野間みつねの個人ブログです。
時には「千美生の里通信」のWeb版として、
そして時には創作活動の報告の場として……
余程に気が向いたら、書きかけの小説の断片を掲載するかもしれません。
 

2018年10月アーカイブ(古→新)

 10月7日開催の「尼崎文学だらけ」(通称「あまぶん」)へ委託する頒布物について、委託する作品を送付して部数を確定させましたので、こちらでもリストアップします。
 ……と言っても、2種類だけなのですが(汗)。
 初参加につき、当然全てが初頒布なので、書影付きで掲載します。
 なお、各タイトルからは、あまぶんさん公式サイトの頒布物ページへのリンクを張ってみました。



初頒布の既刊
『魔剣士サラ=フィンク』 魔剣士サラ=フィンク
 かつてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れた無差別殺人鬼“魔剣士”サラ=フィンク。しかし、たまたま助けてしまったケルリの第二王女ミルシリアの存在が、彼を次第に変え始める。血に飢えた魔剣ブリザードと己自身を救う手立てを求め、彼女と共に“魔道王国”ルーファラを目指す彼の旅の途上に待っていたのは……
 魔剣を操る青年魔道士と亡国の元王女との旅の途上で起こる事共を描く長編ファンタジー小説。
 A5判(上製本)、820ページ、頒価3,500円。
 何年間も「出す出す詐欺」状態だった本作ですが、ようやく、完結刊行に漕ぎ着けました。
 単巻読み切りです! と胸を張るには分厚過ぎる代物になってしまいましたが、二度と同じ装幀では刷れまいと思われますので、品切れ即絶版となることは確実。もしも僅かにでも惹かれる部分がございましたら、取り敢えず押さえておいて積ん読タワーの土台に是非(違)。

『エモーショナル・サイオニック』 エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 A5判、92ページ、頒価450円。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。




 以上、当日「尼崎文学だらけ」会場(近松記念館 1階和室@兵庫県尼崎市)に足をお運びの皆々様、どうぞ御遠慮なくお手に取って、特に鈍器の(笑)持ち上げ体感者になってやってくださいませ! 見た目ほどには重くないですから(爆)。
 見本誌を除いた委託冊数は、それぞれ以下の通りです。

   ★ 『魔剣士サラ=フィンク』 : 5冊
   ★ 『エモーショナル・サイオニック』 : 5冊

 品切れの際は何卒御容赦ください。



 本サイト内の紙媒体他作品目録ページでは、試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。

サイト内の試し読み掲載ページ
   ■ 魔剣士サラ=フィンク → こちらから(ページトップまたは末尾のリンクから3か所分辿れます)
   ■ エモーショナル・サイオニック → こちらから

 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも、上記とは異なる場所から見本を投稿済みですので、御参考まで。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 魔剣士サラ=フィンク → こちらから
   ■ エモーショナル・サイオニック → こちらから

 テキスト版の試し読みは短いですが、PDF版は結構がっつり(場合によっては一章丸々、短編は一本フルで)提供しておりますので、出来れば、紙媒体と同じ組み方になっているそちらをダウンロードしてやっていただければ幸いでございます。
 他の作品も覗いてみたいという奇特なお方は、こちらの作品一覧ページからどうぞ。

 10月14日(日)、愛知県名古屋市の名古屋国際会議場イベントホールにて開催される「名古屋COMITIA 53」(以下、「名ティア」)に遠征参加致します。
 なお、当日の25周年記念企画スタンプラリーですが、折角ですので参加させていただこうと思っております。今のところ、有料頒布物をお買い求めまたは無料配布セットを受け取ってくださった方に、スタンプを提供させていただく心積もりです。プチ落款を持っていっておきますね(笑)。

名ティア53 E-19 サークルカット
配置 : E-19

 頒布物の重量なども含む詳細につきましては、本サイト内の紙媒体他作品目録ページを御参照ください。試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります(但し、一部、敢えて設けていない物もあります)。

 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも、殆どの作品の見本を投稿していますので、こちらの一覧から御参照ください。



 名ティアは初参加、つまり全種が初売りなので、全て画像とコメントを付けておきます。

 あと、初の直参イベント恒例企画として、架空世界の一時代を描く長編『ミディアミルド物語』本伝1~10巻+外伝集1~6巻を16冊纏めて御購入くださるという奇特な方々に、100円単位までの端数を切り捨てるサービス、勿論やります! 現在の頒価合計が9,500円ですので、9,000円で頒布致します。
 なお、従前、他のイベントで同作品の既刊を御購入くださっている方が残りを全部一気買いなさるというケースでも、100円単位までの端数切り捨てサービスを敢行します! 初直参イベント限定の出血企画ですので、この機会に是非。……これまで一度も利用実績ないけど、まあ、恒例にしてますし(苦笑)。
 但し、本伝1巻を100円の旧版でお求めの場合は、纏め買い値引き対象外となります。……そもそも、仮に対象としたところで端数切り捨てという時点で500円も100円も同じですから、500円の新版を貰っておいた方が絶対お得です(爆死)。

 ……あ、他シリーズでは纏め買い値引きはありませんので、念の為(汗)。



全てが初売りの既刊
▼ 架空世界を舞台とした歴史群像劇 『ミディアミルド物語』シリーズ (推奨する購読順に掲載)

『ナブ・ナブオーヴァ』 ■ ナブ・ナブオーヴァ -ミディアミルド物語 1-(改訂第五版)
 クデン国ヴェルナーサ村で暮らすミディアム・サーガ少年は、或る日、軍事大国の一として知られる隣国マーナで傭兵隊に所属しているという男ベーダ・アルカナと知り合う。それを切っ掛けに自分も傭兵になろうと考えるようになったミディアム少年は、やがて、母フィーナと故郷を捨てるようにして、マーナの都デラビダへと赴くが……
 A5判、124ページ、頒価500円(※但し、第四版の残部は100円)
 2017年10月、改訂第五版刊行。
 架空世界〝ミディアミルド〟は、所謂《いわゆる》超能力者が当たり前にごろごろしている世界です。但し、その〝超能力〟は、我々が言うところの「ちょっと足が速い」とか「ちょっと耳がいい」とか、そういった程度のものでしかありません(苦笑)。
 そして、ミディアミルド語で「ナブ」は、否定を表わす言葉。「オーヴァ」は〝能力〟或いは〝能力者〟を指す言葉。と、いうことは……
 因みに、本伝は現在、10巻まで刊行されています。

 第四版での誤りや用字等を改め、第五版となりました。
 なお、旧版となりました第四版ですが、3部残っておりますので、「誤字とか気にならないしー?」というお方には、スペースでの直接のお求めに限り、処分頒価の100円でお分けします。御遠慮なくお申し付けください。

『鷹の子』 ■ 鷹の子 -ミディアミルド物語 2-
 マーナとの戦いで、伝統ある王国フィリスは滅亡した。だが、フィリス王太子タラティレ・ジェサイアに嫁いでいたマーナ王女ディープレ・オーディルが、その忘れ形見を懐妊していた。生まれてくる赤子の命を奪えという密勅を受けたマーナの女性武人デフィラ・セドリックは、王女の保養先ヴェルナーサ村に共に滞在する……
 A5判、164ページ、頒価600円。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが登場します。
 リライトしたおかげで新たな章が幾つも追加され、リライト前とは最も異なる一冊となりました。

『清水は未だ青く』 ■ 清水《せいすい》は未だ青く -ミディアミルド物語外伝集 1-
 マーナ王国きっての武家の名門セドリック家本家の一女デフィラは、十七歳の秋、一頭の仔馬を与えられる。フィズと名付けられたその仔馬の世話や馴致に夢中になるデフィラ。自ずと剣の稽古も疎かになる中、やがて彼女は、年末恒例の将校以上自由参加闘技会に初めて参加するが……
 表題作の他、掌編「化粧」及び「死の使者」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 本伝2巻と3巻との間でお読みになることを強く推奨しています。
 マーナの女性武人デフィラ・セドリックを中心に据えた外伝集です。
 リライトしたことにより、新章が増えたばかりか収録作品自体が増えております(汗)。
 なお、外伝集は、現在6冊刊行済みです。本伝と異なり続き物ではありませんので、それぞれ単独でも読めます。

『ダグディグル・グルーグラス』 ■ ダグディグル・グルーグラス -ミディアミルド物語 3-
 掛け替えのない女性と故郷を喪った〝青い炎《グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。彼が己を解放出来るのは、もはや、血塗られた戦場しかないのか。
 一方、その才幹を発揮し始めた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラム。目に見えぬ血に汚れてゆく彼の手は、一体、幾つの玉座を潰えさせるのか。
 そして、領土を拡大してゆくマーナの前に、やがて……
 A5判、108ページ、頒価500円。
 リライト刊行した4冊の中では最も改訂要素の少ない巻です……なので、これだけ「リバイス版」と称しております。
 多分、シリーズ中でも最薄の巻になるのではないかと(苦笑)。

『最後の一年、最初の一日』 ■ 最後の一年、最初の一日 -ミディアミルド物語外伝集 2-
 俺、タリー・ロファは、マーナの近衛見習として、十三歳の時から十六歳の現在まで、大過なく務めてきた。十七歳になる今年、いよいよ見習最後の一年を迎えた俺は、自分がこれから一年間専属従卒として付くことになる初年兵の名を近衛隊長から告げられたのだが……
 表題作の他、掌編「夜の一頁」、表題作より遙かに長い(汗)「紳士は豹変す」、短編「幻視」を収録。
 A5判、196ページ、頒価700円。
 マーナの近衛兵タリー・ロファを中心とした話を集めています。
 ……裏の主人公は、先輩近衛兵ノーマン・ノーラかもしれません(笑)。

『その佳き日まで』 ■ その佳き日まで -ミディアミルド物語外伝集 3-
 マーナ近衛隊の副長であるノーマン・ティルムズ・ノーラは、さる騒動が元となり、上官の娘マリ・ジェラルカ・マーラルと婚約した。挙式までは二か月。長くもなく短くもない、恙なかるべき筈のその婚約期間は、しかし、何事もない穏やかなものとはならなかった……
 表題作の他、短編「ささやかなる陰謀」及び「命知らず」を収録。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 マーナの近衛副長(当時)であるノーマン・ノーラがメインになる外伝集です。
 巻全体を通して艶っぽい展開が皆無に等しい、外伝集の中では一、二を争うくらいの〝電車の中でも安心して読める〟作品です。なので、野間みつね作品の初心者にお勧め????

『ムグロールの赤狼』 ■ ムグロールの赤狼 -ミディアミルド物語 4-
 バルバミラの戦いで力尽きた〝恐るべき青い炎《ダグディグル・グルーグラス》〟ミディアム・サーガ。長き眠りから目を覚ました彼の前に現われたのは、ひとりの〝少女〟であった。彼女の存在に戸惑い、その言葉に苛立ちと反発を覚えるミディアム。だが、語り続けるその〝少女〟に突如として襲い掛かってきた暴風の禍々しさに、ミディアムの体は咄嗟に動いていた……
 A5判、140ページ、頒価550円。
 本巻から、作品の舞台が大きく北東へ広がります、とだけ(苦笑)。

『マーナの知将』 ■ マーナの知将《ドー・ルーム》 -ミディアミルド物語 5-
 カタゴラの戦いで大敗を喫したマーナ。唯ひとりこの戦に強硬に反対したことから自邸謹慎を命じられていた〝マーナの知将《ドー・ルーム》〟ケーデル・フェグラムは、改めて主君から意見を求められ、暫しの不戦策を主張するのみならず、諸人を疑心暗鬼に陥れる不穏当な進言を行う。だが、それは、真の目論見をレーナの目から隠す為の詐術に過ぎなかった……
 A5判、148ページ、頒価550円。
 主人公その1と主人公その2が、いよいよ出会うことに。

『将軍と呼ばれる迄に』 ■ 将軍と呼ばれる迄に -ミディアミルド物語外伝集 4-
 ジャナドゥ養成所が多数あることで知られるシベルリンの森、高名なジャナドゥ養成者タカナ・ルーミンの許で厳しい訓練の日々を送っていたグライン・マーリは、或る朝、養成所を訪れた金髪の青年に興味を惹かれ、樹上からその後を追い始めた……
 表題作の他、掌編「ソフラ小景」、中編「リーズルの若き鷹」、短編「歪んだ糸の物語」「暁闇」及び「奇妙な旦那様」を収録。
 A5判、188ページ、頒価700円。
 本伝5巻と6巻との間でお読みになることを強く強く推奨しています。
 主人公その2であるケーデル・フェグラムが中心となる作品群です。特に、ケーデルをミディアミルド史上最年少での将軍職就任に導いたクデン併合、本伝では主人公その1側に視点を据えて物語を進めた為に敢えて描かれなかった出来事ですが、そこへ至る諸々が、表題作で明らかにされます。

『遠きが故に』 ■ 遠きが故に -ミディアミルド物語 6-
 マーナとレーナの国境の村ステイクで倒れ、辛うじて救出されたが仮死状態に陥ってしまったミディアム・サーガ。長老候補ソフィア・レグは、目を覚まさぬミディアムをエルの町まで移送してみたものの、快復の手立てを掴めずにいた。そこへ、ひとりの優れた薬師《くすし》がふらりとエルに姿を現わした、という知らせが飛び込んでくる……
 A5判、172ページ、頒価600円。
 主人公その2.7《にーてんなな》であるジョディアン・ヴィルマーが、しれっと登場します。

『縄なき繋縛』 ■ 縄なき繋縛《けいばく》 -ミディアミルド物語 7-
 レーナでは、長年掛けて建設してきた王城がようやく完成し、マーナでは、妾腹《しょうふく》の王子が久方振りに誕生したことに沸く──そんな年の秋、レーナ王リュウ・シェンブルグは、悲願のオーブルー奪還を企図しての親征を検討し始めていた。だが、そこへ、マーナ王ララド・オーディルが先んじてバタール方面へ親征してくるとの情報が届き……
 A5判、132ページ、頒価500円。
 この巻のメインディッシュは何と言っても〝タリー・ロファの面目ない話〟でしょう。
 ……前半、ケーデル・フェグラムの受難話も混じっておりますが(汗)。

『レーナから来た青年』 ■ レーナから来た青年 -ミディアミルド物語外伝集 5-
 マーナ暦デリーラ六年仲冬第二月、マーナ第一王女の婚礼祝賀の席に、近国レーナからの使節の一員として、ソフィア・レグという青年が居た。マーナ王ララド・オーディルは、奇妙なことに、以前その青年と何処かで出会っているような気分を拭い去れないでいた……
 表題作の他、「ある茶話会の風景」、「ダランドー叔父様との思い出」、「シベルリン小景」、「最後の夏」、「闇に向かって走れ」を収録。
 A5判、116ページ、頒価500円。
 『ミディアミルド物語』の外伝集は本伝未読でも構わないという作りになっていますが、これは割に短い作品が集まっており、そういう点では取っ付き易い外伝集かなとは思います。
 なお、テキスト系同人誌即売会「Text-Revolutions」(以降「テキレボ」)の第5回で開催された「伯父/叔父コレクション」に、本外伝集に収録の「ダランドー叔父様との思い出」で参加し、主催のオカワダアキナさんから有難いレビューを頂きました(深謝)。

『垣間見る未来』 ■ 垣間見る未来 -ミディアミルド物語 8-
 クピー・ニルグリスは、バタールの戦いで負った傷の癒えぬジス・エルミを伴い、故郷であるムグロールへと赴く。しかし、その転地療養の真の意図は、ジスではなく、クピー自身の体調に因るものであった。翌年の初夏、そのクピーからムグロールへ呼び出されたミディアム・サーガは、辿り着いた宿場町ケイで、驚きの光景を目にすることになる……
 A5判、188ページ、頒価700円。
 続く9巻にあっさり抜かれましたが(汗)、それでも、本伝の中では過去2番目の厚さです。
 ……薄い本を沢山頻繁に出すよりも、それなりの厚さの本をそれなりのペースで出す方が、読者の皆様の懐にも作者の懐にも優しくなるんですよねえ、トータルでは(苦笑)。

『祝婚』 ■ 祝婚 -ミディアミルド物語 9-
 レーナの長老候補ソフィア・レグが婚約したという知らせが、未だ新年の祝賀気分も色濃いマーナ宮廷にも届く。マーナ王ララド・オーディルは、その知らせを携えてレーナから来着した使者に対し、早速に慶賀使節を差し向ける由を告げると、その使節団の副使として、近衛副長タリー・ロファを指名したが……。
 A5判、260ページ、頒価1,000円。
 ぶっちぎりで、シリーズ最厚の巻となりました(汗)。
 測ってみたら、2cmとな(爆)。
 この厚さを超える巻は、本シリーズ中では流石にもう出ないんじゃないかと思っています……。
 そして、見た目はそんなに厚いのに、作中時間は1か月弱しか経過していないという(苦笑)。

『ミゼルでの遭遇』 ■ ミゼルでの遭遇 -ミディアミルド物語 10-
 マーナから慶賀使節としてレーナの都シャーラミディアを訪れていた近衛副長タリー・ロファは、一連の行事への参加を終えた翌日、ミディアム・サーガの案内で、シャーラミディア市中へ出た。しかし、穏和裡に過ぎると思われたその散策中、何げない会話の中で或る事実に気付いてしまったタリーは、その場に立ち竦んだ……
 巻末付録として、星村朱美様のイラスト類を一部再録。
 A5判、176ページ、頒価600円。
 多分、半分まで来ました。……た、多分(爆)。
 これまで本伝や外伝で少しずつ明かされてきた、ケーデル・フェグラムの抱える様々な秘密――その粗方が明らかになる巻でございます(……少なくとも、読者の皆様には)。
 ただ、そちらに余り気を取られていると、この巻の最後に用意されている、物語の中でのエポックメーキングな出会いを見逃すことに……なったりしますかね?

『灰色の翼』 ■ 灰色の翼 -ミディアミルド物語外伝集 6-
 マーナ暦チャベラ十五年晩夏、マーナ近衛隊に見習として入府した、チャベラ二年生まれの三人の少年、タリー、ベルマン、ナイルス――後に〝チャベラ二年生まれの三羽烏《さんばがらす》〟と呼ばれるようになる彼らが、入府半年後の晩冬初旬に直面した、或る事件とは?
 表題作の他、「セタリナーサの少年」、「月光《セタリナーサ》亭」、「運命のままに」、「青天の霹靂《へきれき》」、「頭立《かしらだ》つ日」、「ヴェルナーサの少年」を収録。主要登場人物の本伝登場前史が中心。
 A5判、112ページ、頒価500円。
 基本的に、ミディアム君以外は、〝本伝登場前〟が描かれています。ただ、従前刊行した外伝集で本伝登場前が描かれているキャラクターについては、更に若い時期から採用しています(笑)。
 ……本伝の大ネタバレが潜んでいる作品がありますので、最低でも本伝4巻までは読んでおいてほしいなとは思いつつ、短めの作品が多いので、取っ付きは悪くないかも。
 ああ、あと、艶っぽい場面が皆無なので、外伝集3巻と並ぶ〝電車の中でも安心して読める一冊〟です(爆)。

▼ 土方歳三中心の似非歴史物 『まなざし』シリーズ ▲

『まなざし』(上) ■ まなざし 上  見本誌のみ
 幕末、文久三年秋、京都――壬生浪士組(後の新選組)副長土方歳三は、ある男から苦しい胸の内を告げられる。それまで男色とは縁なく生きてきた歳三は相手を拒絶するが、その夜を境に、いずれ殺さねばならぬと思い決めていたその男の思わぬ姿を知る機会が重なって……
 鳥羽伏見の戦いが終わるまでを収録。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。
 野間みつねが1995年来書き続けた〝私家版 土方歳三〟です。
 改訂・合本の上で上下巻(……各巻332ページ(汗))物として刊行する為、冊子を7冊出したところで頒布を停止。2003年に上巻を刊行、そして2008年末、やっとやっとやっとこさ下巻を刊行、母屋(笑)を完結させることが出来ました。
 男色絡みの展開も含まれているので(特に上巻)、苦手な方は御遠慮ください。

 なお、こちらは既に見本誌(比較的美品)のみとなっていますが、再版の予定はございませんので、入手されたい方は何卒お早めに。

『まなざし』(下) ■ まなざし 下
 鳥羽伏見の戦いで大きな犠牲を出した新選組は、都を離れ、江戸へと戻った。副長土方歳三は、新たに厩に入った癖の悪い若駒を自分の乗り馬に選び、早蕨《さわらび》と名付ける。その早蕨と遠駆けに出掛けた先で、歳三は、彼を伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の敵《かたき》と称して勝負を迫るひとりの青年と出会うが……
 土方歳三の箱館での戦死まで+αを収録。
 付録冊子として、史実と虚構部分について書き留めた『虚実皮膜』(無料)を同梱。
 A5判、332ページ、頒価1,500円。
 男色絡みの直接的な展開は、下巻になると加害者(?)が鬼籍に入っていることもあり、上巻ほど前面には出てきません。ただ、心的精神的な部分ではそこそこ引き摺っておりますので、それすら受け付けられないという方は御遠慮ください。

『初音には遠く』 ■ 初音には遠く ~『まなざし』拾遺話集~
 慶応三年元日早々、参謀の伊東さんと組長の永倉さん・斎藤さんの三人が、島原へ出掛けたまま、門限を過ぎても戻ってこなかった。無断の門限破りは、新選組の内規に照らせば、幹部の場合、理由の如何《いかん》を問わず切腹。三人は切腹になるのか──中には、一昨年の山南さんの処断を思い出してしまう者もいる。私、沖田総司《おきた そうじ》も、そのひとりだ……。
 表題作の他、「花は小梅か橘か」「死神」「賭け」「月に添う影」の5本を収録。
 基本的には、本編では採り上げなかった出来事を描いた、或いは本編での出来事を別の当事者の目から見る形で描いた短編を収録した作品集。
 A5判、100ページ、頒価450円。
 『まなざし』シリーズの中では最も危険度が低い、雰囲気を掴むには向いている一冊……ではありますが、男色絡みの直接的な展開も一瞬あったりしますので(汗)、苦手な方は御遠慮ください。

『残し置く言の葉草の記』(上) ■ 残し置く言の葉草の記 上 ~『まなざし』傍話集~
 江戸は深川佐賀町で亡き師の道場を受け継ぎ北辰一刀流の剣を指南している常陸国志筑藩浪人・伊東大蔵(旧姓鈴木)は、元治元年秋、旧知の藤堂平助の訪問を受ける。藤堂から〝新選組〟という勤王浪士の一隊の話を聞き、加盟を勧められた伊東は、その翌朝、奇妙な夢を見た……。
 「心なき人を」「逢ふまでと」「おのれのみ」「かりの旅寝の」「ふみ迷ふ」「道なたがへそ」「枕にぞきく」「われのみ深く」「筆のあと」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く、傍話集。
 A5判、124ページ、頒価500円。
 あくまでも、『まなざし』に於ける伊東甲子太郎ですからねっっっっ(汗)。
 本編以上に、男色絡みの展開注意という作品群です。ついでに言えば、女色絡みの展開にも要注意です(汗)。

『残し置く言の葉草の記』(中) ■ 残し置く言の葉草の記 中 ~『まなざし』傍話集~
 慶応二年師走、新選組屯所に詰めていた伊東甲子太郎は、自身の休息所から、覚悟していた知らせを受け取った。かねてから体調を崩して寝付いていた妾が、いよいよ危なくなったという。叶うことなら看取ってやりたいと考えた伊東が監察を通じて副長土方歳三に外泊を届け出、外出しようとしたところへ……
 「都の春も」「あらそはぬ姿ながらも」「ともに散りなん」「真心の清き心に」「いかでちぎりを結ひ留むべき」「神もゆるして」「なほまどひけり」を収録。
 『まなざし』に於ける伊東甲子太郎を語り手として描く傍話集、その弐。
 A5判、116ページ、頒価500円。
 上巻以上に、男色絡みの展開に要注意です。……どうしてもその手の展開は避けたいと思われますなら、「いかでちぎりを結ひ留むべき」だけ飛ばして読んでください(爆)。

▼ その他、単発物など ▲

『歳三《おれ》達の場合』 ■ 歳三《おれ》達の場合
 明治二年五月、箱館《はこだて》一本木関門で狙撃されて命を落とした土方歳三《ひじかた としぞう》は、不思議な輝きに包まれ微睡《まどろ》んでいたが、その輝きから「月石《げっせき》の民として生まれ変わる」と告げられた直後、箱館山山中の小屋で目を覚ます。そこへ、歳三の後見役として、謎の男コンミン登場。大嫌いだった男と瓜ふたつの容姿に反発しつつも彼に惹かれ始めた歳三の前に、やがて……
 男色絡みのお話も出てくるので、そーゆー話が苦手な方は、予め心の御準備を。
 因みに、『まなざし』世界とは全く無関係なので念の為(汗)。
 A5判、140ページ、頒価550円。
 棚差しされている他の本より薄く見えるかもしれませんが、それは昔出した本ゆえに本文用紙が上質70kgだからでして(汗)。

『エモーショナル・サイオニック』 ■ エモーショナル・サイオニック -レジェンダリィ・クレイン-
 銀河連邦の植民惑星間を航行する旅客船フェントーク号が、バニラ星上空で原因不明の操船不能に陥り、墜落──挙式間近の婚約者《フィアンセ》をこの事故で喪ったジュード・ナリタ青年は、だが、それが事故ではなく、二百年以上も生きている伝説の超能力者《レジェンダリィ・サイオニック》クレイン・ロードにより人為的に引き起こされたものだと証し立てる映像を見せられる……
 野間みつねが中学~高校時代に書き散らしていた、未来世界で生きる超絶超能力者クレインこと頼山紀博《よりやま のりひろ》青年が主人公のシリーズから一作品を選び、大幅に加筆改稿。書き下ろし番外編「異動」も収録。
 A5判、92ページ、頒価450円。
 続き物ではなく、単巻読み切りです。
 超能力者は出てきますし、舞台も(野間みつね世界の)未来世界ではあるのですが、SFともアクションとも言えないSFモドキです(汗)。

『蔵出しミックスナッツ』 ■ 蔵出しミックスナッツ -ジャンルごた混ぜ短編小説集-
 「歩出斉城門、遙望蕩陰里……」 聞こえてきた歌声に、青年は覚えず足を止めた。
 一次創作5本「梁父吟 習作」、「Yoriyama Brothers」(『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「落星前夜 習作」、「Escape!」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「星祭りにはまだ早い」(『通り名はムーンストーン』シリーズより)と、二次的著作物ではない二次創作(『四番目の魔道士』と同じ背景世界を持つ)2本「伝説の前に」、「誓言から逃げる魔道師」を、7本それぞれ全てリライト/リバイスして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 長編体質の野間みつねにしては珍しい、短編集です。
 半ば突発的に刊行しました(汗)。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も2本収録されていますが、7本中5本は一次創作となっております。

『はたとせ』 ■ はたとせ -「千美生の里」 20周年自選蒐-
 野間みつねが個人サークル活動を開始した1995年から出してきた刊行物の中から13本を収集、最後に当たる2015年のみ書き下ろし短編を収録。長編は章または節単位で抜粋(複数の場合あり)。中編・短編は丸ごと一本を掲載。架空世界物は無論、似非歴史物から未来世界物まで、幅広く採用。書き下ろし短編「V《ブイ》回収一件」は『レジェンダリィ・クレイン』シリーズ作品。
 なお、付録として、自家印刷製本の「『はたとせ』あとがきになり損ねた話」を同梱。
 A5判、292ページ、頒価1,200円。
 どうにかこうにか292ページに抑え込んだので、頒価も1,200円に出来ました(汗)。
 作品は刊行順に収録されていますし、まさに20年を概観出来る豪華カタログとも言えます。
 因みに、区切り毎に扉ページを紙替えしていますので、小口や天地を見れば切れ目がわかります。なので、お好きな場所から開いて読むことも出来ますよ(笑)。

『掘り出しミックスナッツ』 ■ 掘り出しミックスナッツ  -ジャンルごた混ぜ短編小説集 2-
 ふと立ち寄った図書館で見付けたのは、俺の母校の卒業アルバムだった。……しかも、俺が卒業した、百年前の。
 一次創作4本「百年目の再会」、「倫秋兄様《みちときにいさま》奮戦記」(双方『レジェンダリィ・クレイン』シリーズより)、「それは、二月十五日の夜に」(『綺譚 月石の民』シリーズより)、「最後の帰郷」と、二次的著作物ではない二次創作(『小説BADOMA』と同じ背景世界を持つ)「器を巡りて」を、それぞれ全てリライト/リバイス/書き下ろしして収録。
 A5判、60ページ、頒価300円。
 ジャンルごた混ぜ短編小説集、第二弾です。
 MSXコンピュータのRPGコンストラクションツール『Dante』(1990年、株式会社アスキー)に収録されていたサンプルゲーム『BADOMA』の二次創作に当たる短編も収録されていますが、自分が勝手に作成した続編ゲーム(汗)の諸々を踏まえての作品なので、『BADOMA』自体とは殆ど関係なくなっております(苦笑)。

『早蕨号、異世界をゆく』 ■ 早蕨号、異世界をゆく
 俺、赤糟毛馬《あかかすげうま》の早蕨《さわらび》は、土方歳三《ひじかた としぞう》と江戸以来箱館《はこだて》までの転戦を共にした乗り馬である。「千美生の里」の中にある我々の“作品世界”とやらから突然に行方を眩ましてしまった伊東甲子太郎《いとう かしたろう》の亡霊を捜す為、土方と俺は、里の中にある他の“作品世界”へと踏み込むことにした……。
 A5判、64ページ、頒価400円。
 表紙・本文共にオンデマンド印刷、少部数で刊行。再版予定なし。なお、和綴じ装幀につき、糸のほつれや紙のズレなど些少の難がある場合がございます。予め御了承ください。
 ウェブ上の交換日記「里の茶店 万年貸切部屋」(現在は閉鎖済み)で2002年9月に起きた「亡霊先生失踪事件」を題材にした作品です。長らく「里の納屋」で未完状態のまま公開してきましたが、完結させた上で刊行物に致しました。
 野間みつね作品の主要世界を巡る、割にライトな作品です。
 急遽の刊行だったにも拘らず、かつて交換日記メンバーのおひとりだった「かきくけ工房」の高井玖実子さまが表紙を描いてくださいました……(五体投地!) 特に、裏表紙は必見です(笑)。

『魔剣士サラ=フィンク』 ■ 魔剣士サラ=フィンク
 かつてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れた無差別殺人鬼“魔剣士”サラ=フィンク。しかし、たまたま助けてしまったケルリの第二王女ミルシリアの存在が、彼を次第に変え始める。血に飢えた魔剣ブリザードと己自身を救う手立てを求め、彼女と共に“魔道王国”ルーファラを目指す彼の旅の途上に待っていたのは……
 魔剣を操る青年魔道士と亡国の元王女との旅の途上で起こる事共を描く長編ファンタジー小説。
 A5判(上製本)、820ページ、頒価3,500円。
 何年間も「出す出す詐欺」状態だった本作も、ようやく、完結刊行まで漕ぎ着けることが出来ました。
 単巻読み切りです! と胸を張るには分厚過ぎる代物になってしまいましたが、二度と同じ装幀では刷れまいと思われますので、品切れ即絶版となることは確実。もしも僅かにでも惹かれる部分がございましたら、取り敢えず押さえておいて積ん読タワーの土台に是非(違)。


主な無料配布  ※無料配布物は抱き合わせ配布です(汗)
『ミディアミルド物語 超かんたん試し読み』 ■ 『ミディアミルド物語』 超かんたん試し読み(改訂増補第四版)
 本伝1巻~10巻・外伝集1巻~6巻までの計16冊から各巻2ページを上限に抜粋した、試し読みの為の冊子。
 拙サークルサイトや従前の試し読み冊子類での紹介箇所とは被らないよう配慮している。
 最後に、本伝11巻収録予定話からのチラ見せあり(第三版とは異なる場面から採用)
 ページ調整の関係で、星村朱美様の人物紹介画・イラスト類を一部再録。
 A5判、44ページ。
 イベントでは無料配布している当冊子、おかげ様で第三版第二刷も配り切りましたので、外伝集6巻からの抜粋を加えるなどして、第四版を刊行しました。名ティアがイベント初配布となります。
 なお、朱美てんてーのイラスト類は、第三版より2ページ減っていますので、御了承ください(汗)。

『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子 ■ 『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子(改訂第五版)
 今夏刊行した『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2節までを収録した冊子。
 最終刊行版とは細部が異なっているが、展開は変わっていないので、820ページ本の試し読みに最適。
 A5判、44ページ。
 現在は第五版です。検討中の装幀を事前に色々と試してみたいという目的もあっての刊行物でしたので、表紙がミラックス、無駄に本文二色刷です。
 イベントでは無料配布ですので、どうぞ遠慮なく貰っていってやってくださいませ。

『第4回「長編上等」 マップ兼ブックレット』 只今印刷中 ■ 第4回「長編上等」 マップ兼ブックレット
 当方がテキレボで主催している「長編上等」という「続き物長編小説応援企画」の第7回で発行した、当日のマップを表紙&裏表紙に印刷し、中に簡単な作品紹介を掲載した冊子。
 「テキレボ7で、3巻以上で構成される続き物小説作品を頒布予定であるサークル」という条件等で参加者を募り、21サークル22名24作品が集結。
 マップは当日限定なのでさて置き(汗)、冊子の中身自体は、様々な長編シリーズ小説の物凄く簡単な案内になっておりますので、気軽なガイド冊子としてどうそ。
 A5判、8ページ。オフセット中綴じ。
 拙サークルは、『ミディアミルド物語』『小説BADOMA』の2作品で参加。
 テキレボ7に参加したテキスト系の続き物作品紹介を兼ねたマップです。……当日で配り切れなかったので、無配セットに混ぜます(汗)。





 以上、有難くも拙スペース(E-19)までお越しくださろうという皆様、どうぞ宜しくお願いします。

 但し、御覧の通り刊行物の種類が多く、しかもそれぞれがそれなりに厚いというサークルですので、持ち込み冊数は制限しております。

   ★ 有料頒布物 : 『魔剣士サラ=フィンク』のみ6冊、他は2冊ずつ(※『まなざし』上巻を除く)
   ★ 無料配布セット類 : 20セット程度(30セットぐらいまでは増やせる)

 上記は、確定しましたら更新します。 【10/11 更新】 確定したので、搬入部数類は上書きしました。
 それぞれ、万が一にも品切れの際は、御容赦ください。
 なお、事前に取り置き依頼を頂いた方の分は、上記冊数とは別に持ち込みますので、御安心を。





【おまけ:当日スペースで掲示予定のポスター】

『魔剣士サラ=フィンク』ポスター  ※現在は挿画等はございませんので、念の為。
 ※あ、でも、巻末などに少しですが再録しています。
 ※本作品に係るイラスト類は、以前に表紙・挿画等を描いてくださっていた星村朱美様の格別の御好意で使用させていただいております。


 10月21日開催の「新潟COMITIA 50」(以下、「ガタティア」)への委託予定リストを掲載します。
 久々の参加ですが、ひとえに『魔剣士サラ=フィンク』を見せびらかす(?)為ですので、試し読みに最適な無料配布冊子を含めた2種類のみの委託となります。

ガタティア50 委託13 サークルカット
配置 : 委託13



委託品全てガタティア初頒布の既刊
『魔剣士サラ=フィンク』 ■ 魔剣士サラ=フィンク
 かつてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れた無差別殺人鬼“魔剣士”サラ=フィンク。しかし、たまたま助けてしまったケルリの第二王女ミルシリアの存在が、彼を次第に変え始める。血に飢えた魔剣ブリザードと己自身を救う手立てを求め、彼女と共に“魔道王国”ルーファラを目指す彼の旅の途上に待っていたのは……
 魔剣を操る青年魔道士と亡国の元王女との旅の途上で起こる事共を描く長編ファンタジー小説。
 A5判(上製本)、820ページ、頒価3,500円。
 何年間も「出す出す詐欺」状態だった本作も、ようやく、完結刊行まで漕ぎ着けることが出来ました。
 単巻読み切りです! と胸を張るには分厚過ぎる代物になってしまいましたが、二度と同じ装幀では刷れまいと思われますので、品切れ即絶版となることは確実。もしも僅かにでも惹かれる部分がございましたら、取り敢えず押さえておいて積ん読タワーの土台に是非(違)。

『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子 ■ 『魔剣士サラ=フィンク』 刊行準備冊子(改訂第五版)
 今夏刊行した『魔剣士サラ=フィンク』から、「トータル・プロローグ」及び「砂漠の暗黒神殿」篇第2章までを収録した冊子。
 最終刊行版とは細部が異なっているが、展開は変わっていないので、820ページ本の試し読みに最適。
 A5判、44ページ。
 現在は第五版です。検討中の装幀を事前に色々と試してみたいという目的もあっての刊行物でしたので、表紙がミラックス、無駄に本文二色刷です。
 イベントでは無料配布ですので、どうぞ遠慮なく貰っていってやってくださいませ。




 以上、当日新潟コミティア会場(万代島多目的広場(大かま))に足をお運びの皆様、どうぞ遠慮なく持ち上げて(笑)いってやってください。
 委託サークルナンバーは、「13」となっております。……って、おい、またしても前回参加時と同じかいぃ(汗)。
 『魔剣士サラ=フィンク』3冊(見本誌を除く)、刊行準備冊子は7冊の委託となっております。万が一にも品切れの際は御容赦くださいませ。



 本サイト内の紙媒体他作品目録ページでは、試し読みの為の抜粋ページも、刊行物毎に設けてあります。

サイト内の試し読み掲載ページ
   ■ 魔剣士サラ=フィンク → こちらから(ページトップまたは末尾のリンクから3か所分辿れます)

 また、創作文芸見本誌会場「Happy Reading」にも、上記とは異なる場所から見本を投稿済みですので、御参考まで。

「Happy Reading」掲載ページ
   ■ 魔剣士サラ=フィンク → こちらから

 テキスト版の試し読みは短いですが、PDF版は結構がっつり提供しておりますので、出来れば、紙媒体と同じ組み方になっているそちらをダウンロードしてやっていただければ……。
 他の作品も覗いてみたいという奇特なお方は、こちらの作品一覧ページからどうぞ。

 この記事は、タグ「#いいねの数だけ拙作の世界観を見せびらかす」を貼った以下のツイートに3つの「いいね」を頂いたことで書き記すものです。


 ……締切後に「いいね」がひとつ増えた分は、お気持ちは嬉しいもののノーカウントで……と言いたいところでしたが、折角ですので、『魔剣士サラ=フィンク』のリファーシア世界との関連で、『小説BADOMA』の世界(オリジナル設定部分)についても、項立てこそしませんが、絡める形で些少言及しておくことに致します。

 では、以下、文字ばっかりですが(汗)。





架空の世界史の延長線上にある未来世界
 『エモーショナル・サイオニック』に代表される『レジェンダリィ・クレイン』シリーズや、『600万ダラーの仕事』が属する『通り名《ランナーネーム》はムーンストーン』シリーズの舞台となっている世界。
 一応は実在の地球世界の歴史がベースになってはいるが、こちらの地球では、西暦1999年に世界規模の大混乱・大騒乱が起きており(汗)、しっちゃかめっちゃかになった世界をどさくさ紛れで纏めたアスタニアという架空の国が中心となって形成した「地球連邦」が、後に宇宙への進出に伴い「太陽系連邦」となり、太陽系外に植民惑星を持つようになってからは「銀河連邦」となっている……という世界。
 なので、公用語は「アスタニタン」という「アスタニア訛り英語」……ぶっちゃけた話、「野間みつね風・英語モドキ言語」になっている。概ね英語っぽいのだが、旧国名・人種に絡む呼び方が、「ジャパニリタン」、「イングリッタン」、「アメリッタン」、「フランタン」など、結びが「~タン」で統一されているのが最も顕著な違い。「超能力者」を意味する単語も、英語ならば「サイキック」となるだろう辺りが、「サイオニック」になっている。

 なお、この世界では超能力者は登録されねばならず、登録されると、市民ファイルコードの末尾が、「グリーン」を示す「G」になる。よって、未登録の場合、市民ファイルコード末尾が「W」のまま、という意味で「フォールス・ホワイト」と呼ばれる。勿論、この世界では犯罪。……因みに、『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの主人公・ど反則級の超・超能力者である頼山紀博くんは、正式登録された過去があるので、これまでに印刷物(※大昔のコピー本を除く(汗))として出した作品中ではフォールス・ホワイトではない。

【参考】 一年の始まりは、現代の西暦をそのまま引き継いでいる。自転・公転周期が異なる植民惑星でも無理矢理に(汗)地球を基準とした一日24時間365日を一年とした暦を適用させていたものの、植民惑星が増えれば増えるほど面倒になってしまい、23世紀も後半になると、各惑星の自転・公転周期に合わせたローカルの暦を別に定めて併用しても良いことになっている。……なお、代表的な植民惑星であるマスタード、ペッパー、バニラ、ソイなどは、地球とほぼ変わらない自転・公転周期の惑星なので、この辺りの悩みとは縁遠い。


ミディアミルド
 言わずと知れた、『ミディアミルド物語』シリーズの舞台となっている架空の世界。
 しかし、実は上記の「架空の世界史の延長線上にある未来世界」と物理的に繋がっており、後の時代に紀博くんが降り立ったりしている(苦笑)。
 『ミディアミルド物語』本伝の舞台となっている時代の「ミディアミルド」の住人は、自分達が暮らしている文化圏の辺りしか見えていないので、「ミディアミルド=世界」なのだが、地球で言えば昔の中国程度の範囲でしかない為、将来的にも「ミディアミルド=世界」となるかどうかは……?

 物語で描いている時代は戦乱の時代であるが、その以前にログリアムナス統一王朝の平和な時代が長らく続いていた(=文化的に或る程度成熟するだけの余裕と時間があった)ことで、当該時代に確立され書物にも残されてきた「武人とは斯くあるべし」という倫理観――例えば、武器を持たない相手(特に民間人)に武器を向けて傷付けたり、戦いの際に特殊能力《オーヴァ》を用いて相手の動きを封じたりするのは卑怯卑劣の振舞である、という価値観――が、意外にしっかりと根付いている。
 その他、文明レベル等に関しては過去記事で書いたので、併せて御覧いただければ。

【参考】 一年の始まりは、冬。地球の西暦で言えば、12月からスタート。一日24時間一か月30日12か月360日が一年(安直)。水時計などを使う定時法で、真夜中が「更日《こうじつ》の刻」と呼ばれる。


リファーシア
 『魔剣士サラ=フィンク』シリーズの舞台となっている架空の世界。
 物凄~く大雑把に言うと、世界の大半を占めるオルディアーナ大陸の西側は昔の西欧風、東側は昔の中国風、その間にあるレムランド辺りは昔の波斯風、という雰囲気である。……なお、滅亡した古代ダランバース魔道王国のイメージは、科学技術が発達して以降の世界に近い(苦笑)。
 元々、掲載誌であった『芸術研究誌 AIM』の参加者なら誰でも使える共有世界《シェアードユニバース》として構築したこともあり、敢えてゆるゆる・ざっくりにしてある部分も多い。特に、それぞれの国や土地がどんな状況なのか、については、簡単な紹介しかせず、詳細設定はその土地を舞台にした方が(不自然にならない程度に)決め、以降はそれが他の書き(描き)手にも共有される、という形になっていた。
 ただ、市販のテーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)のルールで遊ぶことも出来るように、魔法の体系や主要な技(呪文/レベルなど)、それに伴って必要となる、世界の成り立ち・神々・世界の構造等々は、割とガッチリ作り込んである。
 この内、世界の構造は、当時執筆していた『小説BADOMA』で使っていたオリジナル設定を結構意識していた。非物質界である光世界と闇世界、準物質界である妖精世界と魔世界、そして物質界である人間世界、という構造は、ほぼそのまま。ただ、死後の魂が還る場所である星気世界や、光世界と闇世界の間に存在する「狭間の地」、妖精世界と魔世界の間に存在する竜世界は、リファーシア構築の際に付け加えた要素である。

 なお、リファーシアに於ける「魔道士」と「魔道師」の違いは、『小説BADOMA』と同じである。但し「ギルド」は、『小説BADOMA』では「魔道師ギルド」で、構成員も魔道師のみ、ギルド員であることが即ち魔道師またはその見習であることに繋がっているが、リファーシアでは「魔道士ギルド」であり、構成員も、特に資格を持たない魔道士の方が多い。
 また、リファーシアの魔道士(魔道師)が「誓約を反故にすると魔力を失う」のは、『小説BADOMA』での世界の魔道士(魔道師)がそうであるという独自設定(汗)に完璧に引き摺られているが(苦笑)、『小説BADOMA』側が「完全に」魔力を失うという取り返しの付かない結果を招いてしまうのに比べれば、リファーシア側では「一部の」魔力を永遠に失うという、若干穏やかな形になっている(笑)。

【参考】 一年の始まりは、春。地球の西暦で言えば、3月からスタート。一日24時間一か月30日12か月360日が一年(こちらも安直)。なお、同じ24時間でも、古代王国時代は時計を使った定時法で真夜中が一日の始まりという24時制であったのに対して、新暦時代は日の出日の入りを基準にして分けた昼夜を更に何となく12等分ずつにする不定時法で、日の出が一日の始まり。





 以上、「……『世界観』とは?」だったり、「見せびらかす」というほどではない内容だったりではございますが、タグへの回答でした。
 リファーシアだけが突出して長くなっているのは、『小説BADOMA』の世界への言及も絡んでいるが故ですので御寛恕くださいませ(汗)。

 10月14日、愛知県名古屋市で開催された「名古屋COMITIA 53」(以下、「名ティア」)に遠征参加してきました。

帰りに寄った熱田神宮にて  ……あ、これは、帰りに寄った熱田神宮で撮らせていただいた写真です。
 奈良公園の「鹿飛び出し注意」標識もですが、こういうのが割と好きでして(笑)。

 それはさて置き。
 ……ええぇ、日帰りですよ勿論(汗)。コミケ参加の時ほどではないにせよ、始発バスで早朝出発ですよ(汗)。
 出発の折には雨が降っており、しかし東京を新幹線で出る頃には上がっていたので、あちこちで虹を見ることが出来ました。

行きの新幹線車窓から  特段の遅れもなく、予定通りに名古屋到着。
 簡単に両手が塞がるような荷物を提げたり引き摺ったりの移動でしたが、トラブルなく在来線に乗換。
 隣接参加する「猫文社」の藤木一帆さんが、JR金山駅までお車で迎えに来てくださったこともあり、初参加のイベントでしたが会場入りにまごつくこともなく……事前の下見が出来ない身には大変有難かったです(平伏)。
 藤木さんには、提出見本誌作業(後述)や設営・撤収時にも大変お世話になり、撤収後は熱田神宮にも案内していただきました。この場を借りて深く御礼を……(五体投地)

会場となった名古屋国際会議場(帰りに撮った)  ……しかし、凄いなこの像。とにかくデカかった……
 下の台座付近にいらっさる方々と比べていただければ、どれだけ大きいかがおわかりいただけるかと(汗)。



 サークル入場後、ちょっと困ったのは、机に貼られているのがブロックPOPのみで、スペース番号の貼紙類が見当たらなかったことですね(汗)。勿論、マップと見比べて辿っていけば(あと、追加椅子の有無で(爆))自分達のスペースは見付けられるのですが……。設営中、後から来た方々から「済みません、此処は何番ですか」と訊かれましたので、戸惑ったのは我々だけではなかったようです(苦笑)。

名ティア53 E19 全景
 とはいえ、島中背後の間隔はゆったりでしたし、何より、噂に聞いていた机の奥行60cmは本当に有難かったですよ~! この奥行がなければ、ラックを前後に配置するというディスプレイは無理でした。
 ただ、その奥行ゆえに敷き布が机上ギリギリ一杯だったことで、机の前を覆う部分が普段よりも引き上げ気味になり、前垂れポスターの掲示を諦める羽目に。……サークル名が隠れちゃうんじゃーアカンですからね(汗)。

 誤算だったのはそれくらいで、後は概ね、事前の試行通りにディスプレイ出来ました。
 『魔剣士サラ=フィンク』も、予定通り6冊の平積みタワーにしました。……取り置き分を除くと6冊しか持ち込んでいない筈だったのが、箱から取り出してみたら8冊も入っていたのは内緒だ(爆)。

 因みに、今回の工夫は、写真は撮り忘れましたが、スタンドで掲げたポスターの裏に、スペース番号POPを貼ったことでしょうか。「この裏 E-19」と。

名ティア ポスター裏POP  ……恐らく、今回、ウチのPOP類の中では最も目立っていたものと思われます(笑)。

 ディスプレイより遙かに大変だったのが、見本誌提出(汗)。
 各コミティアのように、「ウチで初めて頒布する本は原則として見本誌出してね!」というイベントに初参加する際には避けて通れない、悩ましの作業ですね(苦笑)。
 全部で32種の提出でしたが、事前に書けたのは2種のみ。あとは、見本誌置き場にいらっしゃったスタッフの方に頂いた30枚の見本誌シール(流石に相手に驚かれた)を、搬入荷物の運搬・設営の直後でぷるぷるしている手でひたすら書き書き……。隣の藤木さんが貼るのを手伝ってくださいましたが、本部への提出(※勿論、ダン箱ごと持参)に至るまでに、開場後30分以上を要しました(嘆)。
 ……で、後で見本誌コーナーを遠望したんですけれど、去年の九ティア初参加の時のように山積みにされてはおらず(爆)、普通にバラして並べられていましたね。でも……気のせいかなぁ、Eブロックの机、提出しに行った時よりも、ひとつ、増えて……ませんでした……か……?

 初参加のイベントの場合、無料配布セットがどの程度貰われていくか――が密かな着目点なのですが、結論から言うと、北海道COMITIA初回ほどではありませんでしたが、初参加イベントにしては貰われていった方でした。
 ただ、午前中は、足を止めてくださる方は殆ど皆無。イベントの後半に入ってから、動きが良くなりました。この辺り、人の動き方はコミケや本家ティアと似ているのかな……(※誤解を恐れず超単純化すると、「文芸エリアは後回し」な感じ)。あと、無配セットを受け取ってくださった方の半数ぐらいはスタンプラリーシートもお持ちでしたので、当日企画のスタンプラリーのおかげもあったかもしれないですね。
 なお、有料頒布物は、『はたとせ』や『魔剣士サラ=フィンク』といった「ごつい大物(笑)」が比較的に貰われていった他、何と、『ミディアミルド物語』本伝1巻がお迎えされてゆくという吃驚な結果に。これだけでもう「遠征した甲斐がありまくりました!」と赤の太字で書いても良いくらいです(書いた)。

 拙サークルにお立ち寄りくださった or 見本誌コーナーで拙作をお手に取ってみてくださった全ての皆様、本当に有難うございました。次回……は、直参予定の第8回Text-Revolutionsと余りにも近い日程の為、参加は見送らせていただきますが(済みません(汗))、機会がありましたらまた遠征参加させていただこうと思います。



 余談ですが、晩御飯で頂いた「かつカレーきしめん」(葱抜き)、ぶち美味かった……(写真撮り忘れた)
 油揚げ(具)の外側がカリカリだったのも、大変美味でした♪

2024年4月

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