野間みつねの個人ブログです。
時には「千美生の里通信」のWeb版として、
そして時には創作活動の報告の場として……
余程に気が向いたら、書きかけの小説の断片を掲載するかもしれません。
 

『魔剣士サラ=フィンク』、遂に刊行

 1992年の『芸術研究誌 AIM』創刊から折々に外伝を挟みつつ一度も休まず連載させていただき、第一部総集編こそ単行本化して出したものの、第二部連載中の2000年に『AIM』自体が終刊を迎えてからは長らく未完のままに置かれていた作品、『魔剣士サラ=フィンク』が、遂に、遂に、完結刊行となりました。
 ……表紙込み820ページ背幅5cm弱、予想通りの鈍器ですが(汗)。
 ただ、これでも、「持ち重りのしない紙を使いたい」と印刷所様にお願いして、全ページ紙替えを敢行、見た目ほどの重さはない仕上がりとなっております。是非、実際にお手に取って御覧くださいませ。
 ……1kgを90gほど超えちゃったけど……(汗)

 公式刊行日は諸般の事情で7月17日としておりますが(苦笑)、イベント初売りはコミックマーケット94(夏コミ)二日目、8月11日(土・祝)です。なお、当日の居場所は、西2ホール 「え」 39 b です。
 架空ストアさんでの通販も、同日の午後には開始出来るよう、準備させていただきます。
 なお、自家通販のお申し込みは、本記事公開時点から可能です。但し、発送は8月12日以降になりますので、予め御了承ください。



『魔剣士サラ=フィンク』/カバータイトルが箔押しで、スキャンすると黒くなってしまう為、画像を少し細工しています
 魔剣を操る青年魔道士と亡国の元王女との旅の途上で起こる事共を描く長編ファンタジー小説。

 かつてケルリ王国を恐怖のどん底に陥れた無差別殺人鬼“魔剣士”サラ=フィンク。しかし、たまたま助けてしまったケルリの第二王女ミルシリアの存在が、彼を次第に変え始める。血に飢えた魔剣ブリザードと己自身を救う手立てを求め、彼女と共に“魔道王国”ルーファラを目指す彼の旅の途上に待っていたのは……

 割にオーソドックスな、「所謂『剣と魔法』の何となく西洋風なファンタジー」の皮を被っておりますが、血沸き肉躍る冒険譚というよりも、寧ろ道中記に当たりましょうか。

 全体で二部構成になっており、第一部は、基本的に、主人公であるサラ=フィンク君が抱え込んでいる様々な秘密を少しずつ明かしてゆくパートとなります。そして第二部は、或る意味、様々な事柄が「なるようになる」までのお話でございます(笑)。
 ネタバレも何なのでボンヤリした書き方になりますが、「作者自身はハッピーエンドとまでは言い切れないノンハッピーエンドだと思いつつ書き終えたけど読み手はハッピーエンドと見るかもしれないな……」という感じの結末、でしょうか。

 続けようと思えば続けることは出来る、けれども、此処で終わったとしても未完ではない――という所まで書いて結んでいますので、一応、「全1巻」という扱いにしております。



 長年の憧れであった上製本加工! ……に相応《ふさわ》しい中身であるかはさて置き、当方にとって、ひとつの集大成となる一冊と相成りました。
 表紙込みで820ページ、頒価3,500円(送料別/9月からは「ゆうメール」での発送が不可となります!)は、購読のハードルとしては相当に高いと思いますが、二度と同じ装幀では刷れないが故に品切れすればそのまま絶版コース確実でございますので、もしも僅かにでもお心に懸かるところがございましたら、取り敢えず確保して、積ん読タワーの土台に据えるなり何なりしておいていただけますと幸いです(汗)。
 勿論、読んでいただければ更に嬉しいですけれど、一気に読むのは流石に厳しい分量かな、とも(苦笑)。
 書き始めてから完結までに26年も要した作品ですし、思い切って100部も刷ったので、気長に頒布してゆこうと思っております。……同じく100部を刷った、332ページ1,500円の『まなざし』上巻が、完売寸前になるまでに15年掛かったから、きっと20年以上は掛かるだろーな……

 ……しかし既に、誤記載や誤字が幾つも見付かっているという残念な為体(嘆)。
 これまでに見付けた分については、正誤表を挟んでいます……後は、正誤Memoブログに投げます(汗)。



【試し読みとか雰囲気とか】

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