんで委託済みだったので見本誌コーナーに見本誌が置かれていない冊子だったにも拘らず──引き取られていくわ、色々と予想外の展開に……! (ひえええ(汗)) 当初の募集規模を大きくオーバーした直接参加サークル、何とその4分の3が道内のサークルさんだったそうで、うーむ、北海道の創作ジャンルは熱いなあ……。
 途中、ブロックノートという懐かしいものが回ってきて(昔コミケットでも回ってたなぁ)、会場の雰囲気とも相俟って、サークル活動を始めた頃の懐かしさを味わうことにもなりました。

 買い手側としても、オリジナルは固《もと》より、オールジャンルイベントの「Elysian 28」との併催だったおかげで、事前サークルチェックで激しく興味を惹かれていた委託の二次創作漫画本までゲット出来、ほくほくでございました。……ただ、特に北ティア委託コーナーで多少買い控えてしまったのは、2週間後の本家ティア「文芸めぐり」スタンプラリーへの、買い手としての参加を見据えてのことだったりします(爆)。御免なさい、そっちで買って、ちゃっかりスタンプ頂く予定なんです(笑)。



 これまで何回か連続でエリシアンさんに拙作を委託してきて、今回が初の直接参加となったわけですが、実際に委託販売の現場を拝見して、ああ、こんな風に並べられてたんだなあ、と感慨深いものがありました。
 今回は普段よりも委託参加サークル数が多く、そのせいか、ぎっちぎちでしたけど(汗)。
 お品書きポスターの会場内掲示もそうですが、実際の様子を見ているのと見ていないのとでは、心構えが何となく違ってきますね。今後委託参加する時に役立ちそうです。

 あ、それから、無理に購入しなくても入れます、となっていたエリシアン側のサークルカタログも、しっかり購入してきました。毎回の記事を読むのが楽しみだったからですが、北ティア側のティアマガだけを読んでいたらわからない諸々の御事情が綴られており、ちょっと考え込んでしまいました。
 ウチも、北ティア側に参加してしまうと二次創作メイン本は並べられなくなりますので、少し残念です。さりとて、殆どの刊行物が一次創作メインである当方は、エリシアン側に参加するという選択肢も採りにくい。実は今回、北ティア側に直接参加する一方でエリシアン側にも二次創作本を委託……という参加方法も考えないではなかったものの、それも何だかひとりで取り過ぎ&反則だろうなという気がしたので早々に断念した……という経緯があります。
 買い手の目から見ると併催も悪くないのですが、サークル参加者としては悩ましい部分ではありますね。

 あと、どうやらエリシアンさん恒例の、イベント終了後の、じゃんけん大会(笑)。
 矢鱈と撤収に時間が掛かって、周囲のサークルさんがどんどん居なくなる+周りがすっかり片付けられるという無言の圧力を受けて焦りがちな当方にとっては、これ、なかなか精神衛生に好かったです。楽しそうに皆さんが盛り上がる様子を耳で聞きながら、その進行具合で、「あ、まだ大丈夫そうだ」と思えましたので(苦笑)。……おかげ様で、どうにかこうにか、イベント終了後45分程度で撤収出来ました(爆)。少なくとも1時間は掛かっていた昔に比べれば、かなりの進歩ですわ……。



 もうひとつ、特筆事項として。
 今回、北ティア応援アンソロジーである『ポラリス』にも参加させていただきました。
 テーマは、「初めての」。
 当方は、『ミディアミルド物語』に登場する、後のマーナ近衛ノーマン・ノーラの少年時代(……正確には、少年期を脱する頃合)を題材に、ほぼ制限字数8,000字ギリギリ一杯で書かせていただきました(汗)。
 この企画を立てて実行してくださった主催「藍色のモノローグ」の藍間真珠さんには本当に感謝です。
 ……で、個人誌への収録は最低でも一年先(……ウチの場合は多分もっと先(汗))になるということもありますし、漫画・小説エトセトラ皆さん力作ですし、いつも通販等(※イベント以外の場)で拙サークルの本を洩れなく御購入くださっている方々にも是非読んでいただきたいと思いましたので、当方が把握している人数分を贈呈用として自腹で購入致しました(笑)。次の拙サークル新刊をお届けする際に洩れなくお付けしますので、楽しみにお待ちくださいませませ。
 なお、11月23日の本家ティアでも、藍間さんのスペース「ね33ab」にて頒布される予定とのことですので、御関心をお持ちいただけた皆様、どうぞ宜しくお願いします。



 ……といったところで、そろそろ。
 次回の北ティアは来年6月28日(日)開催とのことですが、予定が合えば是非とも再び直接参加したいなと強く思った次第です。