今回、この冊子を絶対出そうと思ったのは、前冊である『双子座の歳さん』に、許し難いミスを発見してしまった為である。
 一番大きな間違いは、「日野参り」の最後の方に書いた「あの浅川《あさかわ》の光景が」である(『双子座の歳さん』22ページ上段)。今のとこ誰も指摘してこないが、あれ、実は、すっげえ間違いなのだ。JR中央線上り、日野駅を出てから見えるのは、浅川ではなく多摩川!! 半年かそこら気付かなかったが、気付いた時には、もう、がちょーん(死語)。単純な思い込みだけで、確認もせずに書いて、本にしてしまった。物書きとして非常に恥ずかしい。
 二番目に大きな間違いは、函館山の高さである。『るるぶ函館』に書かれていた三三二メートルというのをそのまま信じて書いてしまったら、国土地理院の地図では、三三四メートル! 函館山山頂の案内板を撮った写真には、ちゃんと、三三四メートルと書かれているのが写っていたのに、どちらが正しいのかの詰めの確認を怠ってしまった。これまた、恥ずべきことである。
 第三の間違いは、単純な……と言うには余りに愚かな、入力ミス。「突然! 函館、無泊半日」というタイトルが、本文タイトル以外の全部の箇所で[#「全部の箇所で」に傍点]、間違っていた。目次、ページの肩見出しから、果ては巻末対談の中でまで……ひとつ残らず、「突然! 函館無泊半日」にすり替わってしまっていたのである。……え、何処が違うのかって? 「函館」と「無泊」の間に挟んでおいた読点の脱落である。声に出して読んだ時のリズムも考えて付けたタイトルなのに、自分で間違えてどーする(爆)。納品されて真っ先に見付けたミスがこれで、いやあ、落ち込んだわ……。

 今のところ、自分で“間違い”とハッキリ断言出来るミスは、以上である。
 しかし、まだ何処かにミスが潜んでいるかもしれない。時が経ち、新たな史料が出現したことで“嘘”になるのは仕方ないが、こーゆーつまらんミスは、いかんよなあ……
 だから、読者の皆様、前の冊子はもとより、今回の冊子でも、もし何か「間違いでは?」と思われた事柄があれば、遠慮なく教えていただきたい。ひょっとしたら、その指摘が、第三の冊子を生むかもしれない。
 ……って、シリーズになっちまったら、どーすんだよー(泣)。

 但し、「史実と異なる」という類の御指摘の際は、私の方でも調べ直せるように、根拠文献は示してほしい。……言うまでもないけど、歴史小説や漫画など、虚構混じりの本は駄目だよーん(笑)。

 では、お馬鹿丸出し徒然随想《おしゃべり》集の第二弾《リターンマッチ》、どうぞごゆっくり。



※余談だが、こーゆー風にネタにしてしまうと、前冊を再版する時に、間違いを直しにくくなるのだ(苦笑)。
 どーすっかなー。



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